おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
そこそこ定番化してきている、ミニPCのレビュー。
ミニPC、とにかく小さい割に強いというのが定石となっており、今はなんでも強いのねえ…という気持ちになってくるのだが、今回は以前クソ小さいミニPC『EM680』をご紹介したMINISFORUMさんから、新しいミニPCをご提供頂いた。
今回ご提供頂いたのは、『UN1270』というモデル。
比較的廉価のモデルとなっており、それでいてしっかりとIntel Core i7-12700Hを搭載しているという、コスパに優れていそうなモデルとなっている。
結構パワーとしても強さは一定以上ありそうなので、ちょっと期待したい所。
ということで、どういう感じに仕上がっているのか、見ていこう。
開封
では開封していく。
MINISFORUMの箱って、黒ベースの箱という印象だったのだが、今回はエントリークラスということもあるのか、ダンボールって感じのシンプルな箱になっている。
この辺りでもコストカットを図っているのかなという印象。
まぁ外箱なんかそんな関係ないからこれでも良いよねって話でしか無いんだけども(
シンプルながら、ちゃんと色々と印刷されているしね。
中身は以下の通り。
PC本体
電源アダプタ
電源ケーブル
HDMIケーブル
VESAマウント
SATA接続フラットケーブル
M.2固定ネジ
説明書類
結構色々と入っている。
電源ケーブルはこんな感じ。
アダプタは90Wのもの。ちょっとデカ目だね。
まぁPDでも給電できるので、使わなくていい場合もある。
HDMIケーブルは短いのが入っている。50cmらしい。
VESAマウントするためのやつに、SATA接続用のフラットケーブル、M.2固定用のネジが入っており、結構拡張とかするためのものは入ってくれているなという印象。
なんかこの辺りは充実しているなと感じれる印象。
外観チェック
では本体の方を見ていこう。
全体的なデザインの印象はシンプルだなという感じ。
一般的なミニPCとそこまで大々的に異なるわけではないのだが、なんか印象が違う。
筐体は完全に樹脂で作られており、この辺りでもコストダウンをしていると思われる。
サイドはメッシュになっていて、通気よくしようという感じは他のミニPCと変わらない。
インターフェイスをチェック。まず正面から。
左から、リセットボタン、電源ボタン、イヤホンジャック、USB-A(3.2 Gen2)、CMOSクリアボタンとなっている。
ベーシックな物となっているが、しっかりとUSB-Aは USB3.2 Gen2に対応している。
背面は左から電源コネクタ、USB-C(3.2 Gen2)、HDMI、LANポート(2.5Gbps)、DisplayPort、USB-A(USB2.0)×2となっている。
USB-CはDP Alt及びUSB PDに対応している。
ただ、背面のUSB-Aはベーシックな2.0なので、この辺りはコストダウン要素かなと。
なんかここツートンになっててかわいいね。
裏面。白ベースになっていてかわいい。
ちなみにこのゴム足を外してネジを外せば内部にアクセスできるらしい。
らしいけどあんまり開けるべきじゃない感があるので、今回は開けんとこうと思う。
スペックは以下の通り。
製品名 | MINISFORUM UN1270 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-12700H(14コア(8Pコア+6Eコア)/20スレッド) |
GPU | Intel®Iris Xe Graphics |
RAM | 32GB (16GB×2) |
ストレージ | 1TB M.2 PCIe Gen 4 NVMe SSD(2.5インチSSD増設可能) |
対応通信規格 | Wi-Fi 6E, Bluetooth5.2, 有線LAN |
インターフェース | USB3.2 Gen2 Type-A x 2、3.5mm ステレオジャック、 2.5Gbps イーサーネットポート x 1、USB 2.0 Type-A x 2、 USB-C Gen 3.2、HDMI 2.0 x 1、DisplayPort 1.4 x 1 |
本体サイズ | 129.6 x 127.8 x 54.3mm |
使ってみる
ということで使っていこう。
プレーンなWindows11 Homeを搭載している。
まぁこういうミニPCはプレーンである方が多いけど。
もうこの壁紙見飽きたレベルで見てるな。
Cドライブは900GB手前となる。
まぁこの辺りはパソコン少し触っていれば分かるとは思うけども。
1TBあると、かなりまだ残量あるよね。
HWiNFO64での表示はこんな感じ。
概ねスペックはいいことを改めて感じる。
グラフィックもIrisを積んでいるのでそこそこ行けそうな感じ。
普通にi7積んでるし、32GBのメモリ積んでるし、十分な感じだよね…
CrystalDiskInfoでのM.2 SSDはKingston OM8PG41024Q-A0となっている。
PCIe 4.0×4となっている。
CrystalDiskMarkのベンチ。
読み込みで約4800MB/s、書き込みは約3800 MB/sのスピードが出ている。
高速な部類だと思う。結構読み込み3000台・書き込み2000台とかでも見たんだけどねえ…それより速いね。
非常に性能は高い部類ではないだろうか。
各種動作に関してもまぁ問題はない。というか、一応廉価グレードでありながらこのスペックと性能なんだよな…
発熱という所はかなり抑えられている印象。基本排熱は後ろなので、こっちに来ないようになっている。排熱フロー自体は悪くないんじゃないかなと思う。
ファンの音がするときはする。ベンチマークとか回すと頑張ってるなって音はする。音はするけど静かなんだよな。ミニPC、意外とうるさくないの凄いよね…
まぁ筐体がプラスチックなので、発熱の所に関してどうなるのか、金属だから熱排熱させる効率がいい部分もあったりする時もあると思うので、その辺り気にならなくはないけど、この価格であることを考えると十分だろう。
ベンチマークの方を見ていこう。
まずはCineBench。
マルチスコアは10000超えのスコアを記録。
というか11000超えてるから普通に強いんだよな…
これで比較的廉価って、価格も下がったものだよね。
シングルスコアは1700超えくらい。
普通にグラフ一番上になってるわけだしね…
続いてはFF XVベンチ。
軽量画質、2800台でやや思い。
まぁやっぱりグラフィックの所は最新ゲーム系統は難しいなと感じる所。
Iris積んでるとは言えやっぱりきびしい。
続いてFFXIVベンチ。
標準画質では6600でやや快適となった。
けっこうここくらいまで行けばなんとか動くのかなって感じではあるが、それでもやはりグラフィックの所では難しいかなと。
やっぱり4桁では厳しい所あるはあると思う。まぁゲームじゃなければ全然グラフィック余裕なんだけどね。
とは言え、廉価版としてはあまりにも十分過ぎるスペックなんだよな…
〆
ということで今回は『MINISFORUM UN1265』をご紹介した。
MINISFORUMの中でもエントリークラス、廉価版のモデルということで、そうなるとスペックも結構落ちるのかなと思いきや、しっかりとIntel Core i7-12650Hを搭載していたり、メモリも32GBあったり、SSDも512GBあったりと十分なスペックを持っている。
グラフィックは弱いので、ゲーム的な用途で使うのは厳しいが、ミニPC系統でゲームをするのは中々厳しいのは現実ではあるので(グラボを積めるわけではないからね…)そこまで大きな問題になる人がどれだけいるのかなあと思うところではある。
所謂Officeやネットサーフィン、仕事で使う系統での使い方では基本的に困ることがないモデルとなっており、これにディスプレイやマウス、キーボードを揃えても、安価に済むことを考えるとかなりコスパはいいモデルに仕上がっていると思う。
軽めの動画編集や、画像編集くらいなら耐えてくれると思うし。
USB-CはPDに対応してくれているので、こちらから本体に給電することも可能で、アダプタを使う必要がない…ということにすることも可能。
他には、ディスプレイをここから映像出力することも可能だったりと、USB-Cは万能。ここまで万能だと、USB-Cの口がもうひとつくらい欲しくなるんだけどね。
廉価版グレードとしてのコストカットは、少しHDMIなどの映像出力が少なめだったり、裏面のUSBは2.0だったり、筐体はプラスチックだったり、内部へのアクセスが面倒だったりと、少しずつコストカットをしている印象。ただ、大きく体感を損なわない所にとどめてくれているとも思うので、良心的なパソコンに仕上がっていると思う。
高性能でコスパに優れたパソコンにとして、選択肢に入ってくるミニPCだと思うので、気になる方はぜひ。
以上。