声オタおにじくんの声学審問H!

声オタおにじくんの声学審問H!

過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

声オタおにじくんの声学審問H!


おすすめ記事

安定と挑戦。SMEE『HaremKingdom』体験版レビュー

こんにちは、おにじです。

今回は、SMEEの新作であり、HOOKSOFTの20周年記念作品、

HaremKingdom(ハーレムキングダム)』の体験版をプレイしたので、軽めに感想を投げます。

 

プレイ前所感

SMEEの新作発表。

その前から「賛否両論だと思う」とスタッフから言われていた、HOOKSOFT20周年記念作品の全貌が明らかになったのは、今年の1月。

 

『Harem Kingdom』

f:id:oniji:20200205152224p:plain

 

その名の通り、今作はハーレム作品であり、異世界モノである。

 

使い古された設定という言葉では足りないレベルで、使い古された設定と言える。

純愛をテーマにする事が多く、現実的な設定が多かったSMEEにとって、この設定やテーマは今までにないものと思えた。

 

その発表に、YoutubeTwitterでは賛否はやはり分かれていたと思う。

 といより、困惑の方向性が強かったのかもしれない。

 

\全員揃ってハッピーエンド/

と題された今作。

 

これは、新たなSMEEの挑戦であり、今までのSMEEを継続した、新たな純愛とハーレムの融合作品である。

SMEEと言えば、やはり『フレラバ』(2015)や『Making Lovers』(2017)と言った作品が思いつく。(両者ともに全年齢版が発売)

主人公のぶっ飛び具合も面白く、シナリオ面において、かなりギャグ方面での強さの印象が強い、HOOKSOFTのブランドだ。

Friend to Lover ~フレラバ~ (通常版) - PS Vita

Friend to Lover ~フレラバ~ (通常版) - PS Vita

 
Making*Lovers 通常版 - PSVita

Making*Lovers 通常版 - PSVita

 
Making*Lovers 通常版 - PS4

Making*Lovers 通常版 - PS4

 

 

そして、ここの作品はそうは言っても、純愛をテーマにしていることが多く、今回のハレキンは名前の通りハーレム

方向が全く異なるのではないか?という印象を最初には受けた。

 

ただ、それは生放送を見たり、HPを見ると所謂転換した訳ではないことが理解できた。

 

異世界ハーレム』という看板で判断するのではなく、それでいて今までのSMEEのスタンスは崩さない

 

それでいて、全てがハーレムルートであるという挑戦の面もあります。

めっちゃ多くのルートがあるけど、全部ハーレムらしい。なんだそれ!

f:id:oniji:20200205150643p:plain

多くのハーレムルートを作り、自分好みのルートを選んでくれというスタンスは、古くから予約特典等での販売をあまりしてこなかったSMEEというブランドの方向性からブレていないものと言えるかもしれません。

 

異世界ハーレムをどう、SMEEが料理するのか。

記念作品でありながら、なかなかの挑戦をしている作品かなと感じた。

 

 

システム・UIチェック

 

スペック、推奨スペックです。

対応OS
Windows 7/8.1/10 日本語版
CPU
IntelCore i3 相当必須 
推奨IntelCore i5-4570 CPU 3.20GHz 以上
メモリ
2GB以上 推奨4GB 以上
画面サイズ
1280×720 pixel
HDD
未 定

 

 

恒例、システムUIチェック。

エンジンは、Ethornell(Buriko General Interpreter)Version 1.655でした。

今までのSMEEと同じですね、ということは挙動も変わらないんだろうなあ…(Ethornellはウインドウサイズが変えられないのが多いからあんま好きじゃない)

 

f:id:oniji:20200205150700p:plain

システム、見ていきましょう。

最大画面解像度は1280×720(HD)です。やっぱりフルHDのではなかったわね。

画面サイズは、『フルスクリーン』『1280×720』の2種類で、後者がウインドウ表示となります。

自由にウインドウサイズを変えることは出来ません。…変えさせてくれ~w

 

f:id:oniji:20200205150709p:plain

テキスト設定です。

フォントを変えることは可能です。筆者はモトヤLマルベリ3等幅に変更しています。

フォント変更はUI組み込み式一覧表示方式が採用されており、非常にフォントを変更することが簡単になっています。

 

文字色と既読文字色は、サンプルテキストが常に表示されており、右のパレットで変更可能です。変更できるのは、文字の縁取りの色のみです。

パレットは過去に使用した色の履歴が表示されており、使いやすいです。

 

文字表示速度とオートモード速度が変更できます。

どちらも、デフォルトで早めになっているので、筆者は設定をいじる必要性はないかなと弄っていません。

 

オートモード時の左クリック機能がついているのは、意外と多くはないかも?

左クリックでオートが止まるゲームと、文字送りするゲームって分かれるよね。

 

音声停止タイミング設定もある。これはもう必須レベル。

中出し外出し設定もアリ。

 

f:id:oniji:20200205150723p:plain

サウンド設定です。

マスター音量がアリです。これはPC自体の音量設定を変えることなく、ゲーム全体の音量を変えるのに重宝します。

ボイスも一括で変えることが可能です。

セリフ時BGM下げ機能がありません。(つけてくれ!!)

 

f:id:oniji:20200205150732p:plain

システム設定です。

非アクティブ時の処理設定があります。

簡易的なマウス設定もあります。キーは3つしかありませんが、機能選択は9つあります。

キーを増やしてくれ。

 

f:id:oniji:20200205150418p:plain

ゲーム基本画面です

下と右の分割メニュー方式で常時表示です。

セーブ関連が右かと思いきや、ボイス再度再生と、非表示は右にあります(基準が分からん)

 

f:id:oniji:20200205150429p:plain

ログ表示でボイス再度再生は可能ですが、立ち絵が後ろで再現される機能はありません。

 

今まで紹介した、『喫茶ステラと死神の蝶』『マルコと銀河竜』程、親切設計というわけではありません。(そもそもエンジンがこの2つは吉里吉里

oniji.hatenablog.com

oniji.hatenablog.com

 

ただ、これがエロゲにおいての標準と言えると思います。

ただやっぱりサイズ自由変更とか、そういう痒い所に手が届くのが欲しい所。

 

f:id:oniji:20200205150651p:plain

あとこちら、ウインドウ閉じた場面を記憶してのコンティニューや、サスペンド機能はありません。

閉じる前にきちんとセーブをして、プレイをしましょう。

せめてコンティニューは欲しいのが本音。

 

プレイざっくり感想

うん、しっかりSMEEしてる!

 

とにかく笑える、主人公までしっかり愛せるエロゲはいいなあ…

勢いとテンポが本当に変わらない安定さ。

 

開始からの母のノリはSMEEらしい。

そんなさっさとくっつけと言ってくる親は現代にはいない。

泣きながらメイクをするな()

 

トンデモ展開も、この勢いとノリならどうにかなっちゃう。

ボケとツッコミがしっかり形成されているから、ちゃんと笑える。

ずっと声優が叫んだり、主人公の文字を大文字にすることが多かったSMEEにおいて、この最初のご都合主義との相性があまりにも良すぎる。

 

それぞれのキャラクターとクセが相変わらず強い。

体験版は概ねこのキャラクターとのファーストコンタクトと軽い紹介の範囲で終わってしまっているが、その紹介だけでそれぞれ強い個性を発揮していたと思う。

 

f:id:oniji:20200205150507p:plain

ババアって書くなよw、いつものことだけどw(クソ迷子とか書くところだからね、仕方ないね)

 

それでいて、主人公が女に奥手と言いながら、やる時はやるのがいい。

なおやり方。かっこいい感じでやり方が全然かっこよくないのがらしいと言えばらしいのではないだろうかw

こういう所の積み重ねが、将来的なハーレムの礎になるのかな?

 

ハーレムゲーはやったことがないので、下手なことは言えないんですが、

SMEEの作風と、異世界ハーレムという設定は非常に相性が良いのではないか?と思います。

「こうしなければならない」から始まる女の子との関わり合い…という設定は、ある意味『Making Lovers』の付き合ってから始まる女の子との関わり合いと通づる面がありますし、

ギャグ方向にも振りながらの方向性で、ハーレムが築くのは絶対に面白い。

すべてのルートでハーレムを貫き、あらゆる方向性でのハーレムを見せるというスタンスは大きな挑戦ですが、それでいていつものSMEEがもっと振り切った物を見せてくれそうな感じもします。

 

ハーレムゲーでありながら、純愛を目指すというのは、今までのSMEEの延長線上にある物なんだなと。

恋敗れる幼馴染も、負けヒロインもなし。

全員揃ってハッピーエンド。明らかにノリが面白いこの作品は、いつものSMEEであり、現実世界ではなく異世界で、主人公が国王というある意味今までより自由に動かせる設定。

いつもぶっ飛んでいるSMEEがこの設定で何を見せてくれるのか、結構期待したい。

 

ざっくりキャラ紹介

 

f:id:oniji:20200205150439p:plain

幼馴染、『古いタイプの幼馴染』と公式サイトにあるように、

好きなんだけど素直になれないタイプである。でもちょろい、明らかにちょろい。

光のキャラクター性が、まずこの作品を面白くしてくれる。

f:id:oniji:20200205150531p:plain

休みのたびに主人公の家に訪れるのを『義務?』と言い出したり、

異世界に飛んだときの反応がもう面白かったり、

一番今の所叫んでくれるけど、その叫びが面白くて仕方がない。

なんでも言い合える幼馴染の関係が、ハレキンの掴みを面白いと思わせてくれます。

 

CVは、北大路ゆきさん。

『Making Lovers』の結城朱里がやっぱり印象的。

あのキャラも汚い声で叫んでたなあ…アレがいいんだアレが。

とにかく今回も汚く叫んでくれるし、主人公との関係性が伝わるような演技をしています。

主人公がチキンである事をいじるときイキイキしてるのは、この人のおかげだと思う。

 

ソフィーヤ

隣国のお姫様。

やだ清楚、めっちゃ模範的なお姫様じゃん…

それでいていきなりぶっ倒れたり、間が悪かったり、公式サイトにあるように『茶目っ気』の片鱗を感じます。

f:id:oniji:20200205150558p:plain

まだ深くは見えてこないけど、ルート体験版を覗くとかなり崩れてそうなので楽しみ。

こういうお姫様は崩してなんぼだからね。

 

CVは月野きいろさん。

『Making Lovers』の咲さんの声優さんですね。

まぁこの人も色々なゲームにメインヒロインとして登場しますけど、色んな声が出せる有能な方だなあと…

『乙女が奏でる恋のアリア』で男の娘主人公もやっておられたりするし。

まぁとにかく清楚なお姫様感を出してくれていて良い。

そしてこのキャラを崩した時の演技で月野さんの色んな声がだせるというか、そういう所がしっかり見えてきそうなあ…と既に信頼している()

 

シャルローネ

貴族の名家の娘。

めっちゃ小悪魔の子。

めっちゃキャラ最初作ってるけど、光をずっと付き合ってきた主人公に秒でバレる。

でもロリっ子、か~わいい(語彙力)

f:id:oniji:20200205150544p:plain

貴族の家で育ったからなのか、マジで男を手のひらの上で転がそうとしてくる。

主人公が普通にしてくれと言った結果、小悪魔感が強めに。

めっちゃ主人公に積極的なので主人公がタジタジになってる。

マジでどこまで考えてるんだ…

 

CVは御苑生メイさん。

カスタムメイドの声全部やってるキャリアめっちゃある人。

最近はあまり出演してなかったけど、『白刃きらめく恋しらべ』(CRYSTALiA / 2019)にも出てたし、また再開されたのかね?

だからもう声幅つかっちゃってるからね、もう強いじゃん。

このキャラ割と色んな声を出しそうだから楽しみですね…

 

マルー

主人公の横につく女宰相。

お前もハーレム範囲内なのかい!ってなった(良いと思う)

こうマジでしっかりしてて、無茶苦茶な方法で来た主人公と光に色々教えてくれる。

光は主人公の横にいたからついてきちゃっただけで、ピンチだったがこの人に助けられているので、多分優しい人。

f:id:oniji:20200205150454p:plain

ただまぁスキがなさそう。まぁあの若さでそこ座ってんだからそうなんだろうけど。

これが崩れるときが楽しそう。怒らせると一番怖え奴。

 

 CVは木住葵さん。

カノジョステップ(SMEE / 2016)以来4年ぶりになってるんだけど、別名義とかあるんですかね…

女宰相感出てるけど、どうなんだろう、崩れるタイミングでどうかなんですよね…

でもあのテンションで「身投げします」って言ってたな…それはそれで…(

 

キキ

主人公一行を最初助けてくれた、奴隷の女の子。

主人公が助けて、城の使用人となる。

ず~っと奴隷だからめっちゃおそるおそるって感じのスタンス。

酷いことされたくないから尽くすというもうめっちゃネガティブな可愛そうな子。

めっちゃ可哀想、守ってあげたいね!

この子の価値観がどう変わっていくのかが楽しみですな…

f:id:oniji:20200205150633p:plain

CVは歩サラさん。どっかの鳥のヤベー青のやつとは別人。

安定ですわもう、こう弱々しい演技が良いですね、すっごく良いですね。

こう歩サラさんの声のキャラクターって困惑方向が強いとより強みが活きるような気がしています。

 

まとめ

まだ触りの部分しか体験版では楽しめませんが、いつものSMEEの雰囲気を十二分に感じれますし、

いつもとは違うフィールドで展開される、異世界での割と現実的なお話(魔法とかは出てこないからね)という特殊感を活かせるかが注目でしょうか。

 

目玉の一つの叡智シーンは、体験版に含まれていないので、製品版のお楽しみとなりますが、どういう感じなのか気になりますね…

 

ハーレムゲームとして、正妻ごとのルートということではなく、シチュエーションの差という点も特徴と言える。

『全員揃ってハッピーエンド』がテーマの今作。そういう所にも現れているのではないでしょうか。

 

www.youtube.com

OPは個人的には好きですね、いい感じ…さわやかって言うの?なんて言えばいいの?w

体験版ではあんまり出てこなかったキャラとか全く出てこなかったキャラも居るので、この辺がどう絡んでくるのか…

色々と注目しなければいけない作品ですね。

 

www.hook-net.jp

www.youtube.com