声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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何故実力派女性声優は低音・クールキャラが多くなりがちなのか

おにじと申します。

 

今回は、声優に関しての話題。

今回書く話は常々いろいろな人間に喋っていることだし、筆者の声優過激派としての信頼できる人間からすれば一種の共通認識の一つなのだが、コレでネタ書いてなかったなあってことを思い出したので、この話で一本書いておこうと思う。

今回の話は、あくまでも具体名とかはほぼ出さないでおこうとは思うのだが、そうすると認識のズレが発生しまくりそうで嫌だなあと思いつつ(でも出すのも悪いよなあみたいな所あるしね)

ということで、今回は世の中にいる数少ない現代有能声優の起用法に関しての現実的な考えに関して、書いていこうと思うぞ。

あ、今回は女性声優に限った話です。

割と偏りを感じる部分もある起用法

現代声優業界において、有能声優と呼べる声優というのは本当に数少ないとは思うのだが(まぁ現代声優最強声優とかになってくると、本当に種﨑レベルを引っ張ってこないとダメだからそりゃ少なくなるんだけど)

そういう声優がアニメとかに起用されるにおいて、そこそこ偏りがあるというか、傾向があることが多い(もちろん例外の時もあるけど)ように感じる場合というのは結構あるんじゃないかなと感じる。

 

それは、所謂低音系統キャラや、クールキャラ、感情の起伏というのが少ないキャラというのを演じる機会というのが、他の声優よりも多いことが結構あるという所である。

 

演技に対して、定評がある声優というのは、いろいろな役が出来るという所に関してもしっかりと押さえている声優というのが非常に多い中で、このような偏りは別に起きなくてもいいものであるように思える部分もあるんじゃないかと思う。

 

もちろんこのような声優というのは、普通のキャラクターというか、所謂主人公とか、明るいキャラクターとか、そういう真っ直ぐ系統のキャラでも非常に高いクオリティで演じてくる。これは数少ないそういうキャラをやっている作品というのが、アニメとか、アニメ以外の媒体でやっている時に簡単に感じることが出来る話である。

なので、そういうキャラをもっとやって欲しい、そういうキャラをやった時にはそういうキャラをやったときの強みというのがこういう声優にはあったりするのがよくあることではあるので、正直な話見てみたいというのが本音なのだが、中々そういう形になってくれることは少ないのが現実である。

 

ただ、この理由に関しては割と簡単な話というか、そうじゃないと色々と回らない所があるからという言い方をするのが正しいような気がするので、今回はそれを端的に書いて終わるという当ブログの割にはさっぱりした記事になると思う。

毎度クソ長い記事ばっかり書くからこのブログ。

 

 

なんでなのか

はい、じゃあなんでなのか。なんで低音キャラ・クールキャラ・感情起伏少ないキャラが多くなりがちで、高音キャラ・明るい真っ直ぐ系統キャラ・主人公キャラが少ないかというと、理由は簡単な話である。

『新人・若手・人気声優に真ん中のキャラをいろいろな意味でやらせたいから』

『新人・若手・人気声優に技量に対して比較的ごまかしが効くポジションをやらせたいから』

『低音キャラ・クールキャラ・感情起伏少ないキャラは技量がない人がやると下手に聞こえやすいから』

というところである。

 

端的に言えば、そういう枠を新人・若手・人気声優に残しておいてあげないと、逆にこの人たちの居場所がなくなるし、有能声優がやっているような役は有能声優がやらないとまずいから。という話。

結論はさっさと言ったので、もうちょっと詳しくこの辺りの話をしていこう。

 

なお、これはあくまでも比較的な話であって、どの役柄に対してももちろん一定以上の技量というものは必要であることは明らかであり、そんなことわかりきった話である。

技量が必要でないのであれば、芸人がやろうと、アイドルがやろうと、俳優がやろうと明らかに声優よりも下手な可能性が高いようなことにはならない。

声優は役者の中でもかなり専門職の域に達していることもあり、声優でないと厳しい部分というのも多い。

あくまでも声優という高いレベルの中の、更に高い次元の話をしているということを理解した上で読んで欲しい。

 

 

『新人・若手・人気声優に真ん中のキャラをいろいろな意味でやらせたいから』、『新人・若手・人気声優に技量に対して比較的ごまかしが効くポジションをやらせたいから』はよく似た話ではある。

まぁ特に後者という所を取り上げたいとは思う。

記載してきた、高音キャラ・明るいキャラ・主人公系統というのは、最後に書いてあるとおり、比較的主人公系統で多いキャラ設定という所になる。

真っ直ぐなタイプで、感情の起伏があり、女の子らしいキャラというかね。

 

そういうキャラというのは、声優になるような能力、声質を持っている人にとっては、難易度としては比較的易しいものになってくるように思う。

とにかく真っ直ぐ演じてくれれば良い。それで、キャラとしてズレはないし、それでキャラに合致しているように見えやすいのが、こういうキャラクターである。

現代においての養成所システムの確立という所を考えても、こういうキャラクターはイロハのイみたいなもんであり、直球をど真ん中に思いっきり投げてくれというのは、演技においての基本の部類と言って良いと思うし、形が崩れる可能性というのはかなり低いと思う。

もちろん、こういう役柄にも主人公らしい苦悩みたいなものがあったり、難しい部分というのはしっかりと存在することは間違いない。こういうキャラクターをものすごく簡単だということを言いたいわけではない。女優とかアイドルがこういうキャラでも壊滅的な演技を定期的に提供することから、やはり簡単な訳は無い。

ただ、他のキャラクター系統と比較すれば、比較的易しい部類にはなり、自分の声をそのまま出すという方式である程度どうにかなる場合が多いということ、最大限悪い言い方をするのであれば、こういうキャラが一番誤魔化しが効くポジションということにはどうしてもなってしまうと思う。

 

ここに、スケジュール的な所であったり、マーケティング的な所とかを含めて、新人や若手というのを主要キャラで起用するという所も多いだろう。

スケジュールが比較的空いていて、リリースイベントやトークイベント、生放送をやりやすいのはやはり新人・若手声優である。こういう所ももちろん理由としては入ってくると思う。

人気声優系統があんまりこういう系統以外やらないなあってなっている場合はまだそういう扱いの部分があるのかなと筆者は揶揄する場合も正直ある(まぁ本当に人気があって技量が追いついていないタイプは逆に他のキャラをやって事故起こす場合の方が多いなとは思うけど)

こういう所で経験をまず積ませるという所も必要であり、そういう人たちのために枠を開けておかないといけない部分があるということ。

もちろんこういうのではなく中堅以降でガチガチに固めるようなアニメもある(コロナ以降増えた)けども、それでも本当のクッソ有能がこういうキャラをやる可能性というのは他の声優より低いのはどうにかして欲しい。その場合だったら良いだろ別に。

 

 

そして、『低音キャラ・クールキャラ・感情起伏少ないキャラは技量がない人がやると下手に聞こえやすいから』という所。

まぁ特に低音キャラ・感情起伏少ないキャラに関してはそういう部分が強いように感じる。

こういうキャラクターってどうしても起伏が少ないので、盛り上がり盛り下がりみたいなものを表現するというのの難易度が高い。

というのも、加減が難しい。やり過ぎるとキャラ性から逸脱した演技となってしまい、キャライメージが崩れてしまう場合というのが出てくる。

やらなさすぎると、マジで平坦なキャラになりすぎる場合もあるし、ただの棒読みやっているだけのキャラになってしまう場合もある。

このやらなさすぎる場合というのが割と少なくないのが現代アニメ業界とか、ソシャゲ・ゲームにおいてのこういう系統のキャラであり、人気声優であったとしても、ここの技量が担保されているわけではない(人気であることと技量があることはイコールで結べる話ではないのでね)

 

こういう系統のキャラは、一見感情表現という所を制限するようなキャラなので、技量に対して誤魔化しが効きやすいキャラ設定であるようにも思える場合もある。

声優の演技において最も技量の差が出やすい要素の一つとして、感情表現の部分であることは間違いない。なので、それを大きく出せるわけではないとなれば差がつかないのでは?と。

ただ、実際の所は制限されている上で、どう感情表現をするのか?という所とかの差がキャラの演技において大きな差となって現れてくるので、こういうキャラは崩れやすい、暴投しやすいキャラ設定なのである。

まぁ、大半の人間は暴投していることに気づかないとは思うし、その差という所に対して感じれる人間というのが全体のどれだけいるのかというのを考えれば、出にくいという言い方の方が正しいのかもしれないが…w

なのでまぁ、人気声優がやって定期的に暴投しているのは見る訳だが、こういう役に関してはしっかりとした技量を持っている声優というのを据えることで作品が締まるし、こういう脇ポジションみたいなモノを任せられる声優というのは、そういうちゃんとした声優である。(そうじゃない時もあるけどね)

 

俳優とかに『悪役をやると一人前』とか言ったりすることがあるが、声優に関してもそうであり、所謂いい人のキャラとか、主人公キャラをやること自体は全然悪いことではないし、むしろ良いことなのだが、そういうキャラばかりやっているような状態というのは、一種認められている状態と言えるのか?というのは、難しい話になってくる。

技量が高い人間というのは、主役が出来る声優とか、メインをやっている声優という安直な考え方をしてしまいがちだが、そういうわけではない。

技量が高い人間にしか出来ないポジションというのがあり、そのポジションは決して主人公やメインメインのキャラばかりではない。

だから、本当に能力が高い声優というのは、真ん中に置くのももちろん良いのだが、編成の問題上脇を固めて貰うというポジションに置きたくなるというか、そういう所をちゃんとやってもらわないと困る、外されては困るからそういう所に置くみたいな所があるんじゃないかなという感じはある。

そういう編成をすることによって、適切な声優ラインナップみたいなものを組んでいくのも一つのやり方だし、安定感がでてくるのも 事実であるのでね。

 

本当に上手い人間がそういう所やらないのは、やっちゃうと誰かの居場所を完全に消滅させるし、今やっている所は上手い人間がやらないとまずいからというWの理由というのが大雑把に言うのであればなるのかなと。

まぁ、やって欲しいけどね、普通に主人公とか。まぁたまにあるはあるからいいんだけどさあ…w

 

以上。