声オタおにじくんの声学審問H!

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M.2にヒートシンクを試す。 #長尾製作所 SS-M2S-HS01 レビュー

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

さて、先月のブラックフライデーにて、筆者はKIOXIA(キオクシア)のM.2 SSDを購入し、割と色々なベンチマークを取ったりしてみた。

oniji.hatenablog.com

幸い、現状クローンも上手く行っているようで、何の問題もなく動作しており、快適なパソコン動作を手に入れているんだと思う(ただ殆どのデータデータ用HDDをに入れてるから、明確な実感をしているかと言われると微妙だが)

 

ただ、やはりM.2 SSDのデメリットというか、弱点と呼べる所は存在しており…

熱問題である。

M.2 SSD、他のSATA SSDとか、SATA HDD(って言い方するか?)よりも明らかに温度がそもそも高いM.2。

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まぁ高くても問題ないと言えばないし、0~85℃の範囲であれば問題はないのかもしれないが、割と平常時で50度超えてる時もそこそこあり、低くても45度くらいある。

なんとかせめて40度前半で稼働させたい気がする。

 

色々な人間からの『ヒートシンクは付けろ』という助言を頂いたので、今回は長尾製作所の『SS-M2S-HS01』を購入したので、こちらをレビューしていこうと思う。

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開封

では開封していこう。

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裏面はこんな感じ。

長尾製作所は国内での生産。

オープンフレームPCケースも作っており、品質などで信頼できる所だと思う。

 

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中身は非常にシンプル。ヒートシンク本体と耐熱絶縁シール、説明書。

まぁ他に必要性無いとは思うからね…

早速だが、SSDに装着していくことにしよう。

 

ヒートシンク装着

では装着していく。

今回取り付けていくSSDは、前述したKIOXIAのSSD、『SSD-CK1.0N3/N』である。

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外すの二回目だわ

こちら個別記事あるから、そっちも見て欲しい所である。

oniji.hatenablog.com

 

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こちらがヒートシンク本体。

しっかりとしたアルミニウム製で、何個か切込みが入った立ち上げがある。

それぞれに穴が空いている所もあり、このこうな加工で放熱効果を上げているらしい。

 

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裏面にはシリコンパットが。0.5mm厚らしい。

これで高い熱伝導性を実現しているらしい。

今回は使うSSDは片面実装だが、両面実装の場合でもこのシリコンが凹凸に対応してくれるらしい。

 

 

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こういう感じで上に乗せる。弱めの接着感はあるが、ある程度融通は効く感じ。

基本基盤のチップに当たるように乗せてみた。

これを耐熱絶縁シールで止めていく。

この耐熱絶縁シールは弱めの接着で、SSDのラベル等を傷つけることがないということらしい。保証とかあるからね…

 

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シールは、切込みが入っている立ち上げの面積が広い部分とサイズが同じなので、そこに二箇所貼っていく。

割とはみ出るので、結構余裕持って貼れるはず。

 

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はみ出た部分を切ってしまえばヒートシンクの装着はこれでオッケー。

 

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あとは同じようにマザボに取り付けよう。

ネジまでの段差がでかくなるのだが、むしろ筆者は付けやすかったらしい。

 

温度テスト

では、温度のテストをしていこう。

今回はヒートシンクなし、ヒートシンクありで、同じ日に同じ様なテストを行った。

今回のテストは以下の通り。

 

①、一度CrystalDiskMarkベンチマーク(NVMeモード)を回し、CrystalDiskInfoで更新しまくって、最高温度を確認する。

→一度の負荷でどれだけの最高温度を記録するか確認

 

②、温度が下がりきったことを確認した後、最もM.2 SSDの温度が上昇するシーケンシャル読み書きの上2つ(SEQ1M Q8T1、SEQ128K Q32T1)を交互に行う。

これを5回行って(SEQ1M Q8T1→SEQ128K Q32T1→SEQ1M Q8T1→SEQ128K Q32T1→SEQ1M Q8T1という形)、最高温度をそれぞれの回数で計測。

※5回行う時のそれぞれのインターバルは5秒程度にしています。CrystalDiskMarkのインターバルも5秒がデフォルトなので

→これによって温度の上がり方、負荷を多く掛けた最高温度を確認

 

③、②のテストを行ったあと、3分後、5分後の温度を確認

→高温になってからの温度低下スピード、どこまで下がるかを確認

 

 

①CrystalDiskで一度ベンチマーク

ヒートシンクなし

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一度のベンチマークでの最高温度は、SEQ128K Q32T1のWrite中の72℃だった。

限界の温度の7℃手前という感じで、これは前やったときと大差なかった。

やはり結構ベンチマークだと上がるなあという感じ。

一回で割とCrystalDiskMarkの警告音出ちゃうしね。

 

ヒートシンクあり

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ヒートシンクありでも最も熱くなる所は同じくSEQ128K Q32T1のWrite時だったが、最高温度は61℃に留まった。

なんか11℃も低い結果になってビビってしまった。これ1000円台のヒートシンクなんだが。

 

②③、CrystalDiskMark シーケンシャル5回での温度変化

ヒートシンクなし

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温度と上昇(下降)温度を計測したグラフがこちら。

見て思うのは、一回目の温度の上がり方の高さ。ここで23℃も上がって68℃になるので、そこからずっと70℃台に。

4回目の時にKIOXIAのソフトがアラート吐いてきた。77℃は高いもの。

意外と温度低下は早く、あっさり50℃まで5分で落ちた。 

最高77℃という記録となった。

 

ヒートシンクあり

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全体的にかなり温度の上昇が抑えられている事が分かる。

今回のテストでは70℃台…60℃台後半になることもなかった。

最初の温度上昇も14℃に抑えられており、これが大きく結果を分けた形とも言えそう。

ヒートシンクはあくまでも急激な温度変化を抑えてくれる…という感じなのかもしれない。

温度低下は下がり幅的に言うとヒートシンクなしと大差ないのかもしれないが、5分後には45℃まで下がっているのは、やはり優秀と言えるだろう。

 

ただ、ヒートシンクなしでもサーマルスロットリングになった感じは一度もなかったので、KIOXIAはKIOXIAで優秀なのかもしれない。

 

 

今回、M.2 SSDの熱問題を安定させるために、ヒートシンクを導入した。

ある意味非現実的な調査である、ベンチマークを使用した形だったが、その差はかなりわかりやすい物となったのではないだろうか?

やはり、M.2のSSDにはヒートシンクは基本的につけるべきと言われる理由が分かる。

 

平常時の温度に関しても、やはりヒートシンクありだと下がっており、40℃前半に収まっている様な感じ。

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かなり他の記憶媒体と温度が変わらない感じになったので、満足である。

今回はSS-M2S-HS01を購入した訳だが、これも立ち上げがあるとは言え結構省スペースって感じである。

これよりもさらに省スペース化することが出来る、シルバーが印象的なSS-M2S-HS02もあり、こちらの方が少し性能は劣るようだが、十分な製品らしいので、こちらもおすすめだろうか?

 

1000円台で買えてしまう商品なので、M.2 SSD購入時には検討してみるべき製品だ。

 

以上。