声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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まど実質kuwagames外注作は、主人公成り上がり作品か?まどそふと『セレクトオブリージュ』体験版簡易感想

おにじと申します。

 

今回は、エロゲ体験版の感想ということで。

現在『ハミダシクリエイティブ』のアニメ化に忙しいであろうまどそふとが、このタイミングで新作を出すというね。

今回はまどそふと最新作『セレクトオブリージュ』の体験版簡易感想ということで、やっていこうかなと思う。

プレイ前所感

まどそふとは『ハミダシクリエイティブ』で、ブランドとしても最大の評価を得たと言っても過言ではない。

ワガママハイスペック』において、間違いなく明確な評価を受けたまどそふとにおいて、『ハミダシクリエイティブ』の成功はより大きなものになり、それがアニメクラウドファンディングの数字、1億という数字にも現れたと言っても過言ではないだろう。

作品として、大衆向けキャラゲーとしての一つの答えに近いものを出した感すらあった『ハミダシクリエイティブ』。アレだけクセが存在しながら、比較的万人に受け入れられ、キャラゲーとしての要点を押さえつつ、シナリオが壊滅的ということもないあのバランスは、ゆずソフトが3年開いていたこともタイミングとして良かったのかもしれない。

間違いなくクセもあり、万人受けの割には受けていない層もいるにはいるが、まぁ大衆受けは普通にしているし、非常に楽しめた作品ではあったので、筆者としても非常に好きな作品の一つ。アニメ化は5分アニメでやるとのことだが、こちらも楽しみにはしたい所。

 

そんな、アニメ化で忙しいはずのまどそふとが、このタイミングで完全新作が出るというのは、中々の驚きという言い方も出来たと思う。

ただまぁ、やはりそりゃアニメ化で色々やっている中、本筋がもう一作品やるという感じではなく、実質的にかなりの部分を外注している作品と情報が出た段階でなったなという感じがある。

まぁそりゃ当たり前の話であり、こういう形である意味で間を繋ぎに行ったのは良いことだなと感じる。やはり間が空きすぎるとあんまり良いことないからね。

その前から発表されていた謎集団(いやメンツは割と知ってるから謎集団と言うべきではないが)、kuwa gamesが大半の制作を担っており、Lump of Sugerやきゃべつそふとでおなじみのしげたをプロデューサーとし、minori最末期を支えた柚子奈ひよが原画。

1人がやってそうな名前なのに、チーム集団である若葉祥慶がシナリオを担当と、全くスタッフは異なる感じに。

…いやまぁ、まどそふとは毎度のことのようにスタッフ、特にシナリオが変わっているし、『ラズベリーキューブ』よりもより外注寄り…程度ではあるように感じはする。

ただまぁ、作る人間も違うければ、作風もかなり違う雰囲気で、落ちこぼれ主人公がアウェイの中成り上がる…みたいな作品になっていそう。

ただ、まぁまどらしいと言えるのはまたまたまたまた生徒会(学生会)であること。この系統の基盤でしか作ることをもう諦めたんか?レベルで一生生徒会とかでやってるよな、コイツら。

令和にセンター奏雨作品。珍しいもんだなと思ったり。

特にシナリオ面がどれくらい出来るもんなのか。これまでのシナリオ作品を知ってはいるが、まぁ期待出来るのかどうか。

まどそふとの看板ではあるものの、やっぱり完全まど新作感はそこまでない今作、どれくらいやれるものなのか。見ていこう。

 

 

UIチェック

エンジンは起動時にも出るようにArtemis Engineとなっている。

オリジナル画質はHD(1280×720)。ただ、Artemisに最近ついている超解像度システムはついていた。まぁないよりはあった方がマシ程度ではあるが、超解像フルHDにつけるくらいの気概が本当は欲しい(いやまぁしないとは思う)

タッチパネルUIとかにも対応。システムボイスとかもここから。

 

テキストカラーは既読で変えられるが1パターン。

Ctrlキースキップの挙動も設定可能。

 

BGMはセリフ時に小さくすることが可能となっている。

ボイスカットはデフォルトではオン。

 

各種ボイスとりあえず全部マックスになっている。

 

セーブスロット・お気に入りボイススロット共に12×100の1200スロットと非常に多いスロット数となっている。

 

まぁ基本的にスロット含めて、ハミダシクリエイティブとエンジンまわりはデザイン以外は変わっていないに等しいと思う。

まぁ基本的なモノは揃っている上に、お気に入りボイス登録等もついているのでいいのではないだろうか。

 

雑感

ここにどこで戻るのか系スタート

スタート終わってるじゃんみたいな感じのエロゲたまにあるけど。

今作はそのパターンでした。いや設定的に普通に抽選で選ばれてたから不正はしてなさそうでしたけどね。

まぁこの後ヒロインズが助けてくれるんでしょうけど。

このスタートにする意味、正直あんまり感じない。そんなに引き、ないよ?(

 

 

またくじ引き当ててるじゃんこのブランドのエロゲ

よくよく考えたら、これ『ワン・ズ・ギフト』とかいうカッコいいのか寒いのかよくわからない固有名詞がついていることで忘れてたが、また当選したので来てください、やってください系統作品じゃん。

なんで外注なのに初期設定の枠組みが前作とそこまで大差ないんだよこのブランド。

まぁこちらは選ばれて光栄なことでしかない感はあるから、違うけどもね。

今回は、クッソ貧しい所から、ワン・ズ・ギフトさんが当選したことで、めちゃくちゃすんごい学園に通えますよ~みたいな感じのお話。

この時点で差別エグそうって感じですけども。金色ラブリッチェかな?

という感じでまぁこう…少なくとも最初はドアウェイでやっていく主人公凪君の成り上がりを見ていくことになる作品ではあります。

ただ、作品読んでいく中で思ったよりもポップな傾向に寄っている感じではあり、あの仰々しいあらすじよりは幾分かポップな感じではある。

 

 

やっぱり秋野花は強い

イヴの声は、まどそふとでは大変珍しい連投声優の仲間入りをした秋野花なのだが、今回は最近でもあんまり聞いていない感じの演技で素晴らしい。

この人は後何年エロゲ声優を引っ張ってくれるのか。この絶妙な味の違い。こういう声って他で何でやってたんだろうなあ。

体験版範囲において、明らかに出演機会が多かったイヴ。明らかに隠し事が多そうなキャラですが、キャラ性として攻略ヒロインの中では最も明るい感じで、オタク受けも良さそうな感じ。

ただ、こういうキャラが明らかに何かを隠している。そもそもポジションから隠していそう、そういう感じなのは面白そうかなと。

一番間口が広そうで、一筋縄では行かなさそうなのは悪くないんじゃないでしょうか。

 

 

お前攻略できないんだよなあってキャラ

間違いなく非攻略なファイブが非常に可愛く仕上がっている。

オートマタ設定ということで、中々にそういう部分もあるんだが、明らかに人間感があるのが結構特殊感ある。

CVは東シヅとなっており、まどに東来ちゃったなあって感じも。

中々無機質と人間性の間を取った演技のバランスがいい感じに仕上がっていて好印象である。

喜怒哀楽がしっかりある感じで、非常に可愛い。なんで攻略できないんだって感じだけど。

というか、やっぱりこのキャラも何かしらありそうで、他のオートマタはここまで人間らしくはないとかなんとか。もしかしたら作中でファイブとはなんぞや?どうやって生まれたんや?みたいな話が出てくる可能性も。

作品としては癒やし要素の一人と言うべきな気がするキャラ。攻略が出来ないことを一生悲しまれていそう。

 

 

なんでこんなキャラ紹介龍が如くみたいなの

どうでもいいと言えばいいのだが、各主要キャラの紹介が一枚絵を採用しながら、そのキャラを映していく感じなのだが、なんか演出が過剰というかなんというか。

ドン!みたいな雰囲気でちょっとおもろい。かっこよさを求めているんだろうけど、おもろいなって思った。いや、こういう感じで雰囲気を作っていくのは好きだし、このデザインで良いと思うんだけど、なんかおもろい。

 

 

ヒモにならせてくれ系統連投

ここで卒業して、生きていくために、成功するために、妹たちを食わせるための選択が「結婚してください!」なのは本当に飛んでいるというか、この主人公のスタンスのよくわからなさでもあるかもしれない。

一場面として面白いのとか、一つの考え方としていいとは思うんだけど、今回の凪君、賢いのかバカなのか、冷酷なのかギャグなのか、この方向性が正直ブレブレも良い所で、キャラ造形としてブレてる感じはある。

何にしろ家族想いという所は筋が通っているので、別にいいっちゃ良いんだけど、ちょっと主人公の思考行動のブレが作品としての心配ポイントかなと。

ハミクリ君とかは、はい陰キャですと。そのスタートで明確過ぎたからね。

というか、主人公またヒモになりたいとか言ってるじゃん。この傾向も連投してるじゃん。なんか作風違う感じで、スタッフも違うのに要素被りすぎだろ。

 

 

こんな悪そうな顔してこんなに小物なことあるんだ

龍司君、非常に小物で笑うというか、序盤で一旦退場しすぎだろって感じのキャラ。

というかこう、ここまで悪人ヅラしまくってる明確な敵キャラが共通の序盤で一回消えるくらい弱くて良いのか感はあるんだけど。

やっていることが割といきあたりばったり過ぎるし、弱いんだよなあ。これでこの後の大きな波乱の引き金になれるのかが心配になるくらいに小物悪人キャラ。

この感じで、横にこんなに善良さしかなさそうな小太りいるんだって感じで帝雄君がいる。表記がテイオーなのだが、それはもう完全にトウカイテイオーなので勘弁して欲しい(

恐らく共通の最後とか、各ルートでもう一発くらいはかましてきそうな気もするのだが、いかんせんキャラが小物感が強すぎて、キャラとしても展開としても明確なピンチ感が出せるのかは不安。

まぁでも、ここがリアルガチ過ぎてもそれはそれで陰湿過ぎるというか、たとえ味方が存在しても金恋の序盤はしんどいからなあ…とはなるので、これくらいでいいんじゃないの?と言われたら多分そう。

 

 

無関心系ヒロインかと思いきや

体験版終盤で出てくるのがくくる。たこ焼き屋?(

こちらの相模恋、中々最近の相模では好みな気がする声でありがたいんですが。

研究没頭、主人公に関心ゼロみたいな無関心系キャラと思いきや…?みたいな感じで色々な所が見えるのが面白かったというか。

くくるがメインに移ったタイミングくらいで、妹分であるトウリが登場したことによって、なおのこと情勢はややこしくなっているんだが。

くくるもある意味で弱いというか、即落ちみたいな感じがあるキャラクターとなっている。

食事のくだりとかに関しても、マジで即落ちも良い所なので、可愛いヤツなんだろうなって感じはする。

 

 

お騒がせトウリ

妹分であるトウリさん。可愛い妹感は確かにあるし、実際良い感じではあるが、基本的に現状お騒がせ枠みたいな所もある。

まず登場に関して、主人公が来ていることすら知らないという状況であること。

そして、くくるを使っての狂言監禁みたいな所もそうだし。

ふわふわしている子ではあるし、妹気質は感じるが、結構危ない橋を渡りたがる子なのかなとも感じてしまう所もある。

CV七種結花。凸サブキャラからの連投に。結構注目できる声優の一人だと思うし、今回も結構良い感じじゃないかな?

 

 

ということで、久々にストーリーを追いすぎない完全簡易感想を書いてみた。

全体的には、作風がもっと暗くなるかと思いきや、そこはまどそふと、ある程度ちゃんとポップに進んでくれる感じがした。

全体としては悪くはなさそうな出来で、ここからのキャラとの縮まり方とかがどうなってくるのか。成り上がりにおいての過程がどうなるか。そして全くまだ深堀りされていないセンターヒロインがどうなっていくのか。この辺り注目したい所。

 

現状主人公がどういうキャラ、どういう頭の良さなのかとか、各種展開の切り替わりとかに若干の粗さを感じはするものの、まぁ悪くはないのかなと。

ただ明確な悪役があまりにも小物過ぎたので、ここから大きな事を逆恨みで起こされてどれくらい説得力とインパクトが出せるのかとか、結構難しい部分もありそうかもしれない。

 

今作はまどそふとにおいて、どういうポジションの作品となるのか。製品版に期待である。

 

以上。