おにじと申します。
過去回↓
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オーディション・養成所・事務所遍歴
ヤマハミュージック東海 名古屋店大会 準グランプリ
第7回全日本アニソングランプリ 東京予備予選通過
第二回全日本声優コンテスト「声優魂」声優部門・国内カテゴリー 優秀賞
→インテンション ワークショップ
生年月日 : 1996年2月18日
デビュー : 2017年
出身:愛知県
査定
演技力:C
演技幅:C
歌唱力:C
キャラソン力:C
トーク力:C
実績:C
過激派的将来性:D
序文
堅実な働きをする系統の声優というのは、色々なパターンがあるわけだが。
年々しっかりとアニメにサブやモブで出演しながら、年一くらいはメインをという感じで最近回っている感じがある…みたいな感じなのが、今回ご紹介する川井田夏海である。
メインでの出演がものすごく多い…!というわけではないのだが、各所のアニメにおいて、色々とサブキャラやモブで出演しつつ、それでいて吹き替えなどでの出演も重ねているという感じで、色々な所での活躍という所を見せている感じがある。
2023年に関しては、アニメ映画で初主演という大役を果たし、東京国際映画祭のレッドカーペットを歩いたりとか、来年のメインも決まったりと、結構明るい話題が続いている感じもある。
持ち前のキャラクターで、生配信やラジオでの存在感という所もあり、近年はベルガモに気に入られている感じもあり、月2のラジオを長谷川と続けていたりとか、なんだかんだで話題というのが途切れない声優の一人ではある。
少数精鋭感があるインテンションにおいて、インテンション生え抜きという比較的レアな存在の中、更に存在感を高めていけるかどうか、みたいな感じがする川井田。
正直川井田で一本書くにはもう少しデータが欲しいというのが本音なのだが、ここは一つ長谷川の相方の一人をいつまでも書かないのは失礼だろうと思い続けていたので、書いてみることに。
経歴
愛知県出身の川井田は、子役としての出演経験を持っている。
2009年、丸美屋食品ミュージカル『アニー』に、トゥモロー組ペパー役として出演の記録が残っている。ちなみに、同年のキャストの中には声優の佐々木李子(ハニカムエンタテインメント/テレビ朝日ミュージック)がアニー役でいたりするので、不思議なもんだなとなったりする。
学生時代はボーカル教室に通い、2012年に『ヤマハミュージック東海 名古屋店大会』で準グランプリを、翌2013年に『第7回全日本アニソングランプリ』で東京予備予選を通過したりと、一定の実績はあったようである。
2014年、『第二回全日本声優コンテスト「声優魂」』で、声優部門の国内カテゴリーで優秀賞を獲得しており、声優としての素養という所でも一定以上のものがあったようである。
元々はミュージカルの方向に目を向けていたようだが、声のお芝居というものにもずっと興味があるなと感じていたようで、声優の方向に進んでいった様子。
声優自体に興味を持ったのは、アニメのキャラクターソングからだったようであり、学生時代から演技・歌・アニメが好きだったことから、その全てが出来る声優という所に向かったともある(この辺りの前後関係は、記事が昔過ぎるのと最近過ぎるのが入り乱れているので、良くわからんかった)
インテンションが毎年おこなっているワークショップという奴。
まぁこういう個人事務所派生系統によくある良くわからん言い方ですが、所謂声優になるためのスクールと言う奴であり、他の体験講座とかはまた違う部分もあるという、声優に必要なものを身につけるプログラムみたいなものとなっているようなのだが、川井田はこのワークショップに通い、その後インテンションに所属するということになる。
ワークショップ、結構他と書いていることが違うので面白いなと改めて見て思ったよ筆者(存在は知ってたんだけどね前から)なんというか相互性が高そうなんだよね。
2017年に声優としてデビューする。
デビュー作が『キラキラ☆プリキュアアラモード』のモブということで、なかなか豪華なスタートを切っているという言い方も出来ると思う。
アニメのモブであったり、この年からもう吹き替えの方でも出演作がある。まぁこの辺りはインテンションという事務所がこういう方向での強みがあるのかなとも感じる所。
2018年、『ときめきアイドル』で川口夏海役を獲得する。
『ときめきメモリアル』シリーズの派生作品だったが、ゲームとしてはあまりにもあっさりと終わってしまった。まぁそれでもライブとかラジオとかコンテンツとしては続いていることは続いているのだが。これが明確な初メインだっただけに、ちょっと不運っちゃ不運。コナミに根気があまりにもなさすぎた。
アニメとかではモブなどをやっている期間である。2019年くらいまでこんな感じ。
ただ、割とサブキャラとかの比率は地味に増えていく感じではあるぞ。
吹き替えの方は、少しずつこのあたりからメイン級の吹き替えが増えてきている。
増えてきているんだけど海外ドラマが分からなさすぎて明確な記載が出来ない。とりあえず所謂海外ドラマでメイン級が増えてきている。
2020年、『放課後ていぼう日誌』帆高夏海でアニメ初メイン役を獲得する。
『ときドル』に続き、下の名前が『夏海』のキャラがメインで続くという謎の偶然性を持つ。
ちょっと低めの声設定であり、キャラソンなども歌唱している。
変わらず各種アニメのモブ・サブキャラでの出演は多い。
ラジオに関しての出演もこの年一気に増加。
『放課後ていぼう日誌』のラジオ『放課後ていぼうラジオ』にパーソナリティとして出演。
また、新人女性声優の登竜門的ラジオ、ラジオどっとあいの82代目パーソナリティとして『川井田夏海の盛りこぎ!!』に出演した。めちゃくちゃコロナにバッティングして大変な時期である。
2021年、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』で、結城あさみ役を獲得。
作品としてもそれなりの評価を得ることに成功したことで、知名度も少し向上した感じがある。
また、このラジオの方で川井田のキャラクター性というのをパーソナリティでもないのに発揮(今までのラジオでも普通に発揮しまくってた)したことが、ラジオ制作をしていたベルガモの社長の兼田の目に留まったらしく、『長谷川育美・川井田夏海のなんにもしたくありません』という生放送ラジオが始まることになる。
OPENREC.tvとかいう辺境で行われているラジオだが、なんか現在まで普通に行われている、2年超えの番組になりつつある。
2022年『RPG不動産』ルフリア役できらら声優の仲間入りを果たす。
毎年コンスタントにメイン役を獲得していく感じにはなってくる。
アニメへの出演自体も普通にコンスタントだし、2022年とかは吹き替えの方もメインというわけではないが増加傾向にあり、稼働という所では向上が見られた。
また『艦これ』での出演がこの年からスタート。現在においては4キャラくらいやっている。艦これって兼役多かったなあ…
2023年は、『北極百貨店のコンシェルジュさん』の秋乃役でついに劇場アニメ初主演を務めることになる。
作品としての評価も上場であり、カナダで賞を取ったり、東京国際映画祭のレッドカーペットを歩いたりと中々の経験をすることに。主役を獲得した作品で評判が中々いいっていうのはありがたい話である。
2024年は冬クールにて『百千さん家のあやかし王子』で百千ひまり役で主演を張ることが決定。ここに来てメインどころでの出演が増加してきている。
インテンション生え抜きの若手声優として、存在感を徐々に強めつつある声優であり、今後の活躍に期待したい声優である。
評価
ということで、ここからは評価パートとなる。
とはいえ、川井田も川井田でまだめちゃくちゃどうこう言える程の場数じゃないというか、筆者も全てを追っているわけでは流石にないので、あくまでもざっくりとした所感みたいな感じになっちゃうのは許して欲しい所。
川井田の演技面に関してだが、発音とかの所が綺麗な系統というか、声優に向いているなあという印象を最初から受けた。
滑舌面という所なのかもしれないが、そもそもの発音がはっきりしていて、綺麗な印象がある。こういう言い方をすると、役柄が限られそうとか、そりゃ声優なんだからそうだろって言われそうなのだが、川井田に関してはその辺りの所の良さがより良いっていう意味で書いている。こういうのは吹き替えとかやっている経験みたいな所ももしかしたら効いているのかもしれないなとか思ったり。
また、川井田の役柄という所なのだが、そもそもの音域が割と広めな可能性があるなと感じる。
所謂普通の女の子の部類という所ももちろんレンジなのだが、少年声の所もかなり強みになり得る声を持っているように感じる。
ちょっと低めの声を出すときの演技の良さという所には、筆者としても着目しておきたい所。こういうのが出来るともらえる役柄が広がるからね。ボーイッシュ女の子とか、少年とか。
『北極百貨店のコンシェルジュさん』では結構雑(っていう言い方は正しくないんだけど)というか、ダミ声に近い叫びとかもやったりとか、所謂崩した演技みたいな所もちょいちょいあったなあという印象もあるのだが、そういう所の加減とかも良い感じに見えるので、今後場数が増えてくるにあたって色々な演技というのを見られるんじゃないかなと期待出来る要素はありそうな感じはする。
また、歌唱系統に関しても、しっかりと歌うことが出来ることは『ときドル』を始めとするコンテンツや、アニメのキャラソンにおいて感じることが出来る。
音程とかそういう所は全く問題なさそうだし、キャラによっての声変えみたいな所も問題なさそう。まぁもうちょっと曲数とキャラ数が増えてくるとより判断はしやすいけど、少なくとも穴になってることはないでしょうねって感じがする。
トーク系統に関しては、なんというか面白い奴だなあとw
テンションが基本的に高いしわちゃわちゃしている。とにかくわちゃわちゃしているが、振られたこととかはやり切ってくれるので、面白さがしっかりと出ている感じがして良いなと。
でもとにかくわちゃわちゃしているのと、ツボに入るタイミングがあまりにも意味不明過ぎる所とか、本人でさえ制御不能と言えそうな所がありそうだなと感じる所もある。(謎ゲラで1人メールの内容が入ってこないみたいなことが定期的に起きるのは読まれている人間がかわいそうだなとは思ってしまうしねやっぱりw)
ちゃんとしている所は普通にちゃんとしてるんだけどね、ラジオとかに向いとるなあ~って感じ。現状やっているラジオ、なんありだけだけども、長谷川とのコンビもなんだかんだ悪くないというか、バランス合ってるんだろうなって感じはする。
川井田夏海は、インテンション生え抜きとして、確実に声優としての階段を登っており、その中で評価される事柄が増えてきているなあと感じることが出来る声優である。
アニメ以外にも吹き替えなどの仕事もあり、各所において活躍の場を広げているなと感じることが出来る。
場数に関してもかなり増えてきており、メイン役というのも年一はもらえるくらいにはなってきているので、より存在感をこれから強めていけるかという所なんじゃないかなと。
筆者個人としてはどうしても『なんあり』の長谷川の相方という印象がある(別になんありの前から、ときドルの頃から川井田は知ってたんだけどね)ので、なんか一発当ててほしいなと思うし(北極百貨店はそれなりに当ててるけど)なんだかんだ川井田も追っている身として、とにかくラジオで話題が長谷川に偏りすぎないくらいには話題に事欠かないくらいの声優になって欲しい。なれる素養は普通にあるなあって思うし。
以上。