声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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"AI絵師"案件、対抗行動は"Pixiv非公開"が正しいのか?~無知と感情論で表現規制派と同じ穴の狢=本末転倒では?~

はい、おにじと申します。

 

今回は、『熱いうちに作ろう』系の臨時記事である。

まぁPixiv案件であるが、Pixiv案件というか、AI案件というか。

こういうのって答えが現状ないと思うし、ラインはまだ出来ていないので、どうこう言うのは難しいが、そりゃちゃうやろお前って思っただけの話で、なんかブログ記事になりそうだったので、じゃ記事にしとくかと。

 

ということで、なんかPixiv非公開の方向が一部で高まっているのだが、もうちょっと考えた方が良いよというか、何も抗議になってないよというか、暴走はやめた方が良いよというか、色々と勘違いしてるでしょみたいな所をまぁ。

前提

こういう燃えそうな話題は前提を書いておくことが必要定期である。

 

当ブログの筆者は、AI絵師を容認している訳では無い。

著作権的な問題であったり、まだ法整備がなされていないこともあって、無法地帯となっている部分は間違いなく存在する。

AIで絵を描くという技術を悪用している人間というのは、沙汰されるべきだし、そういうもので被害を被っている絵描き・絵師というのは可哀想だなと心から思っている。

 

実際、AIというものは学んでいくモノによってズレが出てくるし、それが個性という言い方も出来るのかもしれないが、やはりそれはAIが作っているモノ、生成しているものであって、それを入力している人間が描いている訳では無いと思うので、そもそも『AI絵師』という言い方は正しくないと思っている。

適切な言葉が難しいが、何もやっていない訳ではないので、指示をしている、誘導しているのが人間で、それに沿って出してくるのがAIみたいな感じがするので。

 

だからまぁ、現状のAI絵によっての問題には対処するべきであるとは思っている。(同時に、現在の状況で色々と規制を行うのも難しい現状があることも理解はしているつもりである)

 

ただ、AI絵自体というのは、一つの技術として面白いモノであることもまた事実だと思っている。

こういうAI系統のモノというのは、これまで文字とかが中心だった印象だったので、絵が描けるっていうのは凄いなあと思ったし、昨今のAIのレベルの高さというのには驚く。

筆者は、中々性癖が特殊なので、普通の絵描きがまぁ描かないようなモノがこういうAI絵で生成されているのとか見ると、こういうのも作れちゃうのすげえな、あと供給としては別に悪くはないな…と思う部分もある。

AI絵が出てきたからと言って、別に元々の絵が完全に消え去るとまでは行かないと思っているし(普通の人間が描いた絵の良い所は普通にあるし)こういう技術が出てきた時点で止められるものではないのである(日本が止めた所で世界がやるので無意味)

 

面白いし、良い技術ではあるので、上手く使えるようにしていくべきだ…というのが筆者のスタンスである。

なので、AI絵に物凄く賛成しているわけでもないし、AI絵を物凄く反対しているわけでもない。

あと絵描きでもない。物書きでは一応あるかなくらい。そういう人が書く文章です。

この記事を見て「AI絵を盲目的に容認している!」とか、「AI絵を沙汰そうとしている!」とか言わないでください。どっちも違います。そんなこと思ってないですから。

 

また、当記事において、ツイートを掲載しておりますが、Twitterの規約上問題がある行為ではありません。

ユーザーは、適用される法令や規則への遵守を含め、本サービスの利用および自身が提供するコンテンツに対して責任を負います。提供するコンテンツは、他の人たちと共有して差し支えのないものに限定してください。

https://twitter.com/ja/tos

ネットという所は全世界に発信しているモノであり、その責任を持ってツイートされていることと存じ上げますので、掲載されることを拒むことは基本的にはないことかと思われますし、そうでなければtogetterなどはやりようがないので、そこら辺りはご了承願います。

 

騒動のものすごくざっくりとした話

全容を把握している自信がないので、『ものすごくざっくりとした話』ってすることで保険をかけています。許してください。

 

前述もした通り、現在AIの絵というのは、色々と波紋を広げている部分がある。

現状、AI絵師を名乗るような人間もいたりして色々と問題となっている。

AIというのは、色々な情報を取得して学習させていくことで、AI自身が描写できるようになる…という形であり、これに対して自分の絵が勝手に取得されている…と言った方向の批判もある。(実際特定の絵描き・絵師の絵を学習させていくと、模倣したような絵が出力されるようである)

 

こう言った所で、著作権的な問題、モラル的な問題が沸き起こっている。

人間が時間をかけて描く絵を、AIはすぐに出力できてしまうことから、AI絵に勝てなくなるのではないか?という危惧があったり、自分が苦労して描いているモノを…というような意見も存在する。

筆者は1mmも絵を描けないのだが。実際絵を描ける人間というのは凄いなと思うし、そういうのをこういうのであっさりやられたら大変だろうな…という気持ちはすべて分かるわけはないが、分かっている部分はあるとは思っている。

 

こうした色々な意見があるAI絵。

これに対して、各所の対応というのは分かれているのが現状であろう。

規制をかけている所もあれば、かけていない所もある。一概に対応するのも難しい現状、難しい判断を各プラットフォームが迫られているという言い方も出来ると思う。

 

こうした中、日本の絵の最大のSNSと言って良いPixivは、これまで結構AIに対して慎重な対応をしてきていた。

どちらかと言うと、AI絵との共存の方向性をPixivとしては考えていたようで、AIであることのタグ付けなどはするように言ったりしていたが、所謂規制的なことは行ってきていなかった。

これに対して結構な反発があったことは事実である。

 

あと、この共存路線方向で行った結果、めちゃくちゃAI絵がPixivで増えまくっているのも実情としてある。

前述した通り、出力すること自体は別に難しいことではないので、凄いペースで出力できるのだから、人間の絵より単純にペースが早くなることは推定される。

そういうものあるのか、とにかくAI絵が多すぎるというのは、筆者も感じてはいた。

AI生成かは、開けば分かるのだが、逆に言うと開かないと分からないのは普通に不便であり、こういう所に実際相当批判は集まっていた。

絵を描いている絵師・絵描きからすれば死活問題の部分もあるとは思う。

不便であることは不便ではあったので、これ自体に問題はない。

 

なにせ、Pixiv君は前々からたま~にやらかしたりしたこともあるし、UIに常に文句を言われているようなサービスである。

常々不満が溜まっていた層からすれば、AI関連の対応が許せないという感情になるのも、ある意味致し方ない部分もあるのかもしれない。

 

こうした中、Pixivは先日新たな声明を発表。

www.pixiv.net

pixiv事務局です。

pixiv及びその関連サービスでは現在、画像生成技術を悪用して特定のクリエイターの利益を著しく阻害する行為について多数お問い合わせいただいております。

pixivでは今月中に、サービス共通利用規約ガイドライン類の改定をすべく、準備を進めておりました。
このたび多数お問い合わせをいただいている状況を鑑み、ユーザーの皆様には先立って改定する内容の一部をお伝えいたします。

詳細な表現は変更となる場合がございますが、作品制作過程に関わらず下記のような悪質な行為は利用を制限させていただく予定です。

・運営者、他のユーザー、その他の第三者になりすます行為、またはそのように誤認されるおそれがあると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を、反復・継続して行うことで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為
・特定のクリエイターの画風・作風を模倣した作品発表を幇助するツール等を配布・販売することで、当該のクリエイターの利益を不当に害すると当社が判断する行為

急激に発展している技術への調査や規定・ガイドラインの改定や機能変更が追いついておらず、皆様にはご迷惑をおかけしております。
法的な制約、一般的な心情を踏まえた上で、皆様に安心して創作を楽しんでいただけるよう取り組んでまいりますので、まずはサービス共通利用規約ガイドライン類改定のお知らせをお待ちいただけますと幸いです。

今後ともpixivをよろしくお願いいたします。

規約の方をまた今月中に改定し、なりすます行為を始めとしたものを制限していくという方針を出した。

前述したような、AIを利用した悪用行為に対しては、対応していくぞという方針をより明確に示した…という言い方が適切であろうか。

 

ただ、まぁこれで批判が収まるようなこともなく…というのが現実である。

所謂反AI絵の人間というのは、そもそも学習されることが耐えられないし、AI絵が存在することすら耐えられない人間というのも確実に存在する。

自分の絵が学習されたくないという感情というのは特に強く(書いておかないと分からない人間もいそうだから書いておくが筆者も気持ちは分かる)この方向性において、一部の攻撃の方向が「PixivはAIに学習させないような状態にしろ」という方向になってきているようである。

 

前述のPixivのリリースは、所謂AIを使用した悪用の方向性であり、学習面への記載は存在していなかった。

現在pixivにイラストを投稿するとAI絵師に盗まれてポルノ化やマネタイズの原料になるのでガチで投稿しない方がいいです
連中からするとpixivは便利な素材集めサイトくらいの認識です
運営は取り締まる気ゼロです
pixivやFANBOXはスクレイピングされて海賊版サイトに転載されるヘルサイトです

そういう所もあったのか、Pixivは”スクレイピング”を容認している…というような内容のツイートが拡散。それに付随して、Pixivから絵を取り下げようという動きを推し進めるような一部流れが発生しているようである。

まぁFF比121/154のアカウントのツイートが発信源というのが、この案件のヤバさを端的に示しているような気がするが、まぁとりあえず一回それは置いておこう。

 

って、発端のアカウントアカウント消えとるやないかい。

そもそもの話なんだが、なんでああいうアカウントにTwitterをやる人間って乗るの?

なんの根拠もないし。ここからこのツイートがデマも良い所である話をするが、そもそもこれに乗ってPixiv非表示にする!って言っている絵描きってネットリテラシーどうなってるのって思う。日々の鬱憤があるにしても、冷静さを欠き過ぎだろ。

「AI絵か判断がつかない!」って言う前に、まず自分がツイートを見る上で、それは信用に値するアカウントなのか、根拠はしっかりとあるのかを見ることから始めてくれ。

端的に言うとこの騒動、デマも良い所に無知で馬鹿な絵描きが乗っかってしまっているだけなのだが、そう言うと絵描きと絵師がガチギレしそう。

でも、少なくともスクレイピング、クローリングに関してはPixiv君は何も悪くないかつ、規約にずーっと記載している以上、Pixiv君は悪くないはずである。

AI云々の前にまずネットリテラシーが足りてない絵師と絵描き多すぎるだろ、その時代はもう10年前に終わったぞ~!

 

各所、この方向性にやたらと盛り上がりを見せているようではある。

 

 

スクレイピングとは何か?

このPixiv非公開云々の所、まぁツッコミどころを言えばキリがないとは思うのだが、まぁそれは一旦置いておいて、事実関係というものを考えていこう。

今回、非公開の所においての根拠的に言われているのが、「Pixivだとスクレイピングされる」という所だと思う。

 

この騒動において、乗っかっている人間も、話題にしている人間もどれくらいスクレイピングの意味をしっかりと理解しているのか?という所がまずある。

筆者もまーーったく分かっていなかったので、今回を期に調べてみた。

 

スクレイピング…今回はネットのWebページをベースとしているので、『Webスクレイピング』と呼ばれるモノとなるっぽいのだが。

 

人間が情報を集めることというのは、なんだかんだネットがあっても大変である。

複数のソースがないと、その情報の確証というのは得られないだろうし、日々新しいデータというのはネットに出てきている。

そういうモノを自動的に収集するのがスクレイピング…みたいな感じ。

正確には、『プログラムを使って自動的にWeb上に存在する情報を集める』というのがスクレイピングである。

プログラムとしては、思ったより単純であり、Webページを一つずつ参照していって、情報を収集していく感じのようだし、またはAPIが存在する場合は、そちらを叩くことで収集していく場合もあるみたい。(他のもあるんかもしれんけど、そりゃ筆者は知らん)

言わば普通に我々が普通にブラウザで、色々なページを開くのと同じようなものである。

それで解析して、画像などを保存するという形。

意外とシンプルな構造だし、別に一般人が出来る行為をプログラムを組んでやらせているようなものであり、普通の我々がWebサイトにアクセスする行為と何か変わったことをしている訳では無い。

言わば、これはプログラムがやっているアクセス!という風に弾くことは極めて難しいということである。普通のアクセスと区別がつかない。

 

そして、これは別にPixivに限らず、どのようなサイトでもプログラムさえ組めば出来るということである。これは今のWebサイトのシステム上、どうしようもないことであり、これを回避することは不可能である。

例えば右クリックが出来なかったら回避できるのか?と言われればそんなことはない。

スクショが禁止されていても、データ自体を抜くことはWebシステム上容易である。

 

これは、自身のPCで手動で行うことで理解することが出来る所もあると思う。

例えば、ZOZOTOWNは、大きな画像を右クリックした所で、画像を保存が出てこないのだが。

 

F12で開発者ツールを開いて、該当箇所を探せば、画像のURLが出てくるので、画像の保存自体はここから普通に可能なのである。

ZOZOの場合、表示されている画像は縮小されているが、この方法であればオリジナルの画像を引き出してこれる。

こういう感じで、WebシステムというのはURLとか埋め込みとか色々あるが、こういう風に簡単に保存できなくても保存自体は可能な場合があるので、普通になんの制限にもならない。

なので、この騒動において、右クリックを塞いでいるサイトを進めているような00年代かよみたいなツイートが実際に存在したが、なんの意味もない。んな事も知らねえのかよ。

 

また、そもそもこのようなスクレイピングの行為を行うこと自体は別に違法ではない。

Webサイトはインターネットに出しているものであり、全世界に公開されているものである。公開されているモノを見ているだけ、保存しているだけということになり、Webサイトを検索して参照しているのと同じの行為のなので、スクレイピングによる情報の収集自体には違法性はない。

 

なので、スクレイピング自体は違法ではないし、スクレイピング自体を止めたり、弾いたりするのは現状のWebの性質上不可能である。という所をまず一つ上げておきたい。

 

なお、同じような言葉でクローリングがあるが、アレはスクレイピングよりも大雑把というか全部見る感じ。

というか、クローリングしてから、スクレイピングするっていうのが普通の流れだし、そんなに違いはないので、知らなかったら同じようなモノだと思っておけば良いと思う。

 

 

スクレイピングに対する規約

ただ、規約により、スクレイピングを禁止しているサイトというのは多く存在する。

所謂プログラム、ロボット、マイニングでのデータ収集を規約で禁止している場合、スクレイピング行為を規約で禁止しているということになる。

Amazonとか、Twitterとか、Youtubeとか、大手系統はそれぞれの規約を読むと、スクレイピングを禁止していることが分かる。

 

Amazonでは以下の記載が規約に存在する。

本規約およびサービス規約の遵守を条件とし、アマゾンまたはコンテンツ提供者は、アマゾンサービスを限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾します(譲渡およびサブライセンス不可)。この利用許可には、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの転売および商業目的での利用、製品リスト、解説、価格などの収集と利用、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの二次的利用、第三者のために行うアカウント情報のダウンロードとコピーやその他の利用、データマイニング、ロボットなどのデータ収集・抽出ツールの使用は、一切含まれません。

https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=GLSBYFE9MGKKQXXM

 

 

Twitterも以下のような規約が存在する。

本サービスへのクローリングは、robots.txtファイルの定めによる場合は認められていますが、当社による事前の同意がないまま本サービスのスクレイピングをすることは明示的に禁止されています

https://twitter.com/ja/tos

 

Youtubeは以下の通りの規約が存在する。

本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。

(中略)
自動化された手段(ロボットボットネット、スクレーパなど)を使用して本サービスにアクセスすること。ただし、(a)公開されている検索エンジンYouTuberobots.txt ファイルに従って使用する場合、または(b)YouTube が事前に書面で許可している場合を除きます。

https://www.youtube.com/t/terms#8388b0a06e

 

 

そして、これはPixivも例外ではない。

policies.pixiv.net

第14条 禁止行為
ユーザーは、本サービスの利用にあたり、以下の各号に該当する事項を行ってはならないものとします。

(中略)

本サービスもしくは本サービスの一部(コンテンツ・情報・機能・システムプログラム等)を使用・転用・転売・複製・送信・翻訳・翻案・改変などして、いかなる手法を問わず商業・営業目的の活動、営利を目的とした利用およびその準備を目的とした利用をすること、その他本サービスの2次利用や複製行為。但し、ユーザー本人による投稿情報は除きます。

 

アプリケーション、各種サービス等への使用について

(中略)

クローラーなどのプログラムを使って作品を収集する行為、サーバに極端な負荷をかける行為は禁止します。また、それらに違反しない場合でも、当社はその停止を要求する場合がございます。

 

Pixivは明確にシステム、プログラムの利用による使用を禁じており、プログラムを使って作品を収集することを禁じている。

なので、『Pixivがスクレイピングを許しているヘルサイト』というのは、デマ以外の何物もない。

 

今回の騒動の発端の一つとなっている感じがあるスクレイピング行為だが、実際しっかりと調べてみると、1ネットサービスがどうにか出来るような問題ではない。

なので、規約でこれを禁じることしか出来ないわけである。

これを破っている奴が悪いのであって、悪いのはPixivではない。

これはAmazonにしろ、Twitterにしろ、YouTubeにしろ、大きな所でもその対応自体は変わらないので、Pixivの対応が特段悪いという要素もなさそうである。

 

少なくとも、スクレイピングに関してはPixivは適切な行為を行っており、とばっちりも良い所であることは、ここまでの記載で理解して頂けるとありがたい。

 

というか、ことAI関連に関しては、各サービスの規約というのは話題にあがることが多い。

そういう中で、「この規約はAIを容認している!」というようなことを定期的に言われる(ちょっと前Twitterでも言われていた)

そういう時、凄く曖昧な所を言って、拡大解釈的に騒いでいる印象が一部あるのだが、今回の規約は明確に記載されているのにも関わらず、スクレイピングで騒いでいるという状態である。書いてあるんだよ。プログラムって。

拡大解釈は得意なのに、しっかりと明記されているモノは読めないのだろうか。

というか、やっぱりスクレイピングの意味が分かっていないのでは?と思った。

『叩きたいという気持ち』が、『叩くための根拠』を無理やり探し出している節が感じられる今回の一件である。

騒ぐ前に、その物事が本当に正しいことなのかをもう少し調べた方が良い。

ネット、SNSに記載されるようなことは、本当に正しいことなのかは疑う目を持つべきである。

今回なんて、AI過激派のようなアカウントかつ、フォローフォロワーが100人台のような所でこんな大騒ぎになるのは、ネットリテラシー的観点から考えて、もう少し頭をつかうべき案件と言わざるをえないのではないだろうか。

 

 

Pixivがスクレイピングに対応していないはデマ、大冤罪

ということで、Pixivがスクレイピング、クローリングに対応していないというのは、デマも良い所である。

そもそも、スクレイピングという言葉時代は大昔から存在する言葉であり、何もAIが出てきてから出てきたような新しい用語ではない。

 

我々がネットを使用している以上、Googleを使ったり、Twitterを使ったり、色々なサービスを使っているわけだが。

そういうサービスを使う上で、「あなたのおすすめ」とかを出してくることがあるが、あれはユーザーが使用しているページや検索ワードなどの文字を収集したりすることで成立させている。

そういうことは昔から行われてきているモノであり、それが表面的には分かりにくかったのかもしれない。

 

大昔から存在するモノの知識が単純に不足しており、AI案件で、慎重に対応していたPixivに対して、感情的な方向で石を投げているのが、残念ながら現状である。

Pixivは、少なくとも2008年からスクレイピングの対応を行っていることが、Twitterの検索で分かっている。

また、PixivはAIに関しての対応を、これまでも多くリリースを掲載しているし、スクレイピングに関しては規約で縛っている。

 

どうも、規約で縛っているだけで満足しない層が存在するらしく、「規約違反しているのを実際に動けよ」という声があるのだが、それは前述した通り、スクレイピングというものは、プログラムでありながら、Webブラウザと動作自体は大きく変わらないので、判断をつけるのが難しい。

まぁクローリングの方であればまだどうにかなるのかもしれんが、現実的に考えて、こちらをどうにかするのは難しいの方が大きいと思う。

言わば簡単に「スクレイピング対策してます!」って言った場合、それはそれで技術側に知識がある人間は「そんなもんどうやってするねん!」とツッコまれるくらいのものである(なんかFantiaはしてますってEメール送ってるらしいが、実際どうやってるんだアレ)

 

そもそも、このようなスクレイピング、プログラムを使ってのデータを取得することを禁止しているサービスは他にも多く存在するが、そのサービスが一々「スクレイピング対策しています」とか「スクレイピングがあったので対応しました」って言っていることを見たことがあるか?という話である。

そういうのは規約に書いてあって、そういうのは粛々と行われているモノである。だって規約に書いてあるんだから。そんな見せしめみたいなこと、前述したAmazonとか、Twitterとか、Youtubeがやっている所、見たことないはずである。なんでそんなことをPixivに求めるのが、意味が分からない。

 

なので、「規約違反スクレイピングに対して何か態度を見せろ」はそんな簡単なものじゃない。というか、規約に書いていることを守らない奴が悪いのであって、悪いのはPixivではないはずである。なのに、なんで「態度を示さないと終わり」とか書けるんだろうか。とんだとばっちりだろ。

 

実際、PixivはCloudflareやawsのアクセスを弾いているし、Googleの画像検索のクローラーにも画像をほとんど渡さないくらいには徹底的にガードをしているようなサイトである。

割と徹底されている方のサイトのはずであり、まぁこれを対策していないと言って何になるのかみたいな所が。

 

Pixivへの恨みつらみがあるのは分かるし、それはそれで結構だが、今回に関しては非常に理不尽にPixivを叩いているとしか言いようがないことは本当に分かって欲しい。

そんなにスクレイピングが嫌なら、もうネットに絵を上げないことが一番である。ネット、Webの構造上、スクレイピングを完全に回避することは不可能である。じゃあネットに上げるのやめればいいんだよ。

それをTwitterで言いながらTwitterに絵を上げてるの、どういうことなんだよ。Twitterスクレイピングは出来るぞ?規約違反だけど。規約違反している行為に態度を示せというのであれば、Twitterにも同じことを言えば良いと思う。

というか、散々Twitterは絵に対して、肌色に対して~と文句を言い散らしているくせに、Pixivの文句と運動はTwitterで行っているのもどういうことなんだろうか。

色々と都合が良すぎるだろう。

「それはそれ、これはこれ」とでも言いたいのかもしれないが、それならそれこそ、日々のPixivの恨みつらみと、スクレイピング・クローリングの件は「それはそれ、これはこれ」であるし、元々からやってることをやってないってただのデマなんだからさあ…

 

Pixiv君は後手後手を踏んでいる!と言うのがあるが、この件に関しては火の立たない所に無理やり放火されているし、なんなら規約も対策も先手を打っていることを、ただ単に騒いでいる人間は知らないだけなのである。

これでわざわざPixivくんが声明を出せば「遅い」と言われるのが目に見えているので、本当にPixiv君可哀想。いつもは無能案件あるけど、今回ばかりは全力でPixivに同情する。

 

Pixiv君が有能ではないのは分かるんだが、感情論でする行為ではない

実際、筆者もPixivを小説などで利用させていただいている1ユーザーだし、絵とかもたまに見るユーザーである。

現状の状態は、いい状態とは言えないとは思う。

AI絵多すぎるし。マジでAI絵を除くフィルターと、AI絵だけのフィルターを用意してくれと思っている。

 

近年のPixivというのは、めちゃくちゃ叩かれている印象がある。

まぁそれは実際やらかしたことがあるというのも事実ではある。

UIに関しては永遠に言われ続けている印象があった。というか、所謂インターネットサービスでUIで文句言われないことがないと思う。(筆者はダッシュボードの仕様好きだし、作品一覧表示も数字ソート出来て便利で表的に並べられるのが好きだが、ボコボコにされていた印象がある)

 

まぁ実際個別のPixivの運営の対応が悪かったりもするようであり、色々とクリエイター側がストレスを溜めていることを、どうこういうつもりは別にない。

そういう中で、AIの登場によって、目まぐるしく状況が変わる中で、対応という所に対して、長年の鬱憤が溜まっていることも、あまり責めたくはない。

 

ただ、そうだとしても、PixivのAIへの対応自体は別に間違ったものではないし、スクレイピングは禁止しているし、規約の変更によって、AI絵に対しての迷惑、悪質な行為に対してより明確になっている状態である。

いや、そりゃもっとちゃんとするべきだという意見があるのは分かるが、それは1サービスがやることには限界があるし、容易にそのラインというものを作れるものではない、現在発展しつつあるものを、どういう風に整備していくのか。それはPixivとか1サービスではなく、もっと全体的に、大きな所で考えられるべきではないだろうか。

 

特に、現在の非公開の流れは、スクレイピングの所から起因している場合が多いようで、これはPixivはしっかりと規約を掲載してる以上、八つ当たりにも程がある状況である。

端的に言うのであれば、日頃の鬱憤のせいか、感情的になっており、AI絵に対して戦うべき相手を間違えているというのが現状ではないだろうか。

AI絵に関して戦う相手は、AI絵でもなければ、各種サービスでもない。

敬意・道徳心が皆無であり、人を中傷することや、己の利益のみを貪ることが目的の、ルールや規約を守らない悪意まみれの連中である。

日頃のことがあるのかもしれないが、流石に今回はPixivはとばっちりも良い所である。

対応することが規約が限界のことを言われてもどうすればいいのか。規約に書いていなかったならまだ分かるが、ゴリゴリに書いてあることだし。

冤罪過ぎる。今回ばかりは冤罪が過ぎる。

 

今回の一件は、無知とデマを感情論でねじ伏せている所がある。

単純に言えば、今のPixivが気に入らないのである。気に入らないのはまぁ分かるとして、それの根拠が根拠になっていない。

論理的な理由になっていない、AI絵が多いから、AI絵をもっと規制しないから、Pixivの運営はクソだから、感情的に過ぎる。

どこを叩けば今の状況が改善するのか。そうだいつも自分たちを大切にしてくれない、守ってくれないPixivが悪いんだ!と、分かりやすい大きな所を感情的にこき下ろしているだけになってはいないだろうか。

 

創作というのは、常に脅かされるモノである。

表現規制においての戦いというのは、今も続いているが「女の裸が~」とか、そういう話も、所謂規制派というのは、かなり感情論に偏った意見が多い印象がある。

そういうのに対して、根拠とかそういうのを揃えて、表現の自由というのを守るという方向で、クリエイターもその流れに乗り、享受していた部分があったと思うし、規制派を感情論で云々と言っていた記憶が割とあるのだが、

今一部のクリエイター、絵師、絵描きが行っていることは、まさに表現規制派がやっていたような過激な感情論でねじ伏せようとしている部分がないだろうか。

なぜ同じ穴の狢のようなことをしてしまうのか。これでは、表現規制のところでも強く言えなくなるのではないだろうか。やっていることがそんなに変わらない。

勿論、AI絵というのは色々と考えなければならない対象だし、そのラインというものを作っていかなければ、著作権やら色々と問題が山積しているのは事実だし、悪用している人間が目立っていることも事実であるとは思う。

 

ただ、こういうツールというのはもう出来てしまっているのだから、上手く付き合っていかなければならない。そういうのを作っていく上で、建設的な意見かつ、冷静、客観的な意見というのを出し合っていくことで、ルールを作っていくような段階だと今は思う。

そういう所で、Pixivなど多くの画像投稿サイトなども含めて、色々と一緒に考えていかなければならない所を、なぜ自分たちの立場が悪くなるような、そういうサービスを糾弾するような方向に行動を取ってしまうのか。

別に元からPixivは味方ではないと言いたいのかもしれないが、AI絵に関しては味方にしようとしないと自分たちが不利になる可能性があると思うのだが。

言うてPixivがどれだけの影響力があるのか、世界がどういう方向に向くかで決まってしまう部分は多いとは思うが、日本において、絵がこれだけ掲載されていたりするサービスはなかなかないのだから、そういう所は引き入れるに越したことはないのではないだろうか。仮にも企業なのだから。

Pixiv憎しなのは理解する。しかし、今回の行動はあまりにも非論理的、言いがかり、八つ当たり、感情論に流されすぎで、Pixivに非がなさすぎる。

 

もう少し、物事を冷静に考えなければならないし、物事に対して理解する必要があるし、自分が自衛していかなければならない(逆に言うのであれば、規約があってもスクレイピングされるかもしれないから自衛で非公開にします!とかなら、それは好きにすれば良い。それをPixiv運営のせいにするのはおかしな話だという話である)

 

「Pixivの絵でAIかどうか確認しないといけないのが辛い」とかを見たが、それは元々からPixivにしろSNSにしろ、転載とかの危険性があるんだから、そういうのを確認してから評価したり共有しないとダメだった訳で、AIがあろうとなかろうとな所はある(それにしてもAI絵が多すぎるのは多すぎるからフィルターは作れPixiv)んだから、ネットリテラシー的な所の欠落だろと思うし、

 

今回の一件で「AI絵師は子供だ」みたいなのを見たりもしたが、ここまで理由が伴っていないことで大騒ぎしていたら、どっちが子供か分かったものじゃないんだから、もう少しちゃんとしないといけない。

 

Twitterなどにおいて、絵描き・絵師のカーストというのは非常に高い。

今回の案件は、そういう絵描き、絵師の人間が、理解していないことに対して、「スクレイピング対策をしていないPixivはクソ!」という根拠ゼロツイートをこぞって拡散して、Pixivを非公開にしている、無知によるPixivへの営業妨害である。

Pixivはスクレイピングされている被害者であるし、Pixivはスクレイピングに対してしっかりと対応しているし、規約にも記載されているので、何もかもがデマなのである。

だというのに、「Pixivは対応しろ」「態度を見せないと終わる」と一部の絵描き、絵師が騒いでいる。

でもって、これがそれなりの絵描きとか絵師が騒ぐものだから、「あの人が言っているから本当なんだ!」と思う層が馬鹿正直に信じてしまっている。

Pixiv運営の個別メッセージの対応が悪いとか、昔の絵にまで今の規約を適用してくるとか、そういうクソエピソードは今回には何の関係もない話であり、そういう恨みつらみを、論理が伴っていない、嘘の内容をベースに非公開騒動が起きているのは、滅茶苦茶以外の何物でもない。

やっていることが、こじつけられていないこじつけになっており、表現規制派とやっていることが大差ないものとなっている。

「この運動には効果がある」とか、お前らが散々叩いていた表現規制派とやっていることが同じな上に、もしかしたらそれ以上に根拠が嘘なんだけど、本当に大丈夫なんだろうか。

 

そもそも、絵の前からGoogleとかYoutubeとか、あらゆる所で情報収集というのは行われているわけで(だからおすすめとかが出てくるし)絵になって異様にめちゃくちゃ一部の絵描きと絵師が過剰反応している節がある。(小説とかもAIで出てるのにそっちは騒がれないし)

まぁこれはそもそも、SNSなどにおいて絵を描けるというのがかなりTierが高い所も作用しているんだろうが、好きな絵柄とか好きな絵を描いている人間が、こういう感情論に振り回されたり、理由が伴っていない所に乗っかってしまっているのとかを見ると、非常に悲しくなる。

 

別に絵描きや絵師に元々から必ず人間性とか、常識が伴っているとは思っちゃいないのだが、AI関連に関しては、こと自分たちが少し前に叩いていた表現規制派と対して変わらないことを言う人間がそこそこいて、本当にどうしたもんかなあと思っている所はある。

完全に日々のPixivへの恨みつらみを、理不尽な理由が通っていると勘違いしている、もしくはそもそもの用語を知らないけど周りが言っているから乗っかっているような人間が多すぎる。

この案件で、評判を下げているのはPixivではなく、本当に日本語が読めてないのか、読む気がないのか、読む知識がないのか、そういう絵描き、絵師の方である。

「誠意ある対応を見せろ!」と言っているようだが、Pixivはこの件に関してはずっとやってきている事だし、何を改めて表明すれば良いのかわけが分からん。

Pixivは波風を全く立てていない所で、デマで波風を立てられてこんなことされて本当に可哀想。これに関しては。これに関しては可哀想。

 

結局何を求めているのかが分からない。

他のサービスでも出来ているわけでもなく、Webサービスの構造上不可能な技術的にスクレイピングを止める方法を求めているのか(無茶過ぎる)

AI絵投稿者を本当にどこかにやりたいのか(これも無茶、日本だけやった所で意味はない)

なんでも良いから頭を下げて欲しいのか

自己顕示欲を満たす為にPixivを叩いているのか)

積もり積もったものが爆発するにしても、爆発するのが、規約もしっかり掲載されていて、対策もされていて、実際一部アクセスを弾いているような、他のサイトよりも下手をすればしっかりしているスクレイピングの案件で、対策をしていないなんて大嘘も良い所の根拠で爆発しているの、何も思わないんだろうか。

実際スクレイピングは起きているが、それは構造上仕方ない部分があるし、これを根拠にするには弱すぎるというか、半ば言いがかりも良い所である。

 

Pixivが憎くて憎くて仕方がなく、もう叩けるならなんでも良かったんだろうか。

そんな事実と嘘を織り交ぜるて、感情論で叩く行為って表現規制の連中がやることなんだが。

手段と目的と理由は取り違えてはいけない。今回の一件は、反AI派は大きな過ちを犯し続けているといえる。

これを10万フォロワーとかの絵描きがやっているんだから、中々驚きだ。

物事に意見するのであれば、それに伴う理由などは筋が通っていなければならない。

今回の一件は、積もり積もったものを、適当な理由をつけて感情論でヒスっているだけである。

理由なんてどうでもいい、Pixivは今までこんな対応をしてきたんだから仕方がない、擁護されないのも当然…と考えている人間が本当に存在する。

 

根拠が嘘に近いようなことでもなんでも良いから叩きたいって言っているのは、自分が馬鹿だと言っているようなモノであることを気づいて欲しい。

そこのラインはしっかりと分けなければ、正しい議論をすることは不可能だ。

AIをめちゃくちゃな理由で擁護するような連中と、今回の一件で同じ土俵に成り下がってしまった人間がここまで多いことに、同じレベルでしか争いは起きないという言葉が正しいのではないか?と思えてしまう部分がある。

 

自分の絵がパクられるのが嫌とか、こういうのが出てくることで自分の存在意義は何なのかとか、考えることは仕方ないし、そういう感情があることを止めるつもりはまったくない。

ただ、その上で出てきたモノをもう止められないことというのを理解するべきだし、付き合い方を考えていかなければならない。

それをどうしていくべきなのか。それは感情ではなく、ちゃんとした理由や論理に基づいて考えていくべきものであることを、もう少し自覚した方が良いと思う。

この騒動、端的に言うと馬鹿があぶり出されている。あぶり出されていることを、その馬鹿は知らないだけであり、その馬鹿のカーストが高いことでややこしくなっている。

本当に自覚した方が良い。恥ずかしいことをしていること。

 

 

追記:Pixiv、AI絵を表示しない方法存在したわ

え~、無知を晒してしまった。

Pixiv、AI絵を表示しない方法が普通に存在した。(きーぼう氏いつもありがとう…)

https://www.pixiv.help/hc/ja/articles/11866167926809

 

普通に設定画面にある。

Pixivの告知を普通に見逃していたらしい。AIの有無の奴は見てたのに、無能である。

ここで『表示を減らす』にすると、ほぼほぼAI絵出てこなくなる。

勿論AI生成の所を作者がオンにしていないといけないので、完全な方法ではないとは思う。あくまでも自主申告制なので。

 

まぁこの方法でも良いんだが、検索画面とかで簡単に切り替えたり、逆にAIだけを出せたりする方式のほうが分かりやすいし使いやすいのでは?と思う。

なお、どうもデフォルトが表示する設定なのが気に食わない人間もいるみたいだが、それはさすがに自衛はしてくれって感じ。

 

 

【5/9 追記】:Pixivがリリースを出した

流石に今回は被害者感があるPixivがリリースを出している。確認しておこう。

www.pixiv.net

pixiv事務局です。

現在、AI生成に関わる問題について、お問い合わせを多数いただいております。
本件について、皆様にご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

現在多くお問い合わせいただいているのは次の3点です。

問題① 特定のクリエイターが不利益を被ること
問題② プログラムなどで、クリエイターの作品が不当に収集されること
問題③ AI生成作品を見たくないユーザーにも、AI生成作品が多く表示されること

これらについて、pixivは以下のような対応を行ってまいります。
また、関連サービスであるpixivFANBOXにおいては、追加の対応・対策を検討しています。こちらについては近日中にご案内いたします。

ということで、見ていこう。

 

対応①
■サービス共通利用規約ガイドラインを改定します
新しいサービス共通利用規約ガイドラインでは、特定のクリエイターの画風を模倣した作品を繰り返し投稿する行為などを、禁止項目として追加し、これとともに取り締まりを強化していきます。サービス共通利用規約は、pixiv及びpixiv周辺サービスすべてに適用されます。
先日お知らせした通り、5月中に改定する予定です。

・サービス共通利用規約ガイドライン類改定の事前のお知らせ
https://www.pixiv.net/info.php?id=9522

■新しい監視システムを追加導入します
現在、pixivは新しい監視システムの追加導入を準備しています。これにより生成AI技術の悪用をはじめ、他人の活動をおびやかす行為、児童ポルノ、盗作など、pixiv利用上の問題がより発見しやすくなります。

既存改定と、監視システムを強化する模様。

なお、監視システムに関しての具体的な掲載は後述のページに記載されている。

 

問題②プログラムなどで、クリエイターの作品が不当に収集されること
生成AI技術で画風を模倣するには「学習元」と呼ばれるイラストが複数作品必要です。クリエイターの不利益となる不当な目的のため、SNSから特定のクリエイターのイラストを多く収集するケースがあります。

対応②
■pixivでは不当な目的のための作品収集を以前より禁止しています
pixivではすでにサービス共通利用規約第14条とガイドラインにて、不当な目的のためのプログラム等を用いた作品の収集行為を禁止しており、発見し次第対処しています。

■技術的対策により悪意あるアクセスの防止に努めています
現在行っている様々な対策については、こちらをご確認ください。これらの対策は今後も強化していきます。

ピクシブにおける不当な目的での作品取得行為に対する対策技術について
https://inside.pixiv.blog/2023/05/09/183635

スクレイピングの問題には、普通にキレてそう。

やっとるわい!感が伝わってくる。これに関しては単なるデマでしかないので、仕方ないね。

 

ということで、『ピクシブにおける不当な目的での作品取得行為に対する対策技術について』の方を見ていこう。

inside.pixiv.blog

reCAPTCHA Enterprise、Cloudflare CDNAPIアプリケーション、robots.txtリファラによる制御、などを行っているらしい。

また、Google BigQuery、Lookerを使用したデータ基盤を用いた不正検知、類似画像検知、機械学習を用いたモニタリングなどを行っている模様。

なお、こういうのをやった所でいたちごっこになる場合もあるし、限定的で、万能な解決方法がない。ともしており、Webにおいてのこういう問題の対応の難しさも感じる記載となっている。

まぁこのPixiv Inside、言わば「これだけやっているのに、規約もあるのに、それでもスクレイピング対策していないとでも言いたいんですか?」とPixiv君半ギレ何だと思う。

こんなに具体的に教えてくれることなかなかないので、今の対策ってこんな感じなんだって普通に知識として助かる記事だと思う。

Fantia等が先日メールを配信して「対策を強化します」みたいな文章を送っていたが、アレよりも確実に具体的に対策を掲載していると思う。

これで具体性がないと言われたらPixivくんはどうすればいいのか。嫌われモノの日本語を、読まないのか、読みたくないのか、読む気がないのか、理解できないのか。

Pixivの一件で「もう個人サイトに戻るしかないのか」みたいなことをよく見るが、個人サイトでここまでの対策が出来るはずがないので、よりガバガバになるだけだと思うのだが、そういうのって考えられないんだろうか。

 

題③ AI生成作品を見たくないユーザーにも、AI生成作品が表示されること
pixivでは制作過程のすべて、もしくはほとんどをAIによって生成された作品を「AI生成作品」として投稿できます。「AI生成作品」の投稿数の多さや、フィルタリング機能の認知度の問題もあり、見たくない人にも表示されるケースがあります。

対応③
■同じユーザーの作品が検索結果等を占拠しないようにします
同じ人が短時間に何回もAI生成作品を投稿すると、検索結果などで他の人が作品を見つけにくくなってしまうことがあります。このような大量投稿への対策を強化する予定です。

■AI生成作品のフィルタリング機能を、より利用しやすくします
すでに提供している「AI生成作品フラグ」と、それを利用したフィルタリング機能をよりわかりやすいところに表示します。
現在の表示箇所はこちらのヘルプページをご確認ください。
https://www.pixiv.help/hc/ja/articles/11866167926809

AI生成作品のフィルタリング機能、もっと分かりやすい所に場所変わるらしい。

これはマジで分かりにくかったので朗報。というか簡単にオンオフ出来るようにしてくれ。

 

ピクシブ株式会社の理念は「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」です。

我々はクリエイターをはじめとして、創作を楽しむ人びとが安心して活動できる環境を提供したいと考えています。
新しい技術の波のなかで、新たな攻撃手段や、他人の権利を脅かす行為、迷惑行為が多数発生しています。このような、創作活動の楽しさを損なう行為に対しては、AI技術、画像生成技術、またもちろん人間の手で行われたものも含め、その手段に関わらず、引き続き厳然と対処していきます。
現時点では不確実なことが多く、お時間をいただき大変ご迷惑をおかけしておりますが、皆さまが安心して創作活動が行える場所になるよう努めてまいります。

今後ともpixivをよろしくお願いいたします。

 

ということで、騒動発生から丸一日くらいで、中々中身もガン見せで対策に関する所を記載した印象。

というか、今回は完全に嘘を起因に非公開にする人間がいるので困ったものである。

他のサービス、ここまで対策の具体性を出してきている所まだねえだろ。

むしろスクレイピングに関しては、Pixivは対策ずっとやってきてると思うんだけどなあ…って思ってたけど、実際やってそうで安心した。

 

で、これで「スクレイピング対策していない」は確実に大嘘になったんですが、今回のことで叫びまくっていた絵師や絵描きさんはどう責任を取られるんでしょうか。

Pixivがカスなのは分かるが、流石に起因が事実ではないことというのはいかがなものなのか。

単純に絵師と絵描きの一部の暴走とヒスで、立場を悪くした印象しか外野から見ているとない。

 

結局AI絵を弾きたくて仕方ないんですよ、過激派反AIは。

もはや共存しなければならない所にいるというのは、AI絵が嫌いであろうと明らかだと思うのですが、これでもまぁ分からない人間は分からないでしょうし、「すでに信用を失っている」とか言い出すだけです。

まぁPixivがゴミなのはゴミなんだろうが、今回の一件、そして対応は一企業として出来る限界に近いはずである。

これで他の所でやりたいならもう勝手にやれば良いと思う。

Pixivもこれ以上相手にすることはない。根拠がウソやデマでもPixivを叩けるような頭をしている人間に、正しさを求められるものではないからだ。

 

 

【5/10 追記】FANBOXは当面の間AI絵禁止になる模様

この記事どれだけ長くなんねん。

ということで、FANBOX側には普通にテコ入れが入った。

いつもFANBOXをご利用いただきありがとうございます。

現在、FANBOXにおけるAI生成作品の取り扱いに関して多くのご意見をいただいております。急激に発展している技術への対応が追いついておらず、皆さまにご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

皆さまからのご意見や現状を考慮し、私たちFANBOX運営の考えや、今後の方針についてお伝えさせていただきます。


FANBOXのサービスコンセプトを守るために
FANBOXは、ファンからの継続的な支援によって、クリエイターの創作活動をより良いものにしていきたい、そのような思いで始まったサービスです。

クリエイターの皆さまには作品の公開に限らず、作品づくりの過程や考えなどを発信することを通して、ご自身を応援してくれるファンの皆さまとコミュニティを作っていただきたいと思っています。

しかし現在のFANBOXでは、生成AI技術により短期間で大量に作成されたコンテンツを販売することのみを目的に利用されることが多く、今後もその傾向はより強まっていくと感じています。それは本来私たちが目指していたサービスの姿とは異なり、このまま見過ごすことはできないと判断しました。

そのため、FANBOXにおいてAI生成作品の取り扱いを当面のあいだ禁止させていただくことにいたします。

それにあたって変更する利用規約ガイドラインの発効日や、FANBOXにおけるAI生成作品の定義などについての詳細は、後日改めてお知らせいたします。発効日以降、AI生成作品を用いた投稿への警告や非公開化、クリエイターアカウントの停止などを随時行ってまいります。既存の投稿やクリエイターアカウントについても同様の対応となります。

今回の改定によりご迷惑をおかけすることとなるユーザーの皆さまには、深くお詫び申し上げます。FANBOXでは今後も継続的に、技術進化や生成AI技術を取り巻くコミュニティの変化にあわせて、利用規約ガイドラインの見直しを行なっていく予定です。

引き続きFANBOXをよろしくお願いいたします。

ということで、やはり金銭が関わる所でのAI絵はとりあえず止めざるを得ないという判断になった模様。

まぁこればかりは大きな被害が出ているし、とりあえずまず止めるべきというのはこういう所での売買みたいな所だと思うし(ある意味でマネーロンダリングとも言える行為な部分もありますしね)

AI絵の問題という所に関しては、投稿プラットフォームというよりは、こういう行為を悪意を持って行っている人間だと思うので、まず現状はお金が関わるFANBOXでは止める。

ただ、AIというモノの存在自体はやはり今後的な未来をもう少し見ていく必要性がある(というか、Pixivローカルで止めた所で意味はないので)Pixivではああいう対応になる、というバランスを考えた裁定をしてきたなと。

 

Pixivがとりあえずやれることというのは、金銭関連のFANBOXは確かにこの状況はまずいだろうというか、これを許可していると結局お前ら金かと言われるのがオチではあったので、そこはしっかりと塞いできたなという印象。

まぁAI絵全てが悪いわけではないし、今後付き合っていかなければならない存在であることに変わりはないのだが、短期的な悪用においての一つとしてはやはり金銭が絡んだものというものも多かったし、そもそもAI絵に対しての金額的価値とか、そういうのもまぁ分からん現状である。

これまでも記載してきた通り、やはり付き合い方を考えていく上では、双方の意見を聞き入れながら、良い所にラインを作っていく必要性がある。

その為には、とりあえず現状の一つの大きな被害というものを止めておかないと、永遠に被害が広がるわ、そっち対応しろ対応しろで話も進まないわ、何も良いことはなかったと思うので、この対応は正しいものではないだろうか。

禁止という行為をしてしまうと、場当たり的な対応になるのではないか?と非常に懸念していたのだが、今回の対応であれば、AI絵を完全に拒絶するわけでもなく、かと言って既存の絵というものへの被害を無視するようなものでもない所になんか上手い事立った印象である。

これは、画像生成のAI技術を利用して量産されたコンテンツの販売のみを目的とした人間は、FANBOXとしては現状ではクリエイターとみなさないという見解を出したに等しいので、現在色々と言われているAI絵師という所に対して、一つ大きな回答をしたとも言える。この回答はかなり大きなものではないだろうか。

 

PixivとPixiv FANBOXは同じ企業のサービスだが、サービスのあり方としては、やはり違う部分も存在する。

こういう形の対応は柔軟な対応と言えるし、今後の対応部分にも注視していく必要性はありそうだ。

いずれにせよ、これを1、2日で決められるようなものでもないだろうし、この騒動云々の問題以前に、常にAI絵の関しての対応にはPixivは頭を悩ませてきただろうから、とりあえず現状としての結論が出てきたのはお疲れ様とは言っておきたい。

なんだかんだ、Pixivがしっかりしておく必要性はあると思うし。

 

今回のPixiv、Pixiv FANBOXの対応は、少なくとも過激に暴徒化しているような絵描き、絵師以外には概ね納得のいく内容となっているはずだと思いたい所。

AI絵には確実に問題はある。ただ、それを全て拒絶することはもはや不可能なことであり、どういう風に対応していくのかを考えなければならない。

対応が遅いだのなんだの言うんだろうけど、出来たら苦労しないだろ、こんな出てきてすぐのツールというか技術、頭ごなしに否定するのも違うし、かといって受け入れすぎても問題だし。

落とし所というのは、そんな簡単に決められるものではない。今後この辺りの落とし所が決まってくることを願いたい。

 

外野として、絵師絵描きの暴走はもう見てられないのでどうにかしてくれ。

なんか暴走してるAI絵師と、暴走してる絵描きと絵師が、互いに論理的ではない所でうんこ投げあってるみたいなの、見ててしんどいから。

嫌でしょ、表現規制の話の時とかツイフェミの時に非難してた人間が、同じようなことやってたら…(

AI絵に問題はあるんだが、それに対して便乗煽りとか、釣りアカウントにまんまと釣られて、事実でもないことを根拠に感情的になって暴れる絵師と絵描きがいたら、それこそ今後のAI絵の落とし所の話で不利になるってのは、分かっといた方が良いと思うけどね。

 

…まぁ実際の所、AI絵ってめちゃくちゃ量産できるので、ストレージの圧迫とかいう超現実的な観点もあったりする。コストとかを考えると…って部分も正直ありそうではある。

あとまぁこれはあくまでも金銭的な所での問題ではあるので、そこまでではないとは思うが、お気持ち表明で物事を動かすことは非常に危うい所ではある。

これをエロとか二次創作に置き換えられたら自分に返ってくる所はあるので。法律関係なく気に食わないのを社会的に潰すって書くとめちゃくちゃフェミっぽくなるし。

まぁでも、これは現在金銭的な問題が発生していて、販売することしか考えていない連中がいるからであることも事実なので、どっちの見方も出来るは出来る。

やはりライン引きが難しい問題だと思う。

 

 

【5/10 追記】Fantiaも足並みを揃えるようにAI作品の当面取り扱い中止を発表

この記事もう23000文字超えやぞオイ。

 

FantiaもFANBOXに続いた。ということで、FANBOXの方がタッチの差で対応は早かったことに一応はなる。

まぁこれは申し合わせたのかもしれんけどね。

spotlight.fantia.jp

いつもファンティアをご利用いただきありがとうございます。
ファンティア運営事務局です。

ファンティアでは2022年10月25日よりAI作品専用のカテゴリを新設し、AI作品を分けて表示する等の取り組みを行って参りました。

しかし、昨今の状況を鑑み、クリエイター様とその作品を守る対応が必要と考え、
ファンティアではAI生成による作品の取り扱いを一時停止させていただく運びとなりました。

今後、利用規約の改定とAI生成による作品の審査の見直しを行って参ります。
方針が決まり次第、利用規約改定のお知らせとともに、皆様にはご連絡をさせていただきます。

AIカテゴリにおいて活動いただいていたクリエイター様にはご迷惑をおかけする形となり、大変申し訳ございません。
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

今後ともファンティアをよろしくお願いいたします。

やはり、短期的には金銭での売買的な所での問題を無視するのは難しい所があると、Fantia側も考えたようである。

ここの対応というのは、どちらにせよ正しいので、今後のFantia側も気にしていきたい。

Pixiv FANBOXとFantiaで比較しないとね。PixivとFantiaはまた違うし。ややこしいけど(

 

【5/11 追記】DLSite・Ci-enも追従

何日連続追記するねんこの記事。

ということで、DLSite・Ci-enも追従してきた。

info.eisys.co.jp

いつもDLsiteをご利用いただき、まことにありがとうございます。

DLsiteでは、2023年2月23日においてサークル様向けに発表しております通り、
AI作品の受け入れに関して [ 独自の基準 ] の整備や、AI作品の非表示フィルタの実装、
ランキング表示の調整などの対応を継続して行ってまいりました。

しかしながら、画像生成AI技術のは急激な発展に対し、
対策やガイドライン・ポリシーの整備が追いつかなくなってきており、
現状のままAI作品の販売を継続することによる既存のクリエイター様への影響を考慮し、
一時的に「AI生成作品」の販売を停止することといたしました。

AI作品の取り扱い一時停止対応の詳細は下記になります。

    「AI生成作品」の販売を停止、「AI一部利用」については販売を継続いたします。
    お取扱いを停止させていただく「AI生成作品」は次のとおりです。
    お取扱い停止作品:作品形式がマンガ、CGイラスト、動画、素材集のうちいずれかの作品となります。
    お取扱い継続作品:作品形式がノベル、ゲームの作品

※作品の主体が画像生成AI技術に依存したものであるかを基準として考えており、
 その他の作品形式においても、依存度が高い作品と判断された場合にはお取り扱いいたしません。

今回の一時停止対応により、ご迷惑をおかけすることとなる皆さまには深くお詫びを申し上げます。
DLsiteでは今後、生成AI技術やそれらを取り巻くコミュニティの状況に応じて
ガイドライン・ポリシーおよび対応の見直しを行なってまいります。

何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

DLSiteの方はそもそもそういう制限はある程度存在した感じがあるのだが、ここに来て追従してきた。

 

こうなってくると、やはりPixivという存在の大きさを感じられる所がある。

DLSiteなどの既存の規制とかを考えると、大量のイラスト+安い支援という所では、サーバーへの負担が大きい部分も存在するように感じる。

各所、落とし所を見つけるまでは金銭に関しては難しい部分がありそうだ。

それこそ、AI専用プラットフォームとかで、そういうモノが出てきて、棲み分けみたいになるかもしれない。

 

【5/12 追記】Pixiv REQUESTも対応。

pixivリクエスト事務局です。

pixivリクエストにおけるAI生成作品の取り扱いに関して多くのご意見をいただいております。急激に発展している技術への対応が追いついておらず、皆さまにご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。

皆さまからのご意見や現状を考慮し、私たちpixivリクエスト事務局の考えや、今後の方針についてお伝えさせていただきます。


pixivリクエストは、クリエイターとファンが共に創作するサービスです

リクエストは、クリエイターとファンが「好き」の気持ちでつながり、新たな創作の機会が生まれる場所を提供したい、という思いで始まったサービスです。

単純な作品の売買サービスではなく、作品のみならずクリエイターに対する「好き」の気持ちとともに、クリエイターとファンが共に作品制作をすることによって、より皆さまの創作活動が楽しくなることを目指しています。

これまでは、私たちがクリエイターの皆さまの創作の手段を縛るべきではないという考えのもと、従来のリクエストとAI生成作品に特化したリクエストのすみわけが可能となるサービス変更をし、運営してまいりました。

しかし現在のリクエストでは、AI生成技術を用いて短期間で大量の作品を取引することのみを目的に利用されることが増えております。またその一方で、複数のAI生成作品投稿者に同一のリクエストを送り、はじめに成立したリクエスト以外のキャンセルを繰り返すといった、人を選ばず作品取引だけを目的とした利用も増えており、今後もこういった傾向はより強まっていくと予想されます。

このような関係性は、本来私たちが目指していたものとは異なっており、現状のまますみわけを継続するのは難しいと判断いたしました。


AI生成作品のリクエストを募集できなくなります

そのためリクエストでは、AI生成作品の取り扱いを当面のあいだ禁止させていただくことになりました。今後の予定は以下の通りです。

2023年5月22日(月)より、AI生成作品のリクエストを募集するプランを新たに作成することができなくなります。
2023年5月29日(月)より、AI生成作品のリクエストを募集しているプランについては、新しくリクエストを受けることができなくなります。


その他禁止行為への対応

リクエスト作品が第三者の利益を不当に害している疑いがある場合につきましては、お問い合わせや通報がリクエストの当事者からのものであるかに関わらず、対処してまいります。
それにあわせたガイドライン・ルールの整備についても現在準備を進めております。詳細につきましては後日改めてお知らせいたします。


今回の改定によりご迷惑をおかけすることとなるユーザーの皆さまには、深くお詫び申し上げます。リクエストでは今後も継続的に、技術進化や生成AI技術を取り巻くコミュニティの変化にあわせて、利用規約ガイドラインの見直しを行なっていく予定です。


今後もクリエイターの皆さまに安心してサービスをご利用いただけるよう、最大限努めてまいります。
引き続きpixivリクエストをよろしくお願いいたします。

ということで、Pixiv REQUESTの方でも、AIは当面禁止となる。こちらは具体的な日付が出ている。

棲み分けするにしても…という現状であることは事実であり、中々厳しい現状である。

まぁというかサーバーがきつそうそもそもね。

BOOTHとかでもそのうち出てきそう。

 

【5/13 追記】とらのあながAI作品の登録の一時停止を発表

これはまた方向性が違う気もするが、同人誌販売を行っているとらのあな(Fantiaと同じだけど)が、AIツールを使用した電子書籍の登録を一時停止することを発表している。

お取引サークル各位
いつも大変お世話になっております。

現在弊社電子書籍において、AIツールを使用した作品の登録数が急増しており、
登録から販売開始までお時間を頂いております。

つきましては、AIツールを使用した作品の登録受付を一時停止させて頂きます。
停止期間ならびに再開の有無については改めてお知らせいたします。

ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

株式会社虎の穴

こちらは、AIツールを使用した電子書籍が大量に登録されている事で、登録から販売開始までの時間がかかっていることを理由にしている。

 

全体的にそうなのだが、AIツール自体を問題視しているというよりは、量産されることによってのストレージや、審査における時間という所の方向性で、全体的に金銭がかかる系統のサービスで一時停止している印象がある。

使う側と法整備の問題の部分が落ち着くまでは、とりあえず一時的にこの対応が丸い感じはするだろうか。

こういう所を考えると、金銭がかかるわけではないPixivと、金銭がかかるFANBOXで対応を変えたPixivは、先陣を切った中で上手く立ち回った感じはある。

 

 

【5/16 追記】BOOTHが対応を発表

BOOTH事務局です。
BOOTHをご利用いただきありがとうございます。

現在、AI生成作品の取り扱いに関して様々なお声をいただいております。
BOOTHにおける現状と今後の対応についてお知らせいたします。

 

はじめに
BOOTHは多様な創作物と出会えるマーケットでありたいと思っています。
しかし短期間に大量の画像を生成できるAI技術の普及と、それを利用する一部ユーザーによる過剰な出品によって、その他の多くの創作物の販売機会が脅かされております。

 

BOOTHにおけるAI生成作品の出品傾向とその影響
現時点におけるBOOTHでのAI生成作品の出品傾向や影響は以下となります。

成果物の独自性が薄く、かつ、同じものばかりが並ぶ傾向を加速させやすく、検索画面での閲覧体験を阻害することがある
低い生成コストで作品が大量生成・出品され、また利用規約ガイドラインに違反する例が多々見られるため、規約に則した商品か確認するなどの運営コストが増加し、健全なサービス運営が難しくなっている
BOOTHとして、このような多様な創作物との出会いを阻害する行為の広がりは望んでおりません。

 

本日より行う対応について
主にAI生成作品に顕著に見られる、同一の制作技術を用いたことによる他と差別化されていない作品を出品するショップに対しては、順次該当ショップの全出品物を検索結果に掲載しないようにいたします。
なお、商品が検索結果に表示されるか否かの基準については、基準を逆手にとった境界付近を狙う悪質行為を防ぐため、公開・回答しかねますのでご了承ください。

本対応は、あくまでも「同一傾向を持つ出品者らによる迷惑行為」への対応となります。
制作の過程を問わず、同様の行為がありましたらAI生成に限らない問題として解決していく所存です。

 

AI生成作品を取り扱う方へのお願い
BOOTH上で見られるAI生成作品の出品において、前提となる利用規約ガイドラインに違反した例も多々見うけられます。
出品の際には以下のヘルプページを熟読するようお願いいたします。

「禁止商品」について熟読し、該当する商品の出品を行わないでください
特に、写真と見紛うようなR-18画像をイラスト集・CG集として出品する方が多く見受けられますが、それらも「禁止商品」です
https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/13002467898905
「要修正商品」について熟読し、該当する商品の修正を行ってください
https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/13002520234521
また、5月中に改定されるサービス共通利用規約ガイドラインもご確認のうえ、ご利用いただきますようお願いいたします。

サービス共通利用規約ガイドライン類改定の事前のお知らせ
https://www.pixiv.net/info.php?id=9522


さいごに
以上がAI生成作品に関するBOOTHにおける現状と今後の対応になります。
今後も状況が改善されず、サービスの健全性を維持できないと判断した場合には、AI生成作品の多く、またはAI生成作品のすべてを禁止せざるを得なくなります。

改めてにはなりますが、BOOTHは多様な創作物と出会えるマーケットでありたいと思っています。
BOOTHでは健全なコミュニティ形成のために、創作物との出会いを阻害する行為については引き続き対応を行ってまいりますが、ユーザーの皆さまのご協力も必要となります。

大変恐縮ではございますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

BOOTHがついに対応。

こちらは、全面的な禁止という形ではなく、基準を設けて、それに該当する場合は禁止という形になっている。

 

連投系統に対して強めの対処を行っており、やはりストレージの所の要素や、アクセスへの妨害、検索での占領など独自性がないものという所を問題にしており、これはAIだけに留まった訳でもない。

所謂る、粗製乱造を問題としており、AIはAIで、そこに独自性があれば大丈夫という形を取った模様。

今後AIと付き合っていく上では、こういう形の対応が正しい感じはする。AIが悪いわけではないし、悪用している人間が悪いのであって。

検索の表示とかで対応したりするのは良いのじゃないかなあと。

 

迷惑行為をする人間というには、別にAIを使っている人間だけではないので、こういう対応は良いと思う。

最後に釘を差しているし。詳しくはそれぞれのページを確認して欲しい。

 

以上。