おにじと申します。
速報です。
遂にガイナックスが破産した。
当ブログでは5年前、当時の代表取締役社長が逮捕され、枕営業が存在した。みたいなタイトルで記事を制作した過去が存在する(あの頃はこのブログ方式を始めたばっかりだったなあ…)
まぁ、ほぼ何もないようなものでしかなかったとは言え、元々は『新世紀 エヴァンゲリオン』『天元突破グレンラガン』『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』『めだかボックス』『放課後のプレアデス』など、多くのアニメを生み出してきたアニメーション製作会社が、会社としての幕を降ろした。
株式会社ガイナックス、東京地方裁判所に会社破産の申立
株式会社ガイナックスはHPを更新し、東京地方裁判所に会社破産の申立を行ったことを発表した。
去る5月29日、弊社 株式会社ガイナックスは東京地方裁判所に会社破産の申立をおこない、受理されましたことをお知らせいたします。
ガイナックスは、絶頂期の時期でさえ、粉飾などの問題が存在した上、2010年代に入ってからは経営陣の私物化とも言えるような行為が相次いでいた。
2007年には庵野秀明は『カラー』に独立し(設立自体は2006年)『エヴァ』スタッフは基本的にそちらに異動。
2011年には今石洋之、大塚雅彦などの『天元突破グレンラガン』メンバーが『トリガー』を設立してそちらに異動と、ほとんどの主力はガイナックスをこのような状態に至るまでに既に出ていっていた。
そんな中でも『めだかボックス』『放課後のプレアデス』などのアニメは制作していたものの、当時の経営陣の横暴な行為は変わることなく、ついにはアニメーション制作に無関係な人物に権利を売却したりなどの行為を行った挙げ句、その人間が準強制わいせつ罪で捕まって全てが終わるという、本当にもうどうしようもない状態ではあった。
このため、所謂栄光の時代のガイナックスと、現在のガイナックスは全く違うものとしか言いようがないわけだが、それでも古巣としてこの逮捕の案件があってから(その前からも)庵野秀明や、現在ガイナックスの代表取締役社長である神村靖宏などは、各所の手を借りる形で、ガイナックスが本来持っているべき権利などの状態に関しての健全化等を行ってきていたようである。
ただ、このようなことをしていく中で、もう手の施しようがない状況であったことが、ガイナックスのリリース、およびカラーのリリースから見ても明らかであり、当時の経営陣が如何に終わっていたのかが推察される。
カラー様と新体制での取締役各位の協力により、主たる作品について各製作委員会などで今後の作品運用が可能になるよう協力各社とともに作品の権利の確認、作家、クリエイターへの権利保護と、散逸しつつあった知的財産や資料の正常な管理や運用に努めてきましたが、多くの旧経営陣が株主として残る状況に加え、前体制時に積みあがっていた高額負債解消には至りませんでした。
(中略)
旧経営陣がこの窮状を一切顧みずガイナックスのブランドを用いて活動継続している中、無報酬にもかかわらず協力して頂きました新体制取締役各位と、取締役所属各社様、作家、クリエイターを第一に知財の整理譲渡等にご尽力賜りましたカラー様を始めとする関係各社に改めて感謝申し上げます。
そして、多くの業界関係者への負債を少しでも解消するためにも、弊社からの支援を視野に検討を致しましたが、旧経営陣、前代表取締役の債務も保障せねばならないという理不尽な状況に繋がり、十全に返済を厚くする事が叶いませんでした。
現在においては、エヴァンゲリオンの権利はカラー、グレンラガンの権利はトリガー、パンティ&ストッキングwithガーターベルトもトリガーなど、各所ガイナックスの主力とも言えた作品の権利は各社に渡っている。
なお、現在もガイナックスにあった権利に関しては、追って報告がある模様である。
最早2010年代からはまともではないと言ってもいい状況ではあったガイナックス。
現在のガイナックスは、もぬけの殻と言っても過言ではなかったものの、一応最後はもともとガイナックスに携わっていた健全なスタッフによって看取られたことだけが救いという言い方をするべきなのだろうか。
それとも、歴史において重要なアニメーション制作会社が、どうしようもない経営陣によって食いつぶされたあまりにも悲しき最期というべきなのだろうか。
なお、『ガイナックス』というのは、2010年代に異様に子会社が増えており、その後その全てが独立したとされている。
弊社の屋号やブランドの他者による悪用、乱用を避けるため、「ガイナックス(GAINAX)」の商標はすでに株式会社カラー様に譲渡され管理をいただいています。
弊社ガイナックスは、「株式会社ガイナ(スタジオガイナ)」および「福島ガイナ」(以上いずれも、旧「福島ガイナックス」)、「ガイナックスインターナショナル(GAINAX International)」「GAINAX京都」「米子ガイナックス」「株式会社ガイナックス新潟」「GAINAX WEST」等の法人とは無関係であり、今後、株式会社カラー様との間での利用許諾の無いガイナックス商標の運用は、不正使用となる可能性があります。
現在『ガイナックス』という商標はカラーが持っているが、これだけの会社が『ガイナックス』、もしくは『ガイナ』を名乗っている状況である。
例えば『GAINAX京都』は『京まふ』などへの出展を続けていたりはするし、『米子ガイナックス』とかもほそぼそとアニメ制作してたりする。
逆に『GAINAX International』とか、『GAINAX WEST』とかはHPはあったもののよく状態がわからん。
『ガイナックス新潟』は検索しても引っかかってこない。
…ということで一番活発なのは『株式会社ガイナ』…元々の『福島ガイナックス』であり、『スタジオガイナ』と名乗っている所である。
こちらも元々は『蒼きウル』や『トップをねらえ3』(仮題)などの制作を発表したものの、ガイナックスが無断で過去の制作資料を売却していたことが発端だったりと、当初はゴタゴタしまくっていたらしい。
ただ、まぁその後は『ピアノの森』等を制作するなど普通にアニメーション制作会社として活動しており、今年の夏には『グレンダイザーU』を制作することになっている。
このあたりの権利とかに関しても刺してはいるように見える訳だが…どうなっているんだろうか、諸々(
とりあえず、ガイナックスは消えてしまった訳だが、カラーやトリガーと言った所は続いている訳で、そちらの活躍を期待していこう。
というかいい加減今のエヴァはカラーだってみんな認識してあげて欲しいよな…
以上。