おにじと申します。
今回は、声優の話題。
当ブログにおいて、基本的には声優過激派として(HyperXのツイートでこの紹介されてクソ笑ったんだけども)ある程度事実に即した、個人の好き嫌いがあるにしてもそこにちゃんと理由と根拠というのを大切にして記載することを心がけている。
そういう中で、贔屓の声優というのはやはりいるわけで。
当ブログでも、2020年頃から明確に長谷川育美(プロ・フィット→ラクーンドッグ)に期待しているということは書いてきた。
でもって、筆者の想定を大きく超えるような活躍を現在見せているという言い方をしていいと思っている。
毎度名鑑を書いたり、長谷川単独記事を出してきたが、今回は長谷川の定点観測記事として、2つのテーマで記事を書いてみようかなという風に思う。
一つは、覇権アニメを握った事による贅沢な悩みと、演技に関しての現状のベスト作品に関して。
もう一つは、当ブログではあまり記載をしない、演技以外の喋り、トークの部分に関して。
なんというかこう、古参厄介オタクみたいに見られないかが不安すぎるのだが、周りのオタクに『お前は長谷川記事書いてる方が楽しそう』と言われ、まぁ実際そうではあるので書いてみるかなと。(実際筆者が純粋な声優オタクでいられる若手声優は長谷川育美と佐伯伊織しかいないまである。佐伯伊織回もいつかやりたいぞい。なんでお前急にNU-KO名義じゃなくて佐伯伊織名義でBEMANI ⅡDX新曲歌うんだ)
コレどういう感じで書くのかあんまり決まってないのだが、ここ一年くらいの長谷川育美の動向によって思う所とか、やっぱ自分はこう思うなあみたいなやつを書くだけの記事。
好きを書けってことでね。うん(
分かりやすい作品が欲しいとは思っていた
定期のように言っているが、筆者は2019年から2020年くらいから長谷川育美に関して注目をしてきたわけだが、その技量という所には、当初から良さそうな雰囲気を感じていた。
ただまぁ、声優というのはある程度運という物も必要であり、技量があったとしても、日の目を見ない声優というのも、一定以上存在するのもまた現実と言えるだろう。
そういう所も含めて、やっぱり分かりやすい作品というのはやっぱり必要性を感じてはいた。
この声優はこのキャラ!みたいな奴。そういうのがあると、分かりやすいし、知名度としても一定上がるという言い方も出来ると思う。
今の時代そんな代名詞のような作品を一つでも作ることは難しいし、当時の長谷川はまだまだメイン役を獲得するような声優ではなかったので、高望みをしているとは思っていたのだが、それだけの素材だと思っていたし(どこ目線とかは置いといて)そういうのがないと、長く声優として生き残っていけない現実は分かり切っていたので、そういうのを掴んでほしいなあと、常々思っていた。
そういう作品を複数掴むのが、声優の母数的にも、残りの椅子的にも厳しいのは分かっていたのだが、一本でいいから欲しかった…というのが、当時の正直な感想である。
割とすぐ来る
ただまぁ、蓋を開けてみた結果、こういう作品が長谷川育美の場合、ポンポン出た…というのが正しい言い方だと思う。
ドラマCDで七海みなみ役を担当していた『弱キャラ友崎くん』がアニメ化が決定し、やりメインどころを演じることに。
まぁこれはそれなりの作品という感じだったのだが、なんだかんだ将来的に二期が制作されるので、普通に長い付き合いになっていく作品という感じになる。
長谷川がツイていた(という表現が正しいのかは分からんけど)のは、これと同じクールで『ウマ娘 プリティダービー Season2』が放送されたこと。
ミホノブルボン役とか、本当に2017年とかに決まっているような役であり、まぁここまでのウマ娘と言えば、ゴタゴタも良い所であり色々言われていたし、その中でアニメ一期で一定以上の評価はされていたのだが、この二期でさらに評価を上げ、なんかコンテンツ自体が急に覇権コンテンツになってしまうというバグのようなことが起きた。
ウマ娘に関しては、アニメとかの出来を考えればそれだけになってよかったとは思うのだが、ここまでの経緯、バカにされっぷりを考えると本当にV字回復みたいな感じでった。
しかもこのタイミングの二期でミホノブルボンにもスポットライトが当たったことで、人気も出たりと、元からあった奴が急に育った感じかつ、キャラとしての人気も高まるという、非常に運に恵まれたのがウマ娘って感じはする。
そして、2020年の夏にキャスト発表されていた、『86-エイティシックス-』が4月より放送を開始。ヴラディレーナ・ミリーゼ役を演じた訳だが、こちらも電撃文庫としても本気を出す作品だったし、A-1も同様であったことから気合が凄かった。
原作1巻を一期でやるというめちゃくちゃ濃密なやり方をした為、中々に内容として難しい部分もあったのだが、原作ファンが多かったことや、アニメとしての力がしっかりと入っていたことによって、一定以上の人気を集める作品となった。
こちらで長谷川はレーナ役をめちゃくちゃしっかりとやり切り、力を示した。演技面に関して求められる物が多かったであろうこの作品で、初の主人公(ヒロインと言えば良いのかどっちなんだ定期)を演じるという中でである。
ラジオもあり、こちらも比較的長く続き好評。アニメと共に愛された感じがあった。
…と、まぁ完全にポンポンとメイン役を掴む上に、大体結構当たりを引いているという謎の強運を見せていた。
このタイミングはバッリバリのコロナ期であるにも関わらず、である。
重責のある役
ここまでの役、特に『86-エイティシックス-』とかも非常に期待されていた作品だし、『ウマ娘』は競走馬がベースという所もあるし、それぞれに重責というのは存在するのは当たり前ではある。
ただ、そういう中でも色々と重すぎる、特殊な部分も存在するような感じがあったのが、『月姫』のアルク役だったように思う。
2020年大晦日のFGO生放送において、突如発表された、所謂『月姫リメイク』。長年音沙汰という音沙汰がなく、そもそも本当に出るのか、もう完全に型月は忘れているのではないかなど、色々と言われていた訳だが、このタイミングでなんか急に何の前触れもなく登場。
まぁ当初言っていたことからエラい変わっている(PCでもねえし、エロゲでもねえし、声優も変わるし)のだが、そういう所で真ん中に据えられることのプレッシャーって半端なものではない。前任柚木と生天目だからね。そりゃなかなかにキツイんだよな。
軽いもんなんてないんだけど、コレはめっちゃ重いのが明確だから。
まぁこの中本当によくやったなあって思う。まぁこういう所謂声優が交代する系統はどうしても受け入れられない層というのは出てくるし、実際筆者も受け入れられない場合(後任がヘタクソで)も存在するので、仕方がない部分があると思うのだが、まぁ少なくともそんじゃそこらの後任声優よりは良い演技したと思う。
特に突出するべきはネコアルクであり、あそこまで寄せてこれるとは思わなかったし、長谷川はそんなに声の引き出しがすごく多いタイプではないと思っていたので、ここまでなんか違うのやっててマジでびっくりした。
世間の耳が本当にガバガバなので、参考記録だが、割と普通に柚木と間違えていた人間、いたりしたので。
こちら、FGOとか含めて今後もアルク色々と出ることは出るみたいなので、頑張って欲しい。(当初から型月側の放送に一度も出てないっていうの、正しかったとは思う。いつか出るとは思うけど)
このタイミングで『TYPE-MOON エース』でインタビューが載っていたけども、重責がある役であり、長谷川にとって長くやる役として、声優をやっていく理由ができたみたいな所、つなぎとめた所もある役ということで、まぁこちらも大きかったのかなと。
大体月姫のオーディションは2018年下旬頃と推定しているが、あのタイミングくらいは長谷川もまだまだ下積み期間だったので、人気声優とかには程遠い状態ではあったはずなので、そういう所で今後どうしていくのか?という中でかなりの抜擢だったということ(あのタイミングでまだウマ娘も今ほどのやつではないし…)その抜擢が長谷川を救った部分はあったように感じられる。
きらら声優以上の肩書
2022年における長谷川に関しては色々とあったのだが、結局『ぼっち・ざ・ろっく!』に集約される感じはある。
キャスト発表の時は本当に驚きがあったというか。ほら、長谷川ここまでまともに歌うことなく到達するとかいう、現代声優業界においてレアすぎるケースを通ってきたので、ここに来て急にボーカルをやるっていうのは想定していなかった。
きらら作品としては一定以上の期待を持たれていた今作。筆者も放送前から追っていたわけだが(京まふ懐かしいっすねもはや)全盛期よりはとはいえ、きらら声優の肩書もゲットしたかと思っていた。
ここから、まぁあの激戦区と言えるクールにおいて、ほぼ覇権と言っていい形となり、近年アニメの中でも相当なバズりよう、世間に引っ張ってこられるくらいのバズリようになる作品になるとは流石に思わなかった。
そんな作品でボーカルを務めた長谷川は、この歌唱力で今までまともに歌わずに来たのかみたいな状態になるわけで(ある程度上手いとは思ってたんだけど、想定を超えてきた)
実際にマジでいい感じに歌唱されており、長谷川つえ~!となったのは事実。
喜多ちゃんはいつもよりももう一段声が高かったのだが、そこでも安定しており、演技面に関しても強みを見せた。
スタジオライブなどでも歌唱しており、ライブでは修正力を見せたりと、まぁ長谷川の強さというのがめちゃくちゃ伝わった作品になった感じがする。
多すぎだろ代名詞
ということで、当初考えていたような代名詞のような作品が欲しい…!と思っていたのだが、なんかそう言えるような作品を長谷川はゴロゴロ作り出してしまった感じがある。
いやはや、コロナ全盛期にここまでの活躍を見せるような展開は中々想像出来なかった。長谷川の実力に関しては疑っていなかったが、ここまでトントン拍子に出てくる流れというのを予想するのは無理だったと思う。
まぁこういう世の中でも見つけられるレベルの逸材であったとは思うし、それは本当に嬉しいことではある。ここまでこの期間にのし上がれた若手声優はまぁいないだろレベルなんじゃないの?とも。
それもまぁ、コンテンツで知名度を上げたってだけではないっていうのも大きい。
コンテンツで知名度を上げた、っていうのはウマ娘が該当するとは思うんだが、これも割と特殊だし。
前述の通り、クッソ前に決まっていたコンテンツが、ウン年の時を経て急に覇権コンテンツになることというのは、現代においてほぼないと思う(お前ラブライブ無印とかまで遡らないとダメだろ、アレとはまた種類違うしなどっちにしろ…)
コレもツキは確実にあり、跳ねたタイミングでちょうどスポットライトが当たるキャラを演じていたみたいな所もあったりと、要素としてはあるんだけど。
ただ、コレ以外にしっかりとアニメ作品において、主人公やヒロイン、メインキャラクターを継続して演じ続けていたことがやはり強いというか。
長谷川は2021年冬クール(友崎、ウマ娘)から、2022年秋クール(ぼざろ)まで7クール連続でメイン役を演じ続けていたという、若手声優の中でもとんでもない継続ぶりを見せていたことで、多くのアニメでの知名度を上げることに繋がっていた。
その中でめちゃくちゃ滑ったアニメというのもかなり少なかったのも、運はあったように感じる。
この2年の短期間で、代名詞と呼べるキャラクターがめちゃくちゃ増えるという。
『ウマ娘』のミホノブルボン、『86-エイティシックス-』のレーナ、『月姫』のアルク、『ぼざろ』の喜多郁代という、まぁそんな普通に何個も出てきて良いものじゃないだろレベルのキャラが出てきたっていう。
とにかく作品の注目度が高い作品への関わる率がめちゃ高かったので、出る作品で跳ねる可能性が高いという状況になっていた。
タイミングタイミングが非常に合いまくったのもあるし、その中でしっかりと良いものを出してきたことによって確実に評価が高まっていくという好循環。
まぁ極めつけはやっぱり『ぼっち・ざ・ろっく!』であり、きらら声優になるんだなあと思っていたら、その年一番の作品になるっていう。(リコリコすら超えたまであるの本当に驚き)
このタイミングで、アニメと同等、それ以上に評価されていた歌の所で、長谷川が大半のボーカルをやっているというのも、巡り合わせが良かったというか。
ここまでほぼほぼ歌に関してどれくらい出来るのかというのを伏せた状態にたまたまなっており、そこからぼざろで歌唱に関して一気に判明したことによって、インパクトもしっかりと出るという相乗効果もあったりして、より強みが増した感じがあった。
それでいて、まぁ普通に声優としては上手な部類にしっかりと入ってくる歌唱力で、OPEDを歌っているのが長谷川だと気づかない人間もいた程である。(世間の耳が本当にガバガバなので、参考記録定期)
喜多と長谷川をミックスした感じの歌唱も世間的にしっかりとハマったのもあり、一気に評価を上げたし、その後のSPECIAL LIVE(スタジオライブ)とかでも更に評価を上げた印象。
イベント一回目ではスタミナ不足感が否めなかったのだが、二回目となるライブの方ではすべての楽曲を無事歌唱。一ヶ月の間の努力が実った印象で、マジで頑張ったなと思う。
こういう若手系統はどうしても事務所の猛烈なプッシュや、各所会社(レーベルとか配給とか)のプッシュを受けての作られたブレイクみたいな場合も少なくないのだが、少なくとも長谷川はそんな感じはしないのもなんかよく分からんっていう(厳密に言うと恐らく音響に気に入られているので、そこの制作をやっているProject No.9作品にやたら出るという意味ではそういう枠がないとは言えないんだけどね)
まぁとにかく長谷川育美は、ほぼ0に近い状況からたった2年でここまで跳ねに跳ねまくるという想定を普通に上回ってくる活躍を見せたという感じ。
本当に活躍に活躍を重ね、知名度も激上がりしており、まぁもうなんか全部やり過ぎって感じで怖くなってくるんだよなマジで。
いや、それだけの能力は持っていたし、伸びろは思っていたんだけども。思っていたけども、それにしても怖いくらい伸び過ぎだろって感じで。
こう、こうなる前から追っていた人間としては理解が追いつかないというか。
本当にこの短期間ですべてが変わるのかと思わせてくれるというか。
本当にこの前まで、知名度としては全然ないような声優だったし。
これは両方とも結構な出世を見せたから書けるような話だが、佐伯伊織(スワロウ)とのラジオ、『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN♪』の時とか、本当にリスナー少なかったんだから。あの頃はウマ娘すら跳ねる前とかだからね、仕方ないんだけど。
当時から長谷川も佐伯も追っていた身とすればめちゃくちゃ良かったんだけど、メールを送るようなリスナーというのも両手で数えられる(下手したら片手まである)くらいしかいなくて、一年も持たずに終わってしまった(アレもうちょっと粘ってたらどうなってたんだろうなとは思う)というのもあったりもしたので、普通にそういう時からあっという間にここまで来てしまったという感じがあって、違和感じゃないけども、そういうのを感じてしまう部分もある。
この前までそんなんだったというのに。いや~すげえなと。
普通に『86-エイティシックス-』の段階から思っていたのだが、それがこうも続いてくとは。『月姫』もめちゃくちゃ怖かったけど、比較的受け入れられた感じもあるし。
これ以上はないだろうと思ったら『ぼっち・ざ・ろっく』という。
この期間で、すっかり長谷川のオタクというのも増えている印象であり、人気声優の階段をしっかりと登れている感じ。正直、2019後半から2020前半くらいには、あと3、4年で一本なにか欲しいみたいなスタンスだったのに、今こうなっているのは訳が分からん。
躍進が止まらなさすぎて怖いんだよな。途中まではクソ嬉しいが100だったんだけど。今も80とか85くらいはそうなんだけど、残りがなんか怖いになってる。早すぎて怖い。
嬉しいんだけど。別に筆者のことなんて置いて行ってもらっていいんだけど、幸運にもそこそこ爪痕は残せてるのは、クソオタクとしてはありがたいけど。
当然のように出演作があって、当然のようにラジオがあって、当然のように生配信があることがどれだけありがたいか。
ホント何もなかった頃から見てたの、ツイてたなあと思う。いやあ、関東に住んでいればもう少し現地に行くんだろうけど…
違う意味の怖さ
まぁ怖いというのは、色々な意味の怖さというのがあるわけで。
代表作なんてなんぼあってもいいですからね(急にミルクボーイ)なんだが、その中でやはり弊害みたいなものも勿論ある。
代表作という中で、一つ選ぶとするとやっぱり作品の跳ね方とか考えると、『ぼっち・ざ・ろっく!』になってくるのは理解している。
これは良いことだし、長谷川にとっての代名詞として、いい作品、知名度と実力を示す作品としてコレ以上の物はないというのは分かっている。
こちらとしても求めていた部分はある。ただ、これって跳ねすぎると一生そのキャラのイメージを引きずり続ける層というのは出てくる。これが本当に厄介。
まぁコレ、より厄介な場合はコンテンツ(アイマス・ラブライブ・ウマ娘)のキャラでイメージを引きづられる場合なのだが(こっちの方がコスパマジで悪い、毎度出てくるわけじゃないのに)普通にアニメ系統でもタチが悪いことに代わりはない。
世間の耳は本当にバカなので、違う声でも同じ声と認識したり、同じ声なのに違う声と認識したりとガバガバも良い所なのだが、ちょっとでも高かったら一瞬で喜多ちゃんとか言い出すので、本当になんというかさあ…w
それこそプリコネにクローシェが出てきたが、アレ高いは高いけどそんなに喜多郁代感あるか?みたいな感じでもそういう言い方をする人間がいるというのがなんとも。
何をやっても代表作キャラクターを言う事しか出来ない人間は何をやってもダメだと思うのだが、まぁこればかりはそんなちゃんと調べたりする人間の方が少ないので仕方ないとは思うんだけど、ムカつくはムカつくんだよな。これは長谷川に限った話じゃなくて全体的な話にもなってくるんだけども。(こういう所が声優過激派なんだぞ)
これがまぁ何をやっても同じ声を出しているような声優であれば、自業自得の4文字で片付けられる問題だと思うのだが、長谷川はそういうタイプではない。
いや、まぁ劇的に変わるタイプでもそんなにないとは思うっちゃ思うんだけど、ある程度の幅が存在する上に、その幅の中の引き出しが多い印象で、近い声でもキャラの違いを出せる系統の声優の部類に入ってくるように思う。
長谷川は現代声優業界において、比較的有能の部類に入るであろう声優であり、それをここまで証明し続けてきたように見えるし、それが評価されているように見える中で、覇権アニメのイメージに流され過ぎないで欲しい。
勿論、喜多郁代の演技も歌も良かったと思う。評価されるべきだし、評価されていると思うんだけど、本当になんでもかんでも喜多ちゃん喜多ちゃんばっかり言ってんじゃねえぞって思う気持ちに関しては止められないかなと。
長谷川の平均以上の演技を覇権アニメのイメージで上塗りするのは、ほぼ汚しているようなもんだろと。
なんというかこう、ぼざろで歌にもめちゃくちゃ注目が集まった訳で、当ブログでも所謂ソロアーティストデビューの可能性に関して考えたときもあったが。
まぁこの時も十中八九、喜多ちゃんソロとか言われるのが目に見えているので、こういうのは普通に弊害だなあと思いはする。
まあコレはすごくキャラソンキャラソンした形ではなく、長谷川とのハイブリッド形式を選択したことによる弊害ではあるので、しゃーないっちゃしゃーないけど…(結局長谷川が長谷川として歌っている機会がほぼないに等しいので、どれくらい長谷川が入っているのかの断定をすることは難しいので、あんまりこの辺りは下手なこと言えないんだけど)
跳ねすぎたら跳ねすぎたでやっぱり問題は出てくる。仕方ないとは思ってるけど腹立つは腹立つ。
演技面で言えば
まぁ歌に関しては、本当に『ぼっち・ざ・ろっく!』においては、期待以上の成果を腕で上げたみたいな感じの言い方が出来ると思う。
ちゃんとロックしていて、カッコいい感じに歌い上げているのは素晴らしいし、ライブでの歌唱によって、無修正の状態であれだけ歌える、この人こんなライブで歌うこと初めてなんですけどみたいな状況で、イベントの時は明らかに息切れしていたのを一ヶ月で修正して、他の声優ライブ、コンテンツライブの人間の過半数とか余裕で上回るパフォーマンスをライブでもしてしまった所とかも含めて、歌に関しての代表作は間違いなく『ぼっち・ざ・ろっく!』であると思う。これは疑いようがないまである。だって歌ってないんだから。
歌ってないのに、初手こんなことするの本当に意味が分からんけど。
ただこう、演技面だけで言うのであれば、勿論喜多郁代もいい演技だった。ここまで高いの出来るんだなあとも思ったり、作品終盤に関しての意識の変わり方とか含めて、やっぱりこういう感情の部分での演技のレベルの高さを示しているなあと思えた。
ただやっぱり、演技面で言うのであれば、喜多ちゃんよりもなあ~ってなるのが普通にある。
これは別に喜多ちゃんが悪いとか、そういうことでは全くなくて、どうしても作品の性質上、全てが試させる演技になるかと言われると、流石に『ぼざろ』ではならないという所。きららっぽくないとは言え、きららである所はきららなのでね。
演技、色々な所出たなあと思えるのは、やっぱり『86-エイティシックス-』であるように思う。
まあこれは作風的にね、ぼざろは仕方がないんだよ。
ただそれだけではないとも思う。それだけ『86』でのレーナの演技というのが素晴らしいというか。
そもそも声設定的に『86』の方がより本領発揮はし易い部分があったようには思う。
長谷川のキャラ、なんか高いのがやたらと多いのだが、地声自体は普通に低い。
そういう中で、まぁ別にレーナも低いわけじゃないんだが、他のキャラと比較すれば若干低い部類に入るのかなと。そういうのも良かったのかもしれない。
当時の長谷川は前述した通り、発表時は推し武道くらいしかなかったし、放送時はウマ娘と友崎くんが前のクールにあって、ブルボンのお陰で名前はそれなりに売れた状況って感じだった。
で、まぁ初の主人公と言って良い役、かつ電撃文庫において賞を獲得しており、A-1とかクッソ力を入れているのが明白なアニプレックス作品においての抜擢と言えた役柄において、本当に演技面に関してよくやったなあと。
序盤における、平和ボケ…でもないな、無意識な差別感とか、理想だけ高いお嬢様感の所とかから、ちゃんと戦う指揮官、女王様になっていくまでの過程という所。
覚悟を決める所など、とにかく色々なターニングポイント、色々な表情を見せなければならない役柄であったレーナを、ここまでよく演じて頂けたというのは本当にありがたいことで。
ここまでの長谷川は、どちらかと言うとモブ役など、色々な所で経験をしっかりと積んできた…という感じで、メイン役というのはまだまだ多くなかった訳だが、これまで積み上げてきたものの集大成という感じが半端じゃなかった。
筆者のお気に入り、勿論終盤2話とかはもうなんか全部良いのであんまり言う事ないまであるし、あそこはもう全部いいんだけど、まぁその前で言うなら9話とかを。
あそこまでのレーナと、あそこからのレーナの違いみたいなのが出ていたり、それでもやっぱりレーナはレーナだったり、あそこは集大成感がよりありましたかね。
なんかこれまでの経験を全BETしたのが『86』って感じがするんですよね、演技に関して。
それだけ求められるモノが多かった。ある意味最初から好まれてはいけない部分もあるキャラだし。それでもちゃんと最後までに組み立てていかないといけないキャラみたいな所もあった訳だし。中々の抜擢だったんだよな、コレ。
今考えてみると中々やばいこと要求されてたんだろうなって思う。
まぁこれ書いてる間に『86』朗読が決まりましたけど。これ2期ありますか?あって欲しいですね。というか今の長谷川がやるとどうなるんだろうってのもあるし。
ま、見に行けないけど(
囚われすぎない感じでなんとかなれ…
という感じでこう、やっぱり代表作って作品の人気に引っ張られたりするわけだが、普通にそこと演技は別って観点で行きたい。というか、『86』も普通に人気はあるんだよ、『ぼざろ』がおかしな跳ね方しただけで。
ここまで色々な跳ね方をしておいて、『ぼざろ』が強すぎたことでそのイメージで塗り固められる気もしなくもないというのは、如何に『ぼざろ』の人気が異常であるのかというのを感じずにはいられない所ではある。
まぁ長谷川はまだマシな方と言えばマシな方であり、
コンテンツのウマ娘に引っ張られる最悪の展開は免れている方だし(コンテンツの知名度は出すぎると時に足を引っ張るので)、
いくらぼざろが跳ねまくったとは言え、他のアニメ作品の出演も比較的多いのでそっちの印象の人間もいるし、
クッソ歴史のある月姫にこのタイミングから関わり、距離感含めて悪い感じでもない。
今年の長谷川は流石にここニ年の勢いという感じではなくなっているが、『ワールドダイスター』は放送枠がゴミカス過ぎた(鬼滅と被って戦える訳がない)が、なんか意外と見られている方だったし、なんか音ゲーの方が謎に気合が入っているので、もしかしたらワンチャンくらいはあるかもしれない(リリフレよりは長生きするかも)
あと『私の推しは悪役令嬢。』でレーネ=オルソー役を演じることが決まっているのと、来年は『望まぬ不死の冒険者』シェイラ・イバルス役が既に確定と、まぁこちらメイン役はなんだかんだ出てくるなあっていう印象。
また、アニメではないが『GINKA』(フロントウイング)のヒロイン、ギンカを演じることが発表。アニメ化が決まっている『ATRI』のスタッフが再度集結しての新作で期待がかかる作品で、こちらではあまりやっていないロリボイスも聞けそうなので楽しみ。
まぁ想定なんて超えまくっているし、当然のようにラジオとかも続いていくし、ホントすげえなあとなるけども、まぁ~あんまりどこかのイメージに囚われすぎない感じでなんとかなって欲しい。
割と色々できるタイプにとって固定観念はちょっとでも近い(近くない場合でも)と言われたりするから、めんどいんだよなあ。
まぁそれをぜんぜん違うのやると、それはそれでギャップが出て跳ねるんだけど。
長谷川、まで低音系を比率的にやってない部類に入るので、まだまだ残してるんだよなあとは思うのだが、声幅を使わないとかいう狂気の現代声優業界において、その跳ねるタイミングはいつになるんだろうかと思いつつ。
これからもその活躍を追っていければ幸せだなと思う。というか、マジでこの人比較的早く追ってて良かったなって。
以上。