こんにちは、おにじです。
ようやく、『喫茶ステラと死神の蝶』のアフターストーリーも終了させ、完全クリアをしました。巷で考えれば絶対に遅いんですが…()
感想は前書いたので、こっちに…
oniji.hatenablog.com
それはそれとして、今年は色んな意味で『ノベルゲー』の流れが来ているのではないか?と感じている今日このごろです。
『エロゲ』と言わないのは、今年はどういう風の吹き回しか、全年齢のノベルゲーの発売予定がそれなりに多く、それでいて豪華である点があります。
そのへんも一つに、今年の注目作をざっくり見ていきながら、今あえてノベルゲーの良さを俄ながら書いていこうかなぁと思います。
複数本期待ができる全年齢ノベルゲーが爆誕!?
今年は本当に、所謂エロゲだけでなく、全年齢の(セックスしない)ノベルゲーのビッグタイトルがPCから複数作品登場します。
その作品の一部を紹介していきます。
マルコと銀河竜 〜MARCO & GALAXY DRAGON〜
基本概要
マルコと銀河竜 ~MARCO & GALAXY DRAGON~ | |
---|---|
ジャンル | 宇宙、学園、ファンタジー |
ゲームジャンル | カートゥーンアドベンチャー |
対応機種 | PC(Microsoft Windows 8/8.1/10) |
開発元 | TOKYOTOON |
発売元 | [PCパッケージ版] TOKYOTOON |
[Steam] HOBIBOX | |
キャラクターデザイン | 大空樹 |
シナリオ | はと |
メディア | DVD-ROM |
ダウンロード販売 | |
発売日 | 2020年2月28日 |
レーティング | 全年齢 |
キャラクター名設定 | 変更不可 |
キャラクターボイス | フルボイス |
プロジェクト | 美少女ゲーム系 |
種別 | コンピュータゲーム |
まずは、もう一ヶ月ちょいで発売される『マルコと銀河竜』をご紹介。
マルコと銀河竜 ~MARCO & GALAXY DRAGON~ GALAXY EDITION【早期予約キャンペーン:大空樹描き下ろし 複製サイン入り色紙】
- 出版社/メーカー: TOKYOTOON
- 発売日: 2020/02/28
- メディア: DVD-ROM
マルコと銀河竜 ~MARCO & GALAXY DRAGON~ STANDARD EDITION【早期予約キャンペーン:大空樹描き下ろし 複製サイン入り色紙】
- 出版社/メーカー: TOKYOTOON
- 発売日: 2020/02/28
- メディア: DVD-ROM
TOKYO-TOONというメーカーには聞き馴染みはないが、
「キャラクターデザイン 大空樹」、「シナリオ はと」というメンバーには見覚えがある人も多いのではないだろうか?
そう、この作品は『ノラと皇女と野良猫ハート』(HAURKAZE / 2016,2017)のスタッフが手掛ける全年齢向けアドベンチャーPCノベルゲームなのである。
『ノラと皇女と野良猫ハート』と言えば、全年齢向けも発売され、5分アニメも放送。
大きな人気作となったエロゲであり、そのシナリオのテンポの良さとギャグのテンションが『ネコのお考え』を始めとして話題を呼んだ。
そのスタッフが今回作る全年齢向けノベルゲーは、『Steamで全世界配信』される。
音声こそ日本語のみだが、文字は日本語・英語・簡体中文・繁体中文と4ヶ国語に対応するとの事。
この作品は『カトゥーンアドベンチャー』というゲームジャンルにもあるように、カトゥーン的な絵も登場したりする、なかなか異質なノベルゲーと言える。
その異質さはその圧倒的なCG枚数にもある。
既に体験版が発売されているが、なかなか立ち絵が出てこない。
そう、なかなか「立ち絵」が出てこないのだ。
普通は、立ち絵がメインである事が大半であるノベルゲーだが、この作品は息を吐くように、CGやアニメーションが特に冒頭には登場。
そのCGの枚数は本編では1000枚級らしい。途方も無い数字だが、このペースなら確かにそれほどの枚数に行ってもおかしくないだろうと思わせるほどのCG枚数だ。
そして、この作品はカトゥーンアニメーションもあり、ここはもはやただのアニメである。
このような絵は確かに海外ウケもあるだろうし、全世界配信で海外からの購入も望めるのではないだろうか?
OPは既にYoutubeで公開されているが、非常に癖になるし、一度聴いてみると良いと思う。
話の概要はイマイチ体験版でも見えてこないというのが本音だが、その面白そう感と、ノラとと時代からのテンポの良さは健在で、いい作品でありそうな感じがする。
声優選択もなかなか面白いところを突いている。
主人公であるマルコには井澤詩織(EARLY WING)が起用、
マルコの親友のアルコは吉田有里(シグマ・セブンe)が起用されている。
声優としてもなかなか特徴的な声を持つ二人がメインに据えられている事が面白いし、なかなかアニメではしなさそうなキャスティングと言えるかもしれない。
とは言っても、マルコの井澤さんは『ガールズ&パンツァー』等多くの作品で感じられるような特徴的な声を押し出した演技ではないように個人的には感じた。
まぁ吉田さんの方は、声の特徴が出てるそれなりにいつもの吉田さんのような気はするが。
あと二人のメインキャラクターは
田村睦心(ガルグイユ・シーラ役/アイムエンタープライズ)が起用されており、
若手の実力派候補と、少年ボイスを始めとして多くのキャラを演じている実力派声優となっており、その声優選択は少しの冒険をしつつも、安定感が期待できる物となっている。
多くのキャラクターがいるサブキャラクターは、しっかりと脇を固められるメンバーとなっている。(脇であって和氣はいないよ)
サブキャラクターとそのキャスティングは以下の通り。
恩田桜子 - CV.大地葉 (ヴィムス)
恩田游子 - CV.引坂理絵 (ステイラック)
瑠璃 - CV.ファイルーズあい (プロ・フィット)
テラ・イセザキ - CV.内山夕実 (大沢事務所)
ラッカ・イセザキ - CV.鈴代紗弓 (アーツビジョン)
黒崎鷹緒 - CV.大森日雅 (クロコダイル)
パンダグラフ - CV.種﨑敦美 (東京俳優生活協同組合)
市長 - CV.春野杏 (アーツビジョン)
非常食 - CV.田中貴子 (マウスプロモーション)
原(HARA)- CV.野津山幸宏 (Rush Style)
アスタロト - CV.斉藤次郎 (ケンユウオフィス)
エル・スケルトン - CV.山下大毅 (ホーリーピーク)
『ノラと皇女と野良猫ハート』の全年齢版及びアニメに出演した大地葉、種﨑敦美という安定の声優起用には、やはり安心感を持たざるを得ない。
この二人が、またぜんぜん違うキャラクターを演じているので、そこで声優の凄さを改めて感じたい所。
安定の大沢事務所から内山夕実の起用、プリキュア声優の引坂理絵、ぼく勉等で軌道に乗り始めている鈴代紗弓、新規新鋭勢いにノッているファイルーズあいの起用も注目点の一つだろうか。(まぁほとんどダンベルだなって思ったけど)
その声優選択は、若干の新人や若手の起用はありながらもある程度出来る人間を起用し、安心ができる声優でしっかり周りを固めており、非常に演技面でも期待ができるメンバーが揃っている。
この声優陣で、ノラととのスタッフ。それでいて膨大なCG量とカトゥーンアニメーション。
全年齢向け作品として、大きな期待と興味を持てる作品に仕上がっているのではないだろうか?
既に、体験版はSteam及びHPで公開されており(スクリーンショットはHP画像と体験版からです)どのような作品か、自らの目で確かめてみると良いと思う。
また、『ノラとと』時代から実況プレイをしている、ペリカン氏がまた公式実況者として、ニコニコに実況を上げ始めているので、そちらで見てみるのも良いかもしれない。
アニプレックスがノベルゲーに殴り込み!? - ANIPLEX.EXE
ソニー系配給会社で、子会社にアニメ制作会社『A-1 Pictures』を持つことで有名なアニプレックスが、PCノベルゲー界に殴り込んできた。
その名は『ANIPLEX.EXE』。
そのテーマが非常に面白く、”ノベルゲームだから、おもしろい”という物。
昨今、ノベルゲーというものはなかなか厳しい現状がある中でのこのテーマは、今こそあえてノベルゲーであるということの表れと言えるかもしれない。
このANIPLEX.EXEは、今まで美少女系ゲームを制作してきたスタッフと共にノベルゲーを制作していくようで、簡単に言えば美少女系ゲームをメーカーが全年齢向けノベルゲームを制作する際の中立ち的な所もあるようです。
よって、第一弾で発表されたゲームも、聞いたことのある美少女系ゲーム…所謂ADV、エロゲ制作会社の名前が出てきています。
第一弾で発表されたのは、
フロントウイング・枕による共同制作の『ATRI -My Dear Moments-』、
ライアーソフト制作による『徒花異譚』の2作品。
この制作会社陣を見れば、その本気度が垣間見えると言えるかもしれない。
フロントウイングと言えば、『グリザイアシリーズ』や『魔界天使ジブリールシリーズ』、最近は『グリザイアファントムトリガー』の全年齢向けシリーズでCFでアニメを制作したりと、多くの動きを見える美少女系ゲームメーカー。
枕は、『素晴らしき日々』等を制作した美少女系ゲームメーカー、『ケロQ』の姉妹メーカーであり、『- サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』は制作凍結時代を合わせて10年単位での制作となったが、大ヒットを記録しているエロゲメーカーで、今回が全年齢向け作品は初となる。
ライアーソフトは『スチームパンクシリーズ』に代表されるように、他の会社が考えないような斬新な企画性のエロゲを排出するような美少女系ゲーム制作会社である。
この個性的とも言える美少女系ゲーム会社が制作し、ANIPLEX.EXEが販売するような形なんだと思う。(いまいちよく分かってない)
個人的には『枕が全年齢向けゲームを作ること』と、『フロントウイングと枕が組む』ということがなかなか衝撃的でしたね…
では、その作品について、まだ多くの情報が解禁されているわけではないが見ていこう。
徒花異譚
徒花異譚 Adabana Odd Tales | |
---|---|
ジャンル | ノベルゲーム |
対応機種 | PC(Microsoft Windows 8.1/10) |
制作 | ライアーソフト |
製作 | ANIPLEX.EXE |
キャラクターデザイン | 大石竜子 |
企画・シナリオ | 海原望 |
システム協力 | シルキーズプラス |
発売日 | 2020年 |
音楽 | さっぽろももこ・松本慎一郎 |
レイティング | 全年齢 |
キャラクター名設定 | 変更不可 |
プロジェクト | 美少女ゲーム系 |
種別 | コンピュータゲーム |
ライアーソフト制作のこの作品は、HPの雰囲気からも和の雰囲気を感じる作品だ。
スタッフは2015年にライアーソフトから発売された美少女ゲーム、『フェアリーテイル・レクイエム』のスタッフが中心となっており、企画・シナリオを海原望、キャラクターデザインを大石竜子が担当している。
音楽は『さよならを教えて ~comment te dire adieu~』などに関わっているさっぽろももこ氏と、『霞外籠逗留記』等を担当している松本慎一郎が担当。
システム協力にはエルフやシルキーズを源流に持ち、『なないろリンカネーション』や、『景の海のアペイリア』、『あけいろ怪奇譚』等を制作しているシルキーズプラスが担当。(色々チームはあるけどどれが担当してるんだろう)
豪華スタッフが、このゲームの制作に関わっていると言える。
公式HP掲載ストーリー
少女が気づくと、そこはどことも知れない暗い森の中だった。
突如として現れた怪物に襲われた彼女は、筆を刀のように操ってものを斬る、謎の少年に救われる。
彼は“黒筆(くろふで)”と名乗り、慣れた声音で少女を“白姫(しろひめ)”と呼んだ。
しかし少女には、少年の顔にも呼ばれた名にも覚えはない。
というのも、彼女の頭からはすべての記憶が失われていたからだ。
黒筆いわく、ここは絵草子の中の世界である“徒花郷(あだばなきょう)”。
ありとあらゆる“おはなし”は、夢と同じように、どれほど深く溺れていても、覚めてしまえば何も残らない。
故にこの世界は、徒花──咲いても実を結ばない花に喩えて名づけられたのだという。
そしてふたりの役目は、ここにあるお伽話の世界を渡り歩き、話の筋に歪みが生まれていないかを見張ることらしい。
操り人形のように頼りない風情の白姫は、言われるがまま、手渡された一冊を開いた。
表題は――“花さかじいさん”。虫食いが進み、朽ちる寸前のようなその絵草子が開かれると、紙面から眩い光が放たれ、少年少女はお伽話の世界へと連れ去られていった――。
ライアーソフトらしいストーリーと言えそうでもあり、身近でも有るおとぎ話のお話が絡んできそうなゲームとなっている。
声優陣も、追加声優がある程度発表され、陣容が見えてきているので、確認していこう。
メインキャストは、若手声優二人を起用。
黒筆役には、現在放送中、『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』の国府司郎で初メイン級役を獲得した、アイムエンタープライズの若手、加藤渉が。
白姫役には、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の白石紬や、『八月のシンデレラ
ナイン』の野崎夕姫等を演じている、81プロデュースの若手、南早紀が起用された。
発表当初は、この二人のみの発表だったが、少しずつキャラクターと声優が発表されており、とりあえず現状発表する気のある声優は発表されきったようなので、ご紹介しておく、発表されたキャラクターと、声優は以下の通り。
乙姫 - CV.桑原由気 (マウスプロモーション)
うりこ姫 - CV.高森奈津美 (プロ・フィット)
桃太郎 - CV.石谷春貴 (プロ・フィット)
花咲かじいさん - CV.玉井勇輝 (アイムエンタープライズ系統?)
今やマウスのエースの一人と化し始めている桑原由気や、アニメからゲームまで幅広い活躍を見せる高森奈津美。
この音止まれ!等、最近多くのアニメ作品に出演している石谷春貴(個人的には未だにアキバズトリップのイメージ強いんですけどね)
なんかWikiすらねえし矢作エンタープライズの忘年会くらいしか引っかからない玉井勇輝というライナップである。
割と新人に近い若手が含まれており、これがノベルゲーというプラットフォームでどのように作用するのかを期待したいところだろうか。
”おとぎ話”という誰でも知っているような基盤から、ライアーソフトの色がどのように出てくるのか、注目したいところだ。
ATRI -My Dear Moments-
ATRI -My Dear Moments- | |
---|---|
ジャンル | ノベルゲーム |
対応機種 | PC(Microsoft Windows 8.1/10) |
制作 | フロントウイング×枕 |
製作 | ANIPLEX.EXE |
原画・キャラクターデザイン | ゆさの・基4 |
企画・シナリオ | 紺野アスタ(Frontwing) |
音楽 | 松本文紀 |
アートディレクター | SCA-自 |
演出 | Yow |
背景 | わいっしゅ |
発売日 | 2020年 |
レイティング | 全年齢 |
キャラクター名設定 | 変更不可 |
プロジェクト | 美少女ゲーム系 |
種別 | コンピュータゲーム |
全年齢向け作品にも経験が多いフロントウイングと、今作が初の全年齢向け作品となる枕がタッグを組んだ、『ATRI -My Dear Moments-』も、豪華なスタッフラインナップとなっている。
まず、エロゲーマーでも驚かされるのは、「紺野アスタ(Frontwing)」という文字だろう。
紺野アスタ氏と言えば『この大空に、翼をひろげて』(PULLTOP、2012)等が代表作の、フリーのシナリオライターであった。
このATRI -My Dear Moments-の発表と同時に、Frontwingへの所属を発表。今作の企画とシナリオを担当することとなった。演出のYow氏を含めて、フロントウイングでありながら、PULLTOP感を感じるメンツとも言える。
アートディレクターは『サクラノ詩』(枕、2015)、『素晴らしき日々』(ケロQ、2010)等の代表作があるSCA-自-氏、
音楽は『グリザイアの楽園』(フロントウイング、2013)や前述の『素晴らしき日々』等の代表作がある松本文紀氏が担当。
複数メーカーがタッグを組んでいることもあり、多くの有名スタッフが関わっていると言える。
公式HP掲載ストーリー
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼いころの事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生(いかるが なつき)は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。
身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、謎の借金取り・キャサリンと共に、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。
そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。
彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。
「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります︕」
海に沈みゆく穏やかな町で、少年とロボットの少女の、忘れられない夏が始まる――。
空とか海とか、そういう雰囲気はやはり紺野アスタ氏が企画シナリオという感じが俄然しますね。
こちらも声優陣が結構発表されているので、見ていこう。
と言ってもこちらは所謂エロゲ的な面があり、声がない斑鳩夏生が主人公である。
最初に唯一発表されたヒロイン(っていってもロボットらしいが)アトリを演じるのは、赤尾ひかる(アイムエンタープライズ)。
『スロウスタート』や『えんどろ~!』等で主役を務めてきたアイムの若手声優の一人が、今作のメインヒロインを演じる。
その他、今年に入ってから発表されたサブキャラクター(?)のキャラと声優は以下の通り。
神白水菜萌 - CV.高橋未奈美(東京俳優生活協同組合)
野島竜司 - CV.細谷佳正(フリー)
キャサリン - CV.日笠陽子(アイムエンタープライズ)
また春野さんいるんだけど、ロリに近い系統を出す春野さんは重宝されるの?
いや春野さんは割と有能説あるからありがてえんだけどさ。
それでいてこのキャスト陣の安心感と言ったらない。
おなじみの男性声優の中の一人の細谷佳正。
アイムのBBA(親しみを込めて)日笠陽子。
そして、和氣でも鬼頭でもない、春野杏である。
フロントウイングと枕、そして紺野アスタ企画シナリオという陣形に、この声優陣。
まさに豪華ラインナップ。紺野アスタ氏は『空と海が、ふれあう彼方』(PULLTOP/2018)で全年齢向けノベルゲームの経験もあるため、その辺りの心配もあまりしなくていいだろうか。(このCVは鬼頭と高田なんだよなあ)
ノベルゲーは、今最も安心できる媒体かもしれない
いかがだっただろうか。今年は特に全年齢向けノベルゲームが豊作の年となりそうな、ある意味珍しい年となるかもしれない。
「ただの動かない絵に声が付いてるだけで、何が楽しいの?」と思う人もいるだろうか、今の御時世だからこそ、ノベルゲーというのは貴重な媒体であると思う。
前述した声優陣、なんと安心できるメンバーが基本であろう。
最近のアニメはどうしても各社の枠だの、新人だの、人気だけど対して上手くないだの、もうめちゃくちゃな所がある中で、むしろノベルゲーやエロゲの方が声優に対して信頼できるのが現状と言わざるを得ない。(なんでそうなった)
また、声優さんの演技力を見る上で、アニメよりもノベルゲーの方が適している、というのも事実の一つだと考えている。
絵が動き、いろいろな補助が多いアニメに対して、ノベルゲーは止め絵が基本だし、一人一人のキャラクターがしゃべる量も多い。
色々な感情を演じる機会も必然的に多くなり、声優さんの引き出しの数がより分かりやすく、なおかつ止め絵に声を付けるので、上手い声優さんの条件の一つと考える感情表現の面がより顕著に出る。
究極はドラマCDと言えるかもしれないが、ドラマCDよりも話は長いし(ロープラとかミドルとかなら別だけど)そういった意味で、声優さんの腕を見たい筆者のような今や変態に分類される声優オタクには、是非にノベルゲーとエロゲを勧めたい。
エロゲの方でも、誰かの双子とかが多く出てたりするし、今活躍されている声優さんの中で、エロゲ発だったりする人間がいるくらいには、意外とハイレベルだ。(いやどうしようもない人もいるけども)
シナリオの方だって、正直ピンキリではあるが、下手なアニメを見るよりは全然ノベルゲーとかエロゲやってるほうが楽しいなって筆者はなっている。
名作と言われる作品も賛否はあれど、基本面白い作品が多い。
ノベルゲーやエロゲは、制約が少ないこともあり、ぶっ飛んだ作品も多い。
近年エロゲで話題を攫った『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』(2018、2019/R-18/Qruppo)等は、ノベルゲー、エロゲの利点を最大限に生かした作品だし、ある意味いろいろな規制に阻まれているアニメ等とはまた違う刺激を我々に与えてくれる。
それでいて、一本でだいたい終わる。アニメの来週を待つ必要も、ラノベの次巻を待つ必要もあんまりない。(まぁFDとか、分割商法とか、ノベルゲーはノベルゲーでそういう商売をしてるのも多いからこれはなんとも言えないかもしれないけども、出るだけマシって所はあるから…)
今や、ノベルゲーというものは衰退の一途を辿っており、数年前繁栄した美少女ゲーム会社も倒産することも珍しくない。
美少女ゲーム大手のKey(Visual Arts)は、麻枝准の13年ぶりの新作に、スマホRPGゲームを選択した。※Heaven Burns Red
『AIR』、『CLANNAD』、『リトルバスターズ!』を生み出した麻枝准は公式HPで、
「PCでノベルゲームをプレイするという文化が失われつつある今、普及率の高いスマートフォンに対応した本企画はKeyというゲームブランドが生き残るための希望です。」
と書いている。
PCもノベルゲームというのは、やはり厳しい現状がある。それは紛れもない事実である。
しかし、その言葉に反するかのように、今年は全年齢向けでもノベルゲームが、しかも期待できるノベルゲームが多くの発売が予定されているし、アニプレックスは、今このタイミングでノベルゲームを作る会社を作るという、ある意味キチガイな事をし始めた。
エロゲはエロゲで、今年もなんだかんだ話題作はある。
今年は賛否両論ではあるものの、名作として語られる『ナツユメナギサ』、『はつゆきさくら』等を制作した新島夕の新作『アインシュタインより愛をこめて』が発売予定だ。(というか去年の1月に初報があってようやく詳細が出た)
「アインシュタインより愛を込めて」
— GLOVETY公式 (@GLOVETYofficial) 2020年1月2日
ティザームービーを公開いたしました。
「新世界のα」
作曲 竹下智博
歌 Luna
作品の正式公開は春を予定しております。
よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/bqN9oz11FJ
原画はきみしま青、志水マサトシという、『恋×シンアイ彼女』(Us:track、2015)メンバーが揃い、Visual Artsの新ブランドから発売。(サガプラは独立しちゃったからね)(結局ブランド名がGLOVETYなのかswallow-tailかよく分かってない筆者は無能である)
しかも声優に佐本二厘の文字。往年の半引退エロゲ声優まで引っさげて、期待の新作が登場する。
Loseの『まいてつ』も続編が遂に登場。(おせえとか言わない)『まいてつ Last Run!!』は1月31日に予約開始、なんかミニアニメまでするらしい。気合入ってるなあ…
コレが桐谷華さんのラストランですか!?
今年は後何が出るんだろう。サガプラは流石に今年じゃないのかな(新作出すとは見たけど)
あとensembleが似合わない新作を出そうとしてたな…エロゲにわかだから情報がどうしても偏ってしまうの辛いな?(
PCノベルゲームは、今ある意味の転換期を迎えているのかもしれない。
待つのは衰退か、それとも…
いずれにせよ、PCノベルゲームノベルゲームは、ある意味今多くのアニメやゲームがある中で、違うものを与えてくれる媒体だと筆者は思う。
PCノベルゲーム、エロゲに少しでも触れてみたいと思ったら、体験版は色んなゲーム落ちているので、気になるゲームの体験版からプレイしてみるのはいかがだろうか。
-追記-
紺野アスタさんにRTされるとは思ってなかったよ…