おにじと申します。
今回は、Pixivに関しての話題。
昨今、PixivはAI規制などにも手を入れており、より健全なプラットフォームにするための行動を続けている印象がある。
その中で、今回は新たに決済方法に関して大きな動きがあったので、今回取り上げてみる。
『ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行』開始へ
Pixivとみんなの銀行は、新たな決済方法『ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行』を昨日発表した。
「ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行」が
— ピクシブ株式会社 pixiv Inc. (@pixiv_corp) 2023年7月18日
近日中にスタートします🎉🎉🎉
新しいお支払い方法により
BOOTHでのお買い物がより簡単&便利に!
詳細については、
株式会社みんなの銀行のリリースをご覧ください👇 https://t.co/rVwj8OAC6f
【ニュースリリース】【BaaS事業】ピクシブ株式会社との更新系API連携による『ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行』サービスを開発
— みんなの銀行 公式 (@minnano_ginko) 2023年7月18日
ピクシブ社へ更新系APIを提供し、創作のためのマーケットプレイス「BOOTH」で利用可能な決済サービスを開発しました。https://t.co/ckJ6xCLamQ
株式会社みんなの銀行(取締役頭取 永吉 健一、以下「みんなの銀行」)は、ピクシブ株式会社(代表取締役 國枝信吾、以下「ピクシブ」)へ更新系APIを提供し、ピクシブが運営する創作のためのマーケットプレイス「BOOTH」で利用可能な決済サービス「ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行」を開発しました。みんなの銀行の預金口座直結で、簡単且つ安全に決済ができるサービスとして近日中に提供開始を予定しています。
みんなの銀行とは、ふくおかフィナンシャルグループに所属するネットバンクである。
福岡銀行を大きな母体とするふくおかフィナンシャルグループは、地方銀行において現在最大のグループとなっており、全国大手ではないものの、九州を軸に信頼出来る母体となっている。
みんなの銀行とPixivは、2021年9月より『みんなの銀行 Pixiv支店』を設立し、パートナーとなるなど、関係性を作ってきていた。
所謂、Pixivなどにおける表現規制に関しての問題というのは、深刻化の一途を辿ってきた。その大きな要因はMastercardなどクレジットカード側の要求の面が大きいとされており、各所対応に追われている部分があった。(FANZAはMastercard切ったりもしたわけだが)
Pixivはこのような問題に関して勿論認識しており、ピクシブが掲げるミッション「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」の達成に向け、共同でマーケティング活動を進めながらAPI連携の検討、開発を進めてきた訳だが、今回まずBOOTH内という限定的なスタートではあるが、APIでの決済がスタートすることになった。
【「ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行」について】
セキュアで簡単な支払登録と決済
・BOOTHでの商品購入時に、お客さまの銀行口座番号や暗証番号といった重要な情報を入力することなく、みんなの銀行アプリへログインし規約に同意するのみで、支払方法として簡単に登録することができます。
・国内銀行では初となる世界トップレベルのセキュリティ規格『FAPI』に準拠した、みんなの銀行のBaaSプラットフォームの仕組みと多要素認証により、不正取引リスクを最小限に抑えています。
※ 本サービスはピクシブ支店に口座をお持ちのお客さまを含むすべてのお客さまにご利用いただけます。
Financial-grade API(FAPI)を使用した多要素認証を使用することで、安全性を高めた上で、口座番号や暗証番号などを入力せず、アプリへのログインと規約同意のみで、支払うことが出来るようになる模様。
面倒な設定というのは必要ないということ。
勿論、これはみんなの銀行に口座作らないとダメなわけだが、こういうサービスはそういうもん…というか、これはみんなの銀行という既存のネット銀行があるからこそ成立しているのでね。
まぁむしろネットで簡単に作れる口座だけで、ここまでのサービスが成立するのは比較的楽なはず。
この口座振替APIを使用することで、みんなの銀行の口座から直接決済する形となり、収納代行企業が入ることも、QRコード決済の手数料なども入ることもない決済が可能となる。
この形を取ることによってのメリットは、Pixiv・みんなの銀行双方に存在する形となっている。
クレジットカードによる規制というのは、常に言われ続けていることであるが、Pixivは独立した決済サービスを開発することで、一つの可能性を形にしてきた。
勿論まだまだクレジットカードなどの決済の方法は残る為、すぐにクレジットカードの規制という所に対して対抗…という流れにはなっていかないとは思う(というかこの決済が最初から上手くいくのかも未知数)
ただ、このような方法が出てくることにより、対抗出来る手段というのが出来てくるし、色々と手数料などに関しての問題も簡略化出来ることは悪いことではないだろう。
現在Pixivには『ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行』の特設ページが作られている。
今、『みんなの銀行 ピクシブ支店』で口座をコードを入れて開設すると、1500円現金プレゼントとかいうキャンペーンが。
そして、この口座に5000円以上他の口座から入金するとさらに1000円プレゼント。
合計最大2500円現金がプレゼントされるというなんか大盤振る舞い中である。
詳細に関しては、みんなの銀行のHPを御覧いただきたい。
まぁ5000円入金するかはともかく、口座は作っても良いかもなと筆者は思っている。
あと、普通にBOOTHの売上の還元など、そもそも特典が多いみんなの銀行ピクシブ支店。この機会の認知というのをしっかりとやっていきたいという感じだろうか。
実際に口座を作ってみた
と、言うことで、実際にみんなの銀行の口座を作ってみた。
スマホ内で完結。アプリで完結という簡単仕様。
みんなの銀行
Minna Bank, Ltd.無料posted withアプリーチ
新規口座開設していく。
ステップとしては画像の通り。
この感じで、色々と入力していく。
面白かったのは、本人確認がビデオ認証であること。
こういう個人確認において、サイトでひたすらに画面に合わせて顔とか本人確認書類を動かして撮影したりすることが多いが、こちらは本人確認書類の正面を撮影した後に、ビデオで顔と本人確認書類を映して、本人確認書類を動かすだけで本人確認が終わる。
こちらはオペレーターがビデオで確認しているらしい。喋るとかはない。(なのでちょっとだけ待つことにはなる)
各種設定が終わると、支店設定があるので、ここをピクシブにする。
そして紹介コードを入力。ここでは1000円と出ているが、こちらのキャンペーン、翌営業日に1000円、その後少し経ってから500円が入金される関係だと思う。
これで開設完了。流石に映せないけど、ちゃんとピクシブ支店表示になってたよ。
という感じでめちゃ簡単。
なんも送らなくて良いし、なんも送られてこない、スマホ完結型である。
まぁもうちょっと使い勝手どうなのかとかはすぐには分からんけどね。
Apple Payなどに登録できるので、タッチ決済も可能。
デビットカードがデジタルで発行されているので、各所ネットサービスでは使えるみたい。
口座開いたら、Apple PayやAmazonでの使用でのキャンペーンとかも行われていたりするみたいである。
〆
ということで、今回は『ピクシブかんたん決済 powered by みんなの銀行』に関してのお話でした。
AI関連の取り組みに関してもそうだが、Pixivは過激な規制などを行うというよりは、全体的な所をみてバランスを取っている印象が強い。
勿論クリエイターのことを考えるのは大事なことであるし、AIや表現規制に関しては大きな問題として存在することは間違いない。
ただ、AIというモノに関しては、今多くの所で使われているモノであり、悪用されなければ非常に有意義なモノであるし、既存のクレジットカードの便利さというのはやはり大きな物があり、このすべてを切り捨てるということの影響、損害というのは小さな物ではないのは明らかである。
特にクレジットカードに関しては、Pixivの4割が海外の人間とも言われるレベルであり、中々代替としてクレカを切るのが難しい。てか今すぐには無理だろう。
一部クリエイターはPixivはAIの対応が遅い(全部やめさせろ)だの、表現規制にクレカを切れだろと、SNSで不満をぶちまけている印象がある。
ただまぁ、そのような極端な規制というものをすることが、全てにおいて正しいのかという所に関しては、Pixivがポンコツである部分は間違いなく存在するとは思うのだが、冷静にことを見れている部分もあるように感じる。
ことAI規制に関しては、無料と有料で対応を分けたのは割と正しい判断というか、冷静な判断をしている印象がある。
今回の決済スタートによって、Pixivとしても一つのスタンスが示せた感じもあり、今後の展開に関しても注目しておきたい所。
絵の最大プラットフォームであることは明らかであるPixiv。BOOTHからスタートだけど、それこそFANBOXとかにも使えるようになったら、もっと実用性は増してきそう。今後に期待だ。
以上。