おにじと申します。
過去回↓
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オーディション・養成所・事務所遍歴
プロ・フィット声優養成所
→プロ・フィット
→ラクーンドッグ
生年月日 : 1998年4月30日
デビュー : 2016年
出身:埼玉県
査定
演技力:B
演技幅:C
歌唱力:C
キャラソン力:C
トーク力:C
実績:B
過激派的将来性:D
序文
軌道に乗るのが、早かったのか、遅かったのか。
石見舞菜香という声優を判断する上で、結構難しい問題だったりする。
出てきて6年経過した訳だが、普通に経歴を見れば、明らかに早かったんだと思うのだが、なんか時間がかかったなあと感覚的に思う所がある。
まぁそれだけ割と筆者が最初から見れた声優の一人という言い方も出来るだろうか。
一つの強さから、広げていけた感じがあり、それによって有能声優感が増したのが、石見舞菜香という声優だと思う。
当初から、声的な意味で強みを持っている所から、他の所をちゃんと引き上げられたら、そりゃ良い声優になるよって話。
いい素材にいい鍛錬。そういうのが理想であるが、それを地で行く声優って多くはないからね。
経歴
石見は、中学生の時に見た『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で、本間芽衣子役の茅野愛衣の演技に心を打たれ、声優を志し上京。
父親などを説得しての、声優養成所入所だった模様。プロ・フィット声優養成所を卒業して、2016年にプロ・フィットに所属する、所謂プロ・フィット生え抜き声優であった。
デビューは『月がきれい』宮本心咲役であり、この2017年から複数のメイン役を獲得するなど、デビューとしては比較的派手なモノと言えたのかもしれない。
『ゲーマーズ!』星ノ守千秋、『URAHARA』綿紬ことこ、『クジラの子らは砂上に歌う』リコスなどで、メイン級の役にいきなり抜擢されている。
また、『NEW GAME!!』で、星川ほたるを演じたりしている。所謂二期の追加キャラの一人であり、この時からは確実に筆者は見えたと思う。
最初石見を【いしみ】と呼んでしまうのは仕方ないと思うの。石見智翠館高校を思い出して【いわみ】であることを認識したことを覚えている(なんでその認識の仕方だったんだよ)
この年、ラジオどっとあいにも72代目パーソナリティとして『ラジオどっとあい 石見舞菜香のまなかのナカマ』を務め、ラジオ初パーソナリティを務める。
あともうこの頃には普通に『ウマ娘 プリティダービー』のライスシャワー役も決まってたはずである。
2017年順風満帆感すげえなこう書くと。
2018年は、『多田くんは恋をしない』テレサ・ワーグナーでメイン級を演じており、『はたらく細胞』で、血小板〈うしろまえちゃん〉とかも演じていたりする。
また、『さよならの朝に約束の花をかざろう』のマキア役で初主役を獲得。劇場アニメで初主役という抜擢を受ける。
なお、ゲームの方では『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』にて環うい役をやっていたりもするので、これも後のアニメ化に繋がっていく。
また、2017年の活躍により、第13回声優アワードで新人女優賞を受賞した。
2019年は、『revisions リヴィジョンズ』手真輪愛鈴、『ナカノヒトゲノム【実況中】』伊奈葉ヒミコ、『グランベルム』土御門九音などをメインで演じている。
またこの年は、本田透役を演じる『フルーツバスケット』の第一期が放送。石見にとっての代表作の一つとなるわけだが、過去にもアニメがあったという所もあり、中々に難しさもある中でのキャラだった訳だが、そういうのをちゃんと一定超えられたと判断できるような演技はしっかりと行ったと思う。
石見ってなんかまるで最近出てきたような言い方をするような人間もいるが、出方は割りとセンセーショナル傾向だったし、『フルーツバスケット』の存在は普通に代表作である。
2020年は、『波よ聞いてくれ』南波瑞穂、前述した『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』環ういなどを演じている。
また、この年はゲーム関連の仕事も多く、『マルコと銀河竜』ヨルムンガンド・ハクア、『原神』アンバー、『あの日の旅人、ふれあう未来』二ノ宮絵里など、なんかやたらと出演していた。
2021年は『BLUE REFLECTION RAY/澪』平原陽桜莉や、こちらも数年前から決まっていた『ウマ娘 プリティダービー』ライスシャワーが、アニメ二期にてフィーチャーされ、大きく人気を獲得した。
ここでなんかめっちゃライスの人のイメージが付いた印象。2017年にはもうライスの人だったんだが…(
2022年は、プロ・フィットが3月末でマネジメント事業を終了した為、実質的な後継事務所であるラクーンドッグへと移籍した。
この年は『神クズ☆アイドル』しぐたろ、『東京24区』翠堂アスミ、『黒の召喚士』エフィル、『RPG不動産』ラキラ、『アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】』エクシア、『アキバ冥途戦争』ねるらなど、多くのアニメに出演。
この辺りから完全に軌道に乗った感じが凄くあり、現在の地位という感じはある。
今年は『転生王女と天才令嬢の魔法革命』ユフィリア・マゼンタでまず一発かまし、
『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』椎名真昼で一発癒やし、
『ワールドダイスター』鳳ここな、『【推しの子】』黒川あかねで演技でぶっ放している。
『転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜』テレスティア・テラ・エスフォート、『実は俺、最強でした?』マリアンヌ・オルテアス、『ひきこまり吸血姫の悶々』サクナ・メモワールなども務める。
ラクーンドッグのエースの一人であり、まさに今全盛期を迎えている声優の一人であろう。
評価
石見の評価という所に関しては、最初出てきたタイミングから、ある程度固まっている部分もあったように思える。
やはりそもそもの声、及び声質という所の強さは当初から一級品と言っても過言ではないモノであった。
この声から出てくる演技というのは、優しさであったり、癒やしというものがそりゃ出るに決まってるだろみたいな感じで、そういう声系統に関しては、当初からパワーというものは存在したように思える。
ここに対して、ちゃんとその声質だけでゴリ押していない、技術という所がかけ合わさっている感じがするのが石見の良い所である。
こういう系統でゴリ押しになってしまうと、抑揚の不足とかが目立ってしまったりするのだが、石見の場合そういうものもなかったと思う。
声優になる前に滑舌に課題を抱えていたようだが、実際当初においては問題と言える部分もなくはなかったかもしれないが、現在においては問題はないのかなと思っている。
こういう所のスキル面での力もあることで、泣きの演技であったりの部分での迫力とか、切迫感が非常にある。
こういう所での感情表現の所が、長けている印象がある。
声質的にも、所謂弱気系統キャラというのは似合う部分はあるのだが、それの合致感を強めていたのは、こういう感情表現の部分がやはり大きいだろうか。
声の震えとかの表現もそうだが、こういうキャラが瞬間的に叫ぶ時の演技とかのハマり具合が非常に良かったり、涙混じりの発音とか、そういう所で場面が声で分かるというか、感情の割合みたいな所のコントロールにも長けていると思う。
こういう所が技術乗ってきてるなあって思える部分という言い方が出来ると思う。
というかこういう役って感情爆発が難しいからね、これが出来るってことは非常にありがたい所…というか他においても期待が出来るという言い方も出来る。
実際の所、石見のイメージとして、どうしてもこういう癒やし、弱気系統が先行するのだが、最近はそれ以外とか、これからちょっとズラした傾向のキャラというのも増えつつある。
元気系統とかもそうだし、結構当初のイメージから外れる演技が出来てきているのかなあと。
こういうのを最近の演技でぶちのめしてくる感じにも繋がっている感じがあり、しっかりと複数の武器を持てるように最近はなってきている印象がある。
『【推しの子】』の黒川あかねで、非常に話題を呼んでいるようだが、ああいうのを過程含めてしっかりと構築出来るっていうのは、並大抵のことではない。現代声優において、ああいうのを出来る人間がそんないないのである。
これは『ワールドダイスター』でもしっかりと発揮されている感じがあり、今石見こんな強いぞ!っていうのを、なんかこの2023春クール、見せつける作品が並んでいる感じである。
石見、これまでもショタとか少年地味にちょこちょこやっているのだが、コレが使われる時期がいつか明確に来そう。普通にやれる域にいるので。
こういうの含めて色々な幅を広げていくことで、競合声優とも差別化が出来ている感じもするし、それでいて元々のポジションが錆びつく感じでもないのが良い。
劇的な声の引き出しの数を持っているとかではないと思うのだが、その中の微調整に長けていたり、何個か非常に有用な引き出しを持っている感じに現状は見える。
これがもっと他にもあるというオチも余裕で考えられるが、それは今のところ分からん。
歌唱面に関しては、普通に現代声優に必要な技能は揃ってる感じ。
キャラソンとかでの使われ方とかも非常に多くなってきているが、そういう所で使われてまず問題ない所にはいる。
特出するところではないが、こういう所でも一定の安定感というのを感じられるのが良いのかなと。
トーク面とかに関しては、普通にラジオとかでの経験も前述の通り豊富であることもあり、普通に上手な所がある。
結構最近では生放送とかでもぶっこむようになったり、仕掛けたり、ツッコんだりしているので、普通に面白くなっている。
キラーパス出すイメージ、最初はなかったんだけどな、今やそんな感じもあんまないかなって普通に思ってる。
経歴とか見ていくと普通にエリート側の人間に見えるし、実際そうだと思うのだが、なんかこう、爆発力のあるキャラとかには元々は恵まれていなかった感じが個人的にはする。(上田麗奈曲線に石見は近いのかなあとか思う)
それをフルーツバスケットで流れ変えてきてみたいな所もあった気がしている。
元々から能力は一定以上あったと思うが、その魅力みたいなものがさらに引き出されているのかなと、最近は特に思う。
これほどにまでしっかりと評価されるような感じになってきているので、なんかもう一発当てたい気もするけど、それが推しの子なんだろうか。どうなんだろ。
ラクーンドッグ、ラクーンドッグになるにあたってメンツ何人か抜けたのに安泰過ぎるだろ。
こういうのが良いんだよなあっていう声優。
以上。