おにじと申します。
今回は、オーディオレビュー。
例のごとく、LINSOULさんから提供いただいたのだが、今回は2つあって、今回はその片方をご紹介。
以前、当ブログで、リケーブル用のケーブルをご紹介したTRIPOWIN。
このメーカー、普通にイヤホンも作っているのだが、今回はそのイヤホンの方をご提供頂いたので、ご紹介していければと思う。
というか、あんまりリケーブルとイヤホン両方やってるブランドって多くはない気がするんだけど、実際どうなんだろう。いや、普通にあるんだけどさ。
開封
はい開封~。
中の箱の色、シルバーとブラックがあるのだが、ケースがそれで白黒反転するらしい。
結構凝ってるね。今回はシルバーなので、黒箱です。
あんまり本体とケーブルもうくっついてる感じの梱包なくない?
はい、中身は以下の通り。
TRIPOWIN Piccolo本体
ケーブル(SML・Mは装着済み)
イヤーピース
紙
シンプルな構成。まぁ別に他に入れるものないけども。
ケーブルはなんかピンクなんだよな。
可愛い感じはするけど。
外観チェック
ということで、外観の方をチェックしていこう。
シルバーはフルメタルな感じで、テッカテカである。
フェイスプレートの感じ、うねうねというか、波感がある。
面白い形してると思う。
金属の感じがしっかりしているし、いい感じだが、指紋めちゃくちゃ付くと思う。
ビルドクオリティは非常にいい感じ。
しかしまぁこんなフェイスプレートすごいな。
これが黒だとより印象が違うし。同じデザインなのになあ。
今回、LINSOULさんから貰ったの両方とも金属シェルなんだな…
21gとかだし。
聴いてみよう
ということで、聴いていこう。
こちらのイヤホンには、LCP振動板というのが使われているらしい。
LCP振動板は、TRIPOWINで過去にも使われてきていたらしいが、そのLCP振動板を進化させてきているらしい。
以前はかなり割り切った仕様だったらしく、個性としては面白かったが、万人には難しい所があるみたいな評価でもあったらしい。
今回に関してはどうなのか?というところだが、少しは万人にウケるようにはなっているが、個性という所を残している感じだろうか。
全体的な方向性としては、暖色系統の音って感じ。
それでいて、めちゃくちゃ近くで音がする。音場とかそういうのはねえよ!という感じの割り切りっぷりが面白い。
暖色系統の割に、音自体は割と分離感を感じられる方だと思う。(割にっていう表現が正しいのかは分からんけど…)
これは全体的というよりは、高音域の方が結構伸びてくれるからそう思えるのかなあって印象。
低音のプッシュ自体は強い。
メリハリがしっかりしているというか、LCP振動板は低音・中音が強い傾向にあるが、その傾向をそのまんま、ゴリ押している印象。
長所を伸ばす感じ。その割に一応低音が強すぎて…みたいな所になっていないのも面白い。個性の領域に踏みとどまっている感じがある。
土俵際なのかなんなのか。よく分からんけど面白い。
こう書くと凄く低音が強いと思われそうだが、実際強いは強いんだが、じゃあ中音域とか高音域が鳴ってないのかって言えばそんなことはないと思う。
中音域とかは解像度が高いし、高音域も特に一部の音域が明瞭に伸びてくれる上に刺さったりはしないので、なんかバランスとしては恐らく悪いのに上手い事成立しているみたいな感じのイヤホン。
これは褒め言葉として受け取って欲しい。
音場の狭さも特徴。ボーカルとかが本当に近くて面白い音をしている。
なんかライブサウンド感もあるのかもしれない。
普通のイヤホンのバランスを崩しているのに、それでいて成立している感じが面白い。
こういう個性のあるイヤホンというのは、所有している意味を持てる所ではあるので、こりゃええなあと。
〆
ということで、今回は『TRIPOWIN Piccolo』をご紹介してみた。
LCP振動板を活かしたイヤホンとなっていて、その特徴を活かしながら、個性あふれるイヤホンとなっている。
それでいて金属のシェルなど、質感も良く、コストに対しては豪華な方向性があると思う。
解像度がありつつも、個性がある、そういうイヤホン。
LCP振動板のイヤホンってどんな感じか?っていうのを確かめるのにも良いかもしれない。
昨今の中華イヤホンはある意味で優等生になりまくっているので、こういう個性を持っているイヤホンというのは少なくなっている気もする。
こういうのもたまにはいて欲しい。個性を持ちつつちゃんと良い音するから。
以上。