声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

#おにじ声優名鑑シリーズ Vol.19 黒沢ともよ

おにじと申します。

 

はい、名鑑シリーズです。

いや~この人をね、更新するの、嫌だったんだよ。強すぎるから。

何を書いてもね、正しくならないんだよなあ…w(やるけど!)

 

過去回↓

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黒沢ともよ

 

オーディション・養成所・事務所遍歴

東京児童劇団
マウスプロモーション

東宝芸能

 

生年月日 : 1996年4月10日

デビュー : 2000年頃(女優)・2010年(声優)

出身:埼玉県

 

査定

演技力:S

演技幅:A

歌唱力:C

キャラソン力:B

トーク力:B

実績:A

過激派的将来性:D

序文

筆者は声優を役者と呼ぶことに最早違和感を覚えているまである。

 

声優という仕事というのは、元々は役者、及び俳優の派生(オブラートに包んだ言い方)として生まれたものである。

源流としては同じものである、ということは歴史が間違いなく証明していることだろう。

ただ、現在においてそれぞれの細分化という所は行われてきている印象がある。

所謂声優と俳優というモノの距離は昔に比べると確実に離れてきている印象があり、その差を埋めるのは難しい領域に到達しつつある。

ただ単純にひとまとめに『役者』という言葉で形容することが難しくなってきている時代、声優の事を『役者』という言い方をすることに関しては、事実ではあるのだがもはや事実ではない部分が存在する…みたいな矛盾とも言える状態になっていると言えてしまいそうな程であると、筆者は感じている。

 

だからこそ、一概に声優を『役者』という言い方をすることに最早一種の違和感を覚える所がある。難しい所ではあるが、軽々しく『役者』という言葉を使うことに躊躇いというのを感じるのである。

ただ、そういう中でこの人には『役者』という肩書きを現代においても据えて、それを記載されていても文句の言いようがねえなと思う役者が存在する。

それが、今回ご紹介させていただく黒沢ともよという人物である。

彼女の職業欄は何が正しいのか。声優なのか、女優なのか、舞台女優なのか。

歴戦の子役出身声優系統でも、随一のインパクトと力を見せ続ける黒沢ともよ

静と動を体現する、生きる演技を見せる一人間を表現するのは厳しいのだが、まぁやってみましょう(

 

経歴

この人の場合どこから書けば良いんだよって話でしかない。

ので、まぁ基本的には声優関連をメインに、全体的に一応記載をする感じで。(雑めじゃないと記事の長さが天元突破しそうだし)

 

黒沢は黒沢朋世名義で2000年頃から子役としての活躍をスタート。

テレビドラマ初主演がNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』市姫役という、大河ドラマスタートとかいうおかしなことをやっている気がするのだが、子役のスタートがどういうスタートが一般的なのかは正直知らんので、分からん所はある(いや凄いんだろうけど)

2002年頃から、舞台女優としての活動を開始。子役としての仕事もありつつも、ここから役者、舞台女優としての活動にシフトしていく。

2003年、『新・美空ひばり物語』にて、加藤和枝(美空ひばり)〈幼少期〉を演じており、当時から大役を受け持つことが多かった模様。

2005年の『モーツァルト!』(アマデ役)でミュージカルにも初出演、謎帯一寸徳兵衛』(団七娘お市役)で歌舞伎初出演など、活躍の幅を広げていく。

2008年、音楽ユニット『Sound Horizon』のPV・コンサート・モーションアクターとして出演。以後ボーカル、ボイスアクターとしても出演。

2010年に、劇場アニメ『宇宙ショーへようこそ』の主人公である小山夏紀役で声優としてデビュー。

この後、中学2年生で所属していた東京児童劇団を退団して、芸能活動を一時休止。

 

2012年、マウスプロモーションに所属し、ここから主だった活動が声優へとシフトしていくことになる。

出演数こそ基本的には少ないことが当たり前まである黒沢だが、そのそれぞれの内容が非常に濃いのが印象的な所ではある。

2012年は『アイカツ!』有栖川おとめ役を演じている。声優へシフト後の初アニメは恐らく『ブラック★ロックシューター』。

 

2013年は『アイカツ!』を継続しながらも、『アイドルマスター シンデレラガールズ赤城みりあ役に決定。巨大コンテンツに2つ乗っかる声優になった。

また、この年は『ドキドキ!プリキュア』にてOPを歌唱しており、本当に巨大コンテンツに愛された女過ぎるだろという滑り出しをしている。

 

2014年はメイン級作品が増加。

ブラック・ブレット』ティナ・スプラウト、『甘城ブリリアントパーク』シルフィーとそれなりの作品が並ぶ。

なんか今思うと黒沢がBRILLIANT4とかやってたの、よく分かんねえ気持ちになってくるような、なってこないような。

そして、アニメにおいての代表作の一つである『結城友奈は勇者である犬吠埼樹はこの年から。まぁ第一期においては、樹が声を失う関係上かなりの時間を喋っていないとかいう激重設定があるわけだが…それでも確実に力を深夜アニメで示したのはやはりこの作品の所はあると思う。

 

2015年は、『アイドルマスターシンデレラガールズ』がアニメ化したのも大きなトピックではある。

あるんだけど、この年はもう完全に『響け!ユーフォニアム黄前久美子が大きすぎる。

黒沢という声優を語る上で本当に外すことが出来ない作品の一つである『ユーフォ』は、黒沢がこれまで培ってきたモノが出ていた…というのか、黒沢の能力を非常に発揮できる役柄だったというのか。

とにかくこの作品は作品の評判としても世間的にかなり高かったこともあるが、黒沢の演技の強さという所を強く示すことが出来た役という良い方をしていい作品であろう。

また、この年からA&G若手女性声優帯ラジオである『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』のパーソナリティを務める。

 

翌2016年は『アクティヴレイド -機動強襲室第八係-』Lik、『ラグナストライクエンジェルズ』姉守綾乃、『ポッピンQ』都久井沙紀とメイン役を歴任している。

響け!ユーフォニアム』の第二期も放送されており、継続的な活躍を見せている。

 

2017年においては、『アイドルタイムプリパラ』ガァララ・ス・リープ役や、この年から『BanG Dream!』が開始し、ミッシェル / 奥沢美咲役としての活動が開始している。

そして、この年は黒沢においての外せない代表作、『宝石の国』フォスフォフィライトがこの年となる。

作品内でも色々と変化が大きい…というか、変化しないとやっていけないポジション…というか、そういう難しい役柄を非常に高水準で演じていることから、黒沢ともよここにアリという感じではあった。

この年の活躍が主に評価され、2018年に行われる『第12回 声優アワード』にて主演女優賞を受賞することtなり、大衆的に評価を上げた年という言い方も出来る。

 

2018年は、『ひそねとまそたん』貝崎名緒、『Cutie Honey Universe』フラッシュハニー、『あかねさす少女』土宮明日架、『からくりサーカス』タランダ・リーゼロッテ・橘とメインが並ぶ。からくりサーカスは二期とかもあったしね。

この年はゲームの方も結構出ており、『あかねさす少女』土宮明日架、『甲鉄城のカバネリ -乱- 始まる軌跡』葉矢、『ファンタシースターオンライン2 es』アフタル・アールアレフなど、割とそれなりの大きさのタイトルに出演しているところはある感じはする。

 

翌2019年は、『彼方のアストラ』キトリー・ラファエリ、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』本郷ひと葉でメインで出演。

まぁ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』本郷ひと葉は「お前そんな声も出せるんか」と素で思ったりした。この作品、割とキャラポジが意外なんだよなCVの。あ、麻倉は想定通りだが。

他には映画では、『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』で渡辺月役、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』真幌と、大きな作品の劇場版に出演。

代表作の一つである『響け!ユーフォニアム』の映画『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』もこの年となった。

ゲームでも『ファイアーエムブレム』シリーズや、『うたわれるもの』シリーズに出演と、出てくる作品に格があるなあと思えるようなラインナップである。

 

2020年は、『レヱル・ロマネスク』紅、『アクダマドライブ』一般人、『魔女の旅々』サヤなどで出演、あと『呪術廻戦』では高田ちゃん役やってたりもする。

この年から『アークナイツ』が始まったので、アーミヤはこの年に属することになる。

 

2021年は『メガトン級ムサシ』神崎明日菜、『さよなら私のクラマー』周防すみれなどを演じた。

この2021年に、声優活動開始から約9年所属したマウスプロモーションから東宝芸能への移籍を発表。

声優の活動を継続しながらも、声優と並行で続けていた舞台などの方向性にもまた力を強める形となるのがより明白となった移籍となった印象がある。(2017~2018あたりくらいから、舞台女優としての活動が多くなってきていた)

また、長年展開を続けてきた『結城友奈は勇者である』の第三期、『結城友奈は勇者である -大満開の章-』がこの年放送。一つの区切りを迎える形ともなった。

 

2022年は『アークナイツ』アーミヤ、『むさしの!』荒神東、『アキバ冥途戦争』しぃぽんなどでアニメに出演。

 

今年は多くの作品にメイン役で出演。

TRIGUN STAMPEDE』ヴァッシュ・ザ・スタンピード(幼少期)、『天国大魔境』クク、『アンデッドガール・マーダーファルス』輪堂鴉夜、『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』ピンク、『スキップとローファー』岩倉美津未と多くに出演。

あとデレマス派生作品である『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』に赤城みりあ役で出演している。

また、6月に結婚したことを発表。一般生活の方でも充実している模様。

先日、京都アニメーションが復活して遂に新作アニメーション『特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜』が公開を開始。第三期は来年4月に確定と、大きな動きを見せたりもした。

 

声優、舞台女優、歌手、色々な方面において、オールマイティな活躍…という枠に収まらない所にいる、現代において大変希少な存在が黒沢ともよという人間である。

 

 

評価

この人の評価ってある意味でクソ難しいだろって思っている。

陳腐な文章しか書けないぞという気持ちだが、一端でも伝われば幸いである。

 

物凄く端的に言うのであれば、とにかく演技が上手いということ。

黒沢という声優に関しての能力の高さというのは、非常に表現するのが難しい域にいる。

というのも、子役や舞台女優という過程を踏み、声優という所に一旦は収まった(そこからまた舞台女優やってるんだが)という所において、その過程を踏んだ理想形というか、デメリットを出さない、そういう道のりを踏んできたメリットしか出してねえんじゃねえかと思えるような演技をしてくるのが凄いと思う。

 

やはり端的に演技の強みを語る上では、一番『響け!ユーフォニアム』を出してしまうのだが(宝石の国も出すべきなんだけどね、ユーフォの方が見てるから、すまんな)

黄前久美子の演技は、ある意味で異様なのである。なんだあの演技は。なんであの演技が成立するのか。

黄前久美子の演技は、声優の演技であって声優の演技ではない部分があると思っている。それが『上手い』と思えるのが、異様な所がある。

 

当ブログで、当名鑑シリーズでn回記載しているが(毎回記載しないとこの記事を初めて読む方もいるだろうから…)

声優というのは、演じる際に自分の身体や顔を表に出さずに演じる。そういう資格情報はドラマCDならないし、ゲーム系統なら立ち絵などに任せることになるし、アニメならアニメーションに任せることになる。

ということで、やはり普通の演技をしても、視覚的に欠落が発生してしまうわけである。演じている姿が見えていると、どういう表情で、どういう動きかがわかるが、そういう所を別のなにかにおまかせする形になるので。

勿論アニメーションとかはそれに適した動きになっているのだから、そこまで大きな物ではないという言い方も出来るのだが…だからこそ微妙に足りない不足感を上手い事埋める必要がある。そういうのが出来るとキャラクターが文字通り活きてくるし、生きてくる。

こういうのは、自然かつ大げさにというのが端的な言い方。反応とか、そういうところは大げさにやることで分かりやすくしたり、そういう所以外でも普通の喋りよりは抑揚とかをつけたりとか、そういうスキルを上手い事使いながら、かつわざとらしいと悟られないような演技をすることが大体上手い事行く正攻法という感じがする。

 

別に黒沢もそういう演技をすることは普通にあるし、それもめちゃくちゃに上手いのだが、なんかこう、黄前久美子の演技ってそういう所から逸脱しているというか。

明らかに自然側に寄りすぎている部分があるレベルで自然だと感じるのに、なんであの演技に欠落がないのか。めちゃくちゃにキャラクターが生きていると感じるのか、アレを聞いて、黄前久美子が出来るのは黒沢ともよしかいないと思えるのか。

あらゆるスキルがとんでもない域にいる感覚というのは、まぁこの現代声優の時代、中々お目にかかれるものではない。

大層な言い方かもしれないが、めちゃくちゃに綱渡りし続けてる所もあると思うんだよな、久美子の演技って。でも、そうだとは全く思わない、完成された演技というか、お前しかいないだろって演技にもなっている。

自然な演技というのは当ブログでも多く言ってきているが、そういう所の中でも随一の自然さ、キャラがめちゃくちゃ立つ、生きる、活きている。

あのバランスで成り立たせている黒沢のスキルには脱帽する他ない。

この次元に到達されると、もう何がどうなってそれが良いのかとかの説明を言語化するのが厳しい。不意に出る声とか、感情の部分においての出し方がはっきりした発音じゃない所があるからとか、なんかそういう言葉で表すと陳腐なんだよな。

種﨑とかもそうだけど、上手過ぎる声優を褒めるのって何を書いても失礼になるんだよ。それで表現できていないから。だから黒沢の更新を4年しなかった訳だが…w(Twitterで名鑑をやっていた時代に黒沢のは書いてるんだが…今見ると恥ずかしいんだよな、アレ)

50人近く査定している筆者の査定において、演技S評価は6人しか存在しないわけだが、その中でも黒沢の評価は難しい。声優であって声優でない演技をするのに、声優として成立させてくるから。

で、それしか出来ないわけでもなく、しっかりと声優らしい演技をしてくる時もあるから。

このバランス、加減というのをしっかりとコントロールの範疇に収めている。

経歴が声優以外のことを行っている場合、その演技の方向にどうしても引っ張られ続けてしまう、それ以外の演技としての引き出しを作るのが難しかったりする場合もあるのだが、そういうこともないと。

そりゃ強いに決まってるんだよなあ、表現力という所が卓越している。文字通り表現という所に到達している感じである。

 

また、声幅という所に関しても、確実なものを持っている印象。

高音低音もそうだし、結構特殊なキャラクター性であっても、そういう声をしっかりと出してくる印象が強い。

幅広く、その上で色々な声に対しての引き出しが多いという感じがある。

ロリから少年とかの正統派じゃなくても、対応できるユーモア性まで取り揃えているというか…中々にそう考えると凄いんだよな。

まあ、そもそも地声から離れられるタイプの演技が出来る人なので、黒沢だと気づかない人間もそれなりには存在するだろうし。そういう所含めての強みみたいなものを感じずにはいられないかなと。

 

歌唱面に関しては、歌手活動を行っていたタイミングも存在するので、普通に歌える感じである。

なお、真価を発揮するのはライブとかの方向性であり、あれだけ動きながらなんでコイツこんなに息乱れないの?みたいなことを平気でしてくる。

まぁこの辺りは舞台とかやっているという経験的な所でのブレなさみたいなのがある。これが声優に必要夏と言われるとそんなことはないのだが、すげえなとは思う。(なお当ブログにおいての査定に関しては基本的にはライブは考慮しないのでこういう感じになっています)

キャラソンに関しても、キャラに合わせる能力というのは高い印象があり、こういう歌唱での声合わせというのは非常に難しい中、ちゃんとキャラキープ出来るところが非常に素晴らしい所である。

こういうことは簡単にできることではないからね。

 

トーク面に関しても非常に安定しているイメージ。

経歴に記述しきれていないが、とにかくラジオに安定して出演している。

記載した『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』もそうだが、『結城友奈は勇者である』シリーズのラジオ『勇者部活動報告』は何個かタイトル変更や休止を挟みながらも長く続いたし。

そういう中で話が面白いというか、ボケにもツッコミにも回れるので助かると言うか。

非常にこういう所に関しても面白さがあるなという印象がある。

 

黒沢ともよという人物は、表現の体現者のような存在とでも言えば良いのか。

これくらいの圧倒的なスキルがあれば、役者という言葉を使うことを怒れないというか、もう使ってくれという感じになってしまう。

経歴から考えても、一種ベクトルが違うというのは当たり前の部分もあるとは思うし、そういう声優は他にも存在はするのだが、その中でも黒沢は希少な部類にいると感じる。

現代声優業界において、演技が軽視される時代において、こういう声優が存在してくれているというのは大変ありがたいし、逆に現代声優業界においては勿体無い存在という言い方すら出来てしまうかもしれない領域に足を突っ込んでいる所がある。

今後も舞台などでの活躍も期待しつつ、声優としての活動でも楽しませて頂けると本当にありがたいなと思う。

役者という看板を背負える声優の女、そんな奴数える程しかいないだろ。

これが表現者という所、見せてくる女が黒沢ともよ。強いという言葉しかない。

 

以上。