声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

AKB系から転身した声優の現状。

(この記事は2020年9月に投稿予定でしたが、そのタイミングで優先事項が発生した結果、半年出され続けなかった記事となります。このため、記事の入りの記事は2020年8月辺りの記事からとなるありえない記事となっておりますが、内容としてはきちんと2021年3月版にブラッシュアップしましたので、許してください)

ちゃろ~、おにじです。(激寒)

 

さて、今回は声優関連のお話。

 

夏頃、こんな記事が世間を騒がせたことを覚えているだろうか?(もう誰も覚えてねえよ半年以上前の記事だぞ)

web.archive.org


まぁポストセブンの言っている声優論なんて聞く耳を持ちたくはないが(もうちょっと持つべき所があるような気がするの意)、とりあえずAKB系統から声優が増えてるよね~的な記事である。

 

実際問題、この傾向が全く無いとかそういう事はないのが現状である。

声優という職業は多様化の中でやたらとアイドル化が進むという現実がある訳で、それに伴ってAKB系列から声優の道を選んだ人間を見ることは少なくないように思える。

今回は主なAKB系列声優をあげて、どれくらい声優として活躍できているのか?という所をざっくりと調べていきたい。

(言ってしまえばこの記事は9月に出るはずだったのだが、あみあみチャンネルニューエイジの発表があり、そっちの記事が間に合ったので、お蔵入りになっていた。)

oniji.hatenablog.com

…そしてそのまま放置され、半年後公開の運びに…(12月にも出そうとしたのだが、それも速報案件が入って中止されたらしい)

 

f:id:oniji:20200918144651p:plain

佐藤亜美菜 / AKB48 / 大沢事務所

AKB発声優と言えば開口一番に出てくるのは佐藤亜美菜であろう。

AKB時代は『AKB0048』で声優に挑戦した経験もある佐藤だが、AKBとしては不遇の時代を過ごした(らしい)。

2013年12月に「声優を目指す」として卒業を発表。2014年1月にAKB48劇場にて卒業公演を行う。

 

そのわずか二ヶ月後に、佐藤は声優事務所としてはかなり堅実と言える大沢事務所への入所を果たす。

AKB系列でこのレベルの”声優事務所”に入ったのはこの人が最初で最後なのかもしれない。

大沢事務所はとにかく堅実な事務所であり、ここに入れた事は彼女にとって何よりの幸運の一つだったのかもしれない(まぁ掴み取ったとも言えるから運というのは当人に失礼かもしれないが)

 

そんな彼女のまともな声優としての仕事が『アイドルマスター シンデレラガールズ』橘ありすだった事は、彼女にとっての大きな試練であり、佐藤亜美菜が声優になる過程を見ることが出来る作品であろう。

単純に最初は下手くそであったことは否定できる状態ではなかった。AKBからの転職だったこともあり、ボコボコに叩かれたのが現実であった。

橘ありすという役はそれなりの人気を誇っていた事もあり。待望の声がこれか??と言いたい気持ちは物凄く分かる。

 

そこから、少しずつ努力を重ねて、技量を高め、本当に声優を目指した結果が今の彼女である。

確実に愛される声優になったのは否定するのは難しいだろう。

ちゃんと『大沢声優』っぽくなったのは、彼女の努力他ならない所がある。

大沢らしくどちらかと言うと吹き替え側に重きを置いている。

とは言え全体的な出演数は決して多いわけではなく、演技派!!と言えるまでの域かと言われるとまた話は別である。しかし彼女は間違いなくちゃんと声優になれた部類に入れなければならない声優である。

 

最近は多方面からの抜擢が多すぎる感があり、価値は以前ほど高いものではなくなってしまったとは言え、『HUGっと!プリキュア』で主人公の妹を演じたことは大沢である事と彼女の努力の成果であろう。(まぁプリキュアではないので、より価値は下がるのではと言われたらそれはそうとしか言えないが)

また、吹替等でも出演があるのは、大沢らしさと言えるかもしれない。

 

純粋に彼女が声優を目指した結果である、彼女は普通にごく一般的に声優に部類されるべきところに到達したと言えるだろう。

それが彼女の良い所であり過激派として『文句を言わない』レベルの所なのかもしれない。(結婚もしているし、マジで成功の部類でしょう)

 

 

仲谷明香 / AKB48 / アミュレート→アニモプロデュース

筆頭のもうひとりとなると、仲谷明香の名前を挙げておくべきであろう。

彼女も『AKB0048』合格組であるわけだが、彼女のほうが佐藤よりも声優としての方向転換は早い。

 

2013年3月に声優オーディション受験を理由に卒業を発表し、同月卒業。

7月に割とちゃんとしている事務所であるアミュレートへの入所を発表。

翌年『ハピネスチャージプリキュア!』のOPである「ハピネスチャージプリキュア!WOW!」の歌唱でそれなりに話題となった。(プリキュアにも一応出演)

ゲーム『CHAOS;CHILD』香月華で主要役として声優転職後初出演。

あいまいみー』で多数のモブで出演、同じちょぼらうにょぽみ作品の『不思議なソメラちゃん』で野乃本ソメラを演じた。

2017年は『アイドル事変』桃井梅と『CHAOS;CHILD』香月華ゲーム出演作品がアニメ化。

2019年には『荒野のコトブキ飛行隊』ケイトでゲーム系統ではない30分アニメで初のメイン役を獲得した。

 

この年にアミュレートからの退所を発表、今年アニモプロデュースへの所属が決定した。

 

それなりの出演数ではあるが、多いとは言えないというのが正直なところだろう。

アニモプロデュースへの移籍直後であることも考えると、今年の出演数というのは当てにならないが、現状2020年は『アイカツオンパレード!』しか出てなかったりするし。

割と頑張っている方なのだが、アニメ出演系統の大半が5分アニメかゲームのアニメ化であるという所は物足りないかもしれない。

それだけに、『荒野のコトブキ飛行隊』に大きな期待が懸かっていたのだが…まぁおお滑りとは言わないが、期待通りの跳ね方をしたとは言えないだろう。

アニモプロデュース移籍で彼女の声優活動にどれだけの変化があるのかは注視しておきたい。

現実的な話をすれば、この出演履歴でAKB系列産だと2番目になる。(この時期書いてから出演作が基本的に増えてないのアレだなあ…)

 

 

秦佐和子 / SKE48 / マウスプロモーション

人によっては仲谷より上と言いそうな声優となると、多分秦であろう。

彼女もまた『AKB0048』合格組であるが、彼女はAKBではなくSKEである。

 

2013年3月に声優学校に入ることを理由にSKE48を卒業。

日本ナレーション演技研究所、プロ・フィット声優養成所などを経て、2015年にマウスプロモーションに所属した。

2015年、『VENUS PROJECT -CLIMAX-』原エリコ役が声優転身後の初主要役。

2016年、『バトルスピリッツ ダブルドライブ』エト・エトシンモリ8世でも主要役を演じている。

2017年、『このはな綺譚』皐で初の深夜アニメ主要役を獲得。

同年、スマホゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』若宮イヴで彼女の知名度が結果的に最も上がるキッカケとなる。

BanG Dream!』での声優として、活躍を現在も続けている。

 

主要役も数本獲得しているが、やはり『バンドリ声優』である所は今の所否めない。

というか出演数が少ない上に主要役が『このはな綺譚』『BanG Dream!』くらいしかないというのは、声優としての稼働自体が多くないので他に言いようがないとも言える。

まぁバンドリが良いんだから良いのかもしれないが、それって典型的なコンテンツ声優なんじゃないかと…(そもそもWikipediaでTVアニメが2019年で停止してるの深刻まである)

 

 

石田晴香 / AKB48 / ホリプロ

AKB0048』系声優転身は、石田晴香もそうである。

 

2016年3月に卒業して、ホリプロで声優活動を開始している。

2017年、『アクションヒロイン チアフルーツ』青山勇気、青山元気という二役を主要役でするという非常にチャレンジングな配役を獲得した。

片方が歌がすごく上手いという設定には無理があったと思うが、一人二役という声優転身後初主要役としてはハードな役をこなした。

ゲーム『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』入間美兎等を演じているが、それ以降ほぼほぼ声優としての目立った活動が見られない。

 

割と順調なスタートを切ったのだが、普通に見なくなってしまったという感じで、これはどう反応すれば良いのかという感じになる。

OPENREC声優になりつつある(OPENREC声優って何?)

 

 

山田麻莉奈 / HKT / クロコダイル

続いてはHKTからの声優転換の山田麻莉奈

 

2018年3月にHKT48を卒業し、4月にクロコダイルに入所している。

『邪神ちゃんドロップキック』で声優デビューを果たしているが、まともな主要アニメ役は存在しない。

一応『雨色ココア sideG』とか、『シーサイド荘のアクアっ娘』とかが太字なのだが…それを主要役というのは悲しくなってくる気がする。

一応ゲームとかだと、ゲームでは『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』とかがあるのだか、そこから続いているかと言われると微妙な所であろう。

ちなみに写真集は2枚出している。

 

声優グランプリ×ジェンコ×エクスアーツジャパンの声優ユニット、Kleissisに所属しており、カラーは瑠璃色。7枚のシングルと1枚のアルバムを販売している。

 

なんともクロコダイルって感じであり、「クロコダイルだから…」で完結させられてしまう所がある。

というかここまで出演作が少ないとコメントのしようがないから許して欲しい。

 

 

長谷川玲奈 / NGT / クロコダイル

色々あったNGTからの転身声優。

 

2019年4月にNGT48を卒業し、6月にクロコダイルに所属。

BloomZでトレーニングを受けながら活動を開始している。

『邪神ちゃんドロップキック』2期の公式リポーターとして活動したりしており、『札幌乙女ごはん。』第3弾でテレビアニメデビューしている。

今年は『邪神ちゃんドロップキック'』のモブ役等複数作品に出演している。

 

そんな中、2021年に『WIXOSS DIVA(A)LIVE』で犬宮羅々 / VJ.WOLFで、主要役と言えるポジションで登場。割と人気シリーズとも言える『WIXOSSシリーズ』での抜擢は、彼女にとって大きな一歩と言えるだろう。

4月からは『恋と呼ぶには気持ち悪い』にて天草理緒で登場予定となっており、結構アニメで見る回数が増えてきている。

 

声優転身してからまもなく2年となるが、ここに来て声優としてのアニメ登場回数、主要役共に上昇しており、AKB系統声優で一番勢いがある声優と言えそうである。

 

まぁ色々あったらしいNGTなので、声優としては平穏に活動して欲しい所だ。

 

 

まとめ

AKB系列声優となると、とりあえず思いつくのはこの辺りなのだが、他にいた場合はちょっと申し訳なくなるやつである。

AKB系列声優の現状という点では、やはり声優として一番成功しているのは佐藤亜美菜である事は疑いようがないと思われる。

佐藤亜美菜は、AKB系列声優の走りであり、逆風の中大沢事務所の声優となった感じはある。

とは言え、佐藤亜美菜でも声優として上の方に行ったかと言われると頷くのはなかなか難しいと思われる所である事も現実と言える。

 

他の声優で考えても行けてもコンテンツ声優である所であり、声優という職業が過多になっており、アニメに継続的に出ることが難しいという現状を考えても、ゲーム等でも出演を安定させる事もあまり出来ている印象がない。

この程度の出演数であれば、いわゆる『アイドル声優』という奴にも出演数で負けているように思える。

 

ただ、その中で長谷川玲奈は結構アニメ役を掴み始めており、クロコダイルというお世辞にも良いとは言えない事務所で勢いを見せているのは、AKB系列声優としての一つの光明とも言えるかもしれない。

 

AKB系転身声優が増加しているのは事実だが、その中で売れるというのは中々に難しいというか、声優界の壁というのは現在でも一応機能しているようである。

あとなんだかんだ大沢事務所という事務所は声優を育てることも改めて理解できる内容となったかもしれない。(まぁ長谷川玲奈はクロコダイルで頑張ってるから、そう言い切ってしまうと可愛そうだけど…)

 

以上。