おにじと申します。
今回は、アニメ…と言うかアニメ関連ライブにての、検証をしていく感じの奴である。
先日、『結束バンドLIVE-恒星-』のBD・DVDが発売された。
劇場公開も行われており、筆者は舞台挨拶のライブビューイングの方にも参加してきたりもした。
まぁこの『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気というのは半端なものではなかったわけだが、その中でもこのライブというのも、アニメ関連のライブとしてはクオリティが非常に高いものとなったと感じる。
音楽系統のコンテンツ、およびアニメ作品においても、ここまでのものというのは中々ないというか、そもそも一クールのアニメでこのようなライブが行われることも少ないので、貴重なものとなった。
今回は、『結束バンドLIVE-恒星-』の本編がようやく自分主導で見れるようになったということで(なお、これの前に買ったアニメ関連BDの円盤がRELEASE THE SPYCEさんでした、皆さんリリスパって知ってる?)検証しておきたかったことがあるので、今回はその検証をしていこうと思う。
あのライブを見ていれば感じるイメージを、実際に数字で出してみようという感じ。
ずーっと出ていた長谷川、結局どれくらい実際出ていたのか?という話である。
出演時間に偏りはあった当ライブ
さて、この『結束バンドLIVE-恒星-』。
まぁアニメとか原作とかを見ていれば分かる話でしかないが、この作中に登場する『結束バンド』というのは、ボーカル(正確にはギター・ボーカル)は喜多郁代である。
実際問題、アニメ後に発売されたアルバム『結束バンド』の収録楽曲の12曲中9曲が喜多ちゃんの歌唱である。
ということで、どうしてもこのようなライブをする上で、喜多ちゃん役である長谷川育美(ラクーンドッグ)への負担というのは非常に大きくなることは必然とも言えるところがある。
まぁ長谷川に関しては、そもそもこの『ぼざろ』に至るまでに珍しいくらい歌唱していない声優であった。
あの時あったのは『推し武道』『ウマ娘』『友崎くん』くらいなモンであり、ソロキャラソンすら『友崎くん』しか存在しないような状況であった。
ライブに関しても、ウマ娘のライブイベントに参加しているものの、ソロ楽曲もないので、ユニット系統とかでパート歌っているくらいで。
そういう中で『ぼざろ』において、歌唱力の高さという所を非常に発揮し、大きな注目を集めることとなり、この歌唱力というところも、『ぼざろ』の人気に拍車をかけた部分ではある。
スタジオライブ含めての、なんでコイツまともに声優とかいう今めっちゃ歌わされる業界で歌わされてなかったんだろうってくらいには歌えまくっており、なんだこいつって感じではあるのだが、このライブイベント前のアニメイベント『ぼっち・ざ・ろっく!です。』の初の生歌唱では流石に息切れしている感じもあり、よかった長谷川も人間だった(言い方)と思ったわけだが、それで一ヶ月後にライブは不安になったわけで。
まぁライブにすると明らかに長谷川に偏るし、逆に言うと青山吉能(81プロデュース)、水野朔(ソニー・ミュージックアーティスツ)、鈴代紗弓(アーツビジョン)の出演が少なすぎる感じもあったので、楽曲を何個か振り分けたりしながら、長谷川の負担を下げながらかつ、他のメンバーの出演時間というのも増やすのかなあ?なんて始まる前は想像していた。
まぁ、蓋を開けてみたら、新曲含め長谷川は13曲歌唱して、他の3人は1曲ずつという、非常に作品設定に忠実な(まぁ作品設定に忠実なら、他の3人は歌わないんだけども)形となった。
蓋を開けてみれば、長谷川の安定感がこの一ヶ月でマシマシになっていたので、杞憂だったわけだが、それにしても非常に出演時間としては偏った部分があったライブではあることは事実である。
本当にずーっといたまである長谷川は、どれくらい舞台上にいて、どれくらい歌っていたのか。
今回はそれを計測していく。
計測方法
今回は、非常にアナログな方法を取っている。
普通にBDのDSIC1の本編を流しながら、BDの時間を目視で確認しながら、それぞれのキャストの入退場や、歌と歌のインターバルなどを計測した。
退場の基準だが、舞台袖に下がる瞬間でカウントしているが、カメラの画角によって不正確な場所がある。
また、一部箇所においては、舞台上が映っていなかったり、カメラの関係上画角が変わった瞬間にはもういなかったりすることもあったので、この場合は声などを基準にして計測した。
なお、BDのライブ本編に関しては、一部カットされている部分が存在する(『ひみつ基地』前、ギターのストラップが切れた為そこそこの時間止まっていたが、BDではカットされている)為、各種インターバルなどは実際と異なる場合があるが、あくまでもBD映像基準とする(生のアーカイブはもう見れないしね)
ただただ二時間近く本編を等倍で流しながら、音声特典のコメンタリー聞きながらやりました(
実際に計測したタイムテーブル
こちらが、実際に計測したタイムテーブルである。
スプレッドシートに手入力していた。
まぁ、普通にクッソ見にくいので、こちら多少わかりやすくできないかと思って画像にしてみました。
それがこんな感じ。
こちらは、全体120分として、図で登壇している時間というのを可視化してみた感じである。
一応歌唱しているところと、MCしている所も分けて表示している。
これを見ると、本当に大半を長谷川が登壇しているのが改めて分かる。
横軸いっぱいに対しての長谷川の割合が高すぎるだろ状態である。
このBDにおいての本編の長さは1時間58分なのだが、長谷川の出演時間は実に1時間25分43秒だった。
こちらは全体の72.6%に辺り、7割型長谷川は出演し続けていることになる。
この出演頻度の多さというのが、ソロでライブで歌うのが2回目の声優にやらせることではないという感じではあり、アレをやった長谷川の凄さというのを感じる。
なお、こちら長谷川は3回休みのタイミングがあるのだが、それぞれの登壇していないタイムが、
7分12秒
11分52秒
10分44秒
と、BD上はなっている(カットされている箇所がある可能性があるので、実際はもう少し長い可能性もある)
ほぼ10分前後の休憩、あとメイキングを見ると、休みつつ身体を冷やし、メイクを直すという感じであり、そこまで大々的に休める感じでもなかったと推察され、あそこまでのことを、なんでライブソロ2回目、この楽曲数は初の声優がこなせたのか、これはホンマに分からん。なんだこれ。
各種楽曲インターバルも基本的には10秒以内のものが多いですしね…
登壇時間割合
実際、登壇していた時間というのをグラフにすると以下の通り。
長谷川、キャスト登壇時間の49.5%を占めるというなかなかない状態になった。
まぁそりゃ1時間25分も登壇してたらそうだろって話なんだけども。
次に多かったのは鈴代。これはMCが長かったことが原因。
なお、これが長かったのは、長谷川の準備完了しているという表示が出なかったので時間を繋いでいたからである(実際は準備できてたっぽいが)
青山と水野はほぼ同じ時間に。主役の青山が3番目の登壇時間ということになるのも珍しいよねマジで…w
長谷川以外のキャストも30分前後の出演はしているので、普通に出てはいるのだが、それに対して3倍の時間出ている長谷川の負担がどれだけのものだったのかと考えると中々だなと思う所はある。
歌唱時間割合
先程は登壇時間だったが、これを歌を歌った時間、歌唱時間で割合を出すとどうなってしまうのかという感じになる。
何せ長谷川は13曲歌い、ほかは1曲しか歌っていないという形になるんだから、偉いことになるに決まっているのである。可視化しておきたいじゃん。
ということで、こちらもグラフにしてみた。
はい、えらいことになってますね。そらそうだけど。
歌唱時間は以下の通り。
長谷川育美 47分50秒
青山吉能 4分42秒
水野朔 4分29秒
鈴代紗弓 4分4秒
もうえらい差になっている。
まぁこれ長さに関しては青山、水野、鈴代は概ね楽曲の時間に左右されているところがある。それでもちょいちょい長くなっているのだが。
こうして実数にしてしまうと、本当にこんなアニメ関連ライブないぞって感じがより色濃く感じられるが、これがぼざろであり、これが結束バンドとしての正解であるということは、盛況っぷりから考えても明らかであるとは思う。
まあ13曲も歌ってるんだから、歌ってる時間が長くなるのは当たり前なのだが、それにしても長谷川は48分近く歌唱していたというのは中々凄いことである。
コレは本編全体の40%を長谷川は歌唱していたことになる数字であり、歌唱47分50秒、残りのMCの時間が35分58秒という割合である(MCは4人MCの時間もあるけども)
イベントからライブまでにどこまでの努力があってこれが成立したんだろうなと考えると、本当にすごいねと。
いや、他の3人も全員向上してきているので、全員努力しっかりしてるんだよね、当たり前過ぎるけど。
青山とかギター弾き語りですからね。どんだけ努力してるんだって話なんだよなと。
まぁ青山はギターヒーローの道での密着があるから分かりやすいけど、長谷川の努力に関しても密着していいレベルだったんだろうなって感じはする。
〆
ということで、今回は『結束バンドLIVE-恒星-』のキャスト別の時間を実際に図解・グラフ化してみたという感じでした。
まぁ長谷川の負担が大きいということに関しては、見ていれば分かり切っている話なので、アレではあるのだが、それにしても実際に数字や割合、図解してみることで、そのヤバさというのを感じることができたのではないだろうか。
これをソロ歌唱ライブが2回目でやった長谷川というのは、どういうこと??ってなるんだけど。
普通にイベントの時は心配になるくらいだったんだけどな、1ヶ月後のライブ。それでこの出来ってどういう感じでやれば、準備すれば成立したんだろうって普通に思うよね。
スタッフとかのコメンタリーでもアホほど褒められてたけど。ソロアーティストデビューしてる声優でもこの感じでライブ出来るか疑問な人なんていくらでもいるのに、ウマのライブとかを数えたとて普通に片手超えるかな~くらいしかライブの舞台に立ってない声優が、これほどのパフォーマンスを、これだけの時間登壇して、歌って、休みほぼないに等しい形で行っていたというのは、ただただ凄いなと。
もちろん弾き語りとかいう無茶ぶりをされた青山が、それを完遂したことも素晴らしい。
ホントアニプレもめちゃくちゃなこと言うもんだよ、青山も10年戦士の声優だと言うのに(
水野も鈴代も、ライブとしてのクオリティをしっかりと上げてきた所も素晴らしい。
改めて『カラカラ』の「イェイイェイイェー」のタイミングが難しいことを認識した。言われてみればクッソ難しいんだよな。
鈴代も、音域的にはちょっと高すぎるくらいだと思うのだが、安定して歌唱していたのも偉いなあと思うし、ずっと表示が出なかったからMCでなんとか繋いでるのとかも鈴代っぽいなあと言う感じもする。
長谷川は先日放送されたNHK WORLD-JAPAN Music Festival 2023とかもそうだが、マジで歌うという所に関しての安定感がなかなかのもので、なんでコイツ今までまともに歌ってなかったんだろうなって思う。
この場合誰が長谷川の歌唱を育てたことになるんだろう。天性?(
まあ全員声優なので、演技という所に対して頑張って欲しいし、長谷川にしろ、青山にしろ、水野にしろ、鈴代にしろ、演技という所に関しても定評はあるので、そっちで見たいと思いつつ、たまには歌唱もいいのかなあとは思う。
長谷川とか、歌へのモチベめっちゃ高そうだし…
いや、本当に長谷川ライブお疲れすぎるのよ…(
以上。