声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

虹ヶ咲・ミリオン…相次ぐ声優の身体を物理的に壊す事例。”歌って踊る声優”の形は限界なのか?

※5月21日追記

当記事で取り扱った内容の一人である戸田めぐみのブログが更新されました。

記事内において”このブログ記事の一部をTwitterやサイト等への転用は申し訳ありませんがご遠慮ください。”との記載がございましたので(これも転用だけどこれは説明のためのやつだから許して…)

”このブログ記事”以外は引用しても大丈夫そうな感じはしますが、穴を突いた感じにもなり得ると思うので、当ブログで引用していた戸田めぐみのブログの範囲を全削除する事にしました。

リンクはすべて貼ったままにしておりますので、ご自身でアクセスしていただき、当該内容をご確認していただけますと幸いです。

 

 

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

今回は声優に関しての話題である。

先日、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』にて、青二プロダクション声優特集が行われた。

まぁ”超人気声優”かどうかとか、”2時間にしても声優がちょっと多すぎたんじゃないか”とか、言いたいことは無くはないが、 地上波系列の声優関連番組としては割とマシな放送だったような気がする。

…まぁそもそも青二プロダクションという事務所であるからこそ、こういうのは成立する所はあるだろうが。

 

そんなこんなで、最近は地上波も視聴率が欲しいのか、やたらと声優関連特集を組むことも多くなってきており、その扱い方などに差異はあれど、声優という職業の立場というのは、まぁ向上していると言えるのだろう(まぁテレビの立場が下がってきている事も間違いないので、テレビに出る=立場の向上とはなかなか言えない所もあるかもしれないが)

 

ただ、その裏で声優がここ最近特にぶっ壊れ過ぎである。

声とかじゃなくて、フィジカル…身体的な意味でのぶっ壊れが多い。

ここ5年くらい、まぁそういう話はいくらでもあった訳だし、取り上げるのも今更なのかもしれないが、声優が身体を痛めすぎなのである。

 

今回は、この声優が身体を物理的に壊す案件に関して注目し、現在の声優・アニメ業界の売り方に、いい加減限界が見えてきたのではないか?というお話をしていく。

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ラブライブアイドルマスターで同時多発的に発生した案件

今回取り上げる理由というのは、コンテンツとしてデカい『ラブライブ!』と『アイドルマスター』関連で結構近めに関連案件が出てきたからである。

 

楠木ともりの『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rdLive! School Idol Festival 〜夢の始まり〜』出演に関して

まず、『ラブライブ!』の方は『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の優木せつ菜役・楠木ともりソニー・ミュージックアーティスツ / SACRAMUSIC)である。

これは、最初の話というのは少し遡る必要性があり、楠木ともり公式サイトにて、4月18日付で『楠木ともりに関するお知らせ』というリリースが出ている。

www.kusunokitomori.com

いつも楠木ともりにご声援を賜り、誠にありがとうございます。

楠木ともりの現在の身体の状態に関するご報告です。

生来の体質によりダンス等、大きな動きを伴う運動を行うと、関節周りの筋肉に痛みや痺れが生じやすい状態にあると医師から診断を受けております。
今後も引き続き、症状が出ないよう最大限の配慮を行い、関係者各位のご協力も賜りながら活動を続けて参ります。


万全な状態で活動できますよう、治療を継続して参りますので、皆様には温かく見守りいただけますと幸いです。

今後とも、楠木ともりをよろしくお願い致します。


株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ

生来の体質という話ではあるが、ある意味でこういう話が出てくるのは生来であれば今更な感じもある。

生来の体質に加えて、現状何かしらの不調的な所も存在する…というので、このリリースが出たのだろうなと筆者としては考えている。(ネットサイン会はええんか?と思ったけど大きな動きではないか…とも思ったらしい)

 

この上で5月6日、同じく楠木ともり公式サイトよりリリースが。

5月8 / 9日においての『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rdLive! School Idol Festival 〜夢の始まり〜』の出演に関しての物であった。

www.kusunokitomori.com

いつも「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」を応援いただき、誠にありがとうございます。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜役・楠木ともりにつきまして、
かねてからの身体の状態を踏まえ本人・所属事務所とも相談いたしました結果、

来る5月8日・5月9日にメットライフドームにて開催される「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rdLive! School Idol Festival 〜夢の始まり〜」へは、パフォーマンスをする曲数を若干絞った形での出演とさせていただきます。

ご理解、ご了承の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

楠木本人をはじめ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバー一同、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。


プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ

上記の内容の通り、楠木は若干曲数を絞っての出演となったようである。

生来の体質である以上、これからもそういう方向性が続くのか、その上で現状あまり状態が良くないのか、この辺りの詳細についてはこちら側に漏れてくることはおそらくはないだろう。

とりあえず楠木ともりには身体を大事にして欲しい所である。

…まぁ割と色々出ていたようだが。トロッコとか色々そういう所で制限をかけていたようである。

 

 

戸田めぐみの『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn』出演見送りに関して

一方で、アイドルマスターの方は『ミリオンライブ!』の方。

5月7日、舞浜歩役・戸田めぐみ(ケンユウオフィス)が『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn』の出演が見送りされる事が発表された。

idolmaster-official.jp

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn」
戸田めぐみ様(舞浜 歩役)のご出演につきまして


2021年5月7日
株式会社バンダイナムコエンターテインメント

 

日頃はバンダイナムコエンターテインメントをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

2021年5月22日(土)・5月23日(日)に富士急ハイランド・コニファーフォレストにて
開催致します、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn」
のご出演内容につきまして、以下の通りお知らせいたします。

 

当初5月23日(日)に出演を予定しておりました戸田めぐみ様(舞浜 歩役)につきまして、
筋筋膜性腰痛症、腰部神経根症を発症し、スタンディングでのパフォーマンスが困難な状況となってしまいました。
経過を見ながら主催・制作サイドとご本人様およびマネジメントサイドとで十分協議を重ねてまいりましたが、
この度、ご本人の体調を第一に考え、主催並びに関係各社の判断により、
本公演の出演を見送らせていただくことといたしました。

 

お客様、そして関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けいたしますこと、
深くお詫び申し上げます。

 

なお、出演見送りに伴う5月23日(日)公演の出演者追加等はございません。
また、出演者変更に伴うチケットの払い戻しについてもお受けいたしかねます。
何卒ご理解とご了承のほどよろしくお願いいたします。

 

『筋筋膜性腰痛症』というのは、筋肉や筋肉を包む筋膜が痛む症状で、腰や背中に過剰な負荷がかかった場合などに起こりやすいらしい。

簡単に言うのであれば(簡単に言うと正確にはニュアンスが変わってしまうかもしれないけど)筋肉関連が原因で腰が痛くなる…という感じらしい。

ぎっくり腰とかもこれ関連らしい。(調べた)

 

腰部神経根症は、加齢等によって椎間板が変形することで、神経根が圧迫されて痛みが発生するみたいな感じらしい。

 

戸田めぐみといえば、前回の6thライブの振り返りの記事において、腰のヘルニアの再発に関して等記載をしている。

ameblo.jp

 

 

確か、戸田めぐみのヘルニアなどの症状に関しては、温泉むすめ3rdのブログとかが初出だと思うが…(2018年)

ameblo.jp 

端的に言えば、戸田めぐみは腰にめちゃくちゃ爆弾を抱えており、今回ついに爆発したという感じである。(というか6thでも爆発してたけど間に合っただけなのかもしれない)

戸田の性格上、この案件で気に病まなすぎなければ良いのだが…

 

と、まあここ最近声優の身体的、物理的な案件でのコンテンツライブへの出演数削減、及び見合わせが続いた訳である。

 

ただ、ここで認識しておきたいのは、こういう事例は今に始まった事ではない。

直近の印象に残る事例としては、花守ゆみり(m&i)のRe:ステージ降板案件だろうか。

mand-i.jp

『膝蓋骨亜脱臼及び半月板損傷』による降板であった。

 

こちら、花守ゆみりが元々から膝に爆弾を抱えていたことが少し前に公表されていたりもしたので、爆弾爆発系で言うと戸田側に入るんだろうか。

oniji.hatenablog.com

当ブログ移転初期の記事で、この辺りには触れている。

 

それより前に遡ると、原田ひとみ(フリー)が尾骶骨を骨折した事もあったし、

honeycontrast.jp

 

たかはし智秋が右足アキレスけん断裂したこともあった。

www.oricon.co.jp

 

このような事例は、何も珍しいことではなく、声優過去5年あたりで普通にちょこちょこ出てくる案件である。

 

単純な疑問なのだが、声優って踊る必要性、あるんだろうか?

 

 

色々と本末転倒過ぎない?

「あの、声優ってどういう仕事なんでしたっけ?」

という一言で正直この辺りの話を終結させる事も可能ではあるのだが、ここはもう少しちゃんと考えていきたいと思う。

 

そもそも、声優の職業というのは、声の仕事であって、踊ることは仕事ではないし、歌う事も仕事ではないはずである。

…という言い方をすると、「今の時代は違う」という風に反発する声もありそうだが(割とその反発も意味不明だと思うが)百歩譲って、声優という職業の中心は今も演技であり、”声のお仕事”であるべきはずである。(なお現実)

 

そもそも、声に特化した役者(悪く言えば役者からこぼれた人間が声だけでやっていた所が声優の源流である)であるはずの声優において、フィジカルが求められているのは、本末転倒ではないだろうか?

昨今のドル売りの傾向で、所謂アイドル的なフィジカルを求める仕事が多くなっている感じはあるし、その傾向に喜んでいる人間は普通にいるのが現状だと思うのだが、それって声優に求められることではなかったはずである。

結局の所、元々声優に求められることではなかった事をさせているので、声優側が身体を物理的に壊す案件というのは珍しいものではなくなっている。

 

ライブで歌って踊る…というモノをある意味で確立させた印象のあるアイドルマスターラブライブでこのような案件が相次いで発生したのは一種の皮肉なのかもしれない。(というか当然の帰結とも言える)

 

今は顔もやたらと求められるわけだが、『演技が出来て、歌が歌えて、ダンスが出来て、なおかつ顔が良すぎない程度には良い奴』なんてほとんど存在するわけがないのである。

その結果、声優になってからダンスレッスンやらなんやらするようになるわけだが、結果声優が演技以外の事で身体的にぶっ壊れているのは、ただただ本末転倒、声優ってなんだっけ?と言わざるを得ない。

「それが時代」なのであれば、そんな時代がただただおかしいだけである。

 

 

フィジカル的な要因でキャスト変更とか意味不明すぎない?

ただ単純に、踊れないからキャスト変えますとか、怪我したからキャスト変えますとか、そういうのって意味不明じゃないだろうか。

なんで声の仕事、キャラクターに魂を吹き込む仕事で、当人のフィジカル的な問題でキャスト変更されるのか。

 

声の問題とかでの交代であったり、無期限休養における変更というのでさえ、ある程度とやかく言われるもののはずなのに、こういう怪我したからとか、痛めたからとか、踊れないからって理由でのキャスト交代に関しての声少なすぎやしないだろうか。

 

なんだかんだキャラクターの声というのは、変わらないに越したことはない訳で。

声優の声によって、キャラクターの声はある意味で確定されるわけであって、それを演じる声優というものは一定以上の思い入れがあるはずである。

 

それを『踊れないから』とか『怪我したから』とかそういう理由で声優を変更するという事は声優に対しても失礼ではないだろうか。

「管理がなっていないから」という声もあるかもしれないが、そもそも生来の体質とか、ヘルニアとか、そういう爆弾を持っている声優などいくらでもいるわけで、それをどうにかすることは無理がある。

 

結局声優に元々求めれていなかった事を求めた結果、声優にしわ寄せが来てこのような状態になっている訳で、それで「踊れないならじゃあもうほかの声優使うわw」というのは業界と求めている人間が声優から一つの役を奪ったという言い方の方が正しいまであるのではないだろうか。

 

 

昨今の声優業界というのは、アイドル傾向に向かっているわけだが、その結果幾多の声優をぶっ壊している。

そもそも声優に必要なものではなかったことをさせているのだから、当然といえば当然なのだが、その歩みを止める気はないし、止められるような所はとうに通過してしまったところもあるだろう。

 

声優の活躍の場が広がることは決して悪いことではないのだが、それをすべての声優に求めている所が問題と言えるのかもしれない。

声優サイドも使える時間は有限であって、そこにダンスレッスンやら、歌のレッスンやらが大量に入っている。

そこで身体をいじめ抜いて、ライブに立っている声優も居ることを、改めて認識する必要性がある。

 

なお現実として、声優業界は声優になるという養成所の時点で、ある程度歌えたり踊れたりする声優しか声優にしなくなっているという傾向がどうもあるらしい。

声優という職業において、演技軽視というのはもう育成の段階から始まっている為、もうどうしようもないと言えばどうしようもない。

 

声優業界は歌って踊れる奴にしか目がいかなくなっており、さらに演技が軽視されて声優という文化がさらにアイドル的に侵食されていき、アイデンティティをいずれ失うことになりそうである。


なおアイドルは手が届きそうな存在ポジを声優に喰われてこっちも痛手を負っているらしく、誰も幸せにならないエンドなのかもしれない。

 

声優という職業で、フィジカル的な問題を引き起こすこと自体が矛盾であるはずなのだが、もうどうしようもないのだろうか。

歌って踊る声優の形は、見直されるべき案件であろうが、実際に見直されることはなく、さらに加速していくのであろう。

さて、これからどれだけの声優が壊れるのだろうか。

 

 

以上。

 

 

追記:戸田めぐみがブログを更新しています

当記事で取り上げた戸田めぐみがブログ記事を出しております。

ameblo.jp

 

声優が歩行困難とか寝たきりとかなんなんだ?本当に。

声優だぞ?声優。声優ってなんだっけ?なあ。

本当に色々考えられるべき所にはとうに来ているのだが、まぁ止まる気は無いんだろうなあ…

とりあえずアフレコは再開できているのがまだ救いだろうか。

 

ホント身体大事にして欲しい。

 

以上。