ちゃろ~、おにじです。(激寒)
もうエロゲブログなんじゃないか疑惑、正直あります。
でも、そんなつもりはないんだよ、声優ネタが風情的にないんだよね。
時代はエロゲだよ。供給がないって意味でも、他の意味でも。
さて。体験版の方のレビューです。
今回はPurple softwareの『青春フラジャイル』体験版のレビューをしていきます。
プレイ前所感
常々言っている通り、筆者はまだエロゲ10ヶ月ちょいのエロゲにわかである。
そのため、Purple softwareのエロゲはしたことがない…というのが現実だ。
とはいえ、ここ数年のパープルについての知識はある程度は見たつもりではある。
特に『ハピメア』(2013)及び『アマツツミ』(2016)等は多くの反響を近年では呼んでいる作品と言えるし、独特の雰囲気を持ったメーカーだと感じる。
最近のキャラクターデザイン及び原画は克が担当することが多く、今回の『青春フラジャイル』は一人体制でのキャラデザ及び原画となっている。
パープルでは一時おなじみとなっていた御影は今回も制作には関わっておらず、
今回の企画及びメインシナリオは鏡遊が担当。
『明日の君と逢うために』(2007)『未来ノスタルジア』(2011)等の作品でパープルとは関わりが存在する久しぶりの登場だ。
『未来ノスタルジア』の際、途中で一方的にパープル側が切ったとかいう騒動がどうもあったらしく、まぁ荒れに荒れてもう二度と仕事をすることはなさそうというか感じだったらしいが、今回9年ぶりのパープルでの制作となる。
まぁこの辺の話はご本人が少し話されているので、そちらを要参照。
シナリオはこの鏡遊に加えて、
『ましろ色シンフォニー』(ぱれっと / 2009)や、『Clover Day's』(ALcot / 2014)、『サノバウィッチ』(ゆずソフト / 2015)等々、多くのシナリオを著した保住圭。
コロナでの100円キャンペーンがあった『ニュートンと林檎の樹』(Laplacian / 2017)等のサブに入っているはまぐり孤之助が担当する。
そんな今作は、前作『リアライブ』に続き、比較的明るそうな作品形態となっている。
公開されたOPも、いつもの橋本みゆきが登場。
非常に明るめの曲に仕上がっている。この曲好き。
この作風の割に、タイトルに『フラジャイル』という『壊れやすい、もろい』という意味の言葉が使われているのが、一種の不穏さと、いつものパープルを感じるところなのだろうか?
というわけで、やーってくぜ。
UIチェック
システム設定です。
エンジンは、体験版フォルダ開けば分かりますが、CMVSってやつです。なんだそれ(無知)
それもあってシステム設定とかの表示も独自感を感じる…とは言え、パープルは昔からこのCMVSエンジンっぽいので、そういう意味ではおなじみの人はおなじみだろうけど。
テキストウインドウの初期設定が可変となっています。
パープルやALcot等で見られる、キャラ名が表示されず、キャラの方にウインドウが寄って表示されるやつですね。
固定とすると、エロゲおなじみの表示になりますが。(他社のような左にキャラ絵が表示されるという事もないのですが)
可変表示
固定表示
画面サイズに関しては起動時に設定、及びウインドウサイズ固定となっています(自由にサイズ変更は出来ないという意味)
オリジナル画質は1280×720(HD)となっています。
その他設定です。
フォントは自分で変えてます。基本はメイリオだったっけ?忘れました()
フォント選択自体はダイアログが登場し変更する方式ですが、親切な所のそのフォントで表示してくれる…とかいう機能はなく、ただフォント名が基本フォントで表示されるだけなので、この場で見ながら確認…とは行きません。
一番下の『未読・既読テキスト設定』の『テキストスキップ中の未読テキスト停止設定』は初期値では『停止する』ですが、これを『停止する』にしていると、Ctrlスキップの際も未読の場所は止まる仕様のようです。
エロゲにわかとしては他のエロゲと違う挙動だなと思ったり…(未読ストップ効いてても、Ctrlスキップの際はスキップする仕様が大方の為)
キャラ文字設定です。
ここで各キャラクターのカラーを設定できます。
可変表示の場合、この色表記でキャラを見分ける必要性もあるので(まぁ声で分かるけど)デフォルトで良いかなあと思ってる。
またこの設定とは別に、プレイ画面の方で、アイコン設定と、ジェスチャー設定があります。(筆者はアイコン表示を右に変更していますが、デフォルトは上です)
アイコン設定は、画面に出てくるメニュー画面のボタン変更です。
一応3つパターンを作れるらしい。これはFキーと連動しています。キーボードショートカットを兼ねている所がある…と言うことですね。
割と多機能な感じになっています。
セーブスロットは18×6の108スロットです。画面がそのまんま表示される方式ですが、正直文字は見えたもんじゃないんで、親切化と言われると微妙な仕様かなと。
コンティニュー機能は、アイコンの『ゲーム中断』を選択すればそれっぽいことが可能。
次回起動時その場面からタイトルとか介さずに始まります。
なんというかUIとかのマウスジェスチャの設定項目や、ゲーム中断の仕様等は、『大図書館の羊飼い』等の時代のオーガストを思わせる感じが個人的にはしたかな。
当時のオーガストは最先端だったらしいね。
…って思ったけど、オーガストの方が普通に洗練されてるわ。ごめんなさいオーガスト()
…個人的には独特の設定項目とUIだったので、UIチェックが過去最長になっちゃったよ。
プレイ雑感
最初、ド意味深から始まる感じが、にわかながら「パープルってそういう所なんだよね」という確認になった感じがあったりなかったりします。
初手メイド妹(妹ではない)という始まりと、やたらとデカイ士紀家からスタートするのはいいんだけど。この時点ではいかわいい~となれるのはいいよね。
隊長、空から女の子が!を2020年のエロゲで見るとは思わなかった。
なんというか、この『青春フラジャイル』全体に言えることですが、たまに良くも悪くも古臭さを感じるゲームのような気もしますかねw
パープルと言えば秋野花…と言うほどめっちゃ出てるわけではないんだけどね。
でも、そこで助けるのが主人公じゃないのは新しいのかもしれないな(
魔法使いとストーカー…こんな組み合わせがあっていいのか?
なんというか、パープルってざっと見た時に変な属性組み合わせが多いなって思うかもw
幼馴染のツンデレの立ち絵と言えばこういう感じだよねって思う所はある。
後で書くけど、このツンデレ幼馴染さぁ…w
サブキャラなのが勿体ないゆら。ゆらのCVの蒼乃むすびと、透音のCVの小波すずってセット感があるような気が…
まさに青春というか、こう濃いキャラ達に囲まれた主人公がドタバタ過ごす感じを感じる全体の進みを特に中盤に感じたかなあ…?
なんというか、そういう意味での明るさは大いに感じる展開だったかな。
でも、やっぱり不穏はどこかしらにいたりして。
でもやっぱり明るいというか、ドタバタ感は大いにあって。
でもやっぱり主人公になにかしらあったんだな…という描写は結構たくさんあって、不穏への足音はどんどん大きくなっていった印象。
そんな中で登場する"わるいまほうつかい"の話。
街で起こる不幸は全部"わるいまほうつかい"のせいという言い伝えがあるというモノ。
これに、リズが調べたいと反応する訳ですが、結構この辺から魔法使いとしての真面目な面が多く見え隠れするようになってきます。
単なる好奇心というモノだけではなく、『この地域皆が知っている』という点等に疑問を持っている…とも言えるし、ちゃんとした魔法使いという感じが出てくるというか。
そんでもって、この主人公の"わるいまほうつかい"に対しての殺意とも取れる表現。
この”わるいまほうつかい”が、話の展開の大きな核となってくるのは間違いなさそうだ。
そんな中で出てきたゆらの祖父の本の行方不明問題。
結局ゆらがパープルおなじみの陥没ポジションである事と、
ゆらが持ち帰っていたというオチで終わるこの案件ですが、明らかになにかの干渉があった…ということが示唆されていくわけですね。
これで、リズは黒い魔法の影に気づきます。
主人公も明らかに何か過去を隠しているような感じもあり、それも関わってきていそうな感じがしますね。
全体的に明るい雰囲気はあるんだけど、そこに不穏が腹パンしてくるような作品というか。
この不穏が広がっていくんだろうなあと思うわけですが。どのような作品になるのか。
こう作品の本性が見えてきてエンジンが本格的にかかってきた所で、体験版は終了となっています。
攻略ヒロイン印象
鳥羽せつな(CV.東シヅ)
センターヒロイン。
主人公…優人のストーカー。ストーカーのヒロインってなんだよ(なんだよ)
このゲーム自体が巨乳ゲーですが(ありがたい)一番大きいのは彼女。
出てき方がダイナミックだった上にストーカーという謎の距離感。明るいキャラで成績は学年トップの癖に優人のストーカーをしているという謎さ。
振り返れば奴がいる。電柱から覗いている絵は可愛いモノだが、その関係性の異様さは間違いない。
明らかに一年前に何かがあったことは間違いなく、一年前に主人公とゲームで遊んでいたことは確か。
小さな幸せで満足しているようにも見え、最後には『自分は不幸ばかりだ』と言っており、主人公も”わるいまほうつかい”の捜索にせつなが加わることを気にしている描写があるなど、とにかく意味深な描写が多く、歪みまくった関係と、その元凶がルートにおいての肝となってきそうである。
一年前は『優人くん』ではなく『優人』だったりもして、本当になにがあったのお前ら…という感じ。主人公も一年前からくすぶっている描写が多く、この二人に何かしらの不幸があったのは間違いないのだが…
声優は東シヅ。
初報では間違いなく八尋まみが明記されていたのだが、ただの誤記だったのだろうか。それとも、八尋まみの別名義なのだろうか。
彼女は、昨年の中盤から登場してきた情報が極めて少ない声優だ。
誰かの別名義ではないか?とかそういう話は上がってはいるようだが、現状は不明だ。
Twitterを数日前始められている。筆者が何故か初めてのフォロワーになってしまった。エロゲにわかとはなんなのか。
演技としては普通にセンターを掴んでもなんら文句のないレベルだと思う。
キャラの明るさと謎さ、意味深さを持ち合わせられているように感じるし、最後の笑いはある意味での怖さを与えられているし。
ストーキングに命かけてます的な演技はなんか笑えるしいい。
お前はとりあえず何者なんだと、キャラ的にも中の人的にも思う所があったりもするかなとか。
リズ・メイサース(CV.秋野花)
英国からやってきた、優人と同じ血を引く魔法使い。
やたらと難しい言葉ばっかり知っていて、文化を勘違いしていることが多い、テンプレとも言える外人設定だとも言えるのだが…
魔法を隠す気が全くなさげまであるリズも明るいキャラであり『ディスられてる』とかいう言葉を普通に使いまくる知識の謎の広さを感じるキャラ。
誰とでも仲良くなれそうな明るさを持っており、優人達の日常に溶け込んでいっている感じはある。斜めに傾く立ち絵が非常に可愛い。
とは言え、普通に強そうな魔法使いであり、体験版をやっていくにつれて、魔法使いとしての真面目な部分が見え隠れしてくる。
ちゃんとしたいという好奇心以上のものを感じると言うか、彼女は彼女で意味深な所がなきにしもあらず感がある。
そもそもなんで師匠になりに来たのか。そのへんも全くの謎だし、その辺含めてがルートの肝となるのだろうか?
CVは秋野花。
パープルに秋野花が帰ってきた!と興奮されている方は多く見かけた。
エロゲ声優でも有数の実力派声優の一人だが、今回もその力を発揮していると言える。
やっぱり強弱の緩急を付けるのが上手いなあと思ったりとか、テンションが上った時の演技とか良いんですよねえ…
というか結構英語の発音いいよねこれ。
可愛さを格上げしてくれるし、真面目な所でのモードの変わってる感もいいなあと思ったり。
個人的に意外と対戦が多いわけでは決して無いので、ちゃんと対戦したい良い声優さんでもあったりします。
桜ノ宮氷緒(CV.小鳥居夕花)
優人の幼馴染。
典型的ツンデレ、暴力を振るうタイプのツンデレ、そんでもってCVが小鳥居夕花。
何世代前なんだ?という位古いタイプのヒロインとも言える彼女。
鈍感な主人公とツンデレはセットなわけだが、どう考えても優人のことが好きだし、ストーカーのせつなとか、急に来たリズとかに関して明らかに敵意とまでは行かないが嫉妬している。
手伝いと評して二人になりたげだったり、マジで典型的なツンデレ。
時代遅れと話で出てくるくらいにはマジで時代遅れと言えるけど、逆に一周回ってという所はある。それは声の部分で助けられているところもあるだろうが。
SDの『ゴゴゴゴゴ』の絵が好き。あと、ツンデレ常套句のポーズとか。
優人の変化には気づいているが、深くは踏み込めない感じ。
このツンデレがどうデレていくのか含めて注目したい感じ。旅館での服装は胸が目立つなあ…セクハラが出来る唯一の相手だが、怒りながらも悪い気はしてないだろと思ってたり(
CVは小鳥居夕花。
久々の新規作品でのメインヒロインに胸をなでおろしている人もいたり。パープル登場は初。
ツンデレで小鳥居夕花はズルい。まぁ耳がキンキンするっちゃするかもしれんが、可愛いというか、『ツンデレ』をより押し出せる声だよなあと思ったり。
この人にはやっぱりツッコミに回ってもらうのが活きるんだよなあと改めて再確認したり。
キレがやっぱ違うんだよなあ…
落ち着いた役も出来るけど、こういうにぎやかというか、叫べるというか…そういう役の小鳥居夕花も好きだなあと改めて感じたかな。
ウザいとか、うるさいとか、そういうキャラが立った役をより立たせるというかね。
卯月透音(CV.小波すず)
妹のような存在の使用人。
代々主人公家に使える家系だが、優人への敬意とか忠誠心は感じない。
最初に出てくるヒロインだけど、メイド姿の時点でかわいいなあオイとなる。
料理とか掃除とか使用人としての動きは万能だが、扱いとしてはほぼほぼ妹のようなモノという感じ。
もはや下着姿とかの恥じらいもなし。ただの妹のような感じだなマジで。
ご当地アイドルを始める程のメンタルの強さがあるらしい。なお音痴。
しかしこの強さはどうも”今”だからあるようで、そうではなかった時期が確実に存在するようで、その辺はルートになれば分かりそうか。
過去に何かしら抱えたヒロインが基本的という感じ。概ね一年前になにかしらあったのは間違いない。
透音は民泊の復活を心から望んでいそうだが、そういう所にもありそうな感じはする。
CVは小波すず。
前作『リアライブ』からの続投の一人で、ここ最近メインが多くなってきている声優さん。
年下でありながらも、敬意もクソもない妹感があるのが良い。
ちゃんと妹してるというか。(妹では正確にはないんだけど)
「ふーっふっふ、はーっはっはー」とか可愛いなって単純になった()
この距離感がルートの際はどうなっていくかによって、キャラもそうだし、声優側の演技評価にも繋がってくるのかなあと思いつつ。
ラズベリとかも出てるけど、意外と対戦が少ないので、ここでまともな勝負をすることになるかも(何の)
まとめ
今回の『青春フラジャイル』は非常に日常面での日常感…と言いますか、ドタバタ感といいますか、そういう所が強く出ているのかなという最初から中盤の流れでしたが、
体験版が進むにつれて不穏な面や、主人公やヒロイン達の過去が示唆される場面も多くあり、シリアスな場面も多くなってくるのかな?という気配を感じました。
今回の文章的には、やはり少し前のパープルソフトウェアっぽいらしく(いろんな所で見た)
どのような作品になっていくのか注目したい所ですね。今回はグランドルートとかがあるわけではないようなので、その辺含めてかなと。
時代というか世代的にちょっと前の雰囲気は感じますが、それがどう転ぶか。
しかし、予約特典とかのエロいんだけど、全年齢でも行けそうな雰囲気、なんなんでしょうねw
ギャラリーの所の四枚の奴とか、かなりラノベ表紙っぽさも感じますしw(まぁラノベにしては過激なんだけど)
ああいうのって、逆に絵のエロチックな所を感じるような気もする。
今の所だれがお好みかって言われると難しいかな。みんな魅力的なキャラだけどね。
でも最後にせつなやるべきなんだろうなあとは思ったかな。
パープルソフトウェア最新作、『青春フラジャイル』は2020年8月28日発売です。