おにじと申します。
今回は、オーディオ関連の商品のレビュー。
結構前から気になっていた商品だったのだが、今回Heart of TOKYOさんからご提供いただけることになったので、『EarProfit』シリーズのレビューをさせて頂く。
どういう製品?って言うと、ヘッドホンのイヤーパッドを守るカバー的な製品となっている。
ヘッドホンの悩みとして、イヤーパッド関連の所が結構多い気がするのだが、この商品は割と評判が良さげなんだよね。
今回は既存シリーズである『EarProfit multi 1』と、新シリーズとなる『EarProfit PERFORM Ver1』をレビューしていこうと思うぞ。
開封して、取り付けてみよう
ということで開封していこうと思う。
今回は2シリーズを紹介する形になるんだけども。
この写真を撮影しているのが10月上旬から中旬なのだが、新シリーズの方はまだパッケージとかもない状態で届いている。発売時にはしっかりとパッケージがつくと思う。
こっちがこれまで発売されてきたモデルである『EarProfit multi 1』。
こっちがこれから新展開されるモデルである『EarProfit PERFORM Ver1』。
来た時はまだ名前すら決まっていない状態だったので、こういう袋で届いた(かなり早い段階で使わせていただいていた)
実際の販売ではこちらのパッケージが使用されるとのこと。
パッケージだけのサンプルをもらったの流石に初めてだわ(
どちらにも5つのサイズが展開されていて、
M55
XM60
XM70
L70
XXL70
という展開となっている。上から小さい。順番こんがらがりそう(
まぁこの商品は取り付けてどうこうしないと全く分からん商品なので、早速取り付けてみる。取り付けてから色々と機能性とか言います(
ということで、まぁポピュラーな所でSONYの『WH-1000XM3』を持っていたので、まずこれから。もう『XM5』も出て、基本的な形も変わっちゃったので、アレではあるんだけども(
earprofitは、適合表が公式HPに掲載されていて、これでどのサイズが適しているのか、大体のヘッドホンはここに書いてある。
これによると、WH-1000XM3はM55のサイズが適しているとのこと。
ということで、コレを付けていこうと思う。
まずは既存の『multi 1』の方でやっていくぞ。
商品を袋から出してみるとこんな感じ。
なんか良くわかんない布って感じに見える。
厚紙に回り込むように本体がついているので、厚紙から外すとこんな感じ。
丸の筒に布がついている感じで、素材感的にはサラサラしている。
筒の部分には芯材が入っていて、これで丸く形状が作られている。
今回『multi 1』の方はカラーコーディングモデルをご提供頂いた。
こちらは左右が青と赤になるように、ゴム部分の端に色がついているモデルである。
これを『WH-1000XM3』に装着していく。
まず筒の部分をイヤーパッドの中に入れ込んでいく。
イヤーパッドは大体中に折り込む所というか、懐があるので、そこに筒の芯材を入れていく感じ。
ちょっと挟んで縦長にして頭から入れていく感じ。パッドの内側に芯材を入れていく感じにすると、引っ張っても簡単には抜けないようになる。
これで残りの布部分をイヤーパッドにかぶせていく。
これがヘッドホンによって難易度が違う感じで、他のヘッドホンをやってみた結果、割とWH-1000XM3は難しい部類だった。
被せながら指でポイントポイントを押さえて、残りを被せていくイメージ。
片方を被せた感じがこんな感じ。
左と右でそこまで印象が変わらない感じにはなっていると思う。
EarProfitシリーズの特徴としては、音が出る部分は塞いでいないという所。
イヤーパッドの内側の懐部分で固定することで、ドライバを塞ぐことなく固定している。
これによって、出る音の影響というのをかなり低減できている製品と言える。
こういうイヤーパッドを保護する商品は他にもあるのだが、大体ドライバ部も覆う商品が多く、これが耳に当たる感覚があったり、音の変化を感じやすかったりすることもあるのだが、この商品はそういうことはほぼない形になっている。
両方つけるとこんな感じ。
非常にマットな見た目になった感じ。
『WH-1000XM3』はレザー調な感じだが、こういう感じになるとスポーツモデルとかの雰囲気になっているかも。
触った感じは非常にサラサラとした素材となっていて、肌触りが良いなと感じることができる。そのうえで、別にイヤーパッド自体の柔らかさとかは損なう感じではないので、コレも良い所。
こちらの素材はスポーツウェアの記事である『トリノクール』というものが採用されている。
汗とかも素早く吸収して乾燥してくれる吸汗速乾機能と、消臭機能もあるということで、イヤーパッドをただ守るだけではなく、ヘッドホンの問題とも言える蒸れの問題、汗の問題というのにもコイツである程度対処できる。
装着してみた感覚としては、本当にさらっとしている感じがあり、こういうヘッドホンは暑い時とかは蒸れがきになるわけだが、そういうのも低減してくれそうな印象。
何よりこれ本当に穴の部分、音が出る部分を塞がないことのメリットというのを非常に感じることができる。
音の部分というのも勿論大きいのだが、一般的な被せるタイプのヘッドホンカバーって、このヘッドホンカバーが耳に接触する形になるんですよね。
これがね~、普通のヘッドホンしてる時と感覚が違って気持ち悪いなって筆者は思ってしまうタイプだったんですよ。
あと、どうしても耳を接触させているので、圧力がかかって真ん中の所が劣化していったり、耳が当たる圧力でヘッドホンカバー自体がズレたり、外れたりした経験もあったのだが、これはそういうのがないんだよなと。
付けている時の違和感みたいな物がかなり小さくなっているのが良い所。
カラーコーディングモデルだと、このような感じで端っこに赤と青が見える形になる。
左右分かりやすくなるね。
景観をそこまで損ねずに、こういうカバーができるのは良い所。
また、こちらは外して洗濯することも可能。一応ネットに入れて回したりしても大丈夫らしい。清潔に使い続けることができるのもめちゃくちゃ良い所ですね。
あらゆる方向性で利点を感じられる商品になっているなと感じるわけである。
新商品が出る
ということで、こういう製品であることで普通に人気を博している『EarProfit』シリーズなのだが、この度新作『EarProfit PERFORM Ver1』が出るということで、こちらを筆者は先行で使わせて頂くことになった。
どこが変わったのか?という所を見ながら、新商品の方もレビューしていこうと思う。
前述した通り、マジで先行レビューだったので、パッケージとかないんだけど。
見た感じそんな変わってるようにはまず見えなかった出した所。
こちらはカラーコーディングじゃないので、グレーになってる。さっき紹介したのもカラーコーディングじゃないこのグレーカラーのモデル普通にあります。
厚紙から出すとこんな感じ。なんかちょっと違いがあるのが分かる。
芯材の所がなんか違うぞと。
ここがまず大きな変更点である。
前期モデルと並べてみた。
前期モデルでは芯材が黒の布に覆われていた感じだが、新モデルではグレーの芯材が見えている感じ。
そして形状も並べると異なる感じで、前期モデルが円型に対して、新モデルは楕円に近くなっている印象。
ということで、新作も一回WH-1000XM3につけてみることにした。
入れ方とかは同じなのだが、こちらの方が入れやすさを感じた。
こちら、これまで使われていた芯材という所を根本的に考え直したモデルとなっている。
こちら新しくは『AIrFORM』というのになっているらしく、そもそも芯じゃなくて、塗布フォームとなっている。これが凄い。
芯材の伸縮性と柔軟性が増している。
今までのは堅めという感じで、両サイドから圧力をかけるとこういう感じだったのだが、
新モデルは柔らかさが向上していて、両サイドをくっつけることもできる感じ。曲げられる限界点が高い感じがある。
この伸縮性と自由度の高さが、イヤーパッドに入れる時により楽に入れられる印象。
それでいて、ちゃんと芯材としての硬さという所も維持していて、絶妙な感じになっている。
こうすことで、イヤーパッドに対しての負担も軽減されているとのこと。
プラスチックの芯材の負担から、この柔らかさがある塗布フォームになることで、負担が下がっている訳である。
この塗布フォームを製品化するのに18ヶ月かかったらしい。めちゃくちゃ苦労している。
素材や生産方法は特殊な技術が使われており、生産は日本の企業が協力しているとのこと。詳細は非公開となっている。
国内の匠に作ってもらっているとのことであり、まぁそういうのしてるから毎度在庫が品薄になるわけだが、それだけのクオリティを担保しているということ。
また、楕円になっているのもポイント。
イヤーパッドの形状というのは千差万別ではあるが、人の耳を包み込むという目的自体は変わらないので、各メーカーの様々なイヤーパッド楕円率の標準化係数「μ(ミュー)」を算出して、この形になっているとのこと。
これによって大半のヘッドホンにとってはそのまま入れ込む形になりやすくなっていて、頂点ポイントも分かりやすく、ズレにくくなっている感じがする。
前のはこう縦長にして入れるという感じなのに対して、
割とそのまんま入れることができる新型。
素材的には入れる時によりヘッドホンを傷めない感じになっている訳である。
片方を入れて、反対側を入れる時も抵抗が少ない感じで入れられるからね。これもいい感じだ。
生地パターンもより付けやすいようにゆとりのある形になっているとのこと。(XM70、L70、XXL70においては)
つけた感じはこんな感じ。
左が新型、右が旧型。ぱっと見は違いが正直良く分からんレベルですねこうなると。
こういう感じにサイドはなっている。
…まぁこう見るとEarProfitって無線ヘッドホンのボタンとの兼ね合いが難しいのが分かるんだけど。
装着感とかの違いというのがどれくらいあるのか?というと少し違う感じがある。
素材感がちょっと違うというか、サラサラなのはそうなのだが、ちょっとツルっとした感じもあり、つけ心地がより良くなったのかなと。
蒸れの部分とかも良くなってたりする気がする。でもこれは気がするだけかもしれんわ(
ツルっとしているとか言うと滑りやすくなったのか?みたいに思われそうだけどそんなことは全然ないし。
適切な付け方
なお、ここまで付けたものを確認で送った所、適切な付け方を教えていただいた。
ここまでの画像でも分かるのだが、どちらの商品にも繋ぎ目のラインがある。
これをヘッドホンの楕円の一番頂点の所、一番距離がある所に合わせると、シワになりにくく、ズレにくくなるとのことである。
ということで、こういう感じで付けた方がいい。
確かにこっちの方がシワ少なく付けられるなあって感じがする。
それでも生地余り感はあるのだが、前述した画像よりもさらに綺麗に付けられているんじゃないかなと。
こういう感じで繋ぎ目の3本ラインが上か下にハマると一番シワが減ると思う。目に見えて違って驚いたわ
繋ぎ目のラインを上か下に合わせることで、距離感がマッチするみたい。
新作は特に楕円型が強くなっているので、効果が高そうな感じがする。
多くのヘッドホンに対応
この商品は、多くのヘッドホンにしっかりと対応してくれている。
まぁ5サイズもありますから。
当ブログで紹介したヘッドホンの一部を使用し、汎用性の高さを見ていこう。
まず筆者が通話とかで良く使っている『EPOS H6 PRO』開放型版。
普通に使いまくっているので、汚れとか毛玉とかそういうのが出てきている。
こういうちょっとヘタっているのにも、EarProfitは向いていそうな気がするぞ。
こちらは適用表ではXM70と書いてあったので、新型で試してみた。
ただ、これがちょっと上手く行かなかった。
比較の時に出したのを見ると分かるのだが、新型は柔軟性が増している。
そして旧型よりも太さが細めになっている感じもあり、体積的な所では小さくなってそう。
っていうのもあってXM70だとちょっと引っかかりが弱いのかなと感じた。
引っ張って抜ける可能性が高めに感じた。
ということで、ワンサイズ上のL70でテストしてみた。
こっちの方がしっかりと収まった印象があり、いい感じにハメることができたぞ。
生地パターンの改良のせいもあるのか、非常に大きいサイズでもつけやすい。
新型の方を入れたのだが、柔らかいからこその注意ポイントが。
イヤーパッドの内側に入れる時に、中で芯材が内側に曲がる場合がある。
こういう時は手でちゃんと外側にハメてあげよう。自由度が高まったからこその感じがある。旧型だと固くてこういうことにはならないと思うので。
まぁこの自由度があるおかげで、引っ掛かりを見つけて上手い事ひっかかりやすくなっているとも言う。もし多少オーバーサイズでも曲がりながら引っかかってくれそう。
左がつけていなくて、右がつけている。
WH-1000XM3よりぴっちりつけられる感じで、より良い感じだなと感じることが出来た。
長く付けることも多いであろうゲーミングヘッドセットとかにも対応できるのが良いなと感じる。
両方つけて、バランスを合わせたらこんな感じ。マジでカバーしてる感薄く仕上がってくれた。
キレイなんだよなあ。とりあえずしばらくはコレで使ってみているが、サラサラとした感じでつけていて快適。こういうヘッドセットとか、モニターヘッドホンとかの方が適正あるかもしれないな…
1MOREの『SONOFLOW』にもつけてみた。
適合表になかったのだが、まぁどう見ても一番小さいサイズだろと思い、M55を装着。
もちもちとしたイヤーパッドが特徴のSONOFLOW、見た目の雰囲気は明らかに変わる。
ツルツル系統だからね、元々が。
こういう中に色がついているのだと、しっかり穴が空いていて塞いでいないのが分かりやすい。LR表示、しっかり見えると。
旧型のカラーコーディング、しれっと分かりやすいのでいい感じ。おそらく新型にもカラーコーディング版はいつか来るとは思う。
SIVGA『Robin』でのテスト。
かなり柔らかめのイヤーパッドで、劣化が最も心配になる奴。
ただ結構大きめなので、サイズがどれなんだろうなあ…ってなる。
適合表に流石にSIVGAはなかったので、どうするの?って感じだと思うのだが。
EarProfitは適正サイズを出す方法をページに出している。
外周とパッド周を計って、適切なサイズを出せるという。
今回は外周が290mmで、
パッド周が70mmだった。
HPでは簡単に適正サイズを出せる。
今回はXM70と出たので、XM70を装着してみる。
はい、コレでちゃんと装着が出来た。
中の柔らかいイヤーパッドの感覚を残しながら、蒸れとか汗とかを気にしなくて済む感じが良い所。
まぁ色が違うとかなり雰囲気が変わるなあとは思うんだけども。
あと、コレは新型の恩恵な気がするのだが、SIVGA『Robin』は、イヤーパッドの内側がほぼない、懐がほぼないヘッドホンになっていた。
EarProfitはこの部分に芯材を入れることで固定しているので、これがないとハメられないのだが。
新型の芯材は結構柔らかさもあるので、懐がほぼない形でも固定は結構出来ている印象があった。ちょっと浮いていたりするのは、後から入れてあげてバランスを取れるので。
旧型だとこれがちょっと柔らかさが足りない感じで滑っていく感があったので、新型だとまだコレどうにかなる可能性がある。
まぁ『EarProfit』は専用設計の商品も出ていて、懐がない商品でも付けられる物が出ているので、そっち使った方が安心だとは思うけど。
こんな感じで、サイズの展開が多く、多くのヘッドホンに使用できる。
小型のヘッドホンや、オンイヤータイプのヘッドホンなどは入らないものがあるので、そこ辺りはちゃんと注意しておこう。
〆
ということで、今回は『EarProfit』シリーズのレビューをしてみたが、いかがだっただろうか?
音質とかを犠牲にできるだけせずに、イヤーパッドを守ることができるカバー。
洗うこともできるし、汗とかにも強く、消臭機能まであると。
スポーツウェア素材を使うことで実現している機能性と、芯材によってのしっかりとした固定。
長くヘッドホンを使っていく上での課題をかなり改善してくれる商品という感じでマジでいいぞと言いたい。
新型はより進化していて、使いやすさとか付けやすさがアップしている。
付け外しの耐久性という所もこういう素材だとよりよくなっていると思うしね。
ヘッドホンのイヤーパッドって劣化すると取り替えたりしないといけないし、金かかるし、なんなら売ってないこともあるので、こういうカバーは有効だと思う。
日本製で、手作業で制作しているとのことで、在庫がなくなることもしばしばみたいなので、買える時に買っておくのがおすすめ。
価格は少し高いと感じるかもしれないが、長く使える商品に仕上がっているし、手作業であるところとかも考えると妥当なのかなとも感じる。
気になる方は是非。
以上。