声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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【エロゲーマーはVTuberが嫌いなのか?②】エロゲーマーはVTuberが嫌いなのか?その理由は?エロゲブランドはなぜVTuberを使うのか?

【投稿時における追記 追記を書いた日:1/10】

当記事は、2023年年末に書ききった記事となっております。

このため、『歩サラ・胡桃ふゅのコードネームはHHH(とりぷるえっち)』が開始することが確定する前にこの記事を書いている為、若干現在の状況とずれている内容となっている可能性がありますが、ご了承願います。

なお、掲載に当たりこの内容を一部追加する形で多少の軌道修正は行っていますが、基本的に年末に書ききった時の内容をほぼそのまま掲載しておりますので、ご了承願います。

 

おにじと申します。

 

oniji.hatenablog.com

当記事は、『エロゲーマーはVTuberが嫌いなのか?』シリーズの2記事目です。

元々は一記事にするつもりだったんだけど、あまりにも長すぎたので分けたらしいね。

ということで、当記事では、なぜエロゲーマーがやたらVTuber嫌いそうなのかと、逆にエロゲブランドはなんでVTuber使うのかという所を考える記事となっております。

 

それではどうぞ。

一部エロゲーマーのVTuber拒絶感は何なのか

前述した通り、餅月は相当にエロゲーマーに対して気を遣っていたというか、『エロゲーマーはVTuber嫌い』という前提で事を運んでいたし、事実VTuberを起用すると毎度のように荒れるのはいつもどおりというか…いや、これはどこでもいつもどおりな気はするけども、エロゲという界隈でも拒絶反応というのは大きいような気がする。

 

実際の所、これは単純に「VTuber嫌いだから」という所の比率が最も大きいとは思う。

筆者もVTuberは心の底から嫌いなので、何をどうされた所で嫌いであることは未来永劫変わることはないし、それの理由を言い出すと話が逸れまくるのが現実ではある。

 

なので、まぁこれ以外に…というか、エロゲという軸において、VTuberが拒絶される独特の理由というか、合わないと思われている理由みたいな所を考えてみたいと思う。

常々言っておくが、筆者餅月は普通に許容していたからね。そこは間違えないでね(さくらみこもそれなりに許容していたし)

 

ほぼ最初に使った戯画の使い方が急激過ぎて反感を食らった説

正確に言えば、前述の通りmiraiが犬山たまきを使ったことが初めてなのだが、まぁたまきとゆゆうたというネットごった煮だったので、ちょっと趣旨が違ったとして、

明確にVTuberVTuberとしてエロゲの中で使うことにしたのは、戯画であるという認識の方が世間的にも強いんじゃないかなあという風に思う。

実際ホロライブを呼んだわけだし、インパクトとしては十分すぎるものだったように思える。(にじさんじとホロライブの2強感が今よりもさらに強い時代だしね)

元々エロゲに関しての造形が深かったさくらみこ、人気所の宝鐘マリン、完全に歌側のVのAZKiとなんかバラエティ豊かに揃えていたし、この初手戯画って、Vのメリットを享受できる可能性が一番あったまであるラインナップだったと思う。

 

ただ、戯画君は、 エロゲに限らず加減を間違えるところがあるというか、だから戯画マインと永遠に言われ続けていたというか…

当時の戯画はもう晩年もいいところであることも含めて、判断として色々とミスっていたというか、やり方が過激すぎた印象が強い。

もちろん、エロゲと言う所に対して新しい風を入れたかったんだろうし、戯画としても回復したかったんだろうけど、それにしてもやることなすことがエロゲーマーに喧嘩売ってる形になってしまったというか…

そもそもVTuberを使うと言うのは、新たな試みであり、これはVTuberに限らず、新しいことをする時というのは、一定の慎重さを持ち合わせておかなければならない。

のだが、戯画はいきなり3人をOPにぶち込んだ上に、キスシリーズとてそこそこ長く続くシリーズものでいきなりOPとEDをVTuberにしたということになるし、『アイキス2』はタイトル通りナンバリング作品であり、ナンバリング作品で急にVTuber捩じ込んできた形になったわけである。

その上で、戯画の多くの過去の名楽曲、戯画の栄光の歴史にも初手で手をつけ、VTuberにひたすらカバーさせまくるという、今も過去も全部VTuberで塗るのかお前みたいなムーブをかましたわけである。

 

それほど切羽詰まっていたのかもしれないが、このやり方は普通にエロゲーマーに喧嘩を売ってしまった形になったところは正直ないとは言えない。

今の言ったことで幾つの地雷を踏んでいるか分かったもんじゃない。

これは別にこれをやったのがVTuberでなくても普通にキレられても仕方がない案件なんだよな…

 

シリーズ途中での楽曲メンツの過激な方針転換はアレ

ナンバリング作品での過激な楽曲方針転換はアレ

過去の栄光の作品・作品楽曲は神格化されている部分もあり、下手なことをすると今のプレイ層じゃない所からもバッシングを受けかねない

 

このすべての地雷を丁寧に踏んでいったので、役満かお前と普通に思った。

そりゃどうこう言われるんだよな感がエグい。

これでただでさえ好みが極端に二分するVTuberという状態で、荒れない訳なかったんだよな普通に。

このやり方で更なる拒絶感を持った人間というのも少なくなかったのかなあと。

まぁこの後の戯画を見ると切羽詰まってたんだろうなと思わなくはないけどさあ。

 

これで『ガラス姫と鏡の従者』で追い討ちをかけてきたのも、さらに拍車をかけてしまった気がする。

OPが本当に終わり散らかしていたので。多分ある程度一定以上のエロゲブランドから発売されたエロゲのOPの中でも下から数えた方が良いくらいの出来と言っても怒られないんじゃないかレベルでひどい。

アレは誰が悪かったのかというのは難しい。

そもそも楽曲が難しすぎた上に、そこまで作品との合致性も結果的に薄く感じるような感じになってしまった感じもある。

言うてAZKiもポルカも中身は歌い手なので、そこまで歌唱面に致命的なことはなかったはずなのだが、それにしても楽曲の難易度が高すぎたというか、特殊な楽曲過ぎたことがまず悪かったような気もする。もう少し気を遣ってあげる必要性があった。難しかったことで、単純にクオリティが下がった。

そしてこの楽曲にどっちもそこまで合っている感じではなかったのもよくなかったのかもしれない。というかこの楽曲を歌いこなせるのは限られたと思う。少なくともVの声を維持した状態で歌うことを求められるVには難易度が高い。

この上でAZKiとポルカの声の相性も良くなかった感じがあり、二人を同時に歌わせると違いすぎてバラバラ感が出た。

そしてポルカは本当にポルカで歌おうとしたため、色々と無理が出ている。

こういう所の複合的要素が重なったことで、総じてクオリティアップする要素がなく、下がる要素しかなかったことで、あんなモノが出来上がってしまった感じが。

本当にここまで酷い歌は久しぶりに聞いたなレベルであり、コイツが追い打ちをかけて、「やっぱVTuberが絡むとろくな事ねえわ」と思わせてしまった所があるんじゃないのと。

 

この上で最期まで戯画はVTuber起用に基本こだわり続けていたし、そのVTuber知名度という所は下がった所とかでもVの起用に固執しており、最終的に全年齢であくありうむ作ったらもうエロゲを作る気を失くしたみたいに思われても仕方がない流れもあったことで、戯画は普通に罪深いことをするだけして爆散していったので、割と良い迷惑だと思う。

戯画(放課後せーふく部)にはVTuberが複数いたが、全く数字は伸びておらず(個別のチャンネルは全て1万人に到達していなかったレベルで、現在も流用されている放課後せーふく部チャンネルも、表の声優を引っ張ってきても未だに1万人に到達していない)、このエロゲという市場においてのVの需要という所の薄さを示していたような感じもする。

まぁ戯画が晩年でオワコン過ぎたので、もうちょっとちゃんとした所で数字を測るべきというか、そもそも一定の数字がないと今でもV案件って生えてこないと思うのでアレだが…(

 

 

そもそもエロゲとVTuberの相性がそこまで良い感じしない

まぁ前述の最後の部分にも重複するのだが、そこまでVTuberとエロゲの相性というのが良くないというか、どこに置いても異物感が出てしまうというか。しっくり来るポジションというのが未だに見つかりきっていない印象もある。

 

まずそもそもVTuberという存在がナマモノであるという所。

昔のバーチャルYouTuberとかはそうでもなかったのだが、今のVTuberは言わば形骸的なキャラ設定が多少あるだけで、基本的には中の人間のキャラがキャラになる。

こういう所において、3次元のナマモノ、実在する人間・生き物を題材にしているものに該当するモノとなると思う。

こういうものを2次元と合わせる時というのは、非常に注意深くするべきであるのだが、まあこれはエロゲに限らずめちゃくちゃ軽率にどこもやりまくっている印象。

というか、まぁこれもエロゲに限らずなのだが、二次元系統を運営・製作しているサイドは二次元を好きならVTuberも好きだと勘違いしている人間が非常に多い印象で、顧客との溝が深そうな部分である。

全員が全員好きな訳では無いし、なんならエロゲーマーの方は好きじゃない方も結構拮抗している部分説まであるぞ…(

そういう所含めて、一定慎重になるべきそもそもの設定をめちゃくちゃ度外視している所ある。

まぁそんなこと考えている奴がいないから、エロゲにしろエロゲじゃない所にしろこういう感じになってるんだろうけど。いつ使ってるVが爆発炎上するか分かったもんじゃない…みたいな時代は流石に一番やばかったときよりはマシではある気もするけど…(

 

でもって、やっぱりVがしっくりくるポジションって難しいなと感じる。

Vが入ることによって作品の質が上がるということは基本的にないので。

当たり前だが、本職がやった方が質は上がるので、歌わせても、演じさせても、本職以下の物が出てくることになる。結局は質を犠牲にしてVで数字を稼ぐという形にしかなりようがないわけだが、これを入れる所がまぁ~ない。

 

そもそも声優案件なんてDWUの戯画と、餅月のアストロノーツくらいしかないのだが、VTuberは常に喋っているから、演技が出来る!と勘違いしている人間を見るが、今のVはただ素で喋っているだけに近いので、演技の部類に入ってこない。

ただ喋っているだけと、演技をするのは違うことなので、普通に声優より上手くないし、声優と比べなくても滑舌や発音の部分で厳しいのが大半である。

というか喋ってるだけで声優演技が出来るならもっとお笑い芸人とか上手やろ、しゃべってるのが仕事なんやから。

という感じで、まぁ声優は論外だと思う。なんならエロゲの声優は表よりも現場叩き込み感が強い(というか表が叩き込まなくなったのが悪い)ので、なおのこと厳しいだろう。

 

歌に関しても、そもそも致命的な問題がある。

VTuberが歌うと、『VTuberのキャラクターソング』になること。

なので、VTuberがエロゲのOPやEDを歌うと『作品と全く関連のないキャラクターソングがOP・ED』という形になってしまう。

特にEDとなると、それぞれのヒロインのルートの後に出るのがEDであり、それぞれのヒロイン毎にEDが用意されていることも多いが、『ヒロインのルートEDなのに全然関係ないキャラクターソングがED』という構図が意味不明なことになってしまう。

なんならヒロインが歌唱するEDも存在するのに、なんで無関係のキャラの曲をEDにされなきゃならんのかとなる。

まぁこれOPでも『作品の名刺とも言えるOPが何の関係もないキャラのキャラクターソング』になるので、正直どっちでもおかしな話になる。

これはVTuberに限らずそうなるだろって話なんだが、この使われ方をするのはVくらいなので、こういう言い方になってしまうね…(困る)

まぁこういう点では『響野さん家はエロゲ屋さん』の挿入歌を餅月にしたのは良い距離感だった気がする。

ゲーム内で流れる挿入歌が餅月ひまり担当だった。なおプレイ時にはインストしか基本流れなかったという、棲み分けに棲み分けを重ねていた。

まぁ過去楽曲カバーCDはあったんだけど…まぁね(そういうのやらないと売れないだろうしね…)

 

でまぁ、歌うにしても、VTuberってかなり一過性である所もあるのも問題。

結局引退するのがそれなりに早いの多いし、大手であっても突然引退することもある。

こういう状態だと、長く残らない感じになってくる。

エロゲ系統とかでもライブとか、そういう公の場でどうこうする場はあるのだが、そういう時にもう引退してて呼べないとか、Vだから呼べないとかになってくるので、普通に楽曲が記憶に残りにくい。これは別にライブに限らずあらゆる権利問題として横たわる可能性が出てくる。

まぁ仮にライブ出た所でスクリーンで絵が動いているのを見せられてもな…って話なんだが(これは初音ミクライブの時代から筆者は思っているが…w)

 

だからまぁ、本当は配信でやって貰うくらいが一番お互いにとってのデメリットを回避しつつ、メリットを享受出来る選択肢にはなってきそうではある。

ただまぁこれも、他のゲームと比べて配信が面白くなるのかなって所は筆者でも不安というか…

結局読み進めるだけのゲームなので、全然配信映えとかはしない。

動きが多いわけでもないし…そういうのを求めてるんかなっていうのも心配になる。

 

 

エロゲブランドサイドが使う理由

という感じで、エロゲーマーからの支持を集めているとは言えない感じがある、エロゲにおいてのVTuber起用であるが(受け入れている人間もいるんだけども)、普通に現実としてはエロゲブランドサイドがVTuber使いまくり始めているのが現実ではある。

まぁ、使いまくってるということは、普通にエロゲブランドサイドからすればメリットが存在しないことには使わないわけで。

現在の使われ方の幅としても、最初は生配信などでの体験版での実況みたいな所から、エロゲブランドサイドから以来や提供、公式の実況、OPEDの歌唱、声優など、非常に広がっていったように感じる。

 

使われているということには、ある程度理由というものが存在しないと使われないはずである。

ということで、エロゲブランドが使う理由という所を考えてみよう。

 

数字がある人間の生放送・動画

やはり、ある程度の数字という所を持っている中で、エロゲ界隈が使用できる中では大きい広告塔という言い方が出来るのかなと。

エロゲというものを宣伝することというのは、やはり現代の世の中で難しさがあることは間違いないだろう。

所謂年齢制限がかかっているような作品というのを、大っぴらに宣伝するのが難しい所がある。秋葉原でさえ難しくなっている部分があるようにも思うわけで。

色々な所謂3次元系統の人がエロゲを勧めるっていうのも中々難しいというか…(まぁ野田クリスタルとかがやったりしたことはなくないけどね?)

そういう中で、出てきてからまだ数年かつ、それぞれ個人の活動としての幅もほかよりも広い感じがあるVTuberというのは、まだ当初は手垢もつきまくっている感じとかでもなかったし、使い始めの当時(2019~2020)は今よりも企業系ですら今よりガバガバだったこともあって、まだ使える可能性があったのかなと。

割とエロゲをやっていたVTuberというのも多かったんかなってのもあるし。

そういう中で双方サイドで出来る物があったというか、エロゲという、世間においては少し触れにくい要素もあるものをまだ触れられるっていうのは、色々な物が確立する前のものである必要性みたいなのもあるとは思うので、そういう意味でVTuberを広報的に使えるのであれば、もう少し世間的にエロゲを告知しやすい、ネットでの宣伝が中心となってくる中で、引っ掛かりという所が出来る可能性がある…という感じだったんじゃないかなと。

 

エロゲの界隈で数万単位の人間を持っている所なんてないからね、YouTubeのチャンネル登録とか、Twitterのフォロワーとか見ても。

この数という面で、エロゲにはないものであるということは、やはり考えるべきことなんだよねと。

生放送とかでプレイを配信するにしても、やはりこういうのをやっているVの方が数字も出るだろうし、そもそも実況するのも上手なのかなって感じはするのかなと。

ただ最近こういう体験版実況をVで見るのが少なくなったような気はするので、思ったより効果が薄いとかの可能性もあるとは思う。

単純に効果がいまいちだったのか、数字がついてこなかったのか。他の方法のほうが数字に繋がるのか…

割とずっと求められ続ける感じになると思ってたんだけど、意外とそうなってない所ではある。

 

生配信よりは、普通に動画での宣伝という所も多かった…というか、エロゲを牛耳っていた餅月ひまりがあくまでも動画での宣伝という所になっていたことが、そういう形になったのかもしれない。

餅月ひまりの当初の宣伝の動画や、案件での宣伝の動画は、端的に上手にエロゲの紹介をしていたのかなと。広報的な所での効力が強かったというか。

しっかりエロい所とかもめちゃくちゃ話してくれたりするし、面白おかしく紹介をしてくれる能力というのは高かったんじゃないかなと。

ネタバレとかをそこまでせずに、しっかり宣伝となっていたのが、餅月に集中したのかなみたいな感じもする。

生配信から、餅月の動画に完全に集約されていった感はあり、それだけ餅月の動画は良かったと思う。まぁ、ほぼ現在においてのエロゲのVTuberの役割はほぼ餅月が務めていた所があり、それがスタンダードで、他のVがやっていること自体がそこまでなかった(ハコネクト所属Vとかはやってたりはしたけど)訳であり、現在においてのスタイルは動画か、OPEDでの起用の2つが多かった感じだったように感じる。

餅月が爆散した今、この辺りの受け皿はどうなっていくのか。

 

 

主題歌や挿入歌での起用

そして現在においての使われ方としては、主題歌や挿入歌という方向性での使用が多くなってきているのかなという感じはする。(というか餅月以外の使われ方の大変がこれだったという言い方もできる)

このような使い方に関しては、VTuber自体がエロゲを最悪表立ってやっていなくても普通に起用することができる使い方ではある(まぁそんな奴にやって欲しいとは思わないっちゃ思わないんだけど、ブランド側からすれば都合いいよね)

 

作品に、動画とかの宣伝とかよりは内部的に関わることになるこの使い方だが、あくまでも楽曲提供の範囲内という感じでもある、微妙な距離感が存在する使い方という言い方もできる。

こういう使い方をすることによって、別に「宣伝してくださいね」と言わなくとも自身の楽曲が増えているので、勝手にVTuberサイドで宣伝してくれるという所もありそう。

そりゃ曲作ってオリジナルソング作ったら宣伝しないわけないしね、そういう時のタイアップがあったら、そりゃ宣伝するのが当たり前だろって話。

 

特にOPでの使用の場合、OPムービーとかが作られる感じになるので、より再生数とかも回りやすくなったりして、エロゲをやっていないV層とかを引き込める可能性とかはより高まってくるんじゃないかなと感じたりもする。勧めやすいしね。

まぁEDの場合はプレイしてから聴けるよ方式にできるので、買わせる戦法みたいなことも可能ではあったりはするんだけど…

筆者はどっちにしろVのキャラソンになるので嫌で仕方がないが、距離感的にはこれくらいがいいと一番エロゲブランドが思ってそうなところではある。

派生系統で言うと、挿入歌とかそういうのもあったりするし、特典系統で過去作品楽曲カバーとかをつけることで、より新しいV層というところに対してアピールをしているのかなと感じることもできるはできる。

 

声優としての起用

まぁこの起用の仕方をしたのは、ほぼほぼ存在していないので、例として挙げるのもアレな気もするが、一応エロゲにおいて声優として起用した例も存在はする。

V自体をVとして登場させたパターンと、キャラクターボイスをVにさせた例が一応存在する。

こちらはよりエロゲと直接的な関わりという感じになっているのだが、こちらもVが好きな層に向けてという所がより強くなってくるだろうか。

まぁVがこういうゲームに出てくることというのがどれくらい効果があるのか?という所は微妙な気もしなくはない。

『あくありうむ』のようなV自体を出すノベルゲーとかだと、価格帯とか出す媒体によっては効果がありまくるだろうけど、これは最早Vのゲームを作っているだからまた意味合いが変わってきてしまうし…

エロゲの中にVというのがどれくらい必要なのか、まあこうすることによってエロゲ自体もプレイしてくれ感は強めることが出来るとは思う。

ただ、間違いなく本業以外(Vの中身が声優系統でない限り)を入れることになるので、作品のクオリティは間違いなく下がるので、かなり諸刃の剣感が出る。

まだOP・EDの方がマシという言い方はできるとは思う。

 

 

金銭的・現実的な視点

あとまぁ、これが一番リアリティがありそうなのだが、金銭的な問題である。

VTuberという存在は、他の一般的な声優か歌手を使うよりも恐らくある程度費用が安くなっている。

これはどのような所において安くなるのか?という話になってくるが、恐らく全部が安い。

最悪、恐らく企業側でLive2D VTuber作って、それでやろうという戯画がやっていた方式であっても、声優や歌手を起用するよりも価格が安くなると思われる。

 

これは一つとしては宣伝の部分。VTuberは起用することによって、VTuber側のコミュニティで宣伝を勝手にしてくれることになる。

VTuberは少なくとも数万人のコミュニティ(登録者)を持っている人が非常に多く、こちらで宣伝するだけで、エロゲ外に対しての宣伝という所をしてくれるようなものである。

エロゲにおいて、大物歌手を引っ張ってくるのは難しいし、エロゲでいつも歌ってくれる人というのは本当に助かるんだけど、こういうVの方がより外に多くの宣伝をすることが出来るというところで、ネットにおいて宣伝するのが大事となっている今の時代において、非常に楽に宣伝してくれる人間を引っ張ってくることが出来るというところで、宣伝費を安く出来る可能性がある。

 

続いてリスクヘッジの部分。VTuber民度が終わっていたり、宗教めいている所があるのだが、ある意味でリスクヘッジが2つの面で出来ているのではないか?と考える。

一つとしては、エロゲ側が結構ヘビーな作品でもVには依頼しやすいということ。

『ドーナドーナ』(アリスソフト)とかがそうだが、所謂作品として犯罪が関わっているものであったり、普通に凌辱系統だったりするものに対しては、やはり声優や歌手という所にもイメージ問題があるので、中々やりにくい部分があるのではないかと思うのだが、Vの場合この2つの職業よりは頼める範囲がひろがっているのではないかなと感じたりする。

リスキーなシナリオであってもやらせることが可能な可能性が高いというのは、そういう方向の攻めにおいて、Vの集客力も持ってきながらやってくれちゃう可能性があるのは普通に助かると思う。

 

もう一つは、V側の民度が終わっていようと、そういう声が降り注ぐのは大半はVTuberという存在であって、VTuberの中の人間ではないというところである。

もちろんVTuber側には来ているので、中の人間がノーダメなわけがない(近年のVTuberはキャラと言いながらほぼ中の人のキャラクター性で成り立っている所も多い)のだが、それでも一枚絶対に絵が挟まることによっての直接性が下がっているのは、リスクヘッジになっているとも言える。

 

そして、お金の諸々の所。

前述した宣伝費の所が浮く可能性がある所を含めて色々あると思う。

声優とかを起用する際にはランクがジュニアであっても1.5万は払わないといけないはずだが、VTuberであれば払う必要性はない。この固定費すら浮く可能性がある。

歌手系統や、とにかく3次元の人間に対しては、肖像権というのが出てくる。これは当たり前に存在するものであり、使うに当たっては肖像権へのお金(肖像権費)というのがかかってくるはずである。これが、VTuberとかいう二次元の存在であれば、支払わなくても良い場合すらあると思われる。

この肖像権費は、二次元と三次元では全くお金が変わってくるとされているらしく、これが二次元だとめちゃくちゃ金額が下がる、もしくは0になる場合すらあるということで、とにかく金が安くなる。

声優系統や、歌手系統でも諸々の手続きが多く存在するようなのだが(エロゲ声優とかだと、源氏名登録とかが必要なはずだし…)こういうのもする必要がない物が多いようである。

 

こういう所を考えていくと、恐らく戯画末期に全く振るわなかったものの、放課後せーふく部でVTuberを作った奴って、今の時代に合わせてみるという所もあったのとは思うのだが、金銭的なところと、手間という所がかなり楽になるからだったのではないか?と考えてしまう。

Live2DのVTuberって、全部個人で作ろうとするとかなりの金額(50万~100万くらいが相場なのかな…?アレって絵も動かさないといけないから、レイヤーとか普通塗らなくて良い所も塗らないといけなかったりとか、まず絵から大変だし、それを動かすのを作るのも大変だし、モーションを撮るためのカメラとか諸々にも費用かかるし…)になるのだが、この辺りも企業系統がやるとかなり圧縮できるとも言われており、この辺りの初期費用すら圧縮できると考えると、中々旨味があるのかなとも感じてしまう部分はある。

 

VTuberにおいて、まぁ持ち上げられすぎの部分があったり、実際は元々ニコ生主とか、歌い手とか、諸々それぞれの業種はあるものの、まぁプロではない一般人に近い人間が多い(声優とかを使っている場合もあるので、一概には言えない)わけだが、そういう人間でも、ある程度歌がキャラの声を捨てればそれなりに歌えたりとか、ある程度声色を変えることが出来たりとか、一般人の人間でも、一般人の割には器用な人間というのは普通にいることは確かであり。

そういう意味で、器用な一般人を集めてオーディションして、Live2Dさえ与えてしまえば、勝手に宣伝してくれて、固定費は安く、必要な作業も少なく済み、格安利用出来てリスキーシナリオまでこなしてくれる存在を作り出すことが可能なわけである。

これで局所的なポイントであれば本職を超えうる可能性もあるわけだからね。

ま、戯画がやったVは本当に全く持って跳ねなかったので、ここまでする必要性はないのだが、アレでも普通の声優や歌手使うよりトータルでは安く・楽にできていた可能性があるっていうのは中々なことだと思う。

 

ここまでしなくとも、恐らくVTuberを使うということに対してのメリットで一番大きいのって金と楽さなんじゃないかなって。

金が安く使える上に、リスクヘッジ両面で出来て、ポイントポイントであれば本業に肉薄出来る可能性もあるくらいの並以上を引っ張ってこれる可能性がある駒とか、使えるなら使わないわけないよなって思う。

この上で、ある程度数字持っている人間なら宣伝効果あって、数字も上がる可能性もあるんだから、作品のクオリティが下がるとか、キャラソンになるとか、そういう矛盾なんてエロゲブランドからしたらクソ喰らえなのかもしれない。(筆者はVTuberを起用した作品で本業に肉薄出来ているなと思ったことは一度もありません。餅月はそれなりに存在としては好きだったが、ハミクリ凸のEDは餅月でさえ許せませんでした)

 

現状、エロゲというのは一番ひどかったときよりは恐らく持ち直しているのだが、それでも全盛期に比べれば明らかに衰退しているし、そもそも宣伝できる所も少ないので、宣伝出来る人欲しいし、その上で金がめっちゃあるわけでもないと思うので、マジでVTuberって都合の良い存在なのかもしれない。

こういう風に考えていくと、たまにある謎の数字をそこまで持っていないようなVTuberがOP・EDに起用されるのって、金安くしたいからなんだろうなって方向で納得できないだろうか。サラリーダンプをVTuberでやっていると考えると…

いやまぁ、それで作品としてアレになったらプラスになるのかなとかは思うんだけども…

 

だからまぁ、筆者的にはこの消極的な理由が一番になってる気がするんだけども、それだったらそれだったで、じゃあある程度数字は取れるVTuberにして欲しい気はする。

せめてお金の所が理由じゃなくて、VTuber持ってくることでV層もしっかりと取ってこれる感じにしてくれると、エロゲというのが広がる可能性がまだあると思うので…

というかまぁ、お金だけじゃなくて、こういう層がある程度数字が取れないと流石に今現在もやり続けないとは思うので、やはりVからの流入は一定以上していることは間違いないんじゃないかなと感じる。

どうしてもVTuber関連となると、スパチャの印象が強くなりすぎる所もあるし(まぁそりゃスパチャで稼ぎまくっててそれを有馬記念とかにぶっこんでるのが良いことなのかみたいな所はありますけども…w)客層への印象よくはなかったり、そもそもVが関わっているだけのコンテンツとかにどれだけ金を出しているのか?という所に疑問があったりする…みたいなことを以前書いたことがあるのだが、これは恐らく思ったよりお金を出してくれているんだろうなという感じ。

新たな層という所も取れてはいるのかなとは思うが、お金という現実的な部分も両方存在するんだろうなという感じはする。上手いバランスが取れていればいいのだが。

 

 

餅月ひまりの爆散で今後どうなるのか

という感じで形にはなっていたのだが、ココに来て最大手である餅月ひまりが爆散することになってしまったわけで。

まぁライヴラリのクソっぷりを見ていると、餅月が爆散すること自体は仕方がなかったとは思うのだが、餅月当人は別にそこまで悪い存在でもなかったと思うので、残念っちゃ残念ではある。

まあ当人は当人で発言に危うさがあったりはしたし、いつから当人自体がやらかす可能性というものも存在はしたようには思う。

今回の爆散の理由はどう考えても主には事務所サイドにあることは明らかであるし、その感じは、関わってきた各所エロゲブランドのスタッフのツイートとかを見ていればわかることではあるのだが、まぁ餅月が全く問題が無かったのかとかはまた別問題になる可能性はある。

筆者はVTuberアンチでありながら、比較的餅月を受け入れていた方だとは思うのだが、普通にエロゲーマーの中では餅月でも受け入れていない人間というのは普通にいたとも思う(そういう反応をされても仕方がない部分も餅月自体にあったことも確かだと思う)

もちろん賛否というのはあったと思うのだが、その中で確実に一定以上の数字を持ちながら、一定以上のエロゲへの理解があって、ノウハウがあるという最大手がこのタイミングで消えるというのは、中々にエロゲ業界としてもどうしていくのか?という所がある。

他にもエロゲ好きそうなVっていなくもないのだが、元祖であるさくらみこは恐らくホロサイドの問題でエロゲ扱いにくそうだし、前実況プレイしてた舞元は今それどころの状態でもないし。

明確に後継を狙えそうなところ(ある程度の登録者数+ある程度のエロゲ愛)みたいなVが筆者は現状見当たらないのかなと思っているのだが、この枠を誰かが担えるのかどうか。

餅月自体は露骨な転生を行ってはいるものの、そんなすぐにこちらに流れてくるような展開になるのか…?(直近でFANZA同人が案件を投げていたのでなくはないのかもしれん)

…と思ってたら普通に歩サラとの番組は『歩サラ・胡桃ふゅのコードネームはHHH(とりぷるえっち)』が発表。いやまぁ、新番組生放送をやった時点で可能性は考えていたが、本当にやるとは。

今後は胡桃ふゅがこの役割を担うことになるのかどうか。まぁまだわからんね。

 

今後しばらくはVはOP・EDを担当する存在となっていくのか、またエロゲを紹介するようなVが現れるのか。

数字と金という所を考えると、とりあえず存在が消滅することはないと思うが、より明確な広告等の後継というのは出てくることを業界としては望んでいそうな気もする。

どういうふうになっていくのかは、とりあえずは見守っていくしかなさそうである。

 

以上。