注意:当記事は、本日発表されたイリュージョンの活動終了に合わせて制作したものではなく、2021年頃に書いていた下書きなどを色々と再構成し、このタイミングで出しておくか~くらいの感じでやっている記事のため、現在の状況と異なる場合や、例として挙げるエロゲ題材がやたらと古い場合があります。予めご了承ください。
おにじと申します。
エロゲ衰退論へのアレに関しては、大体この記事で毎回すべてを返すつもりなのだが。
【 ILLUSION 活動終了のお知らせ 】
— イリュージョン (@ILLUSION_staff) 2023年7月14日
ゲーム開発ブランド「ILLUSION」は8/18(金)を持ちまして開発・販売を終了致します。
詳細は下記ページをご覧下さい。https://t.co/uAbSCV5uyT
長らくのご支援、ご声援を頂き本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/3Vit9b8xhW
ただまぁ、ちょっとイリュージョンが終わるとなると、また微妙に違う所があるというか。
イリュージョンが特殊なエロゲブランドなので、色々と適応外感があったので、結局もう一記事を作らねばならない感じがしたので、一応作るだけ作っておく。
『コイカツ』系列とか、『ROOMガール』とか、いわゆる3Dエロゲを作っていたイリュージョンが開発と販売を終了するらしい。
平素は、弊社商品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
このたび、2023年8月18日をもちまして開発・販売を終了させていただくこととなりました。
今までご愛顧いただきましたお客様には深く御礼申し上げますとともに、この度のご案内となりましたことを心よりお詫び申し上げます。
活動終了に伴い、下記サービスも順次受付終了とさせて頂きます。
7月14日 公式HP 毎週更新の停止
メール会員コンテンツ 更新終了
8月1日 公式通販ダウンロード版商品 販売終了
8月18日 公式通販パッケージ版商品 販売終了
他店舗様ダウンロード版 販売終了
Steam商品 販売終了
公式サポート対応 終了
アップデートファイル 配信終了
予約購入特典 配信終了
各アップローダー サービス終了
メール会員コンテンツ 配信終了
Youtubeアカウント 停止
Twitterアカウント 停止
お客様には申し訳ございませんが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。 長らくのご支援、ご声援を頂き本当にありがとうございました。
まぁ、なんで辞めるかの理由に関してはさっぱり記載がないので、外野からすれば想像するしかないような状況である。
少なくとも、ダウンロード版に関しては、毎度FANZAのランキングとかに乗ってきているくらいには人気はあったと思うし、この前消えていった戯画とかああいう過去の栄光は存在するけど、最近は全盛期と比べると…みたいなブランドではないと思う。
3D系統エロゲと言えばこのイリュージョンと『カスタムメイド』シリーズを作っているKISSのほぼ二択みたいな大手の印象があり、ある程度の地位は確立していた印象。
実際恐らく売れてはいたはずであり、まぁなんというか、恐らく別の事情が存在してやめる感じのような気はする(売上面の問題と考えるのはちょっと無理がある)
ただまぁ、イリュージョンのエロゲが商業エロゲの中で特殊なポジションであったこともまた事実で。
今回の一件に関して、「イリュージョンはエロゲを進化させる数少ない企業だったのに」みたいなのをそこそこ見たのだが、そもそもエロゲは進化する必要性はあるのだろうか?と思った。
エロゲに関して、色々と新しい試み自体は行われているイメージはある。
いわゆるエロゲというのは、立ち絵が切り替わっていく方式で、下に文字が出るという、紙芝居方式を長らく採用してきている…というか、エロゲって大概こういう感じである。
これが古臭いというか、あまりにも変わっていないので、変えたいなあと思うのはまぁ自然なことというか、新しさを出すならここって感じはなんかする訳だが。
そこを変える必要性ってあるの?みたいなことは前から思っており、そういう記事を書いていたことがあった(結局タイミングが無く表に出ていなかった)
今回は3Dとか、立ち絵が動くとか、そういうのって本当に必要なのか?みたいな感じの記事に再構成して、当時の記事をそれこそリメイク・リバイバルしてみようと思う。難しいけどね!(
なお、当初は基本的に2Dの方を動かす方向で記事を制作していたものをリバイバルしているため、3Dに関しての記述が薄いという、本末転倒感もある記事になっている。このタイミングで出したいって感じだからその辺は許せ。
なお、前述した衰退記事も、リメイク・リバイバル記事に関しても、エロゲ制作側からなんか小突かれる結果となった訳だが、双方には双方の主張が存在するのであって、それをどうこうするつもりはない。
ただ、基本的にすべてのツイートをブログに掲載するのは無理があり、そんなことしたらブログ記事が読みづらくて仕方がなくなるからツイートをピックアップしていて、主張としてはピックアップした所でそこまでズレはないのになんか全部書けと言われたり(まぁこれは気持ちは分かるからそんなに怒ってない、そんな変わらんやろダルいなとは瞬間的に思いはしたことは自白しておくが)
記事にそんなこと書いてないのに変な解釈され、ある程度エロゲ側が出来ることの限界というのは理解した上で、これはやって欲しい、これはできればやって欲しい、これは無理だろうけどやって欲しい…という感じで書いたのに、全てやったら赤字になる!何も分かっていない!と全くそんなことを書いていないのに変な方向でキレられたり(こっちは意味が分からん)と最近は散々である。
まぁクリエイターというものは主張が強いのが常であり、自分の考えと違うと強く反発するというのは、よくよく分かっていることなのだが…
ブログを書く上で、何も考えていないと思っている人間が制作側にそれなりにいるのが普通に腹立たしい。
こちらも素人で知らない所があるのは分かるが、こちらはこちらでちゃんと読みやすさと考えてある程度は省略している部分もあるし(なんならもっと省略したいけど、省略すると正しく理解しない人間がいるから省略せずに書いていることの方が多いし)、意見が違う人間に対してもなぜこのような主張をしているのかの根拠は示しているし。
まぁ別に全部載せろくらいならTogetterで全部拾ってきてリンク貼るくらいだから(全然くらいという作業量じゃないが)良いが、後者の方は全くそんなこと言ってないのに勝手にキレていて、今回も極端な的外れ論者が現れなければいいなとか言っていたがこれは完全に無視する。
的外れな解釈をしているのは相手方であり、配慮する必要性はないだろう。
キレる前に日本語を読んで正しく理解して欲しい。それが出来ない人間に寄り添う気はない。ちゃんと読めや、母国語やろ。
今回の『動く』系統の定義
今回のエロゲに関する『動く』の定義は、基本的に『立ち絵』系統のみとさせて頂く。
今回何故立ち絵の方に限定したかと言うと、この2つの動くという意味が割と異なるものではないかと考えている所が大きい。
どちらも『絵が動く』という要素で言えば同じであるのだが、エロゲにおいての立ち位置って結構違う事になると思うのである。
前述した通り、エロゲの基本的な状態というのは下に文字が出て、上で絵が紙芝居のように動き、声が出る…という形態である。
この状態である事が基本的にエロゲの基本形であり、この状態じゃないことのほうが普通に少ない。
立ち絵が動くという事はこの大半の状態で常に絵が動き続けることになるので、割合として非常に高いと言える。
それに対して、CG…一枚絵というのは要所要所で登場する…という感じであり、それは普通の場面である事もあるが、いわゆる濡れ場の場合も多い。(いやCGで口元が動くとか色々他にもあるんだけどね、あるんだけど…)
CGが動く系はこの濡れ場で動く場合というのが比較的多い。
『9-nine-』とかの近年ぱれっととか、みるくふぁくとりー系とかは濡れ場で動くぞ!って感じ。
要所で出てくるところのさらに要所で使用されることが多いので、エロゲの中で占める割合というのは低い方である。
そういう割合的な意味と、”基本的にずっとその状態”の立ち絵と”要所でしか登場しない”とも言えるCGでは、動くというところでも結構意味合いが違う気がするので、同列に扱うことが難しいと思ったので、今回は立ち絵という方向で行く。
なお、3D系列に関しても、基本系統まですべて動くことになるので、いわゆる立ち絵が動くの系統に入ってくることになる。
ただまぁ~、2Dが動くのと3Dが動くのは勝手が違うのは間違いないので、今回は2Dの場合と3Dの場合で色々言う感じにしそう。
あと、3Dは動くというか、根本的に違うって方向になるので、そんな感じで(
立ち絵が動く、それは根本的な変化
前述した通り、立ち絵が動くという状況は、エロゲにおいて大半の場面で絵が動いている形になる訳だ。
エロゲというのはいわゆる紙芝居方式で進んでいくものと言えるので、それが紙芝居要素が大幅に下がる…という言い方もできる為、割と根本的な変化とも言えるかもしれない。
キャラクターの顔が動きながら変化するということはそれだけ大きな影響がある…という言い方もできるだろう。
このようなモノは、e-mote等が主流となり以前から割と行われており、それこそVTuberとかが出てくる随分前から、2Dを動かしていたりもした。
3Dに関しても、イリュージョンやKISSが割と昔から3Dエロゲというのを作り続けており、こういうのも普通に歴史がある。
…というかエロゲって割と大衆がその方向に向く前にそれに関連する要素とか、動作をやっていた…みたいなこと割と多いらしく、最近が若干後追いになりつつあるのだが、意外とエロゲって最先端を走っている部分もなくはなかったという。
ポチポチしながら絵が変わっていくというよりは絵が動いていく、3Dが動くっていうのは、キャラが生きている感をサポートするのかもしれないし、動くこと自体が普通に凄いと言えば凄いわけである。
昨今の2Dや3Dの動かす技術は上昇しているからこそ、こういう動く系のエロゲってのも少なくはない。
試みとして、やってみようと思うのが特に2D側は最近は多い印象。
3Dはまぁ基本増えてこない。結局今回のイリュージョン終了の件も、増えてこないっていうのが答えの一つのような気はするんだけど。
でも、動く必要性ってあるか?
でも思うのである。動く必要性あるか?って。
立ち絵が動く必要性って、そこまで感じない…というか、動くことに対してのデメリットって割とあるような気がする。
ここで、動くことが良いとする意見を集めてこれれば公平性があったのだが、残念ながらそんなものはないし、調べる時間もないし、調べるのもクソ面倒なので、今回は動く必要性ってある?って言う理由を並べていく事になる。
「いや、動くほうが良いんだ!」という方、すまん…
動くことでの二次元的な手法の崩れ(2D)
そもそもなんだが、二次元の今までの手法って動くことを前提に考えられていない。
だからこその手法があり、この絵で見えている状態では非常にきれいに見える…とか、この角度で書いているからこそ、立体感が出る…とかそういうモノがあるように思う。
二次元を動かすという事はそういう立体感とかが割と失われてしまう傾向が強い。
これは別にエロゲに限らずVとかもそうなのだが、結局の所動くという事をすると、かなり平面感が増す。
それは二次元だから仕方がないと言えばそれまでなのだが、それこそ光の反射とか、そういう所を含めての現在の絵である事を考えると、塗り方一つで割と立体感みたいなモノが出てくる訳で。
そういうのを動かすと、その塗り方とかの効果が発揮されない形になってしまうから、こうもったいないというか、結局絵ってあんま動かさないほうがキレイに見えるよな…ってなる。
こう、立ち絵で動いているの見せられるという条件で、2Dを動かすのってリスクが高すぎる気がする。
動かせる範囲というモノは割と限られていると言えば限られている訳であり、結局めっちゃ頑張っても不自然になってしまう所って出てくるわけである。
二次元の止まっている絵を動かすという所で、立ち絵(停止状態)で映えるのと、動かす状態で映えるのはやはり種類も異なる訳であり…
前述した消えていった戯画とかも、末期『フユキス』とかでe-mote使ってたりしたのだが、髪が長い篠宮柊香とかはもう髪の動きが明らかにおかしいだろそれはって感じがあったりして、普通にこういうのって違和感がでることの方が多かったりする。
まぁこの辺り、『アマカノ2+』とかは、まだ比較的マシで、自然な動きを比較的するので違和感は少なかったりするのだが…
これはキャラクターの所を見ていただければ分かることであるが、二次元としてはこの髪の描き方が正しいし、映えるのだが、e-moteで動かすと単純に違和感の方が強くなるわけである。
こういうような見え方の違いがどうしても発生してしまうし、せっかくキャラクターデザインが良くても、動かして違和感を持たれてしまうのは単純にもったいないように感じる。
前述した二次元での見栄えと、動かした時の見栄えは異なるというのはこういう所である。
細かい事を言えば、顔のパーツが左右に動くのも普通に不自然とも言えるし、レイヤーとかが割と見えやすくなるのも、絵としては割と致命的な所があるように思える(いやレイヤーって大事だけどここまでがレイヤーやな!とか分かったらもうそれは絵としてどうなのよみたいな所あると思いません?)
あとクッソスクリーンショット撮りにくい。あれなんかどうにかならんの。
3Dにおけるエロゲスタイルの違い(3D)
昨今の3Dエロゲの3Dクオリティは中々に高いものであるというのは、それこそ『ROOMガール』とかのキャラ制作とかをしていると感じる所である。
ただまぁ、いわゆる3Dにおけるエロゲのスタイルというのは、色々と制限されるというか、3Dである意義を求めていかなければならない部分があり、端的に言うのであればパターンをより作りにくい部分というのがある印象がある。
雑に言うのであれば、あえて普通のエロゲみたいなものを3Dで作っても、需要としてはあまりないというのが現実的な考えであろうという所。
勿論3Dには3Dの良さはあるとは思うのだが、そういう所であえて3DCGを選ぶ必要性なくない?っていうことになってしまう人は多そう。
まぁ一時期よりは抵抗感は薄れてきているが、アニメでも3DCGへの抵抗感って未だにないとは言えないわけで、ああいう感じと同じようなものなのかもしれない。
そういう中で、3DCGエロゲというのは、割とキャラクターを作って、それに色々な設定をした上で、コミュニケーションを取ったり、一般男とかとエッチさせたり、体位を色々やったりと、いわゆるモデルを作れることによっての自由性みたいな所にスポットライトを当てた作品というのが多い印象がある。
明確なストーリーとかではなく、まぁ3D抜きゲーみたいなモノになることが多い。
まぁこういうのってキャラを作るのが普通に楽しかったりするので、普通のエロゲとはまた色々と違う面白さみたいなモノが存在するのは確かである。
ただ、逆にこういうのじゃないと3DCGである意義が作れないみたいな部分もあるのが割と難しい所というか。
やっぱり色々な作品を作りたい所だけど、それが出来ない感じがする。
いや、やろうと思えば出来るんだろうけど、そこに需要があるかと言われるとそんなになさそうっていう。
あとは、こういうのってパートボイスになることも多いので、声的な所での上乗せとかも難しいしね。
勿論こういう所の需要も確実に存在するし、存在するから売れてたんだけど、割とずっと縛りプレイしているような側面もあるような気がするんだよな。
その辺がもし問題がないなら、もうちょっと3DCGを使うエロゲが出てきてもいい気がするが、出てこないし。
そもそもこういう3DCG系統はPCの要求値がぐっと上がるので、そういう所もありそうな気がする。そこまでするか?って話だと思う。
とにかく労力に見合わなさそう(2D・3D)
とまあ色々言ってきたのだが、もちろん動く立ち絵系の作品でも、3DCGを使う作品でも、非常にクオリティの高いと言える作品というのは存在する。
動く立ち絵の作品にも良いものは存在し、筆者としてもそれら全てを全否定したいという訳では全くない。それは前述もしたが改めて言っておく。
しかし、筆者として思うのは、この”立ち絵を動かす”とか”3DCGを使用する”という事をするにあたっての労力という所の割に、恩恵というかメリットがそこまで大きくない気がする。
結局の所、エロゲって普通に紙芝居で事足りているというか、キャラが動くとか3DCGである必要性があまりないのではないだろうか。
エロゲというのはヒロインに対して可愛いと思う事が基本的に大前提となる訳であって、そうならなければエロゲとしてはスタートラインにすら立てないまであるのが現実である。
その中で、立ち絵を動かし続けるという事は、キャラクターが生きているとかそういうメリットよりも、キャラクターが可愛いと思う所を阻害する可能性のあるデメリットの方が大きいように感じる。
可愛さよりも違和感が先行してしまう事はもったいない事だし、動かないCGの方がキャラが可愛く見えるとかになったらそれはもう本末転倒みたいな所はないだろうか。
また、こういう動かす系になると画質的にも、少し落ちる可能性があり、静止画との見え方の違いが、そういう所でも現れてくる印象もあるので、そういう所でもあまり筆者的には好ましくないかなと思ったりする所であったりする。
立ち絵を動かすという事は、大半の時間その動いている絵を見る事になるわけであり、エロゲにおいてのメイン部分を任せることになる。
ということはかなりの完成度を求めるようになってしまうし、動きで違和感を覚えたくないというのが先行する人も少なくないのではないだろうか?
当たり前なのだが、絵を違和感なく動かすことというのは非常に難しい事であり、結局どこかに違和感を覚えることが多くなるので、立ち絵は静止画である事が極めて無難であると思う。
3DCGの方は、まずそもそもこの3DCGを作る労力と金という所に関して、めちゃくちゃ金がかかるであろうという所がデカすぎる。
普通に2Dで売れているエロゲを3DCGにわざわざしないのは、勿論2Dの方が好まれる部分があったりするのもあるが、金と労力という所に尽きるような気もする。
それだけのポリゴン数とかで容量とかもめっちゃ大きくなるし、動作もそれなりのPCでないと動かないような形にもなってしまう。
エロゲを制作する上で色々と普通考えなくていいことを考える必要性が3DCGだと色々と出てくる感じがする。
その上で、自分の好みの子を作れるのはいいのだが、そこからの広がりという所では、普通のエロゲ、抜きゲーよりも劣る部分すら存在すると思うし、色々と頑張って作る割に、色々とデメリットも出てきてしまう所とか含めて、勿論需要というのは一定存在するのは間違いないんだけど、それに応えるために超えるべきハードルが多いのと、それをした時に普通の需要よりも限定される部分が多くなってしまっている気がするのが、なんとも頑張ってるのになあ…って思う部分だったりする。(それでもイリュージョンは売れていたはずなので、コレでもやっていけたはずなんだけど)
動かすという所に労力を割くのであれば、HDじゃなくてフルHDにして欲しいし、セーブスロットの数を増やして欲しいし、スクリーンショット機能が欲しいし、フローチャート機能が欲しいし、お気に入りボイス機能が欲しいし、コンティニュー機能が欲しい。
そういうエロゲを快適にプレイできる側に労力を割いてくれた方が、やる側としてはありがたい気がする。
結局労力に対してのリスクが高すぎると言うか、すごく頑張ってやられているのではないかと思うものに対して、「不自然」とか「可愛さを殺している」とかこっちかて言いたくはないわけであり、労力に対してのメリットがそんな無い気がする。
結局の所、散々前時代的とか揶揄される紙芝居方式が、一番エロゲというモノには合っているし、一番安全牌な選択肢というか、万人が低評価をする可能性が少ない形式なのではないかという風に考えてしまう部分がある。
立ち絵が動くにしても、まばたきをするとか、口が動く程度のものであれば、二次元としての違和感を持つ可能性は低くなるので、そういう程度のものであれば、筆者個人としては否定するつもりはないのだが、全体を動かすとなると、前述した違和感が基本先行してしまう印象がある。
OPの演出とかで動くとかだったら時間も短いし問題はそんななさそうな感じはするのだが、こういう立ち絵だとなかなか難しいところはありそう。
これは立ち絵にしろ、CGとかにしろ、動くやつ全般に思うことなのだが、2Dの場合、プレイするサイドに”動かす”か”動かさない”かの選択肢があると一番喜ばしい。
動く事がメリットになる作品もあるし、出来の良いものもあるので、それら全てを否定したい訳ではない。
ただ、プレイする側として、万が一自分の好みではなかった時に、作品の内容とか、キャラの可愛さとか関係なくその作品の評価を下げるとか、モチベが下がるとかいうのは非常に残念というか、もったいない感じがある。
そういうのもあって、もし可能であれば、立ち絵にしろCGにしろ、なにかしら動かす際には、それをオンオフを選択できるようにして頂けると大変ありがたい。
筆者は『9-nine-シリーズ』の濡れ場での動くやつ、動く奴と動かない奴両方で見たりとかしたので、そういう両方見れる楽しみ方みたいなのも、またいいものではないだろうか。
〆
ということで、今回は意外と世間はエロゲの形式的な進化って求めてないんじゃないのって感じのを、3Dも交えながら記事を再構成してみた。
結局の所、そういう所というよりも、キャラの可愛さとか、作品としてのクオリティとか、話としての面白さとか、そういう所の方が色々と重視されている印象がある。
最近はDL販売という所も2010年後半に一度底を打ってからは伸びているようで、そういう中でキャラが動いている所が明確なメリットとされたり、3DCGであることが明確なメリットとされたりすることは多くないように感じる。
そういう所が評価軸になるという感じではないし、だからと言ってオプションとしてめっちゃ言われている印象も多いかと言われると多くはないのかなあと思う。
ただまぁ、今回3DCGエロゲのことも色々書いたが、普通にソシャゲのコミュとかって3DCG最近増えてるし、それに対してあんまりどうこう言う声も最近は聞かないので、コレ以外の要因がありそうなんだよなあと思っていたりする。
単純にイリュージョンが終わる理由は売上じゃない気がするから、ここで考えるのって不毛なんだろうなと思ってはいるし(別のご事情がありそう)
ただまぁ、どっちにしろ筆者はどんな方法にしろ、あんまり動いている意義みたいなモノは感じない方だったので、このタイミングで記事として上げるのは悪くないかなと思って上げた。
皆さんは2Dが動いたり、3DCGのエロゲはどのように感じられているだろうか。
一度考えてみるのも面白いかもしれない。
いずれにせよ、エロゲの中でも歴史があり、特色もあったイリュージョンが消えていくのは悲しいことである。
とはいえ、そうはいってもエロゲというのは続いていくのである。
以上。