声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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TECH GIAN( #テックジャイアン )休刊。エロゲ界の時代の変化を考える。

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

今回はエロゲの話題。

6/11~12の間に割とエロゲ界においては大きなニュースと呼べる物が出てきた。

エロゲ雑誌の『TECH GIAN』が休刊することが発表されたのである。

store.kadokawa.co.jp

【読者の皆様へ】
 『TECH GIAN』は、来月9月号を持ちまして休刊させていただくこととなりました。
 1996年のムック時代、そして1997年9月に刊行した創刊号以来、24年間10ヶ月の長い間、本誌をご愛顧いただきまして、まことにありがとうございました。
 次号はお祭り号です。ぜひ最後の応援、よろしくお願いします!

多くのエロゲ雑誌が休刊や廃刊を迎えているとは言え、角川から販売されているTECH GIANが休刊するという事は大きなニュースと言えるのではないだろうか。

 

とは言え、筆者としてはエロゲ雑誌というものに関しては正直遠い存在であり…

今回はエロゲの時代の一つの変わり目を考えながら、にわかエロゲーマーがエロゲ雑誌を買わない理由を記す(エロゲ雑誌を買わない理由を書くことが、恐らくエロゲ雑誌がなぜ消えていくのかの理由であるから…)

f:id:oniji:20210612161107p:plain

24年10ヶ月というロングラン

今回、『TECH GIAN』の休刊が発表された訳だが、前述の通り24年10ヶ月という発行期間である。ほぼ四半世紀。

TECH GIAN』自体は、『TECH Win』のアダルトゲーム版として登場。

元々は母体はアスキーであり、それがアスキーメディアワークスになってKADOKAWAになっている。(合ってるよね?)(発行自体はアスペクトからエンターブレインKADOKAWAという流れ)愛称は郷田らしい。ジャイアンだから(知った時は笑った)

魔乳秘剣帖』は原作マンガは『TECH GIAN』である事は割と有名な話…というか、エロゲ関連の話以外ではこれが一番スッと思いつきそうなやつである。

 

エロゲ雑誌が四半世紀も続いた事が普通に凄い事であると思う。

『TECH Win』の派生として生まれたわけだが、『TECH Win』は2006年1月号を最後に刊行を停止しているらしいし、

『TECH Win』自体も『LOGiN』の派生であり、その『LOGiN』も2008年7月号で休刊している。

もっと言えば『LOGiN』のエロゲ雑誌『E-LOGiN』も2003年12月号で休刊している。

 

そう考えれば、親元であった雑誌や、会社関連雑誌が軒並み00年代で刊行停止もしくは休刊となっている中、2021年まで刊行し続けた『TECH GIAN』はものすごく頑張ったと言うべきである。

これまでの功績は計り知れないモノと言えるだろう。

 

 

消えゆくエロゲ雑誌

TECH GIAN』休刊という事で、また一つエロゲ雑誌が消えることになる。

有名どころというか、筆者がなんか名前聞いたことあるかな程度の雑誌を抜粋すると

 

『PUSH!!』(前身『ファンタジェンヌ』 / 晋遊舎・マックス)は2015年11月号で休刊。

 

パソコンパラダイス』(末期『パソパラ』 / メディアックス・サンデー・オークス等)は2014年1・2月合併号に休刊し、一度復活するが、2015年6月に発行されたVol5で刊行停止。

 

DENGEKI HIME』(旧称『電撃姫』 /  メディアワークスアスキー・メディアワークス等)は2015年2月号で休刊。その後『電撃姫.com』としてネット媒体での発信を続けるも、2018年3月30日で更新停止、同年4月に公式HPも閉鎖されている。

…まぁ『DENGEKI HIME』はこの前『電撃HIME Festival! 『夜明け前より瑠璃色な』15周年記念特別号』という特別号が出たんだけど。(電撃姫なのか、DENGEKI HIMEなのか、電撃HIMEなのかどれなんだよと発表時思いましたけど)

 

まぁもっと00年代で消えているのだが、まぁその辺は流石に知らんし。(別にPUSH!!もパソコンパラダイスも名前をなんとなく聞いたことがある程度でほぼ知らないと言えば知らない)

 

これで現状残っているエロゲ雑誌というのは『BugBug』(スコラマガジン)と、『メガストア』(コアマガジン)のみレベルであり、エロゲ雑誌という文化の終焉は近い将来やってくるだろう。

 

『BugBug』は昨年『BugBug.NEWS』というネットニュース媒体も登場していたりと、ある意味で準備は進んでいるとも言えるのかもしれない。

bugbug.news

 

TECH GIAN』も『TG smart』があるのだが、こっちの更新は続くんだろうか。

こっちは割と使うので、こっちがどうなるかの方が正直筆者は気になる。

www.tgsmart.jp

 

 

 

エロゲにわかの実情としてエロゲ雑誌を買うという事にまぁならない

エロゲ3年目に突入する筆者にとっては、このようなエロゲ雑誌を買う機会などほぼないに等しいというのが正直な所だった。

 

というか一回も買っていないと思っていたのだが、『TECH GIAN』2019年11月号だけ購入していた。

『喫茶ステラと死神の蝶』(ゆずソフト / 2019)の情報が解禁された時の号。

DVDまるごと付属はまどそふと処女作『ナマイキデレーション』であった。

逆にこれ以外エロゲ雑誌一冊も買ってないんだけど。

 

エロゲ雑誌を作ってきた方や、読まれている方には大変申し訳無いのだが、筆者のようなエロゲにわかにはエロゲ雑誌を買うという選択肢がまぁないに等しいのである。

仕方のないことだと思うのだが、ここは素直になんで買うという事にならないのかを書いていく。

 

売ってない

そもそも普通の本屋に売ってない。

ネットで買えよって話だけどやっぱり立ち読みしたり出来るとなおのこと買いやすいのも事実であって。

ネットで買う雑誌は声優名鑑出た時の声優グランプリだけという筆者が特殊なのかもしれないが、それこそメロンブックスとかに行かないとモノが置いてないというのは、そもそもメロンブックスとか、特にとらのあなとかが店舗ガンガン減っている中で厳しい所がある。

目に触れる機会がそもそもほぼない。なので、買う所にまず行かない。

 

 

単純に高い

今回休刊する『TECH GIAN』は1850円とかで販売されている。単純に高い。

今のエロゲ業界、分割作品や単純なロープライスエロゲが増えており、3000円前後などで一本エロゲが買えてしまう物がめちゃくちゃ増えている印象。

昔のフルプライスがバンバンに並んでいた時代とは異なる為に、雑誌とエロゲ本体の価格バランスが変わってしまったことも苦しくなった原因なのかもしれない。

ならロープライスエロゲ買った方いいだろ…ってなる時、割とあると思う。

 

まぁ『BugBug』は1100円なのでまだ安いけど。

メガストア』は1415円くらい。

 

 

ネットで最新情報が見れ、ネットでエロゲが買える時代

ただ、何よりもエロゲ雑誌が苦しい原因は、現代のネットという存在である事は言わずとも分かる話である。

 

どこもブランドはネットでの宣伝というものに力を入れている。

公式サイトなどの出来も基本的に良いところが特に有名メーカーは多い訳で。

新作情報や、新規CG、OP、体験版などの情報は逐一公式HPから更新される。

新作発表のタイミングでは予告するメーカーもあり、その時刻を待って定刻になったらHPに飛び込み新作情報を確認する…というのも、面白いものである。

 

近年は特に、エロゲブランドがYoutubeチャンネルを持ち、広報等が生放送をする事もめずらしくなくなっている。

メーカーから直接最新情報が発信され、広報などの声も直接ネットで届くような時代に、情報をまとめたエロゲ雑誌の需要は確実に下がるに決まっているのである。

 

今や、そのような最新情報がネットで一番早く見れることがほぼ当たり前となっており、雑誌で先行情報を公開する所も減った。

正直言って、今の時代に雑誌で先行情報出されてもわざわざ1000円以上も出して買わないし(待っていればネットに出るし)、それやられても「いいから早くHP更新してくれや」という気持ちにしかならない。(現在進行系でHARUKAZEにそう思ってます)

 

結局もう今の時代にはアダルトゲーム雑誌はそぐわないということでしか残念ながら無いと思う。

それでも、多くの特典などで、長生きしている方であり、雑誌媒体としては明らかに頑張った方の種類になると思う。

 

現に、アダルトゲーム雑誌はPC系、PCゲーム系雑誌からの派生である事が多いが、その母体が派生したアダルトゲーム雑誌よりも先に消えている事も前述した通り何も珍しくない訳で。

これがエロゲの市場への影響とか、そういう物に直接の影響が大きいかと言われるとそこまでかなと…(各メーカー発信源を持っているし、そういう情報をまとめたサイトというのもあるし。まぁ当ブログでも月末にまとめたり一応してるし)

 

エロゲ本体でさえ、FANZA GAMESなどでDL版で簡単に購入できるような時代。

毎度のようにセールが行われており、5000円以下でフルプラの過去作が購入できる時代である。

最新作もDL版で購入する人間も増え(筆者もかなりDL版で購入している)、パッケージ版の数字が下がってもDL版の数字が上がり、同人のゲームとかの数字も上がっている時代である。

その中で、エロゲ雑誌というのが生き残れないのは、エロゲ雑誌の努力が足りないとか、エロゲ業界の先細りとかが原因ではなく、単純に時代の変化というところに結論づけられるべきではないだろうか。

 

ものすごく悪く言うのであれば『残当』である。悲しいが。

 

 

エロゲ雑誌にはエロゲ雑誌の良さがきっとあったはずである。

エロゲ雑誌があったからこそ、今のエロゲがあるはずである。

まだ、エロゲ雑誌というモノは完全に消滅したわけではないが、KADOKAWAという大きな所から出ていた『TECH GIAN』が休刊するという事は大きな出来事であり、その文化の終焉が遠くはない未来に存在することを理解しなければならないだろう。

 

もちろん今ある残る2つの雑誌には頑張って欲しいが、だからと言って買うかと言われると正直なところ買わないのである。買う必要性を感じないから。

現にHARUKAZE最新作のスクープ『BugBug』に載ってますよってなっても買ってないんだから。だから買わないんだよ、これからもきっと。

 

エロゲというモノは、そもそも秋葉原でさえ実店舗、売り場面積が狭まっており、前述のようなDL版文化、同人エロゲ・エロ音声作品などの台頭等で時代が大きく変わってきている。

衰退が叫ばれ続けてる業界であるが、結局の所時代によって売り方などが変わりつつある転換期の一つなのではないだろうか。

さらにネットでの広報活動に舵を切っていくことになるであろうエロゲ業界。

例え、エロゲ雑誌の時代が終わろうとも、エロゲの変わってはいけないところさえ変わらなければそれで良いと思う。

エロゲを支えた一つの雑誌が休刊することは本当に残念であるが、新たな支え方がかなり確立されているのは良いことであり、エロゲ衰退論に直結するような話ではないと思う。

 

まぁとにかく、本当に変わってはいけない軸が変わらなければ良いよ、変わってはいけないところが変わってしまっている業界に軸を置いている身とすれば(

 

改めて、『TECH GIAN』24年10ヶ月の間お疲れさまでしたという事で。

まだ終わってないけど。

 

…そういや餅月ひまりが連載始めたのTECH GIANだったな、結局連載1年持たずに本体が終わったんじゃないの。エロゲ雑誌語ってたけど…やっぱもう時代はさあ…(

 

…というかTECH GIANが終わることで一番心配なのは、『VOICE ACTRESS CONCERTO!』の今後と、『TG Smart』の今後まである。

エロゲを始めた頃には『ほめられてのびるラジオZ』も終わっていたので、エロゲ系ラジオも結構絶滅危惧種感あるんだよなあ…(『SORASARAニュースタイム』とか始まりましたけど)

『TG Smart』もブログ書く時にしろ情報収集にしろ使ってるし。どうなるんだろうあの辺。

 

いつもより数倍ぬるっと終わるけど終わり。

 

以上。