おにじと申します。
今回は、オーディオレビュー。
これまでも色々な中華系統イヤホンもレビューしてきた。
いわゆる有線系統は、かなり中華の方のレベルが高くなっている印象で、筆者としても結構好んで使っているのだが。
今回はそんな中華系オーディオの中で、今回はこのブログではまだ扱っていなかったブランドのをご紹介していこうと思う。
今回ご紹介するのは、SIVGAのRobinというヘッドホンだ。
当ブログ、ヘッドホンのレビュー機会が多いわけではないのだが、無線・有線含めなんだかんだヘッドホン、ヘッドセットの個数がめっちゃ増えてきた(どこに置くんだよコレ)
その中でも結構デザインから魅力的な要素を感じる製品なので、個人的に期待もしている。では見ていこう。
開封
ということで、開封していこう。
結構無骨なパッケージ。シンプルな黒の箱という感じ。
ただ材質自体は良い紙感があり、ここでの高級感はあるという言い方もできる。
後ろには『匠』って書いている。こういうの書くの好きな所あるよな(
開けると本体が収まっている。
しっかりと梱包されている上に、もうこの時点で本体の雰囲気が見えると思う。
このビジュアルの良さというのも、筆者がこのブランドが気になった大きな要因なので、それは後で書いていこう。
中身は以下の通り。
ヘッドフォン本体
キャリングポーチ
3.5mm接続ケーブル
6.3mm変換プラグアダプター
シンプルな内容となっている。
キャリングポーチは恐らく麻製。雰囲気があるとも言える。
3.5mmの接続ケーブルは、本体への接続は左右に2.5mmジャックを使用するシステム。
こういう系統のイヤホンではなくはない方式だが、筆者はこの方式のヘッドホン初めて手元にあることになったりした。
6.3mm変換プラグのアダプタもある。こういうのはヘッドホンには特についてるイメージあるよね。
外観チェック
では、外観の方をチェックしていこう。
やはりこのヘッドホンの外観は良いなと、現物を見てより思った。
この木の感じ。こういうヘッドホンってかっこいいなあ~みたいなイメージが前からあったのだが、実際に見るとより良いなと。
イヤーカップのこの木はローズウッドが使用されているとのこと。その上に光沢のある加工がなされており、強度自体も十分ありそうな感じ。
こういう木系統って無加工だと凹みとかに気をつけないと行けない例もあるが、そこまでではないんじゃないかなと。
密閉型ヘッドホンですが、イヤーカップの上に2つ穴(ベント)がある。まぁこれはイヤホンでも結構ある話だが、結構大きめなので、音漏れは密閉型の割にはするかもしれない。
ヘッドバンド部分は金属製となっていおり、上の部分には合皮素材が使用されている。
結構柔らかい感じで、これがさわり心地が良い。
イヤーパッド部分も同じ合皮素材が使われているとのこと。
こちらはプロテインレザーとかも使われているらしいのだが、この辺の素材の話、筆者あんま分かってないので、知ったかをして間違いを伝えたくないのでこの辺で止めておく(
長さ調節は段階方式で伸び縮みする形となっている。段階は結構細かいので良い感じではないだろうか。
側圧の感じだが、弱めの部類になると思う。結構ソフトな感じ。
イヤーパッドが柔らかいのもあるのかもしれないが、それにしてもソフトな印象。とは言え落ちるとかそんなことはないので、その辺は心配しなくて良いだろう。
イヤーカップの固定方式が両側からガッチリなので、装着においてのイヤーカップの上下のみの遊びがある感じ。左右は動かない方式となっている。
全体的なデザインに、素材が色々使われている中でも統一感を感じられる物となっており、ビジュアルは非常に好み。
ちなみにブラックもあり、そっちのほうが多分色んな意味で無難だとは思う。
ただやっぱりこのブラウンのデザインの良さみたいな所に惹かれてしまう。
そういう子供みたいなノリを続けたくなるのである。
使ってみよう
ということで、実際に聴いてみよう。
使うのはウォークマンA100とか、KHADAS『Tea』経由での接続とか、PCに直接接続とか、EPOS「GSX1000 2nd Edition」経由での接続とか、有線接続が可能な奴いろいろで違いを感じてみようかなと。
この『Robin』のドライバは50mmの振動板を採用している。こういうヘッドホンは大きいドライバを一個という形が多いわけだが、今回もその例外ではない。
自社開発されたポリカーボネートとファイバー素材による厚さ3mmの薄型の振動板が採用されているらしい。このあたりを自社開発することで、価格としては比較的リーズナブルに収まっているのかもしれない。
これに、同じく厚さ3mmの強力な磁石、コイルは特殊なマグネットワイヤーを使用しており、音に関しても拘っている雰囲気を感じられる。
これにイヤーカップが木製であることを考えると、結構自然な系統な音が想像できるだろうか(というかイヤーカップが木製だとそういうイメージを持つ)
これでいて、インピーダンス 32Ω、感度105dB±3dB/mWと普通のヘッドホンよりは音量が取りやすく、スマホなど非力な音楽プレイヤーに直接接続しても問題ないくらいのレベルだ。
では、音質の部分を。
最初聴いたときの印象は、どっちかっていうと中音域の所が印象が深い印象であり、木製のイヤーカップであることもあり、温かみも感じつつも、高音域が行き切るという感じでもなく、まぁ音としては普通に好きな部類ではあったのだが、特徴という所がある感じでもないというか、キレというのがそんなにない系統だったので、レビューをする上で文章を書くのには悩みそうだなあという所があったのだが。
この製品、メーカーから最低48時間のエージングをして欲しいという推奨がなされていた。
筆者はエージングについて、そこまで劇的に変わるほどでもないが、変わるは変わるか…くらいの認識なので、まぁそれなら一応やっておくか…くらいのノリで、いつも聴いている楽曲とか、エージング用の音を流してしばらくエージングさせることに。
で、エージングをさせると結構印象が変わった。
エージング肯定マンが絶頂しそうな内容だが、実際変わった。やっぱり推奨されている場合とかは特にやった方がいいねこういうの。
中音域…特に高域の伸び、突き抜けというのがよりはっきりするようになって、印象が良くなったし、音場の所も広がった印象がある。
どっちかっていうとウォーム系統だった所が、解像度がはっきりするようになって、音のバランスが良くなった気がする。
筆者オーディオにおいての音の言語化についてはまだ多くの課題を抱えていると思ってるのだが、そんな人間でさえ感じられるレベルで違った。
ということで、エージング後の音質を改めてもう少し。
低音に関しては、ものすごく強調されている感じではない。もちろん50mmドライバを使っているので、存在感はあるし、しっかりしているけど。この辺りはもしかしたら側圧が弱めであることもあるかも。もっと頭が小さい人とかだと、低音がスカスカとかいう人もいるかもしれない。(そんな風には感じなかったし、十分存在感を感じることは出来た)
この低音の感じを保ちつつ、中音域の伸び、抜けという所を感じることが出来る。
これはベントがあるおかげなのかもしれない。音場に関しても、こういう密閉型ヘッドホンは狭めなことも多いが、こちらはそれよりは広いと思う。ただ、全体としては落ち着いて聞けるタイプではあるので、音場がくっそ広くて…みたいな感じではない。
感覚が開放型側に少しよっている部分があると思うが、これはやはりベントがあるせいかも。ただまぁ音漏れはそんなしてないので、密閉型の割には音漏れしてるかもだが、開放型のようなパッパラパーではない。みたいな面白いバランスになっている。
リスニング系統のヘッドホンとしては、結構守備範囲も広く、様々な傾向の音楽に対応していくれる雰囲気。
ボーカルとかを結構温かい感じできれいに出してくれる印象で、やはり強みとしては中高音域、特に中域の所が良さそう。
高音域も刺さるような感覚がなく、長く聴いていられるような音に仕上がっている。
重低音に関しても、この装着感のソフトさを考えると十分だしてくれているし、バランスは良いと思う。
外見からもそうだが、所謂リスニング向きの音という感じで、モニター感はない。
いろいろなジャンルの音楽をオールマイティーに聴くとかだとかなり良さそう。
筆者、最近サブスクでいろいろな音楽を聴くことも増えたので、そういう意味では結構自分に合ったヘッドホンかもしれない。
各所のプレーヤーによっての差だが、やはりある程度のDAPとかがあった方が定位とか、そのへんの印象は良くなると思う。
音としては十分出ているし、ヘッドホンがこういうのでも鳴らせる時点で手軽さがあって十分だが、本領を発揮したい場合はやはり良い製品を使うことをおすすめしておく。
〆
ということで、今回はSIVGAのRobinをレビューした。
初の有線ヘッドホンの提供でのレビュー、そしてデザインを気に入った製品だったので、いつもよりちょっとテンションが高い記事になった気はする。
木も使用した、全体的なクオリティの高さは、所有欲という所を満たしてくれる印象があり、この時点で満足度が高かったのだが、音としても、エージングをしてからの音はかなりいろんな音楽に対応できそうな音になっていて好印象だった。
こちら、SIVGAの中では比較的エントリー側のヘッドホンということで、これでこの感じなら、もっと良いのはどういう音なんだろう?とも思ったり。
最近開放型のヘッドホンを家で使いたい欲が出ているので、SIVGAでは開放型ヘッドホンも販売されているということで、機会があればそっちも聴いてみたいなとも。
SIVGA Robinは2万円台という、ヘッドホンとしてはまだ安い側の中で、デザイン性の良さと、ある程度万能に聴ける、中高音域がいい感じのヘッドホンだと思う。
興味がある人は試してみるのもいいと思う。
以上。