声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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「ナレーションとしての表現は全く出来ていない」ナレーター服部潤の人気声優へのツイートを声優過激派が考える。

おにじと申します。

 

今回は、声優の話題。

ナレーターを努める声優の1ツイートがYahooニュースにまで発展した。

まぁ結構直接的な物言いだった事もあり、結構話題となった服部潤氏のツイート。

まぁ現代声優業界におけるさまざまな案件というのはありますが、こういうのがTwitterからというのは珍しい気も。

 

今回はこの一件を見ていこうと思う。

f:id:oniji:20210920120413p:plain

※なぜかサムネで名前を間違えていたので修正しました。単純にボケていたっぽいです、服部潤さんごめんなさい、記事内では間違えてなかったので許してください…

指摘して頂いた読者様ありがとうございます。

Twitterのツイートが話題に

今回のツイートをしたのは、ナレーターの服部潤青二プロダクション)である。

Yahooニュースとかでも書かれていたが、やはり直近での有名所は『水曜日のダウンタウン』(TBS系列)のナレーターであろう。

『水ダウ』は、今のテレビにはなかなか無いような攻めた企画が多い訳だが、そこにおいての安定のナレーションというのも面白い所。

あの感情があるんだかないんだか、特には悪意も感じるようなナレーションは、番組としての面白さを引き上げていると言えると思う。

 

『千鳥のクセがスゴいネタGP』とかもこの人だし。

ミュージックステーション』でめちゃくちゃ長いことナレーションしていたりと、まぁ声を聞いたことがない人はいないレベルの方と言えるだろう。

 

まぁそんな普通に有名なナレーターさんがこういう事をツイートしたら、そりゃ話題にもなるわけで。

 

これがYahooニュースになった。

news.yahoo.co.jp

 「水曜日のダウンタウン」「王様のブランチ」「Music Station」など多くの人気番組でナレーションを担当している、ナレーターの服部潤(54)が16日までに自身のツイッターを更新。声優のナレーション起用に疑問を投げかけた投稿が反響を呼んでいる。

 服部は14日に「有名声優かしらないけど、番組ナレーターに使うのはもう止めにしないか?内容が全く入って来ないし、番組として成り立ってない」と投稿。さらに「声優はキャラクターを通しての表現はピカイチだけど、ナレーションとしての表現は全く出来ていない。そりゃそうだ ナレーターは10年以上それだけを追求しているのだから」と辛らつにつづった。

 さらに、フォロワーからのコメントに返信する形で服部は「私たちの世界にはナレーションだけに心血を注いでる奴らが沢山居ます!!そいつらはナレーションが上手くなろうと日々努力をしています。いろいろ研究して模索して、高いお金を払ってボイスサンプルを作ったりして・・・彼らの仕事が減って来ているのです」とも続けた。

 この投稿に「本当にそう思います」「数字が欲しいだけの浅はかな制作の思惑…」「分かります。ナレーションしてるのにキャラの声に聞こえて集中できないことがあります」など賛同する声がある一方で、「起用する側の問題でしょ」「いやそういう世界でしょ。需要がある以上は受け入れるべきです」「ナレーターがプロの技術がどうこういっても、一般人にはどうでもいい話です」などの声もあり、賛否が巻き起こっている。

 

まぁ賛否を呼んでいるのは昨今の声優ブームのせいもあるだろうけど。

この記事にもある通り、結構な数のツイートにリプライを返されているようで。

 

まぁ言っていることは全くの見当違い…みたいなことは全然なくて。

むしろ実情を表しているかのような所もありつつ。

とは言えなんというか、実情というかなんというか、ちゃんとしようよっていう話にしか結果的にはならないと思う。

 

 

求められている事が違う

結局の所、やはりアニメやらドラマCDやら、ソシャゲやらで演じることと、

ナレーションをするということは、同じ声優であってもベクトルがまた違うし、求められている事が違う所があるのだと思う。

系統としては同じ声を使う仕事だし、同じように声で演じる仕事だし、名前も『声優』なのだが、やっぱり違うモノ所が求められるというか。

 

使う筋肉が違うみたいな、そういう話だと思う。

もちろん、そういうのを両方できる声優は存在するし、阿部氏のリプライを見れば分かる通り、全員がそういうことではない。

もちろん両方できる声優はいることにはいるだろう。

 

ただ、やっぱり専門としてやっている人がいるわけで、そういう人達は、一定ちゃんとナレーションというものへの力の入れようが恐らく違うと思うし。

ナレーションっていうのも難しいと思う。主役になり過ぎるのもまた違うが、脇役に徹し過ぎるのもまた違うだろうし。

そういうのは番組とかでも大きく左右されそうだし、全部同じようにやってはいけない訳で。

 

恐らく、一部人気声優とかにおける問題としては、主役になりすぎてしまう事とかが問題となるのかもしれない。

もちろんキャラクターを演じるようなアニメとかソシャゲであれば、間違いなく演じる人間が主役でなければならないわけだから、どんどん前に出ていいと思うし、むしろそれが正しいわけだし。

二次元を相手にするのだから、現実からちょっと離れたような可愛い声とか、そういうのを使っても良いわけである。そういうキャラがいればね。

筆者が常々ブログで書いている通り、こういう所でのキャラクターの演技というのは一種の大袈裟さがキャラクターへのイメージや、キャラの生きている感じに繋がったりすると思う。

そういう所含めて、キャラクターを演じるということは普通に演じることとまた違う特殊な所が存在するわけである。

 

そういった所を大差なくナレーションにそのまま持ってきちゃうとやっぱりまた土俵が違うわけで。

そりゃ番組による所はあるが、やはりナレーションというのはあくまでも説明とかそういうところの補助的な役割の所もある。

もちろんナレーションでの説明も番組成立には大変重要なので脇役でありながら主役みたいな所もあってそういうさじ加減が番組によって大きく変わりそうで難しそうな印象。

あくまでもナレーターっていうのは、基本的には飛躍しすぎない所にいるというか、人間は人間感があるので、キャピキャピしすぎたりすると多分それは良くない感じにナレーションだと得になりやすいだろうし、所謂ざっくりとしたアニメ声ってやつはナレーションには向かなさそうな感じはある。

ちゃんと内容が入ってくる必要性もあるし、やはりキャラクターを演じるのとは色々とベクトルが違うという言い方が出来ると思う。

それは求められることが違うし、そういうものなのだが、それを上手くやってくれないと、どっちをやるにしても違和感を感じる感じにはなるのではないだろうか。

 

そういう使い分けがちゃんと出来る人は両方できるのだろうけど、そういうのが両方とも出来てしまうというのは、声優という職業の中でも限られた存在になるだろう。

そう簡単にできるものじゃないし、だからこそナレーションでやっていくような声優さん、ナレーターさんが存在して、そういうのがお上手な方がいるんだと思うし。

アニメとかでキャラを演じる声優さんもそういう所に特化してやっている方もいるだろうし。

上手いというのは中々の境地だと思うし、そう簡単にたどり着けるところではないと思うので…

 

そもそも声優とナレーターは割と違う所もあるというか、慣れないポジションでいつも通り動いてたら、周りと違う…みたいなところもありそうな気はする。

まぁ単純に技量の問題とか、もうちょっとナレーションなんだから調節しろよみたいな例は存在してしまうのが現実だとは思うけど。

 

 

とは言え、色んな意味で需要はありそうでそれが問題とも

声優はナレーションダメ!って話でもないし、上手い人は普通に上手い訳だが。

なんでそういうあんまり良くないみたいなナレーションが発生してしまうかと言えば、そもそもそういう声優を選択すること自体がどうなんだみたいな所もあるわけで。

 

もちろん声優サイドが対応できることが理想ではあるのだが、そうじゃない場合はちゃんと上手く選別してあげる事がその声優のためにもなるだろうし、正しい適材適所みたいな事をしていかないとやっぱりよろしくない場合というのは多いわけである。

そりゃ声優が出来るのが一番だけども、それをちゃんと選出していい感じにするのはスタッフ、音響監督とかの仕事に当たると思う。

そういう所で判断を誤ったりすると、そういうようなことが起きてしまう可能性というのが高くなってしまうのではないだろうか。

 

ただまぁ、そういうの含めて、ナレーションとかを指名する側とかにも、こう人気声優とかで釣りたいという気持ちが出てこないかといわれると微妙な所はありそうというか。

実際それで一定の数が釣れてしまう現実もあるし。

昨今の声優のアニメ出演などにおいても、一定の話題となりTwitterとかでトレンドに入る勢いを見せたりするわけで。

そういう所を考えると、そういう方向でのピックをしていても何らおかしくはないという感じになってしまうのだろう。

 

また、やはりテレビというのはミーハーな所もやっぱりある。

それは声優のテレビ出演の時にも書いたが、代表作をとにかくくっそ流行ったアニメに寄せたがる所とかもそうである。(まぁだからって深夜のそれなりのアニメで出されても困りはするんだけど。ただそれなりに色々やっている声優を無理やり鬼滅声優にするのとかはどうなのって話であって)

だから、そういう有名声優を使う時に、余計な指示をしたりして、アニメチックにやってくれとか、そういう事をしている可能性もあるかもしれない。

声優に関しては、声優当人の技量という所もそうだが、それを支えるスタッフという所も、出てくるものを左右する重要な要素である。

そういう所で、しっかりとナレーションのような事を指示しているのか?という所はこちらからではわからないので、どうなんだろうなという感じ。

まぁ、人気声優を使えば一定のミーハーは釣れてしまうのが現実ではあると思う。

 

まぁ人気取りという意味では、先に芸能人とかアイドルとかのナレーションから言うべきだっていう意見もあると思うし、それも一つの意見だと思う。

実際、ひどいナレーションをしている人間というのは存在するし、その割合はナレーターではない声優に比べても普通に多い。

なんだかんだと声優は一応は声の仕事をしているのだから、そういう集団に負けるような人間は少ないし、少なくなくてはならない(そうじゃないと声優ってなんだよってなりかねないからね、若干そういう声優さんちらほらおられますけど)

まぁ芸人のナレーションが面白い人とかもいるから、これも個人差はあるんだけども。

ただまぁ、声優という肩書であろうと違う所があるナレーションをやるのはなかなか大変だろうし、そういうのが上手い人がやるのが、なんだかんだで正解だとは思うのだが、なかなかそうはならない。

やめては欲しいのだが、そもそも声優に限ってもアレだとか、そもそも声優の技量がとかの今の時代、微妙に強く言えなくなりつつある気がするのが一番悲しい気も。

ちゃんとしてくれ声優業界。

 

 

服部氏の年齢などを考えると、まだ声優業界が血迷いだす前の時代の方だと思うので、

こういうキャラを演じることと、ナレーションの違いとか、吹き替えとの違いとかそういうモノに関して敏感なんだろうと想像するし、そういう所がしっかりと分かれていそう(得意分野に分かれて、それぞれがそれぞれをやっていくという感じ)な感じもするので、

彼が言いたいことは理解できる話だし、実際問題間違っていない部分のほうが多いと思う。

 

ただ、昨今の声優ブームの時代であったり、本当に技量がどうでも良い、Vかアイドルでも推しとけよ(っていうとVとアイドルには失礼なんだけど)みたいなオタクが多い時代だと、それなりにこういう反応にネットがなるよなあという感じも。

まぁ業界さんも闇を一定以上抱えている以上、まぁ健全な動きというのはそこまで期待もできないし…

 

声優関係なく”適材適所”っていうやつが一番だと思うし、それが理想であるべきだとは思うのだが、

声優は俳優女優芸人アイドルに映画とかで侵略されるし、

ナレーションは人気声優芸能人アイドルに侵略されるし、

俳優もアイドル芸人に侵略され、たまに声優に侵略されるみたいなのが現実である。

 

なんというか、誰も幸せになってない気がするんだけども。

ちゃんとした運用を求めたい所。まぁそれを聞き分けられる耳を鍛えないといけないんだが。

…いや上手いのは聴いてりゃ分かるだろと思ってしまうのだが、これもそうはいかないのが現実である。

 

以上。