声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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SYNDUALITY Noirにおける青山なぎさ起用に関して、声優過激派が声優起用方法の新たな派生を考える。

おにじと申します。

 

今回は、声優の起用方法に関して、非常に興味深いアニメが存在したので、ちょっと考えてみようと思っている。

こういうのって筆者が知っていなかっただけであったのかもしれないのだが、手法の一つとして面白いというか、そういうのもありかと思ったのでって感じで、フィーリングだけで書いている(大丈夫なのか?)

今回はあくまでも声優の起用方法などで書くので、内容とかにはほぼほぼ触れるつもりはない。あくまでも起用方法に関してだけでやるので、どうか当該アニメを普通に見ていて楽しんでいる人は怒らないでくれ頼むから(白目)

色々なアニメにおいてのキャスティングのタイプ

まぁアニメのキャスティングという所に関しては色々なパターンみたいなものが存在する感じはするのだが。

 

まぁ最近の大衆向け映画アニメ系統というのは、有名所の俳優女優を真ん中に置いて、周りは堅実な声優で固めるタイプだったり、『天気の子』以降若干流行っている感がある無名俳優・女優を真ん中に置くタイプとかも増えてきていたりはする。

こういう感じで若山詩音が普通に声優になったとかいうイレギュラーはあったりはするのだが、基本的にこういうのは所謂俳優女優パワーで客を呼びたいというところがあったりとか、監督が”自然”な演技を求めているとか(宮崎駿に唯一ケチを付けたい自然な演技概念)、マーケティング的な問題とかがある訳だが。

こういう系統のキャスティングというのはある意味で浸透している印象もある。

 

深夜アニメ系統でも、色々なパターンがあるわけだが、

知名度がある人気声優を並べまくり、声優の名前で勝負しとんのかみたいな並びをすることもちょくちょく見るようになってきた気はするし、

堅実な声優を並べるタイプは、コロナのご時世も相まってかなり割合としては増えた感じがある。

こういう流れもあって、跳ねきっていなかった中堅どころの声優が抜擢されることというのもあったような感じもする。

まぁ最近はまた真ん中に新人声優を置いて、周りを中堅どころで固めるような形の真ん中を色々な生放送やイベントとかに出して…みたいな感じのやり方も復活してる感じはする。

 

以前より実力的なところでの方向性が強まった感じはコロナもあったことでするのだが、逆に言うと声優の名前だけで勝負していて、キャラとのマッチングを考えていないようなものも散見され、上手いバランスって中々出来るもんじゃねえんだなあと思ったりはする。

良い感じの新人・若手を探すというのは難しい時期はあるのだが、少しずつそういうのも戻ってきてはいるので、こういうのばっかりだとそれはそれで問題だが、いいバランスになりゃいいなあと思っていたりはする。

 

 

SYNDUALITY Noirとかいうアニメ

今回声優のキャスティングとして取り上げたいのは『SYNDUALITY Noir』である。

このアニメ若干ややこしいのだが、『SYNDUALITY』というバンダイナムコのメディアミックス作品であり、『SYNDUALITY Noir』はそのアニメ展開である。

昨年の9月『Project SYN』の中核タイトルとして発表された『SYNDUALITY』。

こちらは、バンダイナムコエンターテインメントバンダイナムコフィルムワークス・BANDAI SPIRITSの3社共同のSFプロジェクトということらしい。別の会社であることは知ってるんだけど、なんか全部バンナムじゃねえかってなるけども。

 

ゲームとアニメで登場人物に差異があるパターンのメディアミックス系作品であるわけだが、先人を切ってアニメが放送されているという形である。

こういうブログをしている以上、どれだけ謎アニメであろうと一応キャスティングとかは確認する訳だが、昨年の発表された時点でのキャスティングの並びが

ノワール古賀葵
シエル:青山なぎさ
シュネー:M・A・O

という発表であった為、目に留まらざるを得なかった。

なんといっても古賀と市道の間に青山なぎさ(以下たまに表記が『青山(な)』)が挟まれていたので。

主演女優賞取っている古賀と、声の引き出しとか含め声優としてのレベルが非常に高いM・A・Oの間に、Liellaの公募組がいるというなんとも実績アンバランス過ぎる並びに「なんつうところに青山(な)を置いとるんや」と純粋に思った。

そんなところに置いたら青山(な)が可哀想だろとも思った。

 

 

青山なぎさとかいう声優

青山なぎさという声優に関しては、まぁ所謂純血ラブライブのCVに座る人間としての要素が詰まっている感じすらある存在ではあるのだが。

純血ラブライブの第三弾として『ラブライブ!スーパースター!!』が立ち上がった2020年、こちらのキャストに1名を公募オーディションで選ぶという試みを行った。

この『ラブライブ!新シリーズプロジェクト一般公募オーディション』にて、青山なぎさはキャストに選ばれることになるわけである。

 

ただまぁ、このスパスタの一般公募オーディションは、当初と言っていることがあまりにも違いすぎることというところにも触れざるを得ない。

当初一名と言われていた合格者は、この時伊達さゆりと青山なぎさが選ばれたことで2名となった。

まぁこの時は2名になっただけで騒いでいたのだが、結局の所2期生とかいう概念が誕生することになり、鈴原希実が当該オーディションで引っ掛けてきた存在であることが判明することにより3名合格しているというなおのことよくわからないことになっていたりはする。

 

また、青山(な)に関しては中央大学時代に斎藤渚(さいとう なぎさ)として、『MISS CIRCLE CONTEST 2019』にて準グランプリを獲得しており、これによってPFHエンターテインメントと契約を行っていたと思われることが秒で発掘されたことで、当時のエントリー資格の『特定のレコード会社や芸能事務所等と所属契約していない方』に抵触しているのではないか?という疑惑も存在した。(この表記的に応募時点で契約していなければ大丈夫ということだったのかもしれない)

 

まぁ、こうとやかく言われる羽目になった最大の要因としては、スタート時点で青山(な)の演技が単純に酷かった。というところに帰結するような気がする。

もう片方の伊達がそれなりに公募としては演技能力に関してある程度のモノを出していたことも相まって、青山(な)が悪い意味で浮いてしまったのも不運だった気もしなくもない。

ただ、やはり公募オーディションを行っているというところを考えると、なんでこんなレベルのを採用したのか?という疑問が一部で生まれてしまうのは仕方がないことであったとも思うし、筆者もこの演技力に関しては疑問を呈していた。(まぁ別に純血ラブライブに演技能力を求められているとはAqoursの段階で思ってはいなかったけども)

 

まぁ本末転倒な結論ではあるが、演技で伊達が選ばれて、ビジュアルで青山(な)が選ばれたと考えればもう全て終わりなのだが。別に本職じゃないビジュアル良いのを引っ張ってくるのは、スパスタが初めてではなかったわけで。

色々な事情を孕みまくっている感は否めないが、まぁ今となってはという感じではある。筆者も今更とやかく言うつもりはもうない。

 

まぁこういうスタートを切ってしまったことによって、なんか無駄に大変なスタートになった青山(な)ではあるものの、大体そういうところに疑問を持つ層というのはラブライブを全力で推す層とは合致していないこともあり、普通にラブライブCVとしては受け入れられた感じがあった。

間違いなく顔もビジュアルも良いので、そういうところも含めてそりゃそういう層には受け入れられない訳もなかったとは思う。

ちゃんとラブライブの中で人気を高めることが出来たのは当人の努力があるわけだし(勿論ラブライブという看板が強いことも間違いないけど)

当人のニコニコチャンネルでの番組なども人気を博している感じである。

 

ただまぁ、当人としても顔出しの仕事というのもしたいんだろうなあというのは節々と感じられてはおり、『めざましテレビ』のイマドキガールとかに入ってきたのは、所謂ラブライブという看板を使いながらの立ち回りとしては悪くないとは思うのだが、声優として活動する気がラブライブ以外にあるのか?というところへの疑問にもつながる所ではあった。

一方、割と朗読劇方面での活躍というのは近年結構やっている感じはあり、こちらの方面を見ると演技という所へのベクトルはしっかりと向いているという言い方も出来たように思う。

 

…という感じではあるものの、純血ラブライブ声優らしくスパスタ以外のアニメ出演はないという状況だった訳だが、ここで『SYNDUALITY Noir』が飛び込んできたわけである。

 

 

起用されたことに関して

という流れを見た上で、今回は青山(な)の使われ方に関して、興味深いなと思ったわけである。

まず第一として、前述したように古賀とM・A・Oに挟まれる青山(な)という構図は青山に取って無理難題レベルでキツイと思った。

青山(な)はそりゃあの初手の演技の下手さという所からは一定は脱却はしているとは思うのだが、それはあくまでもスパスタにおいての話であって、じゃあ古賀とM・A・Oと戦えますか?と言われたらそれは酷だろとしか言いようがないと思う。

というかこれは青山(な)に限らず多くの若手、新人声優がそうなる訳である。この初手の発表の後、若手としては稲垣好とかが入ってくるが、稲垣でも渡り合えというのは難しいだろう。

 

一方で、制作の方向性で言えば、バンダイナムコエンターテインメントバンダイナムコフィルムワークス・BANDAI SPIRITSという3社でのプロジェクトという所で、サンライズLantisを始めとして、純血ラブライブに関してバンナムは深く関わっている企業の一つであることから、こういうラブライブ声優をラブライブ以外で使用してくるというのは、あり得る話ではあり、この起用という所への意外性というのはそこまでないのかなという感じではある。

とは言え、伊達よりも先に青山(な)にラブライブ以外のアニメ出させるんかいという所もあるけど。

伊達の方が声優としての技量は少なくとも青山(な)よりは上であると思われるし。

まぁ腕だけで選ばれるわけじゃないし、最終的にこの起用に関しては青山(な)の方が適正は高いと筆者は考えているから別に良いけど。

まぁとりあえずバンナムというか各所から青山(な)を使おうという動きがあったんだろうなとは思うけど、そういうのは別に若手・新人を使う時にもそれなりに動くことだとは思うし。こうやっぱり全然他に出ない純血ラブライブ声優はこういう時目立つのよ。

 

 

使われ方に関して

では、興味深い使われ方というのはどういうことか?ということである。

青山(な)はシエルというキャラクターを演じており、パートナーが不在の歌が好きなメイガスとして、本編においても謎の部分が多いキャラらしい。

 

歌が好きというキャラクター性もあり、本編でも歌を歌唱することが多く、既に挿入歌が複数存在したりしている感じである。(前述した通り作品の内容には今回は触れるつもりはない)

こういうのはYouTubeにも掲載されている。

youtu.be

youtu.be

まぁ青山(な)はラブライブでもこのような活動を行っているわけであり、こういう方向で使う方が冒険性は低いし、なんならキャラトーンとかを合わせてあげることで、より楽に歌わせることだって可能ということでもある。

 

で、このアイドル衣装シエルに関しては、リアルに衣装も作って青山(な)に着てもらうという方式を取っている。

synduality-noir.com

https://synduality-noir.com/g8ZkwAYq/wp-content/uploads/2023/07/%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%ABWEB%E5%85%AC%E9%96%8B%E7%94%A8r.jpg

こちらに記載してある通り、リリイベも行われている。

そして、TVアニメ『SYNDUALITY Noir』エンディング主題歌シングル「ユリイカ」と、挿入歌シングル「You & (A)I」の発売を記念して、8月29日(火)に池袋サンシャインシティ噴水広場にて、合同リリースイベントを開催することが決定!

エンディング主題歌を担当するARCANA PROJECTと、挿入歌を歌唱するシエル役の青山なぎさが出演、トーク&ミニライブを行います。

観覧は無料で、どなたでもご覧いただけます。(但し、ご来場者数が規定数に達した場合、立ち止まってのご観覧をお断りする場合がございます)
イベント本編終了後には、優先観覧エリア入場者・CD購入者を対象とした特典会も実施。アイドルシエルの初の歌唱をお見逃しなく!!

各詳細は⇒https://www.lantis.jp/news.php?id=1689606041

無料のトーク・ミニライブを池袋サンシャインシティ噴水広場でやるという、こういう売り出したい系統のアニメ系統お決まりのアレをやっていた。

ARCANA PROJECTもランティスお抱えのアイドルユニットなので、まぁどっちの層も欲しいぞってことだとは思うのだが。

 

これに加えて、前述した挿入歌の方だが、普通に実写MVが存在するし、

www.youtube.com

www.youtube.com

初回限定版に関してはこのMVとかを入れて、ジャケットも青山(な)である。

lantis.jp

 

振り付け動画まで出てくるし。

www.youtube.com

 

…という使われ方をしている。

 

青山(な)を起用した理由というのは、明らかにアイドル的な使い方であると言ってまぁ良いだろう。

このプロジェクトにおいての広告塔ポジションを担う結果となっているみたい。

悪く言えば客寄せパンダである。というか、ここまで露骨なのは中々見ない。

いや、別にこういう所謂作品内においての若手・新人声優に実写MVさせるとか、リリイベとかイベントさせるってことは別に珍しいことではない。

世の中には新人・若手声優を追いたいという特定層が存在するので、こういう売り方というのは特にコロナ前にずっと行われいたことではある。

ただ、そういうのはあくまでも複数人の新人・若手声優でユニットを組むことで複数人の中から人を当てるという方式でやっているわけであるし、複数楽曲のMVというのはあまりないとも感じる。

 

まぁこれを青山(な)単独で成立できているのは、ひとえにラブライブというコンテンツによって人気があるからであり、それだけの集客というのが出来るからである。

間違いなくスパスタをアニメ含めて疑いなく見ている層であれば(スパスタのアニメの出来を考えると)こういうのには釣られるだろうし、金を落としてくれるだろう。

バンナムとしても、メディアミックスとして大コケすることは避けたいだろうし、売り出したいものは売り出したいだろうし。

そういう中で、一つの保険というか、話題性という所で、青山(な)を引っ張ってくるというのは判断としてはおかしいとは思わない。

 

思わないのだが、これまでも特定客層を引っ張ってくる為のキャスティングってのはあったとは思うのだが、ここまで露骨な広告塔、客寄せパンダとしてのキャスティングというのは逆に珍しい気がする。

まぁこれはそもそも青山(な)がスパスタ以外での声優の仕事がアニメ・ゲーム共にほぼないという状況というのもその感を強めているということにはなるのだが。

基本的に純血ラブライブ声優というのは過半数ラブライブ以外の仕事をしないということが特にAqours以降は定説となりつつあるわけであり、青山(な)もその一人ではあったのだが、こういう使われ方って存在するんだと思って、普通に興味深い。

 

まぁ今までもあったにはあったモノの派生ではあると思うのだが、ただこういうコンテンツ系声優の人気を利用して、自社の新しいメディアミックス、アニメにおいて広告塔・客寄せパンダとして使うというのは、一つの形としてちょっと新しいというか、純血ラブライブ声優ってこういう使い方が出来るんだなという関心を筆者は持ったという感じ。

 

 

ということで、今回はアニメなどにおいての声優のキャスティングの仕方としての一つの形として、なんか別の奴が出てきた?派生が出てきたのか?って感じの記事でした。

 

所謂コンテンツ声優というのは、コンテンツの看板が強ければ、よほど酷いことがなければ基本的にコンテンツファンというのは受け入れるものであり、当初反発が一定存在しても、大体アニメとかが始まるか、ライブをすれば、大体は手のひらを返すという流れがある。

こういう所を考えていくと、やはり固定客という所はコンテンツ声優は作りやすい方では有り、そのハードルは低いような感じがする。

コンテンツの看板が大きい・強いことが前提となるので、そこまで簡単な話ではないのだが、そういうコンテンツであれば、色々な所をコンテンツパワーで黙らせることが出来るということか。

そういうので一定の人気を集めたのを、こういう形で広告塔として使用して、新しいアニメやメディアミックス、コンテンツの告知というか、そういう層を連れてこさせるという形にするというのは悪くないのかもしれない。

 

まぁ青山(な)当人がどう思ってるかは分かんないけど…

実際青山(な)がこのメンツと演技面でちゃんとやれてるかっていうとやはり厳しい部分はあるようにも感じてしまう。

ある程度経験を積んだとは言え、そんな劇的に上手くなるかと言われたらそうじゃないだろうし、青山(な)の場合は歌にしろ表に出る仕事にしろ忙しいだろうしねえ。

せめて演じるに当たっての現場の所で、コロナ前みたいに一緒に録れていればいいのだが。

やはりこういうのは現場での経験というのは、成長につながるものだし。

そういうのがコロナによって薄れてしまっているというのは厳しい部分が新人・若手声優にはあったように思える。

ちゃんとした現場で、そういう有能な声優と一緒にやれる環境って大事なんだと思う。

そういうのが青山(な)にありゃ良いなあとは思う。やぱり純血ラブライブ声優、そういう場面が少ないだろうからね。

 

しかしまぁ、ここまで露骨にぶん回すのも凄いなって思う。

まだ稲垣が青山(な)に近い経歴だとは思うが、やっぱりベクトルは違う新人・若手声優になってくるしな…

やっぱり純血ラブライブ声優っていうのはややこしいんだろうなとは思うんだけども…こういうやり方、他でも出来そうだけどどうなんだろうな…

 

以上。