声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

作者様からダイマされて全巻購入した『#友達の妹が俺にだけウザい 6巻』レビュー・感想。

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

ライトノベル』のタグ、この『いもウザ』でしか使ってないという。

一応ほかも読んでないことはないんだけども。

ただ『俺、ツインテールになります。』(水沢夢 / GAGAGA文庫)もついに終わってしまうし、また読むラノベが少なくなる…というかエロゲで間に合ってるからな基本。

 

というわけで今回も『友達の妹が俺にだけウザい』の感想。

 

 

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今回は短いので、サムネは頑張りました(?)

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ロゴも自作したから許してください、なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)

 

 

前置き

作者様ダイマ云々は前の記事で書いているわけだが。

筆者はにわかエロゲーマーな訳で、今年の3月頃にシナリオが全員ラノベライターの『神様のような君へ』(CUBE / 2020)をプレイ。

この中で霧香ルートが物凄く良い出来で、それを書いていたのがこの『友達の妹が俺にだけウザい』の三河ごーすと先生であったわけである。

 

これは一回ラノベも買ってみるか、一巻買って様子見るかなあ~と思っていたら、

作者様である三河ごーすと先生にダイマされて、全巻(当時は4巻まで)を購入したというお話。

過去感想はこちら。今回はここまでは詳細に書かないけどすまん、忙しいんです先生…(

しかしめちゃくちゃこの感想読まれてるらしいな…(白目)

oniji.hatenablog.com

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開封

毎度、ラノベを買うという習慣がない結果、だいたい発売日より後に買ってる

 

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ということで、今回も特装版を買った。

もう通常版で良い気もするんだが、なんというかブログにするに当たっての見栄えとか考えてしまうのである。

 

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今回はこういう感じで冊子がついている。

 

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冊子はこんな感じ。

 

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発行は初版。12月31日付なんすねえ…

 

感想

まぁ5巻の次回予告で分かっていた事だが、なんか知らんが主人公の明照が女装する事になる回である。

…いやなんでそうなる?ってなる訳だが、まぁ結局の所その『なんで?』が的確に解消されたかと言われると、そんなことはない気がするw

 

今回の話は、全員アホなんすよねえ結局w

彩羽は彩羽で、音井さんの『色んな人演じてみれば分かるんじゃね?』みたいな良く分からないアドバイスを完全に真に受けるし。

音井さんのポジションも動かしそうで動かさないし、動かさなさそうで動かすという。

この作品、ポジションのバランスが基本的に絶妙で、危ういっていう(

 

でも、それくらいの危機感を彩羽が感じる程度には真白は前に進んだ感じがあるわけで。

あれ?もしかして俺達、ヤッたのでは?

含め、相変わらず太字のタイミングが上手いと言うか、吹いちゃうような感じがあった。

 

というか、今回一番悪いと言ったらアレだけど、悪いのは言うて明照だと思うよw

前巻は、真白とそれっぽくないしないと、契約がヤバい!あと、彩羽俺がいなくなったらまた素見せれないから、他に誰か作ってやらなきゃ!って間違ってはいないんだけど、これを同時に効率的にやろうとするコイツは本当にどうしようもないと思う。

 

ホントこの主人公嫌いだわ~w(嫌いだけど好きだよ)、鈍感の域を超えてるんだよなあ、のくせにプロデューサー気質でこういう所が鈍感な奴って分かってるんだよ、なんだコイツホント、コイツが『嫌いだけど好きだよ』になるのは、賢いだけどアホな所と、大事な所では主人公ムーブは一応するからくらいしかないもの。

明照は青春が出来ない病気というか、惚れるべきではない人間としか言いようがないというか。

「5階同盟を全員入れてあげないと」という使命に対してのプロデューサー気質が強すぎると言えば良いのか、なんというか。

だから、コイツ効率効率言う割にクッソ非効率な事しまくる人間なんだが、コイツが本当に効率的だったらただただ単純に嫌いな鈍感主人公になりかねないからこれで良いんだと思うのw

…いや、それでも彩羽はウザいが可愛いって分かってもお前びっくりするくらい何も分かってないよな、『それとこれがどう繋がるんだ?』って言うパート毎回あるけど本当にぶん殴りたくなる。

いや、気づいたらお話終わっちゃうから…っていうのはそう、あ~もう一回三河ごーすとエロゲ書け(神様の時よりも過程書くようなシナリオで書いて…でも今ラノベ忙しそうだわ…無理だわ~~~~…

 

努力が明後日の方向に向く彩羽。

色んなキャラを演じていたわけだが、なんというか本当に100%憑依してる感じが文章では伝わってくる。

筆者的にはこの作品のアニメ化はそれなりに望んでいるので(絶対に声優は据え置きでやれよやるなら)これを鈴代がやったらどうなるんだろう?という興味も出た。(まぁ6巻までは1クールでは行かねえから遥か夢だな)

周りの人間巻き込んで、色々ばらまいていく彩羽は面白い。

 

ミスコンに出るとカナリアモードで言い出す彩羽と、

これ以上仮面作らせるわけにはいかねえとミスコン出ると言い出す明照。

しかし翠も可愛いなコイツ。もう認めろよお前は、エロゲならコイツ絶対ルートあるわ(

 

まぁ明照の努力が意味不明な方向に行くわけなんだが、『ウザい=可愛い』と気づいてからの明照の努力の方向はまぁ意味不明と言うべきw

『ウザい=可愛い』と気づいてしまった明照は、彩羽のウザいところを他にも出させたいと思うわけなんだが、まぁこれはそもそも彩羽的にはこの時点では間違いな訳で。

彩羽は明照が好きだからウザ絡みしてるのであって、他の人間に見せたら意味ないという形で、ここで対立が起きていると。

 

効率的なプロデューサーというポジの明照だが、どんな手を使ってでも彩羽にウザいを出させるという方向に行っているのは、本文にある通り、彩羽の親と大差ない事なんだよなあ…と。

女装してまでやることは面白いし、この話面白かったけど、そういう矛盾にどう対処していくのかは今後かなあと。

あまりにもプロデューサー気質、いい加減に色々と自覚しないとまずいのだが…w

 

相変わらず文章が面白いし、文字大きくする所でのインパクトも強い。

ここだ!っていう所でちゃんと面白さが来るのは安心して読んでいられる。

 

ただ明照のアホなムーブが役立ったのは、茶々良が明照の女装を手伝うポジにたまたまなった事。

明照は茶々良と彩羽をどうしてもくっつけたがった訳だが、そこにある大きな障壁は、初対面のタイミングで彩羽の目の前で明照をDisった事であって。

これで彩羽はブチギレていた事もあって、この二人は相容れない形が形成されていた…と考えると、この障壁を取り除く必要があった訳で。

明照はそこまでは全くもって計算していなかった訳だが、茶々良が明照が”普通に良い奴じゃん”ってなることによって、障壁を取り除けてしまったという。

茶々良のポジって、オタクに寛容ではないんだけど、なんか良いというか、単純だからこそ嫌われキャラにはならないというポジ、書くの大変でしょこれ…(

明後日の方向の努力が、結果的に二人を近づける効率的な方法になったのは面白いし、明照が理詰めでやるよりもいい方向に向かってんじゃねえのとも(

 

というか明照の女装見せろや(

 

この巻、珍しく『幕間』の方が重要なのも面白い。

まぁ明照が女装するという謎の努力をしているからとも言えるが、このムーブで他が割と動きまくるという、う~んこの主人公。

このムーブがあったからこそ、彩羽と茶々良の関係性が明照が望んだ形に結果的になるという。

茶々良のキャラらしいセリフが並んだあの幕間、非常にぶらっきぼうというか直接的にズカズカと踏み込んでいく感じがあるセリフだが、本質をしっかりと突いている感じが良い。

なんというか茶々良のポジとムーブは今後にも非常に楽しみだねやっぱ幕間読むと。

負け顔が似合うし、誰かの受け売りの言葉でも、茶々良が言うことによって彩羽に伝わる事もあると思うし。そういうキャラクター性を活かした動きによって違うキャラが動いていくっていうのも読んでて面白いし。

到底ここまで想定していたとは思えないのだが…なんというか明照は非効率な事をしていても結果的には効率的な着地してる所があるので、非効率も効率的になる時があると思ったほうが良いかもしれないね(

しかし、彩羽の演技してから抜くまでに時間かかるの笑うわ。

今回真白もミスターコンでるとか言い出すし、様子がおかしいやつしかいなかったなあ…

 

相変わらず三河ごーすとは転が上手い。

変な言い方だけど、『論理的な転』が上手いと思う。

彩羽がオズに変装して踊るシーンとかは、ちゃんと前置きが色々あった上であそこに行き着くわけで。

彩羽が明照より一枚上手に来ることは珍しいとも言えるけど、そこまでにこうなる予兆を作り出しているからこそ『転』って活きると思うわけで。

なにもない唐突な『転』は、確かに転ではあるんだけど、それが驚きとかになるかというとそれは別な気がする。

だからこそ、三河ごーすとの文章は面白いんだど。

 

この文化祭を通して、彩羽は真白に明照のことが好きな事を告白し、ついにイーブン、正々堂々とした勝負が始まっていく。

実質的に勝負は始まっていたわけだけど、彩羽の色々な事が茶々良の言ったことで整理がついて、マジでスタートするぞ…!って感じなのは盛り上がるし、彩羽にとっても茶々良の存在が割と今後効いて行きそうな感じがする。

ヒロイン側のラブコメの準備は整った…って感じがある。(今まで整ってなかったんだ…ともなる)

 

…まぁそこに両方の母親が参戦してくるわけだけど。爆弾じゃん…!

面白すぎだろ、でもそれくらいしないとこの明照って主人公は半歩も踏み出そうとしなさそうだもんな。

しかし、言うて彩羽の娯楽を制限している母が出てくるわけで、本筋的にも最後にガッと動いて次巻!とかしそうな気がもうしてくるなあ(

 

いや~、文章が面白いねえ、構成が面白いね、明照にはムカつくんだけど、でも本気で憎めはしない程度奴だし。

 

特装版の冊子も、もう書き下ろしのお題が無茶振りすぎる中、きっちり『いもウザ』出来てたと思う。

ひでえお題でよくあんなの作るなあ…(

 

またドラマCD版も出るらしいし、今後の展開も期待したい所である。

 

 

以上。