ちゃろ~、おにじです(激寒)
この前久々に『かけぬけ』で上げたエロゲ体験版感想・レビューって奴。
その前ってノベルゲーであれば『ATRI』まで行かなきゃ駄目だったっていう。
エロゲ体験版となると『青春フラジャイル』以来とかのはず。
最近間アイてたのに一気に体験版が来るからてんやわんやになってしまった感じがある。今週はエロゲ体験版二本の記事を上げる予定だ。(これが一本目ね)
今回は20周年を迎えたHOOKSOFTより、『放課後シンデレラ』の体験版が出たので、こちらをプレイ。
ざっくりと感想を述べていきたい訳である。
プレイ前所感
HOOKSOFT20周年記念プロジェクトの一つである『放課後シンデレラ』。
HOOKSOFTは毎回テーマをはっきりさせるイメージがある。
前作の『どっちのiが好きですか?』では、『リードする』か『リードされる』かを選ぶことが出来、ヒロインの二つの顔のパターンが見られるという所があり、この会社は割とこういうテーマをしっかりさせている印象があり、とっつきやすい上に面白い。
今回の『放課後シンデレラ』でのテーマは『下校』である。
学校に行く上で必ず存在する”帰り道”という存在、”下校”という存在にフォーカスを当て、様々な帰り道の中でヒロインと一緒に帰ったり、複数人で帰ったりしながら、
お互いを知って、距離を詰めていって…という感じっぽい。
メインキャラクターの名前が設定をもじったりしているのも面白いポイントだろうか。
原画は『Eスクールライフ』(2019)以来、2作ぶりのRINKSが担当。HOOKSOFTはこの人のイメージが強いと言える。
シナリオは前作『どっちのiが好きですか?』でも担当していた此ノ花しなが初のセンターシナリオを担当。水越ナゴ、川波無人という3人体制となっている。
HOOK系列でのギャグ感が今回も引き継がれているはずだし、どのような体験版に仕上がっているのだろうか。
UIチェック
エンジンはHOOK系ではおなじみの『Ethornell - BURIKO General Unterpreter』であった。バージョンは1.658.3。
画面設定です。
画面解像度は1280×720(HD)です。
画面サイズはフルスクリーンか1280×720のウインドウの二択です。
ウインドウサイズの変更等は出来ません。
テキストウインドウ表示は『通常』と『分割』の二択です。
なお通常の場合でも視界外から声をかけられる場合等は吹き出し表示の分割に近い形で表示されます。
テキスト設定です。
デフォルトのフォントはMSゴシックです。(筆者はこの後フォント変更をしています)
既読文字色はデフォルトでは変わっていませんが、変えることも可能。
文字表示速度はデフォルトでちょっと早めの設定。
オートモード時の左クリックはデフォルトでは押してもオートモードが解除されない仕様になっていますが、解除にすることも可能。
音声停止タイミング…所謂ボイスカットはデフォルトでオフ、
スキップ継続は3択。
中外選択も可能。
サウンド設定です。
マスターボリュームがあります。
BGMと環境音、効果音はデフォルトで80%、ボイスは100%です。
個別で音量を変えることも可能です。
システム設定です。
マウス設定はシンプルな物です。
ここに関係して、最小化すると音が停止する仕様を確認しています。
ショートカット設定です。キーボードのキーを割り当てられます。
ゲームUIです。
下にメニューが並んでいます。ツールバー等の表示はありません。
毎度のごとく何故かセーブ・ロードボタンがありません。まぁショートカット使うからいいんだけど。
バックログ画面です。
クイックジャンプ機能は勿論ついています。
キャラの顔を押せばボイスリピート出来ます。
バックログでの顔表示は各キャラ表情は固定です。
半透明とかではないので、マウスカーソルを合わせれば当該のときの表示が出るとかはないです。
UIはごくごく一般的なエロゲという感じ。最近のエロゲが親切なんだよなあ…
プレイ所感
体験版の場面としてはプロローグ、4ヒロインのピックアップ、今作の肝である帰り道選択シーン一つ。という構成となっている。
まず数ヒロインの視点からの日常からスタート。
雰囲気を掴むのには良いんじゃないだろうか。こういうの大事。
主人公が数年ぶりに地元に帰ってくる…というスタートだが、あまりにも何もかもが変わっており、昔の感慨とかには浸れないタイプなのは珍しいかも。
スマホをぶっ壊してから変わりまくっている幼馴染に会うという。
この陽佳が今の所最も人気らしい。まぁワシも一番良いかもしれない。
ギャル感しかねえ雰囲気だけど。でもそういうキャラ感あんまないし。
HOOKSOFTらしい感じも健在。まぁ主人公がよくツッコむし、
勢いがあるし…たまに頭がおかしい事を普通にする勢い。
HOOKはよくデカフォントを使用するが、その使用の仕方が上手いから成り立つんだよなと思ったり。
主人公の勢いで笑かしに来る所もあるし、やはりギャグ面での強みも大きく感じたところがある。(だからHOOKのSMEE化とか言われたりもするんだろうなあとは思いつつ)
各ヒロインと会っていくわけだが、その出会い方はさまざま。
割と強烈な出会い方をするヒロインも多く、そのキャラクター性がぱっと分かる感じはあるのではないだろうか。
また、今作のテーマである『下校』という所に対して、『いろんな道を通ったりしてヒロインと出会う』というコンセプトを話にしっかりと落とし込んでおり、
主人公がなぜいろんな道で帰るようになったのか?というきっかけをしっかりと提示しており、導入としては良かったのはないだろうか?
また、各キャラクターこの角度のCGがおそらくすべて用意されており、下校の雰囲気を出している上、色々な展開に効いてきそうな感じが好印象だろうか。
こういう一枚絵での雰囲気作りだけでもやっぱり印象って違ってくるし。
サブキャラも非常に個性豊かで、相変わらずクセの強い人間が多い印象。
ギャグ側に振る時とかにもかなり効いてくるし、面白さを更に引き上げてくれる印象だ。
どのサブキャラクターも強烈であり、それでいて面白い。
一枚目の筋肉ムキムキのゴローの占いが、この作品の下校選択においてのヒントになっている所も面白い。その風貌で占いするのか…(困惑)
今作の肝である下校ルートも一回選択が可能だ。
一部ルートは制限されているっぽいが、複数のルートを閲覧可能。
話の振り方が大事らしい。ヒロインと会話をしていく事で距離感をどう縮められるのか?という所はリアリティを感じるかもしれない。
下校ルートに関しては右下にヒントが登場する為、自分で選ぶとは言えある程度は自分のお目当てのヒロインを選択することが可能である。
(とは言え割とちゃんと狙わないとダメだけど)
通常の背景に対して、条件をクリアするとヒロインが登場。
こういう演出面とかはHOOKはいつも良いものを出してくれている印象だ。
そこから話が始まっていく感じは、学園モノとしてはある意味自然な始まり方なのかもしれない。
このまさに『帰り”道”選択』が『ヒロイン”ルート”』を決定していくのは面白そうだ。
ルート的な所でのピックアップがあったが、ここでの距離感の詰め方が非常に自然なのはポイントが高い。
上の名前に”さん”をつけた状態からまず上の名前の呼び捨てから開始する…という点は非常に自然と言える。(いきなり下呼び捨てとかを恋人関係にもなってないのにはちょいと陽キャ感つよくね?とかなる)
こういう所でもポイントが高い。
各ヒロイン所感
田寄多乃実(たより・たのみ)CV:八ッ橋しなもん
最初は謎の少女感出してくるけど、素直で好奇心旺盛。
とは言え、仲良くはなるが、一定の距離感はある感じであり、主人公に『下校』の楽しさを教えたのは彼女である。
また、この感じでバリバリの非リア充精神が備わりまくっているのが面白い。
ピックアップでは、主人公とのやり取りがとにかくアホというか、非リアでしかない感じがあって面白い。
タピオカを買うという行為だけでそこまで悩まんでも…(流行が去った後に残っているのは上質店とかでも笑う、主人公も多乃実もおかしい)
なにかと頼りにしてくるヒロイン。
CVは八ッ橋しなもん。
特にピックアップでの演技が割と好き。非リア感を出せている。
HOOK特有のダミ声とかも入る雰囲気によくマッチングしている。
長南陽佳(おさなみ・ようか)CV:小波すず
主人公が引っ越す前の幼馴染。
いなくなっている間に風貌が凄いギャル感があり、主人公は距離感をつかめない。
とは言えなんやかんやで主人公の事を気にしてくれているし、本質的な所は変わっていないとかいうそりゃ人気出るよねってキャラクターである。
女子力関係は地雷が多そう。割と頑張って今の雰囲気まで持っていってるんだろうなあ感が良い。料理はお上手。マジでお上手。
さくらんぼとかの反応とかが可愛い。とりあえず可愛い。
CVは小波すず。
最近めちゃくちゃ見るな…(印象)
小波すずにはツッコミをさせよ。とか言いたくなってくる。
キレのあるツッコミという訳ではないが、自然な感じでツッコんできてくれる所とかの演技が好きかもしれない。
キャラのこうちょっとキャラクターから外れる所とか破壊力とかって大事だよね。
築島つくし(つくしま・つくし)CV:みたかりん
後輩。まごまごしてる系ヒロイン。
それでいて勢いがある系のヒロイン。勘違いを良くするしポカをよくする。
絶望的にごまかすのが下手。
食欲旺盛型、とにかく食べることにフォーカスが当たりがち。
考えていることがだだ漏れ。不器用感が凄い。小動物系、
CVはみたかりん。
まごまごしている所の演技もそうだが、焦っている時とかの声や、叫ぶ時の勢いが印象的。
勢いでガンガン押してくるので、そこが良いと思えるのが良い所。
喜怒哀楽の転換が物凄く早い子なので、そのスピード感にちゃんとついていけているんだろうなあ…とか。
宇佐川雪子(うさがわ・ゆきこ)CV:北大路ゆき
ちょっとウザい先輩ヒロイン。
自己完結で物事を進めて勘違いしがち。全ては善意。でもそれがちょっとウザい。
悪ノリをすると乗ってきて尚更面倒な事になったり。こういうのを楽しそうにやるのが面白い。
ウザいけど、ちょっとウザい程度なので面倒なほどではないとは思うけど。
とは言え、なんだかんだちゃんと考えている所はあったりして、転校したての主人公にとっては割とありがたい存在であったりもする。
CVは北大路ゆき。
筆者的には『Harem Kingdom』(SMEE / 2019)の光のイメージが強いが、この子も良い。
ウザい所はウザく、いい子の所はいい子。という切り替えがしっかりできている。
前述したサブキャラ達を含めた主人公との絡み方とかは自然感があって良い。サブキャラも良い味を出している。ユナが一番面白い。
王城茉莉愛(おうじょう・まりあ)CV:柚原みう
びっくりするくらいほぼ登場しないので話すことがない。
帰宅経路でも出てこないし。筆者が選ぶの下手くそなんだろうか。
〆
下校をテーマにした『放課後シンデレラ』だが、その導入の仕方も上手いと思うし、HOOKSOFTならではの雰囲気は今作も健在だ。
システムとして下校ルートを選択してヒロインと出会い、距離感を詰めていって恋人へ…という学校モノとしては非常に自然な流れが想定される今作が、体験版範囲後どのような過程を見せてくれるのかが楽しみである。(筆者は恋人になるまでの過程とかが割と好きだったりする)
HOOKSOFT20周年記念プロジェクト、『放課後シンデレラ』は2020年8月28日発売予定。