声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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#おにじ声優名鑑シリーズ Vol.45 中村カンナ

おにじと申します。

 

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中村カンナ

 

オーディション・養成所・事務所遍歴

RSアカデミー
→Rush Style(預かり)
→Rush Style(準所属)

→Rush Style(所属)

 

生年月日 :10月26日

デビュー : 2018年

出身:大阪府

 

査定

演技力:C

演技幅:D

歌唱力:D

キャラソン力:C

トーク力:C

実績:C

過激派的将来性:C

序文

それなりに安定した声優がちょいちょい出ている事務所ではあるが、別にそこまで若手有望株とかがドンと出てくるみたいなことはない…みたいな事務所って存在するような気がする。

速水奨が社長であるRush styleは、そういう所があったように筆者的には思っている。

まぁ、そもそもRush styleが2013年独立くらいだったはずなので、歴史が長くはないのはあるんだけど。

 

そういう中で、なんか明確に生え抜き出てきたな~って思った声優を今回は取り上げてみようということで。

今回は中村カンナをご紹介していこうと思う。

 

最近において、割とテンプレートというか、堅実な進み方みたいな所をしている声優ってそんなに多くはない感じがあるのだが、中村は割とそうな部分がありそうな感じがあるというか…

しっかりとアニメでの主役を射止めた後、コンテンツの一つの一時期の主要なキャラクターを演じて、そこからメイン役を確実に確保していく…みたいな感じの経路をしっかりと歩んでいる感じがあり、順調に経験値を積めている感じがある。

いやまぁ、考えてみれば別にRush styleで他もいたんだけど、なんか順調!ってここまでのはいなかった気がしたので、こういう書き方をしてみた訳だが…

なんというか、ウマ娘の経験を経て、ちょっと新人感は抜けた感じがある中村だが、言うてまだ5年ちょいとかの若手である中村を、今回はちょっと書いてみることにした。

 

経歴

中村は大阪府の出身。

幼稚園のお遊戯会で、目立つ役を選んだりと元々から人前に立つことというのは好きだったらしい。

幼少期は本人曰くすごく太っていたらしく、外見にはコンプレックスがあったらしいが、その上で人前に立つような仕事にはずっと憧れがあったようである。

そういう中で、歌手なども考えたようだが、小学校高学年のタイミングで、『ローゼンメイデン』で沢城みゆきを知り、沢城のように幅広く演じられるような声優になりたいと、声優を志したようである。

 

演劇部に入ったこともあったが、強豪校で厳しかったこともありドロップアウトしたようである。

ただ、そこからオタ活を謳歌しつつ、高校時代にはボイストレーニングに3年間しっかり通ったりと、基盤を作る期間があったとのこと。

高校卒業後上京し、大学に入ってからRush Style付属養成所であるRSアカデミーに入所した。

ちなみにこの前に他の養成所に2年間通っていたらしいが、上手く行かなかったらしく、そこからもう一度チャレンジする形でのRSアカデミーでの活動だったようである。

養成所時代からオーディションなどを受ける機会もあり、2018年頃から声優の活動が始まっている。

就活も平行していたようだが、ある時代表の速水奨さんに「中村さんは所属にしたいと思うから、就活はしなくて大丈夫だよ」と言われ、無事Rush styleに所属することになる。

 

入所当初はゲームや吹き替えの仕事が多めであり、特に吹き替えの方が結構中心だったことが分かる。2020年ごろくらいまでは、基本的にこっちが主戦場の感じがあり、しっかりと経験を積むことが出来た感じがある。

とは言え、アニメやゲームへの出演もあり、初アニメは2019年の『BanG Dream!』のモブだったようである。ただそこまでアニメ出演はやはり多くなく、2020年はなし、2021年もモブが二作程度となっている。

ゲームの方は、モンストとか、黒猫とか、そういう作品の出演はあった模様だ。

 

転機となったのは、アニメでは2022年の『それでも歩は寄せてくる』八乙女うるし役の抜擢だろう。

初めてオーディションに受かった役で、作品のヒロインという所を勝ち取ったというのは大きかったような感じがある。ドラマCDでの前任が小原好美というまぁまぁのハードルがあった中で、山本崇一朗原作作品のヒロインに抜擢。

なんとか勝とうとするがいっつも負けている、いっつも照れさせられているヒロイン役としての演技という所をしっかりとやったのかなと。

 

そして、ゲームというかコンテンツでは『ウマ娘プリティーダービー』のナリタトップロード役に決定したことも非常に大きかった。

こちらで一気に露出を増やすことにも成功したし、99年世代における最後のピース、必要な存在が埋まったという意味で、コンテンツ的にも大きかったのかなと。

中村にとって幸運だったのは、これで世代が揃ったことによって、セットでの押しというのが強くなったことでもあったような感じはあり、認知が広がったことが一つだったような感じはある。

 

あともう一つ幸運だったのは、2023年にナリタトップロード主人公で『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』が作られたことである。

あくまでも3期に対してのおまけ感が発表時はあったのだが、全くそんなこともなかったのも良かった。

これによって更に一気に露出が増加した感じがあり、知名度を更に上げた。

作品としては4話構成だったが、非常にいい形で作られており、なんならこの後の3期がダダ滑りしたこともあり、アニメの強さとしてはRTTTが圧勝したこともあって、その主役をした中村は普通にツイていたなと。

同年には、『白聖女と黒牧師』ヘーゼリッタ、『七つの大罪 黙示録の四騎士』アンとメイン役を順調に獲得した。

 

2024年は、『神は遊戯に飢えている。』ネル・レックレス、『歴史に残る悪女になるぞ』ウィリアムズ・アリシアとアニメでメイン役を獲得。トップロードはあくまでもコンテンツの一編の主人公とカウントすると、アリシアがアニメ初主演という形になる。

また、劇場版として『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』も公開。ナリタトップロードを演じた。

 

ウマ娘での出演も安定しつつ、しっかりとアニメのメイン役も堅実に獲得していることで、結構将来的な活躍という所も期待できそうな、Rush style生え抜きの期待の若手となっている。

 

評価

ということで、ここからは評価パートになっていくぞと。

まぁ中村、打席数多くなってきているとは言え、まだ言えない部分もあるような気はするので、今後言ってることが全然違うじゃねえかみたいなことになる可能性もゼロではない気がする。すまんな。

 

中村の演技というところに関しての、まず印象というところで言うと、芯が通っている演技をするという印象がある。

生粋の主人公ボイスという感じ。この通り具合、主人公ですね?って感じがするのである。

これはどう言うことかというと、演じている声の中で、しっかりとした芯、筋が通っている感じがあって、力強い演技みたいなところが得意分野になってくるのかなあと言う感じだ。

こう真っ直ぐ届いてくる感じというか…そういう感じの演技をしている印象で、これは発音とかの所もハキハキしている感じというか、はっきり聞こえてくる感じがあるということでもあるように思う。

また、感情表現というところに関しても、しっかりと押さえるところを押さえてくれている印象がある。やっぱりこういうところは『ウマ娘』とかでの『RTTT』とかの演技での喜怒哀楽みたいなところがわかりやすい所でもあるし、『それでも歩は寄せてくる』に関しても、可愛いところがしっかりと出ている感じがあって、今出ている作品でもしっかりと感じれる所が多い感じはある。

まぁ、これがどれくらいの役柄でブレずにできるのか?みたいな所はまだこれからも注視していく必要性がありそうな感じはするけど、まぁ現状は十分すぎるというか、『RTTT』主役ドーンってされてあそこまで出来てるならようやっとるやろと…

 

演技幅に関しては、まだそんなにめっちゃ見せてる感じではない気はする。

というか、まだそこまで見せるほどの打席数でもないので、これから出てくる作品が増えてくることで、どんどん広がりを見せていきそうな感じかなと。

まぁそれでもある程度はできそうなので、現状評価をDにしてるが、まぁ少なくともCくらいはありそうな雰囲気はある。一応実測でこういうのは決めるから、想定では書けないのはすまんなって感じ。未来は全然あるから。

結構カッコイイ側の声というのも声質的にも合ってるのかなあという感じはして、この辺でハマり役を引けそうかもしれない。

前述した通り、芯がある声って感じがするのでね…ただまぁ同時に可愛さもあるので、振り切れるのかどうかは未知数。なので、『歴史に残る悪女になるぞ』とかは割とベンチマークになり得るかなと。(まぁどうしてもドラマCDが種﨑敦美とかいうチートなので、どうやっても評価をする上で種﨑がチラつく大デバフを食らっているのだが、本当に種﨑と単純比較するのはやめてあげましょう、9割以上の声優が◯にます)

こういう系統の声だと、結構少年声適正がある感じもするので、そっち方向での活躍というのも今後期待できる部分なのかなとも感じている。一応CMかなんかで一個だけあったはずである。

まだまだ見えてきそうな感じがあって、楽しみではあるんよな。

ただ、この人本当に生粋の主人公ボイスなので、現状この生粋の主人公ボイス系統だけで仕事が来るという、お前世の中の声優に羨ましがられるぞみたいなことをしている。

 

歌唱面に関しては、まぁ別に特に特出した感じは現状はないのかなと。

ただ、単純にライブとかでの場数を踏んできているので、ライブパフォーマンス的な所では向上していると思われる(映像で見る限り)

現在の声優市場においての、歌唱の異様なレベル向上という所を考えると、しっかりそこには乗っかってきていると思われるので、まぁ特に言う事がない。

キャラソン系統の数がまだそこまで多くないのも含めて、まだ判断できる所ではない気がする。

 

トーク面に関しては、ウマ娘含めての場数でかなり向上した感じがあり、今や普通にウマ娘後に決まったメンツも増えてきたことによって引っ張る側にまわりつつある。(まぁコンテンツにおいての回転は非常に早いので、そういうポジションになることが特別早いとか、凄いとかそういうことではないとは思うけど…)

こちらに関しても、特に現状問題ない感じはする。ちょいちょい一人喋りもやっている機会は存在するしね。

当初は一応初々しかったんだけどね。諸々の場数がこういう所で経験値としてしっかりと出ている感じはする。

 

中村カンナは、コロナが一区切りしたタイミングくらいから登場し、順調に段階を踏んでいる感じがある若手声優である。

中村がちょうど良い感じがあるのは、コンテンツとアニメ両方において仕事を獲得できていることである。それでもウマ娘のパワーの強さは感じるので、ナリタトップロードの人の印象はありそうではあるものの、確実にアニメでのメイン役やヒロイン役を確保していることによって、他の所での活躍というのが見えやすいので、安定した活躍が今後も見込めるのではないだろうか。

ここのバランスが一定以上ある感じがするのって、コンテンツ声優で終わらないためには本当に重要なので、中村はこれをほぼスタートの段階でバランス取れてるってのは大きいと思う。

能力的な所に関しても、しっかりと声質とか含めての強みというのを感じることが現状でも出来る感じがあり、今後活躍が広がっていく中でもっと色々な面が見えてきそうな伸びしろを感じる所もある。

Rush style生え抜きという結構珍しい声優となるが、今後の活躍に期待していきたい所である。

 

以上。