声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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コンテンツは声優の”踏み台”に出来るのか? ~ラブライブ声優高槻かなこインタビューから考える声優界の現状~

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

筆者は『ラブライブ!』という作品群に対して、割と頑張って見ようとする努力はしてきたつもりである。

しかし、無印もサンシャインもリタイアしてしまったのが現実である。

 

そんな中、今期放送されている『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』については、割と今の所見れるなという気持ちでいる。

追加されたあなた…高咲侑のCV:矢野妃菜喜結構頑張ってると思う。多分。おそらく。

 

今回は、そんなラブライブ声優のインタビューの一節から考えていく。

今回は小ネタです(小声)

f:id:oniji:20201024125448j:plain

 

一部界隈で『高槻かなこ「Anti world」インタビュー』が話題に

クソみたいな声優オタク界隈(突然の自虐)で話題となったインタビューがある。

それがアニメイトタイムズ及び音楽ナタリーによる高槻かなこアミューズ)のインタビュー』。

 

www.animatetimes.com

natalie.mu

 

高槻かなこと言えば『ラブライブ!サンシャイン』にて国木田花丸役を演じている声優である。所謂ずら丸。

2019年にはヴォーカル&パフォーマンスユニット(って何?)『BlooDye』を結成。

 

サンシャイン声優もそれなりにソロアーティストデビューしてきた訳だが、ついに『Anti world』で今年ソロアーティストデビュー。

声優となる前に歌手として活動経験もある高槻にとっては悲願とも言えるソロアーティストデビューだ。

それを記念したインタビューが行われた訳だが…

このインタビュー、あまりにも正直過ぎるのである。

 

――種まき、そして上京を経て『ラブライブ!サンシャイン!!』のオーディションにつながるわけですね。そこから声優としての活動も開始して。

高槻:そうですね。それまでは一度も「声優になりたい」と思ったことはなくて、オーディションを受けるタイミングで「あ、じゃあ声優もやるんだ」くらいの感覚で。

 

――応募してみようと思ったのは何故なんでしょうか?

高槻:え、だって『ラブライブ!』のオーディションがあるって言われたら絶対受けません?

 

――まあ……受けますね(笑)。

高槻:そりゃ受けますよね(笑)。そんなビッグチャンスはそうそうないので。

 

――ここまで声優として様々な経験をされたと思いますが、歌手活動においてはどういったことがプラスになったと思いますか?

高槻:かなり濃厚な5年間でしたが、その中には歌を歌いたくてこの世界に入ったのに全然歌えない、といった悔しいこともたくさんありました。何より苦労したのは、自分の声、自分の気持ちではなく、キャラクターとしての声と気持ちで歌わなければならないことですね。

それが最初は常にもどかしかったんですけど、今となっては感謝しかありません。当時、ちゃんとやってきたからこそ、今につながっているのだと実感しています。

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1602570203&p=2

──そして2015年にAqoursとしてデビューしますが、これは厳密には高槻さんが夢見たアニソン歌手ではないわけですよね?

そうですね。やっぱり高槻かなことして、自分自身の気持ちと歌でアニメの世界観を表現するというのが目標だったので。

 

──その夢がついに叶うわけですが、ソロデビューが決まったときのことは覚えています?

Aqoursを5年間続けていて、ほかのメンバーもソロデビューしていたので、自分のソロデビューが決まったからといって「やったー!」みたいに歓喜することはなくて。「やっとスタートラインに立てたな」という感じでした。

https://natalie.mu/music/pp/takatsukikanako

 ──当然、ソロで歌うのとAqoursで歌うのとでは違いがありますよね?

やっぱりAqoursでは国木田花丸として歌っているので、ニュアンスの付け方も花丸ちゃんの付け方だし。ちょっと鼻にかかった声でピッチを高くして歌うのがすごく難しかったんですよ。なので、ソロで豪快に歌ったときに「すっごい気持ちいい!」って思いました。いくらビブラートをかけてもいいし、自分の好きなニュアンスを付けても誰にも何も言われない(笑)。

──僕はいわゆる声優アーティストをよく取材するのですが、だいたいソロデビューする前にキャラソンを歌われていて、いざ自分名義で歌うとなったときに「自分の声とは?」と戸惑ったという方も珍しくありません。でも高槻さんは、今のお話ぶりからすると……。

特に戸惑いはなかったというか、「自分の思うままに歌えばよくない?」って。頭で考えるというよりは、感覚的なものに従っているのかもしれません(笑)。

 

小学生から歌手になることを目指していた高槻にとって、このデビューが如何に悲願であったのかが伝わってくるインタビュー内容ではあるのだが、めちゃくちゃ声優が”手段”なのである。

すごい手段。ある意味これだけ開き直られると「あ、うんそうだよね~」ってなるくらいには開き直っている。

 

一周回って面白いくらいにはラブライブさんのことを有る意味でDisってて凄い。

その開き直っている姿勢は嫌いではないのだが、やっぱり一応問題にしておきたいのだ。

 

今回は、このインタビューで『コンテンツは声優の踏み台に出来るのか?』という所をセンターに、現状の声優界について考えていきたい。

 

 

コンテンツは声優として売り出す為の重要な手段の一つ

前提として、コンテンツというのは新人や若手声優の露出として重要な手段だ。

例えば『アイドルマスター』ならば、特に新規ボイスが付く『シンデレラガールズ』の場合、声優が発表されると万単位でTwitterのフォロワーが増えるというのは、2020年、令和の時代になっても変わらないことであったりする。

それは『ラブライブ!』の声優も同じことである。ゼロから作り上げた無印メンバーはともかく(有名になっていくにつれて知名度と声優としての活動頻度も過半数以上はアップしたと思う)、『ラブライブ!』が一種のブランドとなって以降の『サンシャイン』や『虹ヶ咲』の声優になるというのも大きなことである事は容易に想像が付くし、現に『ラブライブ声優』である事がブランドとなっていた。

 

声優飽和の時代、とにかく露出するという事が大事であることを考えると、ゼロからよりも、ある程度人気が既にあるコンテンツに所属する事は多くの人間に見られる機会が増えるということであり、それが如何に知名度アップの手助けをしてくれるのかという事。

 

コンテンツには変なオタクもいるが、逆に脳死で推してくれるオタクもいるのも事実。

コンテンツに所属するのは、声優にとって知名度を手っ取り早く上げる方法の一つだなのだ。

 

筆者はシンデレラガールズに招集されることを嫌がるタイプだけど(デメリットしか目につかない)

 

 

いや…分かるんだよ?分かるんだけどさ…

書いてあることを、全否定したいわけではないのだ。

ただ、こう、声優オタクとしてめちゃモヤモヤする内容であったのだ。

一周回って潔いし、勝者になるためのマインドってこういう事なのかもしれないし、もしかしたら人によってはかっこいいとまで思いそうなのだが、でもそうじゃないのだ。

 

これをかっこよくするためには、もうちょっと声優しないと駄目だったと思うのだ。

 

テレビアニメ
ラブライブ!サンシャイン!!(2016年 - 2017年、国木田花丸) - 2シリーズ
恋と嘘(2017年、加藤絢乃)
100万の命の上に俺は立っている(2020年、女子生徒、村人、マジハパープル)
ぶらどらぶ(時期未定、紺野カオル


劇場アニメ
ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow(2019年、国木田花丸


Webアニメ
JRA×けものフレンズコラボ企画「ウマのフレンズ」スペシャル動画「けいばじょう」(くりげ


ゲーム
2016年
討鬼伝2 (愛姫、斉藤きち)
ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル国木田花丸


2017年
ウチの姫さまがいちばんカワイイ(ピクト)
デスティニーチャイルド(ダフネ)


2018年
キングスレイド(ライアス)
ぷちぐるラブライブ!国木田花丸
ヴァイタルギア(サティア、シュターレン)
グランブルーファンタジー国木田花丸
天華百剣 -斬-(大三原)


2019年
ボーダーブレイク PS4版(サラーナ)


ボイスドラマ
ねこぐらし。(2020年、ベンガル) 

高槻かなこ - Wikipedia

 

…もうちょっと声優しないと行けなかったと思うのだ。

もはや『花丸しかやってない』と言っても語弊がそんなにない。ウィキペディアさん太字の基準が良く分からない。(くりげが太字なのは無理がない?)

 

別に『昔から歌手になりたかった』とかにマジギレするような事をしている訳ではなく、あまりにも声優が手段すぎるのだ。

あまりにも『ラブライブを踏み台にして、自分の好きな事したいな』感が出すぎている。

いや、正直『BlooDye』を結成した頃からそうなんだろうなとは思っていたのだが、この答え合わせを馬鹿正直にする必要はなかったと思うのだ。

 

ただある意味感謝する所もある。

『声優はあらゆる事をする為の踏み台にされている』

という仮説の答え合わせが出来た。

 

今の声優業界は、『声優を本気でする気はないけど、声優という看板を使って人気を集めた上で自分が本当にやりたい事をしたい』と思っている人間が割と多い気がするのだ。

コンテンツに上手い事乗っかって、コンテンツの人気にエスカレーター的に便乗した上で、自分勝手に動き始めるという事だ。

…なんだこの寄生虫みたいな書き方!?

 

なんというか、最近のマルチな声優展開って悪用されつつあるまである。

声優を真剣になるつもりもない人間に養分吸われて、座席奪われて、声優のレベルが低下しています…!とかギャグではないだろうか。

めちゃくちゃ笑える。いや全然笑えないのだが。

 

というかそもそも「ラブライブのキャラソン歌うの正直嫌だったわ…」とか言って良いんだろうか、それってラブライブファンも怒らないの?

というか声優の仕事としてキャラソンって重要でしょ?

声優という観点なら歌唱力よりもキャラ声で歌えるかのほうが普通に重要まであると思うんだけど、そこを「嫌だったわ…」的な発言されると声優オタク的にもイラッと来ないと言えば嘘になる。それが声優なんだよ…

 

正直者が馬鹿を見るという言葉は、世の中の至る所に該当するわけだが、声優業界も割とそういう所がある事は前々から見てれば分かるのだが、それがこうも明確に出てくるとむしろ答え合わせという気分でもあり、長年のもやもやが有る意味でスッキリした所はある。

声優という職業がやっぱり素人ながら心配になってくる、こういう人間もいるし、大衆向けアニメ映画は基本俳優女優にセンター持っていかれるし、VTuberとかも乱入してくるし、声優自体もマルチマルチマルチマルチ…

今の時代に生き残っているベテラン声優のような、長期的に生き残った上でいろいろな声を出せる声優って10年後20年後存在しているのだろうか?

 

断じて心配するような立場ではないのだが、声優という職業が好きで、声で演じる声優が好きな筆者にとって、こういう話題を見る度に常々心配になるのである。

 

ちなみに高槻かなこ『Anti world』の初週売上は2743枚である。

 

 

 

以上。