声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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アニメ系統において、スタッフはもっと表に出てくるべきなのか?

おにじと申します。

 

今回はアニメの話題。

この前に、独占配信系における話をしてみたのだが、今回はまた違った話を一つしてみようかなと。

アニメにおける色々な発表に関しての場所というのは、それこそAnimeJapanや京まふなどのイベントにしろ、それぞれ個別のイベント、生放送などが存在するわけだが。

こういう所において、宣伝を行うのは大半が声優である。

まぁたまにアニメ制作陣が出てくる場合もあるし、特にAJ辺りだとまだキャストが出ていない場合もあるので、出てくる確率は上がりはするのだが、全体的な所で考えると、やはり声優が表立って何かをするということが現在は多くなっていると思う。

こういう流れの中で、もっとアニメの制作側のスタッフも表立って喋る機会があってもいいのではないか?という声も存在することもこれまた事実である。

実際その意見というのは正しいような気はするのだが、現実的に考えていくと、なかなか難しい問題のような気がした。

ということで、今回はあっさり目に考えていこう。答えがないから。

作っているのはスタッフであるのはそう

この意見に関して、普通に正しいと思う。

アニメにおいて、もちろん声優という職業は重要であり、声を入れるというモノがどれだけ難しく、素晴らしいものかという所を否定するつもりは毛頭ない。

とは言え、それはあくまでアニメにおいての一要素であり、声を入れるまでに話を作らなければならないし、そこまで至るまでにどれだけの人間が関わっているのかとかを考えれば、声優という職業はある意味で最後を受け持つ所という言い方も出来るかもしれない(まぁ声を入れる段階ではアニメが出来ていないことが大半なので、最後という言い方は不適切ではあるんだが)

そういう所を考えていくと、まぁスタッフ全員出てくるのは現実的に不可能としても、監督やシリーズ構成などの脚本側の人間、演出、音響監督などなど、よりアニメと密接に関わっている人間というのが存在することはまぁ間違いないだろう。

という所を考えれば、アニメの話をするにおいて最も適している存在が声優かと言われると微妙だと思う。より詳しい人間が話すべきである、という考え自体を否定することは難しいように感じる。

そもそもなんで声優がやっているのか?という所に関して考え出すと脱線しまくりそうなのでとりあえず置いておくとして、アニメの話をしていく上でアニメにもっと関わっている人間というのは声優以外に存在して、それが制作スタッフという所ではないのか?という所はそうだねとしか言いようがない気がする。

実際の所、海外においてのアニメーターなどの注目のされ方はもう少し表立った所での所も多い印象であり、日本の方が裏方感が強いというのが現状ではあると思う。

アニメに関わっている時間の所を考えれば明らかにアニメーター含めてのスタッフという所の方が声優よりも関わっているという事実は間違いない。

 

表に出てくるメリットは?

表に出てくることによってのメリットというと、やはりアニメに深く関わっているからこそ、作品についての話をより聞けるという所に尽きるとは思う。

声優から聞ける作品の話というのは確実に存在するのだが、これも作品の方向性というか、イベントの方向性においての所で結構左右される所はある(これはスタッフを交えた所で同じような気はするけどね)

やはりスタッフの方がアニメに関しての作り方というか、こだわっている所の話とかが出てくるというのは、アニメというか作品としての成り立ちというか、そういう所が分かってくるというのは、一つとして面白いような気がする。

別に作品においてのことは、アニメ制作側の話も、声優側の話も聞きたいという所はあるし、どっちにも需要は存在すると思う。

まぁこういうのはアニメ雑誌系統とかで出てくるは出てくるので、まぁここまでする必要性があるのか?という所ではなくはないのだが、やはりイベントでの生での声とかでやった方が面白い例というのは確実に存在するだろうし。

 

スタッフだけでやってもいいが、声優を交えることで、それこそキャストを決めた時の話であったり、初対面の時の話であったり、広がりが出来そうな気がする。

やはりアニメの話、作品の話をする上でスタッフさんの意見とかこだわりとかそういうのが出てくるというのは良いことだと思うし、それこそこういうスタッフにスポットライトが当たることはいいことだと思う。

現状のアニメーター含めての処遇という所は問題だと言われて久しいわけだが、その解決方法の一つとして独占配信とかの手があったりするわけだが、スタッフ自体への注目度を上げていくというのも一つの手ではあるわけで。

そういう所への効果という所もメリットの一つということが出来るかもしれない。

 

 

表に出てくるデメリットは?

まぁでもそんなメリットばかりではないだろうというのが現実であるわけで。

では、スタッフが表に出てくることによってデメリットという所は何かを考えていこう。

 

まず現状のアニメ界における需要という所で、スタッフの話への興味というのがどれくらいあるのかという話である。

これはまぁやっていく事でそういう層を増やしていく形になると思うので、現状としてのデメリットでしかないとは思うのだが、やはりこういう話を好きな層というのは主流ではないというのは難しい問題だ。

まぁそれだけ声優のことしか考えてないような声豚が多いというのが問題な気はするが、そもそもの話こういうのやってなきゃそうなるだろって話ではある。

こういうのをまともなファンと捉えて良いのかも含めて、記載するかは迷ったが、まぁ需要としては実際そうであろうと思って記載した。

 

もう一つの問題としては、表に出ることによっての弊害という所。

声優という職業は、先人の努力あり、裏方という所からはかなり脱したという言い方ができると思う。俳優からこぼれた人間という所から、声で演じるという所においての地位を確立した。

ただまぁ、その一方で表に出ることが当たり前となりすぎた結果、顔であったり、声で演じること以外に関しても様々なモノが求められすぎるようになってしまった。という言い方も出来る。

現在において第一線で声優として活動していくとなると、声の演技だけでは生きていけないという矛盾した状況に陥っている。顔もある程度必要だし、歌とかダンスとか、喋れることとかを求められる。まぁそれをも上回る技量があればまた話は別ではあるが、そんな声優がゴロゴロいたら困らない訳だが。

まぁ元々から芸能界にいる声優だが、より芸能人感が色濃くなっている所がある。

 

こういう所を考えていくと、スタッフがめっちゃ表に出るみたいな方向性になったら、この方向性に進まないのかなあという所が一番心配というか、デメリットというか。

もちろんスタッフに対してある程度光が当たるべきだとは思うのだが、裏方だからこそ上手く回っている部分というのも存在する訳で。

アニメ業界における現在の思考という所を考えると、この加減という所を間違わないというのは不可能に近いような気がする。

表に出てくることで、一部のスタッフを持ち上げる形となり、スタッフ以外での視点での動かされ方をするようなことが増えていくというのは良いことではない。

もちろん、そのバランスが上手い事保たれるなら良いのかもしれないが、大体やりすぎたり、スタッフが偏ったりする可能性もある。

スタッフが出ることが当たり前になると、他の人も出ざるを得ない形となってくるとより面倒なことになってくる。それで一部のスタッフだけにやたら仕事が集中するとかになったらなおのこと面倒であろう。

スタッフの中には裏方だからこそやっている人間も存在するだろうし、そういう所含めて、スタッフまで声優的方向に進むと、アニメとしての出来以外の所での制約が増え過ぎる可能性もある。

この業界は、表に出る所においての加減という所が極端というか、0か100みたいな所があるので、スタッフを上手く混ぜるということが出来なさそうなのが最も大きいデメリットというか、懸念点である。

大概演技以外の所の声優が増えて、声優も内部からヤバくなっていることを考えると、アニメーターとかスタッフも大概ヤバいのにこういう要素まで入ってきたら大変だろ。

 

 

コンテンツだったらいた方がいい気はするが…

まぁこれがコンテンツとかだと、1人くらいはスタッフが顔出ししてくれるとありがたいところある。

これはまぁ、コンテンツ、ゲーム系統だとこういう系統の更新系や説明などは声優が行うべきではなく、スタッフが行うべきだと思う。

所謂『声優の盾』事情は、アニメよりもコンテンツ系統で起きることが多いので、こういう時にちゃんと説明してくれる存在がいてくれた方が良い。

それは良いときも悪いときも、コンテンツやソシャゲは長く続くことが多いので、作っている人間が見えている状態というのは望ましいと思う。

特にゲーム系統は調整含めての所もあるので、それを声優にやらせるべきではない気がする。

まぁそれをやらせているのが『ウマ娘』なんだけど。石原~!!(現在グッスマにいる)

まぁそれこそ、長くやっていくアニメとかなら、こういう人がいてもいいと思う。

というか普通にいていいんだけどねどこでも。でも出すぎると絶対にバランスを崩すんだよなこの業界。難しい所。

 

 

上手くやれば効果的そうだが、今の業界がやるとそうはならなさそう

実際スタッフからのアニメの話とかは需要あると思うし、現在においても各種アニメ雑誌を中心に色々と掲載されているし、そういう話を読むのは割と好きである。

イベントにおいてもちょこちょここういうのがあるが、それはそれで良いものである。

アニメという所において、少なくとも長い時間関わっているのはスタッフ側ではあると思う。そういう所を考えると、まぁスタッフがもっと表に出て…というのは分かりはする。

所謂BD特典コメンタリーとかも、実質的に作品の話をしていないに近いみたいな場合もなくはないし、そういう声が出てくることも分かりはする。

上手く使うことが出来れば、そういう話をもっと出せたり、それこそもっとアニメを作る側になりたいみたいな人を増やせるかもしれないが、今の業界の方向性的に難しい気がする。

適切なラインみたいな所を考えると、現状の所から動かす方が怖い所はある。

まぁ普通に声優とスタッフで両方やったりとか、なんかそういう棲み分けしつつ、そんなに出過ぎないくらいにやるって感じがちょうど良い気がする。

もっとうまいことやれるのが最も良いんだけど…まぁうまいこと出来てたらもうちょっと今色々とマシだと思うので、無理じゃないかなあと。

 

まあ、そもそもなんで声優にそういうことを色々とやらせてるの?っていう所には戻ってくるんだけど。

だからまぁ、最初からスタッフがやるべきことを声優がやっているんだから、それがおかしいと言ってスタッフ側に戻すというのはある意味で健全なのかもしれない。声優にやらせている事で今の状況になっているなら、スタッフ側にすりゃそれは戻る可能性もなくはないかもしれないが、まあそんなことはありえないだろうし。

なんというか、現状がもう歪も良い所なので、適切な答えみたいなものが見当たらないのが実情である。

なんもしないことは、声優の歪さを何もしないということにもなりかねない。

しかし、スタッフを出すとスタッフも声優も歪オチが目に見えている。

どうするのが正解なのか、それがわかれば苦労はしないか。

まぁもう少し業界がまともであれば、最適解というのはあっさり出てくるんだろうが、そんなまともだったら今こうなってないので、答えというのは難しい所である。

 

以上。