声オタおにじくんの声学審問H!

声オタおにじくんの声学審問H!

過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

声オタおにじくんの声学審問H!


おすすめ記事

また一時代の終わり、魔法つかいプリキュア!終演。

魔法つかいプリキュア!が最終回を迎えました。

今期も1年間を走り抜けたプリキュアに対する愛、終わってしまう悲しみをTwitterなどで感じる時期となりました。

さて、13作目となった魔法つかいプリキュア!は、例年以上に不安がられていた印象を覚えます。
理由は、魔法つかいであったこと、だと思います。
プリキュア、というものは魔法つかいではない…はずだったからです。
当初の初代制作時点からのプリキュアの位置付けは『戦士』『伝説の戦士』であったはずでした。
これを根底から揺るがし、『伝説の魔法つかい』とした今作は、大きな波紋を呼ぶことになったのです。
やはり、これは一つのプリキュアアイデンティティーが失われる。という事だったからだと思います。
また、魔法つかい、ということでプリキュアの根幹である『肉弾戦』がどうなるのかという不安もありました。
という中、13作目はスタートした訳です。

ここからは総評。という形になりますが、結論から言うと
魔法つかいプリキュア!は僕が大きくハマるような作品では個人的にはなかった。
という事です。
僕は、ハートキャッチから見ているという新参者なので、あまりこういう事を言える口では無いのですが、個人的には、可もなく不可もなく、プリキュアとして成り立った作品であったと思います。
ここからは各点について話をしていきますが、大前提として、僕はこのプリキュアにきちんと愛情があり、プリキュアが好きである事を頭に置いておいて下さい()

まず危惧されていた、肉弾戦の部分ですが、全く心配は無用でした。
魔法(物理)と言われたこれは、今までのプリキュア同様、しっかりと肉弾戦をしてくれていました。
個人的には前作のGo!プリンセスプリキュアには及ばなかった様に感じましたが…
個人的にどうハマらなかったかと言うと、理由は複数あります。
1、基本平坦な一年間であった。
プリキュアという作品自体、50話…一年間やるわけですから、ある程度話というのは平坦になるものなんですが、プリキュアには、所謂
『名前呼びイベント』
『合体技』
『追加戦士』
『強化形態』
『最終決戦』
のような大きな転換点。イベントえんが存在します。そのほとんどが、イマイチ話に山や谷がないといいますか、個人的にあっさり終わってしまった印象があります。
名前呼びイベントこそ、いい話だったように感じるのですが、その他、この前の最終決戦だって、半話で終わらせてしまったようなもので、なんというか近年感じますが、最終決戦の軽さは本当に感じます。
今回特に一年間戦ってきたわけでもないので(ここも個人的には気に入らないので後述しますが)仕方なかったのかもしれませんが、最終決戦ってもっと派手にやり合うものだったと思うんです。
最後は浄化したりとか、そういう事をプリキュアだと行う場合がほとんどですが、そこまでの戦いは、幹部との戦いであったり、そういう段階を踏みながら、複数話で行って欲しいなと。改めて感じました。

2、敵がコロコロ変わっていってしまった事
これは僕がハートキャッチから見ている。という点も大きいんだと思うのですが、やはり追加幹部ならまだしも、
当初のボスが中ボスであったり、一年の間に別の組織と戦うだったりするのは、あまり好ましくないと思います。
ファンは敵にも思い入れ、という物があるんです。最終的に最初の敵は全て生き残り、光堕ち(?)になりましたけど、そうじゃないんですよ。
やはり、一年間同じ組織、同じ敵と戦って頂きたい。そういう風に今回感じました。

3、結局よく分からなかった最終決戦の意味
なんでナシマホウ界とマホウ界はくっついちゃダメなのか結局よく分からなかった。
なんというかくっついているとマズイことが起きるとかそういう設定だけでも良いから欲しかった。
結局、まぁ近年そうですけど、大きなドン底ってないですよね。
もう世界終わりかけですみたいな。
ハートキャッチとかスイーツとかはそういう感じあったじゃないですか。
そういう感じじゃないと、こう最終決戦への意味が…というか、こういう所が最近の最終決戦の薄さの要因の一つなのかもしれませんが。
というか、魔法つかいであった意味って何なんでしょうか?それを言えば前作のプリンセスもか…

良かった点に関してですが、
みらリコが尊すぎた。
ここまで百合百合しているプリキュアはなかったんじゃないでしょうか。
本当に純愛を感じました。
特にはーちゃんがいない前半は凄かった。
はーちゃんが娘。という書き方もされましたけど本当それくらいみらリコはたまらなかったです。
はーちゃんが邪魔だ!!というツイートも後半よく見かけました。それで視聴控える方までw
ここまでの愛で、少なくとも4年以上離れていたみらリコは4年間、どう思い続けていたんでしょうか?
また、再会しましたけど、この4年…中3と高校時代は帰ってこないんですよね、2人には。
一番の青春と言える高校時代の会えなかった二人は、お互いどうしてたのか…その周りにいた人たちは2人にどうせっしていたのか…
こういう所を同人誌、ないしは今後来るであろう小説版で、公式として明かして欲しい…そういう風に思います。

・声優陣は神だった。
プリキュア史上最も豪華と言って良かったんじゃないでしょうか。
高橋李依さん、堀江由衣さん、早見沙織さん。
やはり、安定感を感じました。不安は無かったんですが、さすがだなぁ…と。
ここ1、2年で一気にここまで上り詰めてしまった高橋りえりーさんは、元気で好奇心旺盛なみらいを本当にかわいく、戦闘時は凛々しく演じられていて、
それが声優!で双葉を演じてたのを初めて見た時からのこの急成長というか、スターダムを駆け上がっていったりえりーは凄いなぁと感じました。
堀江由衣さんはもう、今までの声優さんとしての実績を考えれば、ようやくか。という感じだったので…
ポンコツなリコは可愛かったです本当に。そして、ツンデレながら明らかにみらいを好きになっていく所を本当に良く演じられていて…
早見沙織さんは、こちらももう安定。という感じでしたが、
赤ちゃんの役だったり、こういう声が高い子供だったり、はーちゃんの成長に応じて声が変わっていく所や、
こういう高い声の役ってあんまりない印象が個人的にはありましたので、新鮮であり、やっぱりはやみんだなぁという所を見せてもらった気がします。

そして妖精…というかぬいぐるみのモフルン役の齋藤彩夏さん。
モフルンはこの作品を語る上で欠かせないでしょう。みらいとずーーーっと一緒にたモフルンは、ついにみんなと話す事が出来て、本当に嬉しかったんだと思います。はーちゃんが産まれたときも積極的に面倒を見ていて、
なんというか、このメンバーの中で一番しっかりしていた子なんじゃないかなぁと。(甘い匂いはしっかりしてなかったが)そういう所を齋藤さんは本当に良く演じられていた。
特に映画ではモフルンが主役の本当に素晴らしい作品だったらしい(筆者行ってない模様。プリキュアクラスタ失格疑惑)
49話のあの最期はうわぁぁぁモフルンンンンンnってなりましたもん。
そういうキャラにしてくれた齋藤さん、スタッフの皆さんに感謝したいです。
全体的に細かな心情の変化だったりする所がきちんと演じられていて、やっぱり声優さんって神だなぁと思った次第です。
もちろんこの4人だけでなく、全体がそうだったように感じました。

あと49話は素晴らしかったんですが、その話は前したのですが…
この49話での感動。そしてまほプリらしい最終回50話は素晴らしい流れだったと思います。

色々話してきました、
前述で、可もなく不可もなかったとは言いましたが、ちゃんとプリキュアである意味を感じた作品であり、良い作品。プリキュアであったと思います。

一年間、この作品を見せて頂いた、スタッフの皆さん、声優の皆さん、そしてこの作品に関わる全ての方、
ありがとうございました!、そしてお疲れ様でした!