声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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夏和小と月野と小波を持ってきた、アオナツライン系統作品②。Wonder Fool『 #彼方の人魚姫』体験版簡易感想

おにじと申します。

 

今回はエロゲ体験版感想ということで。

プレイしたのは、Wonder Fool最新作『彼方の人魚姫』。

今作から、FANZA系列DiGinationブランドに加入することとなったらしいが。

めちゃくちゃ夏モノだが、発売は10月。

夏和小出演作品、やはり夏には出ない(

 

ということで、今回はこちらの感想を書いていければと思うぞ。

プレイ前所感

Wonder Foolは、実質的なCOSMIC CUTEみたいなもんである(めちゃくちゃ雑な説明)のだが、そういう中で前作はそれを含めても最も多くの注目を集めた作品となった感じがあった。

それが『ユキイロサイン』(2021)であった。

これは、所謂『アオナツライン』(戯画)の系譜を継いだような作品であり、これで1ルート書いていた冬野どんぶくが、うみこなどの原画メンツを連れてきて、自分がよく書いているWonder Foolでやった作品という感じだった。

 

やはり『アオナツライン』の出来が末期戯画の中でもかなり良かった部類であったこともあり、注目を集めた感じはあった。

声優メンバーや、歌唱メンツなども結構な並びをしていたし、やはり強い方であることには間違いなかった。

ただまぁ、『アオナツライン』はあくまでも大地こねこの作品であり、冬野どんぶくの作品ではないという所はあり、一概に勝利が約束される作品というところでもなかったとも言える(そもそもブランド違うしね)

 

で、まぁ結局の所どうなのか?という所ではあるのだが、結構いい感じの作品ではあったように思う。

ただ、やはりじゃあ『アオナツライン』と並べられる作品なのかという所を考えると中々厳しい所があったことも事実。

かなり系統・方式がアオナツラインっぽかったのだが、こちらを超えられるようなシーンがないというか、展開が結論に引っ張られすぎていたり、キャラの必要性というところに首を傾げる場面があったりと、問題がなかったわけではない。

当たり前だが、冬野どんぶくは大地こねこにはなれないわけで。

まぁ同系統作品を同じ人間が作っても超えられるようなものではないのに、それを関わっていたとは言え、メインではない人間がやるというのが如何にむずかしいのかという所を感じた作品でもあったし、そういう中でまとめられた方の作品という言い方も出来る作品だったような気がする。

それぞれのキャラ性とかは普通に悪くなかったしね。

 

そういう中で今回の新作。今回も『テンプレートアオナツライン』の系譜は感じる3人ヒロインであり、再び夏に戻ってきたという感じではあるのだが。

そこに人魚というファンタジー的な要素が入ってきたことにより、味変は出来ている雰囲気は感じる。

というかまぁ、この系譜及びスタッフでまた作ってくれるのは非常にありがたい所である。

うみこ原画も貴重であるし、雰囲気は作れているところだしね。

 

色々と作品に言うべきことはあると思うのだが、とりあえず声優。声優がやばい。

夏和小!月野きいろ!小波すず!アホか!(褒めてる)

現代エロゲ声優の中で、極めて上位層の所を3人集めてくるという、今の呼べるエロゲ声優の中で上から順に並べましたと言われてもそれなりに納得する次元のレベル。

やはりここにおいて、夏和小の3文字に注目する人間が多いとは思うのだが、勿論夏和小の能力の高さというのは分かり切っているという前提で、ここで月野きいろと小波すずを持ってきたというのも評価したい部分ではある。

純粋なエロゲ声優において、最高峰というか、今のエロゲ声優で最強の二人を持ってきた印象。馬鹿みたいなメンツ。

演技という部分において、この3人がどういう演技をかましてくれるのか。この3人が揃って、かつ全員攻略対象なんてこと中々ないだろうから、この機会は大切にしたい所。

 

あらすじの時点でそもそも一人10年前に死んでいるという所から始まっている時点で、それなりの重さを感じることになりそうな本作。

これだけのメンツをそろえた以上、マジで冬野どんぶく、失敗できねえなあと思う所はある。

前回レベル、前回を超えてきてくれると喜ばしいけど…どうだろうなあって感じ。

 

UIチェック

ということで、いつも通りUIチェックから。

システム。

最大解像度は1280×720のHD。エンジンはArtemis Engine。

最近のArtemisでは結構見る所がある超解像機能に対応。これでフルHD以上の解像度でも割と見れる画質になる。

 

テキスト設定。

既読文章色変えアリ。

Artemisは割とフォント変えられないよなあと思いつつ。

 

サウンド設定。

マスター音量あり。

音声再生時のBGMを下げる機能アリ。

 

基本画面。

まぁArtemisベースであることが分かる並びではある。

 

セーブスロット。12×10の120スロット。

お気に入りボイスも同じ形。

 

 

雑感

初手、いきなり二分くらい背景の中3人がクッソ喋る方式は『アオナツライン』『ユキイロサイン』と同じ方式である…いや、この二作より長くなかったか?今回(

初手プロローグ、いつものであるが、いつもよりなんか重い。

人魚である藍魚からだが、なんかこう初手の状態で人が死んでいる前提なので重いのよ。

 

こう、世界観的な所が割と特殊というか、これまでの作品とは毛色変えてきているなあと最初から感じられる所はあるんじゃないかなと。

割とファンタジーに足を突っ込んでいるし、その上で誰かいなくなっているという所が全員にとって共通というのもないような気がするし。

綾音という女の子が死んで10年という所が前提で始まるこの話において、全員が何かを抱え続けているというのは、抱えているという意味では作品系譜を感じるかも。

 

日輪、登場の時点からなんか変な奴感もちょっとあるのなんなんだろう。

普通に真面目に喋ってるんだけどな。遊び心を感じるんだよな。

 

でもお前10年前のことがあるのに秒で子供助けるために飛び込んで命の危機を迎えるなよとは思う。割と開始早々だぞ。割と重そうなのになんで自分の命をかなぐり捨てかねない行動してんだよ(

いや、まぁその気持ちは大事なんだろうけど。大事なんだろうけど、相変わらずどんぶくはそこまでの描写と行動が一致しねえ時あるなあと思わなくはない。

それはそれとして藍魚が来る絵面と展開は好き。

 

一番部外者そうな藍魚が、綾音の死という所に最も近そうな構図というのは、中々に面白そうと言うか。

前述のプロローグ含めて、死に直結する行動をしてしまった可能性みたいな所はある。

そもそも、ここでの記述的に人魚は知られてはならない…という設定であることが読み取れるので、そもそも綾音と藍魚がこういう関係性であることが問題であるはずであり、その上でこのようなことが起きていたと考えると…まぁ作品の傾向として意図的ではないとしても藍魚が綾音の死に至らせる行動を行ってしまった可能性は高そうだなとこの時点で思った。

 

葵も登場。小波の気弱キャラ系統、所謂小波の緩急の所が一番出るキャラクター性な気がする。

というかいっつも短髪キャラいるよなこの系譜。別にこの系譜じゃなくてもいるか、筆者が系譜に引っ張られてる節あるな(

キャラの見せ方としては割と端的に方向性を見せられている感じがするからいい感じだと思う。

 

人魚への信仰という所のこの辺りは非常にファンタジー要素が強い。

家として人魚から穢れによって人間になった人を受け入れるとか、そういうの含めて。

割と固そうな日輪ではあるのだが、母親が仲良くなれると良いわねって言ったことが、こう今後の距離の縮まり方に変化が起きている気も。

この辺りの日輪の心持ちというか、感情みたいな表現の所は面白いと言うか、率直な感じが出ている感じがして良きかなと。

 

めちゃくちゃ改まった感じで最初は話し始める両名だが、まぁ藍魚がそういう感じじゃないのは明らかであり…

まぁ立場的に言えばそういうポジションではあるんだけども。

今作、割と視点がポンポン変わる系統な感じのようで、スッと藍魚と日輪の視点が変わりまくっている。

まぁ読んでいれば誰視点かは分かるんだけど、これ文章読むのが得意じゃない人間は混乱しそう(

 

だからこそ、打ち解ける所は面白かったね。

あと日輪、面白い奴だなと。この感じで面白い奴なの良いな。こういうのってどうしても堅物系統とか、ツンデレ系統に入っていくイメージなのだが、そういう感じじゃない所に置いてくれているなと。

 

信じて送り出した姉が人魚様を(ry

日輪の弟絶対にクッソ大変なの笑う。

 

あ、ここ明確な地雷を用意してるんだってなる奴。

葵は人魚嫌いっていう。綾音も守って欲しかったという感じで。

今回の図式としては、こういう学生時代の未熟さという所も他にはありそうだが、こういうファンタジー的な所での要素もあるのかな。

こう、人間関係的なぶつかりみたいなものをやるシリーズではあるので。

まぁこういうわっかりやすい地雷は共通の時点で処理されるとは思うけど。

 

日輪のこの顔好き。

コイツマジでこの感じで面白いのウケるんだよな。

 

主人公である伊月は、助けられているという状態である為、人魚ということを知ることになる。

これで伊月と日輪は知っているが、葵は知らないという構図が出来上がるのだが、絶対に碌なことにならないの分かり切っているの草なんだよな。

どこでバレるかみたいな所ある。

 

榎本最近登用されまくってるな。メインサブ関わらず。

まぁこういうツンデレ系統はこっちにいるのか。これはまぁ『ユキイロサイン』にも通づる所かもしれない。まぁアレはツンデレでありながら一番まともな良心まであったんだけど…(

 

とにかく図式として、10年前の綾音の死のウェイトが非常に重い。

それだけ綾音のキャラクター性というのは、引っ張ってく系統であることは過去回想という名の夢でなんとなく把握は出来るのだが。

ドチャクソ引きずってんなこいつらって言ったらこの話終わるので、終わらせないようにしましょうね(

 

御前こと知夏が登場。キャラがちゃんと濃い。濃いけど割とまともな部分ありそう。

なんというか、こういう作品キャラが濃いサブキャラがなんでか知らんが若干苦労人気質になっていくんだよな。

割とまともなんだよな、高笑いに乗ってくれる所とか。

 

葵はめちゃくちゃ藍魚に綾音を重ねている所がある。

実際の所、こちらとすれば綾音と親交が藍魚に存在したのは分かっていることなので、近い所があるのは当然ではあるのだが、そんなことしらない訳だし。

あまり重ねるのは良くないと思ってるっぽいが、めちゃくちゃ重ねている感じがこうリアルというのか、一番綾音から脱却できてなさそうなんだよな、葵が。

一番一人パートが多いし。そういう所での考えとかを見ているとねえ…コイツこの後地雷踏むの確定しているんだよなあって思うといたたまれない気持ちにも(

 

葵って自己肯定感がゼロに近いんだけど、普通に面倒見良いし、良い所はあるよっていうのを提示出来ている感じはある。

そういう所含めて、周りは思ってるし、言ってはいるけど、それを葵が納得する感じにはならないというか、ならないのも周りが分かっているというか。

そういうなかで素直な藍魚が登場することによって…みたいな部分もある。

 

葵、この感じで怒ったらクッソ怖いらしい。

このキャラ色々と盛られすぎだろ。なんで人魚というキャラ性を持っている藍魚が一番真っ直ぐで、他の二人のほうがバックグラウンドが多くて濃いというか色々盛り盛りなんだよ。

クッソ怖いくせに、それで怖がられるのはいやらしい。まぁ元々の性格を考えるとそうなんだろうけど…w

 

日輪にだけ言っていた秘密の友だち、十中八九藍魚のことではあるはずだが。

その辺り含めて、開示はそれなりに早そうだなという感じがこの辺りでより濃厚となってくる部分がある気はする。

 

マジでクッソ葵怖くて草。

このキャラクター性、小波すずをしゃぶりつくそうとしていると思う。

諸々含めて、小波の緩急を使えるキャラクターとして非常に出来ている感じがある。

とにかく文字に書いていないところの演技含めて雰囲気を完全に作ってくるのがやたらと強い。

 

まぁこれを見ながら冷静に考えている御前、手慣れてるなあ~ってなるけど。

なんだかんだで、こちらも常識側というか、色々ちゃんと考えられている側って感じはする。こういうサブキャラ女の有用性みたいな所があるのはええことよ。

 

まぁこの辺りから明らかに藍魚が綾音知識前提な部分が出てきたりするんだけど。

そこまでやってでもみたいな感じもあるし、なんかそろそろ露呈するか、言うことにするかにするんだろうなあって感じが。

 

諸々の話とかを聞いていると、そりゃ言わなきゃなあってなるのはそうだろうなあって感じ。

その地雷を踏んでおかないとダメだよなと。

隠し事なしにしたいなってなっていくのは、それだけ大切に思っているからだろうしね。

 

エロゲって和系統舞踊好き過ぎる節、ある気もする。

なんで多いんだろうな。絵になるからなんだろうか。わっかんねえけど(

 

この藍魚の打ち明けシーン、葵も日輪も感情的になる部分があるので、非常に重いのだが、良いシーン。

この3人を揃えた意味がある場面だと思う。めちゃくちゃ演技でブーストかけて良いシーンにしてる。つんよ当たり前だけど強い。強い。強いのよ。

 

体験版の引きとして激重ではあるのだが、やっぱり死に直結する行動を行っていたかという所ではある。

実際の所殺そうと思っていたわけではないのは、過去回想で明らかであるし。

何をやってしまったことで、結果的に綾音を殺してしまったのか。という所が争点になってくる。

この形からこのメンツがどういう風に雨降って地固まるするのか。

結構その事の起こし方としては、特殊ではないんだけど、人魚要素が入ることで一応ひねってはいる…みたいな形になっているのも面白い気もしてくる。

 

いや、分かってたけど、ここから二ヶ月は待たないといけないのしんどい引きっすねえ(

 

ということで、今回は『彼方の人魚姫』の体験版の感想でした。

全体的な雰囲気は相変わらず良い感じであり、これにどれだけシナリオがついてこれるのかの勝負なのは前作と変わらない。

 

あくまでもアオナツラインテンプレートに則っている部分も少なくないが、色々と変化をつけようという所は感じられる。

3人のキャラクター性も分かりやすく、かつ個性的な感じがするのも良いんじゃないかなと。

日輪のキャラ性の絶妙さは筆者的には好きだし、サブキャラ感触も悪くないかなと。

やはり豪華声優陣を抱えているだけあって、演技面に関しては文句を言うところないというか、相変わらず強いなと。

まあその中でもキャラ性が盛られている感じがする葵を演じている小波すずの演技という所の強みは目立っていた感じがある。文字外演技、感情揺さぶり、強い。

 

まぁこの作品はどんぶく頑張れとしか言いようがない。

70~75くらいのイメージだが、80前後行ける感じで見たいなあ。

まぁユキイロサイン級で構わないから、大空振りだけは勘弁してくれという感じでよろしく。

 

引きも良かったので、製品版楽しみですね。

 

以上。