声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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『アークナイツ』茅野愛衣日本版でも遂に降板に考える、声優におけるチャイナリスク

おにじと申します。

 

急に寒くなる前に腹を壊し、未だに調子が悪い筆者。

クラフトボスで腹を壊す。たまにあるらしいけど…(本当にクラフトボスが原因だったかは不明

 

今回は、今年真ん中くらいから声優業界においても、気にしないといけない感じのある事柄について、少しまとめつつ考えてみようという事で。

 

まあこういう問題は、一回VTuberの案件で触れている気もするが、Vと声優ではまた意味合いが違うとも思うし、現状直近で動いている感じがあるので、記事にしてみようって事で。

今回は、所謂声優における『チャイナリスク』について考えていく。

f:id:oniji:20211029130805p:plain

『アークナイツ』プラチナの声がついに日本版でも消された

そもそもこの案件に関しては、今年の2月くらいにまで遡る必要性があるのだが、とりあえず直近の大きな動きを先に記載しておく。

ソシャゲである『アークナイツ』で、プラチナ(CV:茅野愛衣)の声が"遂に"日本版でも消されることになった。

arknights.jp

いつも『アークナイツ』をプレイしていただき、ありがとうございます。

2021年10月24日(日)17:00にて、データ更新を実施いたします。

 

▼実施日時

2021年10月24日(日)17:00 ~ 17:10

 

▼実装準備および更新内容

・イベント「潮汐の下」のEXステージ開放

・殲滅依頼のマップ更新

・殲滅演習の全ステージ開放

・常設スカウトの更新

・開発の要望により、★5 プラチナの音声データの変更

※ 各イベントの開催日時および詳細は、別途お知らせをご確認ください。

 

今後とも『アークナイツ』をよろしくお願いいたします。

これだけを書くと意味不明だと思うのだが、まぁいよいよこうなったか。

という表現がおそらくは正しくなってしまう。

 

まぁ恐らくは一つとしては『アークナイツ』がアニメ化する事になったので、日本版”でも”消される事になったんだろうなと言う感じはするのだが…まぁそもそもを考えるのであれば…

って事で、事の発端とか、色々と確認していこう。

 

 

事の発端は茅野愛衣靖国神社参拝云々

https://twitter.com/kayanoai_10th/status/1359789270660227073

(現在はツイート・動画削除)

【ラジオ第152回配信スタート】
茅野愛衣のむすんでひらいて』第152回が配信スタートしました📻

木曜日は、「ひそひそかやのさん」
お仕事の合間に「むすひら」祈願します🙏(スタッフ)
youtu.be/L9f2vb9W_Bk

#かやむす
#茅野愛衣

事の発端は、今年の2月にまで遡る必要がある。

2月11日、茅野愛衣大沢事務所)のラジオであった『茅野愛衣のむすんでひらいて』第152回において、靖国神社によく行くという事を発言した事である。

具体的な話としては、CDのヒット祈願で靖国に行ったという事から始まり、前々からよく靖国神社には行くということであったり、大きな仕事が入った時やオデ前などに靖国神社で祈願する事、特に目的なく靖国神社を散歩することも多いなどなど。

別に悪いことではないのだが、よりによって靖国神社案件でめちゃくちゃ深い所まで言ってしまったことが、結果的にはこういう自体を招いた…という言い方が適切になってしまうのは、なんともこう…(別に茅野愛衣が悪いというわけでは基本ないとは思うので)

 

日本に住んでいれば、靖国神社という場所が如何にセンシティブな場所であるかという事は、一定理解している人が大半だと思う。

靖国神社というのは、第二次世界大戦におけるA級戦犯が合祀されている。

これにより、思想が伴わなくとも”参拝自体”が日本の戦争を正当化するものだと、中国などのアジア諸外国から批判の対象になる。

歴代総理大臣の参拝や、献花でよく中韓を中心にそういう声があがっていることは、ニュースの一つでも見ていれば知っていることだと思う。

 

そういう事で、この一件は中韓、特に中国においての大きな非難の的となってしまった訳である。

たったそれだけのことと言えばそれだけのことなのだが、まぁあのへんのお国はそういうのに敏感なのである。

 

結局約一週間後当該放送動画を消すことにしたのだから、なんだかんだと中国というのは恐ろしい物である。

まぁ基本的に気にすることないさというスタンスで日本ではやられていたとは思う。

ただ、ここ最近のソシャゲ事情的に、これだけでは終わらなかった訳である。

 

 

中華ソシャゲにおける影響

それは中華ソシャゲにおける影響である。

昨今のソシャゲ業界、『ウマ娘』の登場で少しは変わった感じはあるが(とは言えウマ娘クソゲーでしかないので、2ヶ月程度で筆者はやめたが)

中華系のソシャゲが日本でも結構人気な感じである。

アズールレーン』あたりから始まったこの中華ソシャゲだが、色々と規制が厳しいはずの中国発の癖にやたらとエロかったりと、まぁ話題を生むのには十二分過ぎる技術力などもあるわけである。

 

そういう中華ソシャゲに、勿論人気声優と言える茅野愛衣は出演していたわけであり。

この中国版において、複数のソシャゲでボイスが削除されるという事案が今年の6月当たりに相次いで発生したのである。

『アークナイツ』『崩壊学園』『陰陽師』などでこの事案が発生しており、影響という意味では小さなものではなかった。

 

ただ、基本的にこれは大陸版(中国版)における事象であった訳だが、今回日本版においてもついに影響が出たという感じなのである。

 

 

チャイナリスクはどこでもあるという事実

正直な所、今回の案件に関しても、茅野愛衣が悪いという言い方をするのは正しくないように思う。

おそらくは政治的意図なんてものはこれっぽっちもなかったんだと思うし。

まぁただ、現状において、チャイナリスクというモノは無視できないものとなっている事を念頭に置くのであれば、”リスクマネジメント”という観点ではちょっと軽率な部分も存在したという言い方もできてしまう。

 

やはりそこには、現在におけるチャイナマネーという所も大きいだろう。

昨今のアニメ制作には中国系統のなにかしらが絡んでいる事も少なくない。

アニメ文化なども結構受け入れられているようで、向こうのイベントとかに花澤香菜大沢事務所)とかが参加して大盛りあがり…みたいな動画とかも見たことがある。

とにかく中国というのは色々なスケールがデカい。人口とかそういうのが日本とは桁違いになってくるので、ビジネスの一つとして、中国市場というものを無視する事は難しいし、むしろ一つの大きな市場として狙っていくべきモノという形になっているだろう。

 

そういう中で、中国などが関わるセンシティブな話題というのはリスクとしては大きなモノという言い方が出来てしまうのは残念ながら事実だろう。

特に茅野愛衣の案件においては、結構靖国神社に関する話が多めであることや、よく行っているとか、そもそも行っている時点でセンシティブなのに、その上に色々と重ねてきた所もより良くなかった気はする。しかも公開日が建国記念日だったというのも不運である。

 

この一件において、日本版にも結局影響が出たというのは大きな事象である。

チャイナリスクというのは、国内においても影響を与えるというのが声優業界においてもハッキリしたわけである。

 

このような案件は、所謂VTuberのホロライブのおける桐生ココの案件において、画面に映っただけで、最終的には引退にまで至った(それが中国の案件がどれくらい影響しているのかは不明ではあるが)のがある訳だが。

 

結局の所、どういう形であっても中国でなにかしら存在して、中国を敵に回す事は大きなリスクになりすぎるわけである。

ホロライブの一件も、これによってホロ自体がbilibili等から手を引くことになり(まぁホロライブは中国に戻りたくて仕方がなさそうであるが)ホロライブは単純に中国を敵に回す結果になってしまった。(まぁアレはホロは一つの中国リリース出したりとホロ自体がおバカなので、また性質は違うとは思うけど)

 

理由はどうあれ、中国と絡むなにかしらにこういう案件があった所を入れるという事自体がリスクになってしまうわけで。

それは茅野愛衣に関してもそうなってしまう可能性というのは、十分にあると言わざるを得ないだろう。

基本的には、何にしても波風を立てたくないというのが普通の考え方になってしまうわけであり、他がいるのであればわざわざ選んでまでリスクを取りたくない…という風になる可能性はある。

 

事務所としての対応としては、謝罪するしかないのが難しい所ではある。

現状において、中国を無視することが難しい事を考えると、ノータッチというのはおそらく難しいのだろう。

これは別に中国だからとかではなく、日本人にもそういうのなんていくらでもいるが、こういうのにつけ込んで、永遠に粘着をし続けるような層というのも一定いるわけである。

そういうのに対してはやはり対応をしておかないといけなくなるし、大国中国を敵に回すのは難しいわけである。

まぁだからと言ってホロみたいに一つの中国云々とか余計なことは絶対に言わないほうが良いけど。

謝る側にも余計な波風を立てないようにする努力はする必要性がある。

まぁそもそも、こういう事起きないようにするのが一番なのだが。

 

結局の所、何も悪くないとは思うのだが、あくまでもリスクマネジメントの一つとして、センシティブなモノには触れない事が結局第一なのである。

今回の茅野愛衣の案件は触れ方としてもかなり深い触れ方をしており、リスクマネジメント的には頂けないという表現もできる。

靖国神社という存在は、そりゃまぁセンシティブなモノの代表例の一つである。

それに対しての触れ方としては、リスクマネジメントという観点では、軽率だったという言い方もできてしまう。

これは別に中国案件だからとかじゃなくて、雑に言えば『余計な事は言わないに越したことはない』のである。

プロというのは、一つの発言の影響が非常に大きくなってしまう。

特にこのような国際問題に発展しかねないモノに関しては気をつけておくに越したことはないので、そこはもう上手く考えてくれという話である。

何も中国にヘコヘコして欲しいわけではないし、そんなのはクソだと思うし、今回の案件もくだらないとは思うのだが、あくまでもリスクマネジメントの一つとして頭に入れておく必要性はあるのではないだろうか。

 

最終的に中国に食われたりしないようにね?

前述した通り、中華ソシャゲが多くなってきている事、そしてそれが人気であることから考えても、中国における日本のアニメ・ゲーム文化というのは一定受け入れられているという言い方が出来る。

規制とかが多そうな中国だが、日本の二次元というのは受け入れられているし、声優も結構な受け入れられ度っぽい。

それこそ割と中国とか韓国はアイドルとかの見る目がやたらめったら厳しい印象すらあるのだが、声優はなんか良いらしい。基準がよく分からん。

 

そんな中で、Yahooニュースに上がっていたNEWSポストセブンの記事にも一応少しだけ触れてこの記事を〆ようと思う。

news.yahoo.co.jp

まぁポストセブンは割とアニメ関連とかでも、日本は安すぎるから中国とかに雇われるのでは?的な事を書いていたりするし、煽っている側ではあり、それに準じた…というか、即した内容である。

 

まぁ結局の所、アイドル声優を中国が雇ったりする事あるんじゃね?みたいな記事である。

そもそもアイドル声優は声優ではないので(!?)どうでもいい気もするが、ドル売りしてる声優がまともにちゃんと演技やってる声優より金もらえたらアホくさ!とは思うのでやめて欲しいというのは個人の意見である。

 

とはいいつつも、正直現状においても、そういう形であることは否定できない。

当ブログにおいても『声優業界現実チェック』を2回掲載して、声優業界が色々な意味で終わりきっている事は明記してきた訳だが…

oniji.hatenablog.com

oniji.hatenablog.com

 

この記事でも書いた事が、ポストセブンの記事も書かれているのはちょっとおもしろかった。

 ひと昔前に比べればアーティスト契約でマシになった若手もいるだろうが、日俳連(日本俳優連合)に加入している個人および事務所の声優である限りランク制に縛られる。つまり億稼ぐ新人アイドル声優でもテレビアニメでは3年目までは1本1万5000円なのだ。同い年の若手芸人がちょい役で10万円貰う傍らで1万5000円。実際はこれに放送時間と目的の利用率など細かい料金が加わるが、新人(ジュニアランク)には適用されないために実際の出演料は事務所の取り分を引いたら想像を絶する安さ、だからこのランク制に縛られないゲームなどの1W単価のワード制は若手にはありがたい話である。もちろん、イベント出演やグラビア撮影、歌唱なども縛りがないため若手の稼ぎの場であり、むしろテレビアニメは知名度アップのための宣伝と割り切るしか無いのが現状である。

「中国のマネジメントだったら年俸制で凄い額になると思います。中国国内で稼げるなら、それこそ億出すでしょうね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6584bd3d28d6bcdd0875b2d4d06e897e17f67a7?page=3

それがこの部分であるが、とにかく声優に出される給料って本当にTVアニメにおいてはクッソ安い。

ジュニアランクというのを『新人』という括りで記載するのは一定の悪意も感じるが…

 

という事で、当ブログにおいてのジュニアランクの記載を再掲しておこう

まず前提としてこの『ジュニア』は所属の『ジュニア所属』とは異なる。

ここを非常に混同しやすいので注意が必要だ。

 

この給与形態でのジュニアは、声優事務所に所属、預かり(まぁ籍を置くという事)となったらまずここに分類される形に基本的にはなる。

 

ただ条件として本人が高校生以上というのがある。(まぁ高校生になる前に所属する声優なんて殆どいないけども…進藤あまねは所属したタイミングでは中学生だったからキンダーだったんだろうか?)

給与口座もこのジュニアからは必ず本人のものである必要が出てくる等、キンダーとは条件が異なる部分がある。

 

なお、キンダーからジュニアとなっても、どの役をやっても給与は同じ…というのは変わらない。(キンダーと給与は変わらない)

基本的に若手声優の大半がここに属する形となり、意外な中堅もあえてこのジュニアに留まっている事もあるらしい。

 

また、ビジュアル登録(後述)が可能となる。

雑誌取材などは、最終決定権が事務所にある形になる。

まぁ普通と言えば普通に思えることだが、割と若手声優が遠くまで行かされて、色々させられるロケとかって見るわけだが、

『大変そう、こんなのやんなくて良いよ…』とオタクでさえ思うような『水曜どうでしょう』でやる奴かみたいなのでも断れないのは、最終決定権が事務所にあり、事務所が「やってこい」って言ったらやるしかないからである。

…う~ん、闇だな(

 

マネージャーに関しては、2~5人くらいの複数の声優を兼任したような寮母寮父さんのような感じとなるらしい。まぁ芸人とかでもそういう複数担当って感じのイメージあるよなあとか思った(

 

ジュニアに所属して18歳を迎え、最初の4月1日を迎えると、成人指定ゲームに出演することが可能となる。

新人声優が成人指定ゲームに武者修行…というのは割と普通にある話のようだ。

 

給与形態が”ジュニア”で、事務所の所属が”準所属”となっている場合、

・本人の意思

・事務所やマネージャーとの相談

の上で、然るべき機関に申請を提出すると、次のランクである”シニア”になることが基本いつでも可能である。

まぁそんな単純なものじゃないというか。

色々な条件で、普通にシニアに割といつでも上がれるに近い。とは言え新人は基本ジュニアであることは間違いではない。

あの記事では基本的に明確にしすぎないようにしてはいたが、そこをポストセブンは割とバッサリと書いてくれているのは、こちらとしても表沙汰にしやすくてありがたいと言えばありがたい。

『どの役をやっても給与は同じ』というのは、1万5000円である。

主役やっても、モブ1セリフでも1万5000円なのである。

これがそういうもんで通ってきたのが、今の声優業界である。

まぁこういうのもあって、ビジュアル登録で金を積むとか、声優雑誌に出た方が、イベントに出たほうが稼げるからアイドル声優が蔓延ったとか、本当にそういうくだらないお話がである。

コロナの声優の学ぶ場所がとか言う暇があったらまず金の方をどうにかしろと毎度思うのだが、出来たらやってるんだろうから難しい所。

 

目先の金に囚われた結果、アイドル声優を増やしてみたらこれがまぁちょろいオタクにハマるハマる。

そんでもって中国にも目をつけられてるんじゃねえのみたいな話になってきたら、それはそれで地獄だろう。

現状の声優業界も大概地獄なのだが、そこに中国入ってくると尚の事地獄だし、それでアイドル声優が尚の事増えたら声優の文化という意味でも普通に危機である。

ただでさえまともな声優がまともにやっていける土壌がもう無いに等しいし、そこにコロナ、そして遂にボロが出始めたアイドル声優界隈となってくると、もうめちゃくちゃなのではないだろうか。

 

アイドル声優の次元は、マジで地下アイドル級である事のボロは最近本当に出てきており、筆者としてはいい気味だと心から思ってはいるのだが…

全員とは言わないし、ちゃんとしている人も勿論いる。

いるんだけど、マジで”その程度”の意識でしか持っていない連中がいる事は世間にしっかりと晒されたはずであり、その程度の意識しか持てないような連中が中国の下でそんなコンプラとか守れるんですか?という話になったら普通に守れないだろう。

 

色々な意味で、中国に食われて終わるエンドというのもあり得るよなあという話。

30年間平均所得が変わらず、中抜きという泥棒を産業全体にのさばらせたのは日本の為政者とその尻尾どもである。特殊な話でもなんでもない。ジャパニメーションの危機は、そっくりそのまま日本人の身近な危機であり、その端緒である。文化もまた戦争なのだ。

ポストセブンの言うことにも一定頷けてしまうのが、悲しいところであり、それは日本の問題では実際あるのだが、それで色々と目先の事しか考えなくなった結果

声優というものの人気と技量平均が反比例並になっているのも、残念ながら事実として考えるべきだし、そういう目先を考えた結果、今まではあり得ないような問題を引く熾す人間だって出てきてしまった訳で。

 

声優・アニメ業界自体がもうだいぶアレなのに、そこに中国まで絡んでくると地獄だろうなとか。

中国という市場は無視できないだろうし、何にしても配慮しすぎない程度には配慮は必要ではある。

あくまでもリスクマネジメントとして、声優個人も何かと考えるべきだろうし、それは声優個人だけではなくて、事務所とか業界とかもチャイナリスクに関して色々と考えておかないと、声優という職業、文化の根底を揺るがすことにもなりかねないので、本当に色々と大変だなと思う。

 

まぁくだらないとは思うが、現実問題として考えないという事は出来ないので、難しい問題である。

 

以上。